資料1-3 柏崎市景観計画・柏崎市景観条例の運用 1 柏崎市景観行政の経緯・今後のスケジュール 平成 4 年~ ○公共施設・建築物に係るガイドラインの作成、施行 16 年 18 年 19 年 20 年 23 年 ○都市景観懇談会の設置(公共建築物の色彩検討開始) <景観法の制定> 景観法の制定> ○柏崎らしい景観 51 選の選定(都市景観ガイドマップの作成) ○景観シンポジウムの開催 ○中越沖地震の発生(景観行政を一時中断) <歴史まちづくり法の施行> 歴史まちづくり法の施行> ○景観講演会の開催 ○景観シンポジウムの開催 24 年 ○景観写真展の開催 ○景観パンフレットの作成・配布 ○景観基礎調査の実施 25 年 ○景観に関する市民アンケートの実施 ○景観まちづくりワークショップの開催(椎谷地区・中央地区) ○景観講演会の開催 ○景観計画策定委員会の設置(都市景観懇談会廃止) ○景観計画の検討 26 年 ○景観懇談会(重点地区候補地)の開催(椎谷・荻ノ島・中央・米山町地区) ○まちあるきの開催(中央地区) ○景観講演会・座談会の開催 ○景観行政団体へ移行 ○景観計画の検討・取りまとめ 27 年 ○景観懇談会(重点地区候補地)の開催(椎谷・荻ノ島・中央・米山町地区) ○まちあるきの開催(中央地区) ○景観講演会・座談会の開催 ○景観計画・景観条例の制定 ○景観審議会の設置 28 年 ○ガイド養成まちあるきの開催(中央地区) ○小路看板デザインワークショップの開催(中央地区) ○景観講演会・座談会の開催 ○景観計画・景観条例の施行 29 年 ○景観アドバイザー制度の施行 4.1~ ○景観形成支援(補助金)事業の施行 (予定) ○普及・啓発事業の継続 1/5 2 柏崎市景観計画の概要 第1章 景観計画の策定に当たって 第3章 景観形成の基本的な考え方 第 10 章 第6章 重点地区 景観形成の実現に向けて ■ 計画の目的 ■ 目標像 歴史と生活文化が織りなすまち 柏崎 ■ 重点地区の位置付け ■ 協働による景観まちづくり ●良好な景観の保全・形成に 向けた指針の提示と共有 ■ 基本的な取組の考え方 ●特に重点的・先導的に景観形成に取り組む地区を「重点地区」と して位置付け、景観誘導や各種事業・活動を推進 ●市 ■ 景観形成重点地区 ●事業者 事業活動における景観 まちづくりへの貢献 ●行 景観形成活動の支援、 普及・啓発 ●景観形成に向けた市民一 人ひとりの意識の醸成 ①市民や地域が主体となった景観まちづくりの推進 ●実効性のある法制度の活用 ③柏崎らしい個性ある景観の形成 ●豊かな自然景観の保全・活用 ●個性的で活力ある市街地と潤いのある集落景観の形成 ●柏崎の顔となる魅力的な拠点景観の形成 ■ 景観形成の効果 ●住みよい身近な住・生活 環境の創出 ●郷土への愛着や誇りの醸 成とまちの持続的な発展 ●交流人口の増加と地域 経済への波及 第2章 景観の現況 ■ 景観の特徴 ●自然景観 ②良好な景観形成を推進する方策・制度の活用 第4章 景観計画区域と良好な景観の形成に関する方針 ■ 景観計画区域 柏崎市全域 ■ 区域の区分と景観形成の方針 中心市街地区域 本市の中心市街地として、個性とにぎわいが感じ られるまち並み景観を形成します。 一般市街地区域 落ち着きがあり、潤いが感じられる市街地景観を 形成します。 海岸水辺区域 海岸景観を保全し、北国街道の趣が感じられるま ち並み、集落景観を形成します。 谷あい田園区域 田園景観を保全し、周辺景観と調和した落ち着き のある集落景観を形成します。 ●市街地景観 山岳丘陵区域 山岳景観を保全し、豊かな緑と一体となった集落 景観を形成します。 ●地区住民等が主体となり、地区の景観特性や固有の景観資源を いかした方針・基準を定め、自発的に景観形成に取り組む地区 【行為の制限】 地区特性に応じた細かな届出対象行為・景観形成基準を設定 [椎谷地区] ●将来の景観像 日本海のパノラマと北国街道のまち 椎谷 ●景観形成の方針 ●北国街道に面する歴史的なまち並み景観の保全・形成 ●地域の多様な景観資源を活用した拠点景観の創出 ●住民主体の景観まちづくりの推進による地区の活性化 [荻ノ島地区] ●将来の景観像 のどかなふるさと 荻ノ島 ●景観形成の方針 ●自然・農地と一体の環状集落の保全と景観形成 ●住民主体の景観まちづくりの推進による地区の活性化 ■ 景観形成推進地区 第5章 良好な景観の形成のための行為の制限に関する事項 ●歴史・文化的景観 ●眺望景観 ■ 届出対象行為 ●建築物 ●工作物 ●開発行為 ●土地の形質の変更 ●屋外の堆積 延べ面積 500 ㎡以上、又は高さ 10m 以上 築造面積 1,000 ㎡以上、又は高さ 10m 以上 面積 3,000 ㎡以上 面積 3,000 ㎡以上、又は法面・擁壁の高さ 3m 以上 高さ 3m 以上、又は面積 500 ㎡以上かつ期間が 60 日以上 ■ 景観形成基準 ●建築物 ■ 景観形成の課題 ●良好な景観形成に向けた 市民参加の促進と意識の 醸成 ●緩やかな規制誘導による 全市の景観水準の向上 ●地区単位の景観まちづく りの推進 高さ 13m 以下や色彩基準等の定量的な遵守基準 屋根・外壁等の形態意匠や建築設備等の定性的な努力基準 ●工作物 色彩基準等の定量的な遵守基準 形態意匠や門・塀・柵、植栽等の定性的な努力基準 ●多くの人々が利用する駅周辺や中心市街地 など、公共性が高く、行政による良好な 景観形成が望まれる地区 【行為の制限】公共建築物の規制を強化 [中央地区] ●景観形成の方針 駅 前 ソ ゙ ー ン 東 本 町 ゾーン 西 本 町 ゾーン 海岸・公共ゾーン 緑地・住宅ゾーン 民 政 主体的な景観まちづくり の取組 ■ 推進方策 [景観形成活動の支援] ●重点地区に対する支援 ・景観整備に対する支援 ・活動に対する支援 ・行政による優先的な施策 ●市全域での支援 [普及・啓発] ●情報発信 ●啓発事業 ●教育・人材育成 [関連制度の活用] ●景観協定(景観法) ●景観地区(景観法・都市計画法) ●地区計画(都市計画法) ■ 推進体制の構築 ●庁内連携会議の設置 ●柏崎市景観審議会の設置 ●景観アドバイザーの設置 ■ 段階的な景観計画の推進 進化し続けるターミナルと防災の拠点 再開発と震災復興が連続する新しいまち並み 北国街道の名残を感じる落ち着いたまち並み 日本海に開けた公共と教育の中心 緑と営みのコントラストが際立つ住宅地 ●重点地区の拡大・充実 ●景観まちづくりの普及・啓発 ●段階的な規制誘導の強化 ●運用状況等を踏まえた計画の 見直し・改定 【色彩基準】 推奨色 10R~5Y:明度 3.0 以上、彩度 4.0 以下 そ れ 以 外 :明度 3.0 以上、彩度 2.0 以下 禁止色 10R~5Y:彩度 8.0 以上 そ れ 以 外 :彩度 4.0 以上 第7章 景観重要建造物・樹木の指定の方針 第8章 屋外広告物の制限に関する事項 第9章 景観重要公共施設の整備に関する事項 ●良好な景観の形成を図る上で、 特に重要な建造物・樹木を指定 し、良好な景観の維持・保全・ 継承を図る。 ●建築物等の行為の制限と連携し た一体的な景観形成に努めると ともに、「(仮称)柏崎市屋外広 告物条例」の制定を目指す。 ●景観の軸となる道路や河川、海 岸、核となる都市公園や港湾など を位置付け、施設管理者との連携 による良好な景観の形成を図る。 2/5 3 柏崎市景観条例の概要 1 景観条例と景観計画の関係 景観条例と景観計画の関係 3 景観条例の構成 景観条例は、景観法の規定に基づき、届出制度などの「法委任事項」を定めています。 景観計画で定めた基準に実効性をもたせ、景観形成を推進していく役割を担います。 景観条例は、次の事項で構成されます。 - 1 総 則 景観法 ・景観の理念 ・景観に係る基本的な制度 景観法の法委任事項 目 的 定 義 責 務(市、市民、事業者) (届出制度など) 法委任事項を規定 景観計画の策定 景観計画 ・景観法で定めた届出制度などの ・良好な景観形成の方針 ・その他の景観形成に必要な事項 ・建築物や工作物の形態、色彩・ 計画を担保 景観計画の策定と変更 重点的に景観形成を図る地区の指定 景観計画の遵守 景観条例 補足としての法委任事項 - 2 景観計画 の策定等 デザインなどの守るべき基準 - 3 行為の規制等 届出の対象となる行為 特定届出対象行為 届 出 2 景観条例の 景観条例の要旨 条例の要旨 手 柏崎らしい良好な景観形成を推進するため「景観法委任事項」に加え、柏崎市景観計画に定めてい る景観形成に必要な「自主事項」を追加し、市独自の景観条例を制定します。 