感染症 ひとくち情報 RSウイルス感染症にご注意ください 2016 年 10 月 5 日 東京都健康安全研究センター 1 現在の流行状況 RSウイルス感染症の 9 月 26 日~10 月 2 日(第 39 週)の1週間に報告された患者数は 定点※あたり 2.57 人と、過去5年平均よりも多くなっています。 RSウイルス感染症の患者の約 75%以上が 1 歳以下の小児で占められています。 患者報告数の推移 (人/定点※ ) 年齢階級別報告数 (2016年39週まで) 3.0 2016年(東京都) 2015年(東京都) 過去5年平均(東京都) 2016年(全国) 2.5 2.0 3歳 6% 1.5 4歳 5歳 2% 1% 6ヶ月 未満 12% 2歳 14% 1.0 6歳 以上 0% 1歳 未満 24% 0.5 0.0 1 6 11 16 21 26 31 36 41 51 (週) 46 ※ 定点医療機関:患者が多い疾患を把握するために受診患者数を報告している 都指定の医療機関(小児科定点264か所) 2 1歳 41% RSウイルス感染症とは RSウイルスを原因とする感染症で、毎年、秋から冬にかけて流行します。2歳までにはほ とんどすべての乳幼児がRSウイルスに感染するといわれており、いわゆる「かぜ」と同じ症 状です。 多くの場合、軽症でおさまりますが、1 歳未満の乳児の場合は急性細気管支炎、肺炎などの 重い呼吸器症状をおこすことがあり、呼吸器や心臓に慢性の病気を持つ小児に対しては特に注 意が必要です。 特効薬はなく、治療はそれぞれの症状に対する対症療法が中心になります。 終生免疫は獲得されないため、どの年齢でも再感染は起こりますので予防を心がけましょう。 3 予防のポイント RSウイルス感染症は、咳やくしゃみによる飛まつ感染や、子供同士の触れ合い等による接 触感染でうつります。集団生活ではおもちゃやタオルの共用を避け、子供の年齢に応じて、咳 エチケットを心がけましょう。 咳エチケット • • • ティッシュなどで口と鼻をおおう せき・くしゃみが続くときはマスクをする とっさのくしゃみは袖などでカバー *都内の今年の流行状況をお知りになりたい場合は、東京都感染症情報センターの「RSウイ ルス感染症」のページをご参照ください。 RSウイルス感染症 東京都
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