健康保険が変わります

平成28年4月から
健康保険が変わります
持続可能な医療保険制度の構築をめざし、財政の安定化、負担の公平化、医療費適正化の推進を図るため、
4月から健康保険法が改正されます。
入院時の食事療養費等の見直し(一般所得者) ※ 低所得者等は据え置き
入院と在宅療養との公平等を図る観点から、食材費相当額に加え調理費相当額の負担も求められます。
現 行 260円 ➡ 改正後 平成28年4月から360円 ➡ 平成30年4月から460円
紹介状なしで大病院を受診する場合の定額負担の導入 外来の機能分化を進める観点から、紹介状なしで特定機能病院等(*)を受診する場合は、原則として定
額負担を求められます。
(*)特定機能病院:高度先進医療の研究・治療・医師の研修に当たる病院
◆初診時 5,000円(歯科は3,000円)
◆再診時 2,500円(歯科は1,500円)
傷病手当金・出産手当金の算定方法の見直し
不正受給防止の観点から、標準報酬日額の算定方法が見直されます。
現 行 休業日1日につき直近の標準報酬日額の3分の2相当額
改正後 ◆被保険者期間が1年以上の場合
休業日1日につき直近12カ月間の標準報酬月額の平均額の30分の1の3分の2相当額
◆被保険者期間が1年未満の場合(AかBのいずれか低いほうの3分の2相当額)
A.被保険者の全加入期間の標準報酬月額の平均額の30分の1
B.加入している健康保険組合の平均標準報酬日額
標準報酬月額の上限額の引き上げ
保険料や保険給付金算出の基礎となる標準報酬月額が、上限に3等級追加され引き上げられます。
現 行 上限121万円(全47等級)➡ 改正後 上限139万円(全50等級)
等級
追加
第47級
第48級
第49級
第50級
標準報酬
月額
日額
1,210,000円
40,330円
1,270,000円
42,330円
1,330,000円
44,330円
1,390,000円
46,330円
「患者申出療養」の創設
国内未承認の医薬品等を迅速に保険外併用療
養として使用したいという患者の思いに応え
るため、患者からの申出を起点とする新たな
保険外併用療養のしくみが創設されます。
報酬月額
1,175,000円以上1,235,000円未満
1,235,000円以上1,295,000円未満
1,295,000円以上1,355,000円未満
1,355,000円以上
※標準賞与額もあわせて
見直され、年間上限額が
540万円から573万円に
引き上げられます。
後期高齢者支援金が全面総報酬割へ移行
より報酬の高い健康保険組合の負担が重くなります。
現 行 2分の1
改正後 平成28年度から3分の2
➡平成29年度から全面総報酬割ヘ
平成28年10月からの改正内容について
・兄姉の被扶養者認定における同居要件が撤廃されます。
・短時間労働者への適用拡大。
従業員501人以上の事業所を対象に、1週間の所定労働時間が20時間以上、勤務期間1年以上、月額賃金
8万8千円以上(年収106万円以上)の条件を満たす短時間労働者(パート・アルバイト)について、社会保険
の加入が義務づけられます(ただし、学生は除外)
。
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