続 景観計画 + 景観法委任事項 + 自主事項 柏崎市景観条例 ※景観法で委任されていない事項の制度等を創設する場合は「自主事項」として定めます。 景観法委任事項 ①景観計画で定めたことを具体的に進めるために必要な事項 ・景観計画を策定、変更するための手続 ・届出対象行為の追加 ・届出不要とする行為の追加 ・変更命令等の対象行為 ・景観重要建造物・樹木の管理基準 など ②土地所有者やNPO法人、一般財団法人などは、景観法により景観計画の策定や変更の提案が できることになっています。さらに、幅広く景観まちづくりに参加していただくため、市が認 めた団体も提案できるようになります。 ※条例の施行に必要な事項は、別途「施行規則」や「要綱」で定めます。 事前協議 報告・立入検査 助言・指導・勧告・公表 - 4 景観重要建造物 及び景観重要樹木 - 5 景観形成 の 推 進 景観重要建造物と景観重要樹木の管理の基準 景観重要建造物と景観重要樹木の滅失等の届出 認定 団体 景観形成団体の認定 計画提案ができる団体 支援・助成 景観アドバイザーの設置 - 6 景観審議会 景観審議会の設置 景観審議会の所掌事務 景観審議会の組織・任期・臨時委員 自主事項(景観法委任事項以外に景観形成に必要な事項) ①景観計画で定めたことを具体的に進めるために必要な事項 ・市、市民、事業者の責務 ・重点地区及び推進地区の指定 ・景観計画の遵守 ・届出を行う前の事前協議 など ②景観形成に取り組んでいる個人や団体に対して、景観に関する助成や支援が可能となります。 ③景観形成に関して必要なアドバイスを聴くため、景観アドバイザーを設置します。 ④景観形成に関して必要な調査審議をするため、景観審議会を設置します。 行為の届出 - 7 雑 則 施行期日・経過措置 - 8附 規則への委任 則 準備行為・報酬等に関する条例の一部改正 3/5 4 景観アドバイザー制度(案) ※平成 29 年 4 月 1 日施行予定 1 位置付け 6 景観審議会との比較 ・柏崎市景観計画「第 10 章 景観形成の実現に向けて - 3 推進体制の構築」 景観審議会 ・柏崎市景観条例「第 26 条 景観アドバイザーの設置」 位置付け 2 役 割 ・景観計画区域内での「行為の届出(通知) 」や「景観形成に関する任意相談」におい の助言等を行う。 ② 公共施設(通知行為) 公共施設(通知行為)への (通知行為)への助言・指導 への助言・指導 ③ 景観形成に関する任意相談対応 ④ 景観行政への助言・指導 景観行政への助言・指導 ○景観条例 ○景観条例 ○景観条例施行規則 ○景観アドバイザー設置要綱 (制定予定) 市長の諮問に応じ、景観計画の推進や、 建築物等のデザイン、色彩等の景観計画 設 置 目 的 市の良好な景観の形成に関し必要な事 への適合について、個別の案件に対して て、建築物や工作物の形態意匠、色彩、緑化等について、専門的な視点から景観面 ① 民間施設(届出行為) 民間施設(届出行為)へ (届出行為)への助言・指導 景観アドバイザー 役 割 項について、調査審議する。 専門的助言を行う。 次の事項について調査審議する。 ○民間施設(届出行為)への助言・指導 ○景観計画の変更 ○公共施設(通知行為)への助言・指導 ○重点地区の指定 ○景観形成に関する任意相談対応 ○景観重要建造物・樹木の指定、解除 ○景観行政への助言・指導 ○住民提案を踏まえた景観計画の変更 ○届出に対する勧告、変更命令 など 10 人以内 3 組 織 組 織 5人以内 学識経験者 2名 座長(景観審議会委員) 1名 関係行政機関の職員 1名 建築物の形態意匠(業界代表) 1 名 ・人 数 5 人以内 関係団体の代表者等 5名 色彩(業界代表) 1名 ・構 成 座長(景観審議会委員) 、建築物の形態意匠、色彩、造園・緑化 公募による者 2名 造園・緑化(業界代表) 1名 ・任 期 2年 任 期 2年 運 用 等 会議の開催(1~2回/年程度) 2年 相談会の開催(1回/月程度) ※任意相談も随時受付 4 運用方法等 運用方法等 「景観アドバイザー相談会 景観アドバイザー相談会」 アドバイザー相談会」を定期開催する。 