保護者の皆さまへ 横須賀市教育委員会 いじめ対策リーフレット 「いじめ」は絶対にゆるさない! 「いじめ」が、大きな社会問題となっています。 残念なことに「いじめ」は、集団の中で起こり、ど の集団にも、どの子どもにも起こりうるものです。 「いじめ」は人間として絶対に許されない行為である という強い意思を持って、学校・家庭・地域が一体 となって子どもに接していかなければいけません。 そこで、保護者の皆さまに「いじめ」についての 認識や対応についてご理解をいただくとともに、共 通した考え方で対応していっていただくために、こ のリーフレットを作成いたしました。 どんな行為がいじめになるのでしょうか? 「いじめ」は「当該児童生徒が、一定の人間 関係のある者から心理的、物理的な攻撃を受 けたことにより、精神的な苦痛を感じている ものとする」と定義されています。なお、起 こった場所は学校の内外を問いません。ま た、「個々の行為が「いじめ」にあたるか否 かの判断を表面的・形式的に行うことなく、 いじめられた児童生徒の立場に立って行う こと」となっています。 分 か り や す く 言 う と ・ ・ ・ 子どもが、友人から、言葉で嫌な ことを言われたり、無視されたり、 暴力を振るわれたりしたことによっ て、深刻な苦痛を感じた場合は、 「いじめ」になります。つまり、あく までも加害者側の視点でなく、いじめ られた子どもの立場になって判断す ることになるのです。 『喧嘩』・『ふざけ』と「いじめ」の違い いじめ・・いじめる側が仕掛ける。執拗に繰り返される。いじめられる側は傷つくが、 いじめる側は傷つかない。他の子どもにはしないことを、特定の子どもには する。一対多の関係で繰り広げられている場合が多い。 喧 嘩・・ほぼ対等の関係で、勝ったり負けたりがある。 ふざけ・・双方が親しい関係かそれに近い状況にあり、相手を傷つけるようなダメージ を与えることはない。 横須賀市の基本的姿勢は、 「いじめ」は・・・ どの子どもにも、どの学校で も起こり得る しない!させない!見逃さない! いじめられている子どもの立場に立っ て対応し、守り通します! いじめの行為にはどんな内容があるのでしょうか? ・冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、いやなことを言われる。 ・仲間はずれ、集団による無視をされる。 ・軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする。 ・ひどくぶつかられたり、叩かれたり、蹴られたりする。 ・金品をたかられる。 ・金品を隠されたり、盗まれたり、壊されたり、捨てられたりする。 ・いやなことや恥ずかしいこと、危険なことをされたり、させられたりする。 ・パソコンや携帯電話等で、誹謗中傷やいやなことをされる。 これらのことが執拗に繰り返されたり、いつも特定の子 どもがされていたり、1 対多の関係であったりしたときは、 「いじめ」として指導をします。 「いじめ」は、加害者であった子どもが後に被害者になることや、その逆になってしま う可能性が、どの子どもにもあります。そして、最近ではメールやネットによる「いじ め」の発生など、周囲や大人の世界からわかりにくくなってきています。さらに、犯罪 性のある、金品のたかり(強盗罪・恐喝罪)や傷害を与える(暴行罪・傷害罪・強制わ いせつ罪)などの重篤な事案も起きています。そのような事例が起きた場合、学校や教 育委員会は、警察との連携や「出席停止」も視野に入れて指導をしていきます。 子どもの発するこんなサインに要注意!! □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 口数が少なくなり、元気がなくなる。 感情が不安定になり、家族や物にやつあたりをする。 急に甘えたり、反抗的になったりする。 持ち物がなくなったり、壊れたりする。また、お金をねだる。 学校から帰ったとき、衣服が汚れている。 朝、起きられなかったり、学校へ行くことを渋ったりする。 身体的な症状が現れる。(腹痛・頭痛・微熱・過呼吸・嘔吐など) 友達と遊ばなくなる。誰も遊びに来なくなる。 急な外出が多くなる。 急に携帯電話を気にするようになる。 食欲や覇気がなくなる。 子どもにかかわるときの大事な言動 子どもがいじめにあっているとき ① 本人の話をよく聴く。 話す不安や怖さがある・・・ と考えながら。 良い例 ⇒ ②あなたを守る という保証。 ⇒ 良くない例 最近辛そうに感じるよ。 何かあった?一緒に考えさせて。 ③どうしたら良いのか 一緒に考える。 お母さんが文句や反論を 言ってあげるからね。 ご飯がすすまないね。 今日はどうだった? 何か気になっている事があるなら あの子に嫌なことを 聞くよ。 されなかったの? 問題がややこしくなるから やめてほしいんだけどなあ。 自分のことを見ていて くれるんだ。 毎日、毎日聞かないで 話してもいいのかも。 欲しいよ。プレッシャー になって辛いんだ。 子どもがいじめている側のとき ① 本人の話をよく聴く。 ・そうせざるを得なかったのかもしれない ⇒ ・いじめていることに気づいていないのか・・・? ・他に何か悩みがあるのかも… 良い例 ②何が悪いのか をきちんと伝 える。 と考えながら。 どうしてこうなったのか教えて。 一緒に考えるよ。 あなたはどうしたいと思って いる?あなたの考えを教えて。 ⇒ ③どうしたら良いのか、 一緒に考える。 いじめは人権侵害です 良くない例 (いきなり)お前がわるい! 私は恥ずかしい! そんなのはいじめじゃない! 学校に文句を言ってあげる! 何を言っても無駄だ。 親はちゃんと話を どうせわかってもらえない・・。 聞いてくれようと しているな。 相手が悪いんだから、 何をしたっていいじゃない。 学校と家庭の強力なパートナーシップを! いじめを発見したとき、優先すべきことは、いじめられた子どもを守ることです。また、いじめ た子どもには、「指導」と「支援」が必要です。そのために、家庭と学校は強力なパートナーシッ プを結びましょう。 <子どもがよりよい人間関係を 作っていくためには> <子どもへの支援は、 家庭と学校とで役割分担を> 授業や学校生活を通して、お互いに尊重 し合い、命の大切さや人とのかかわりを学 んでいくことはもちろん必要です。 そして、よりよい人間関係を作るために 学校も保護者も、トラブルの渦中ではな く一歩離れたところから、「子どもの今後 の立ち直り」を同じ目標にして、冷静に対 応をしましょう。その際は、起きた事実を は、地域や家族の中で、心の栄養を十分も らっていることも大切なことです。目標は、 子どもが自立し、自分の力で困難を乗り越 えていけることです。 共有し、今の子どもの様子を把握すること が大切です。 さらに、子どもの気持ちを最優先にして 今後の方向性を定め、家庭と学校で何がで きるのか、役割分担をしましょう。 <保護者の方へのお願い> ○「いじめ」は絶対に許さないことを伝えてください。 ○お子さんがひどい「いじめ」で苦しんでいることに気がついたら、最後まで守り 抜くという強い姿勢・意思をしめしてください。 ○お子さんが発するサインを敏感に受け止めてあげてください。 ○お子さんが相談しやすいような関係づくりに努めてください。 <いじめの相談機関> ◇こども「いじめ」相談ホットライン (横須賀市教育委員会) TEL 046-822-6522 【受付時間】月・水・金 9:00~17:00 ◇いじめ 110 番 (神奈川県教育相談センター) TEL 0466-81-8111 【受付時間】毎日 24 時間 ◇ユーステレホンコーナー(県警察本部少年相談・保護センター) TEL 045-641-7867 【受付時間】月~金 8:30~17:15 問い合わせ先 横須賀市教育委員会支援教育課 TEL 046-822-8513
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