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坂井市立 春江中学校
平成28年10月13日発行
平成28年度 全国学力・学習状況調査より
~ 結果の分析と今後の対応 ~
平均正答率(%)の全国・県と比較
◎ ・・・ 2ポイント以上の +
○ ・・・ 1ポイント以上から2ポイント未満の +
◇ ・・・ ±1ポイント未満
△ ・・・ 1ポイント以上から2ポイント未満の -
▲・・・ 2ポイント以上の -
学習面について
国語
A 問題
話す・聞く
書く
読む
言語
全国平均
◇
◎
○
◇
県平均
▲
◇
◇
△
(知識問題)
B 問題
書く
読む
全国平均
○
◇
県平均
▲
▲
(活用問題)
「話すこと・聞くこと」に関しては、県平均よりも正答率が低くなってい
ます。とくに自分の考えと相手の考えを比較しながら考えることがとて
も苦手なようです。授業で、互いの意見を交換しあうだけでなく自分の
考えと比較しながら、さらにその違いや新たに生まれた意見などを文
章でまとめてみましょう。
また、複数の資料から得た情報を、自分の考えや知識と結びつけて
文章に書いたり、友だちに話したりする活動を取り入れましょう。
「書くこと」については「根拠を明確にして自分の考えを具体的に書く」
ことが県平均よりも低くなっています。自分の考えを文章に書いてまと
めることが必要です。「あゆみ」などで、自分の考えをまとめる練習をし
ましょう。また、自分の考えをまとめるときには、その根拠や理由を書く
ことを大切にしましょう。
文章の要旨をとらえる力が県平均よりも高い結果となりました。長文
を読解するために必要な力となっていますので、引き続き中心部分が
どこかを考えながら読むことを大切にしましょう。
「目的に応じて文章を要約」することが全国平均より正答率が高くなっ
ています。中心となる部分をまとめる力は、どの教科にも大切な力とな
ります。本の帯を作ることや、読書紹介を作ることも要約をする力につ
ながるので発展学習として取り組んでみましょう。
漢字に関しては、読みよりも書き取りの方が苦手な生徒が多い結果
となっています。毎回の漢字の課題に丁寧に取り組み、漢字だけを覚
えようとせず、文中に合った漢字を正しく書けるようにしましょう。
「辞書を活用し、漢字が表している意味を正しく捉える」ことが県平均
よりも正答率が低くなっています。漢字に意味があることを意識しなが
ら学習しましょう。また、意味調べなど辞書を使って行うことが必要で
す。
無解答(空白)が県平均よりも少ない結果が出ています。あきらめず
解答する姿勢を引き続き大切にしていきましょう。
数学
A 問題
数と式
図形
関数
資料の活用
全国平均
◎
◎
◎
◇
県平均
▲
▲
▲
▲
(知識問題)
B 問題
数と式
図形
関数
資料の活用
全国平均
◎
◎
◎
◎
県平均
▲
▲
△
▲
(活用問題)
正の数・負の数や文字式の計算においては、定期考査前に行ってい
る計算スキルテストに向けての学習の成果が表れています。今後のス
キルテストにも、一生懸命取り組みましょう。一方、計算式や文字式が
表している意味を考える問題、小数の計算や方程式の解き方に課題
が見られます。まずは、小数の筆算や小数点の動かし方、等式の性質
を利用した方程式の解き方についてもう一度復習しましょう。
文字式を利用する問題では、条件を読みとって具体的な数値を求め
ることはできています。しかし、条件をもとに方程式を考えたり、与えら
れた方程式を利用して自分の判断の理由を説明したりすることに苦手
意識をもっている生徒が多いように感じます。授業中、積極的に発表し
たり他の人の説明を聞いたりして、自分の説明する力を伸ばしていきま
しょう。
対称移動やねじれの位置など、図形の学習における数学の言葉の
意味を理解しています。また、平行線と角の性質や多角形における内
角と外角の関係を理解し、角の大きさを求める問題において力を発揮
しています。今後、図形に関する知識を深めていきましょう。一方、与
えられた図形を色々な視点から見る問題において課題が見られます。
また、空間図形の問題に対して苦手意識をもっている生徒が見られま
す。まずは色々な立体の実物を手にとって、イメージトレーニングに取
り組みましょう。
関数の領域では、与えられた情報から必要な情報を選択し、処理す
ることができています。しかし、問題に合わせてグラフを読み取ったり、
問題を解決するためにグラフをどのように利用するのかを説明したりす
ることが苦手のようです。身の回りの事象をグラフに表したり、表したグ
ラフから分かることを話し合ったりして、グラフを身近なものにしていき
ましょう。
関数の分野において、事象を表す式や表に関する問題については、
概ね正答できています。しかし、式からグラフを考えたり、グラフから式
を求めたりする問題については課題が見られます。事象を表す式とグ
ラフを関連させながら復習しましょう。また、増加量や変化の割合、変
域など関数の学習における数学の言葉をもう一度おさえておきましょ
う。
図形の証明問題に課題が見られます。国語の学習において、文章を
書く前には構成メモを書くことと思います。数学でも、文章を書く前に、
問題文や図から分かったことを図に書き込むようにしましょう。それが
構成のヒントになることでしょう。
確率の問題については、おおむね正答できています。複雑な事象の
問題にも挑戦していきましょう。一方、資料をもとに最頻値などの代表
値を求める問題や、四捨五入した値から真の値の範囲を考える問題
について課題が見られます。テスト等でもよく出題されているので、丁
寧に復習しておきましょう。
資料の活用に関する問題では、資料から読み取ったことをもとに説明
する際、数学の言葉を上手く使えていないようです。「最頻値」や「相対
度数」など、この領域ならではの数学の言葉を、もう一度丁寧におさえ
ておきましょう。