定期開催する。 行為の届出から ・相談日 1回/月程度を予定(予備日有り) ・対 象 届出案件・公共建築物(軽微なものを除く) 着手までの流れ ※柏崎市景観計画 ※任意相談も随時受付 P18 抜粋 ・出席者 アドバイザー全員、市担当者 ・受 付 事前協議書、電話、メール等による事前申込制(無料) ・流 れ ①申込受付 → ②アドバイザー招集 → ③相談会開催 → ④施主へ助言等 ※大規模建築物等は必要により施主も出席 5 相談件数 相談件数(想定 件数(想定) (想定) ・50 件程度/年 (届出 30 件、公共事業 15 件、任意相談 5 件) 4/5 5 景観形成支援(補助金)事業(案) ※平成 29 年 4 月 1 日施行予定 (2)地区で行う景観まちづくり活動に対する支援(補助) 地区で行う景観まちづくり活動に対する支援(補助) 1 位置付け ・柏崎市景観計画「第 10 章 景観形成の実現に向けて - 2 推進方策」 対象者 :・景観形成重点地区及び景観形成推進地区の区域内において、認定景観 ・柏崎市景観条例「第 25 条 景観形成に係る支援及び助成」 形成団体が行う活動 ・市全域において、認定景観形成団体が行う良好な景観形成を目指す活動 2 目 的 ・景観形成に寄与すると認められる行為を行う者に対し、予算の範囲内で補助金を 3 支援方針 支援方針 (1)重点地区内の建築物等 重点地区内の建築物等の景観形成に対する支援 の建築物等の景観形成に対する支援(補助) の景観形成に対する支援(補助) 対象者 :景観形成重点地区内の土地又は建物等の所有者・権利等を有する者 対象行為:景観計画の景観形成基準に適合する届出対象行為のうち、下表に該当 する行為 補助対象行為 補助率・補助額 他市の事例(率・額) 新潟 ①建築物の新築、外観の変更のうち、 屋根、壁面の新設又は変更若しくは 修繕 補助対象行為 ①拠点景観等に関する計画策定、整備、 維持管理及び修繕 新発田 1/3・50 万円 1/3・20 万円 村上 1/4・10~80 万円 ②屋根又は外壁等の色彩の変更 ③建築物又は工作物の外観に係る木部 の長寿命化のための保護塗装 佐渡 1/5・10 万円 村上 外観の変更に含む 村上 外観の変更に含む 市補助金検討委員会等 新潟 との協議により決定 良好な景観形成を 目指す活動 佐渡 補助率・補助額 他市の事例(率・額) ②地区内における案内板等の計画策定、 製作及び設置 ③景観に関する調査活動、研究活動、 広報活動その他の専門的な活動 ④地区の住民が参画する景観に関する まち歩き、講演会、学習会等の活動 ⑤景観資源等の活用に関連した保全、 緑化及び美化活動 1/2・50 万円 新発田 1/3・10 万円 ④門、塀、柵の新設又は変更若しくは 修繕 区分 重点地区又は推進地区における 景観まちづくり活動 交付することにより、本市における良好な景観の形成に資することを目的とする。 対象行為:下表に該当する行為 新潟 ― ・20 万円 村上 1/3・10 万円 市補助金検討委員会等 との協議により決定 ①景観に関する調査活動、研究活動、広 報活動その他の専門的な活動 ②地区の住民が参画する景観に関する まち歩き、講演会、学習活動 佐渡 4/5・10 万円 (景観懇談会開催) ③景観資源等の活用に関連した保全、緑 化及び美化活動 1/2・25 万円 新発田 1/3・15 万円 佐渡 1/3・8 万円 村上 1/4・10 万円 新発田 1/3・10 万円 ⑤建築設備の遮へい 佐渡 1/3・5 万円 ⑥建築基準法 22 条指定区域での下見板 外壁の新設又は変更若しくは修繕 村上 1/4・50~60 万円 村上 1/3・20 万円 ※実質、椎谷地区のみ該当 ⑦茅葺き屋根の葺き替え又は修繕 ※実質、荻ノ島地区のみ該当 5/5
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