2016年10月6日 IMF世界経済見通し 最新の世界経済の見通しは? IMFによれば、世界経済の成長率は2017年に向けて緩やかに回復する見通し です。インドが上方修正されるなど、高い経済成長が期待されるアジアが世界経 済のけん引役です。先進国では日本が上方修正されました。 国際通貨基金(IMF)によれば、世界経済の 2016年の実質GDP成長率見通しは+3.1% と7月時点と変わりませんでした。米国の成長率 予想がドル高や原油安の影響等を受けて引き 下げられましたが、堅調さは続く見込みです。 2017年は、新興国市場・地域によりけん引され、 世界経済は+3.4%と改善が期待されます。 新興国・地域の経済成長率はこの6年間ではじ めて成長が加速し、2016年の実質GDP成長 率は+4.2%、2017年は+4.6%に達する見通 しです。中でもインドは今年・来年ともに+7.6% の成長が見込まれます。 今回IMFは、世界経済の回復の不安定さも指摘 しました。短期的な成長を支えるためには先進 国・地域の緩和的な金融政策の継続が必要で すが、経済の活力を回復するためにも、財政の活 用と構造改革の推進を各国・地域に改めて求め ました。 IMFの世界経済見通し(2016年10月) (単位:%) 2016年 成長率 世界全体 先進国・地域 日 本 米 国 ユーロ圏 英 国 豪 州 新興国・地域 中 国 ASEAN5 イ ン ド ブラジル ロ シ ア 南アフリカ 3.1 1.6 0.5 1.6 1.7 1.8 2.9 4.2 6.6 4.8 7.6 ▲ 3.3 ▲ 0.8 0.1 2017年 修正幅 0.0 ▲ 0.2 0.2 ▲ 0.6 0.1 0.1 0.4 0.1 0.0 0.0 0.2 0.0 0.4 0.0 成長率 3.4 1.8 0.6 2.2 1.5 1.1 2.7 4.6 6.2 5.1 7.6 0.5 1.1 0.8 修正幅 ▲ ▲ ▲ ▲ 0.0 0.0 0.5 0.3 0.1 0.2 0.3 0.0 0.0 0.0 0.2 0.0 0.1 0.2 (注1) ASEAN5はタイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナムの5カ国。インドは年度。 (注2) 修正幅は2016年7月の見通しからの修正幅。豪州の修正幅は2016年4月の見通しからの修正幅。 (出所)IMFのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘 するものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のもので あり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、 今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を 保証するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾 者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
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