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わが国最初の常設劇場をもつ新劇の劇団として知られる築地小劇場は、大正13(1924)
年6月13日、京橋区(中央区)築地二丁目25番地に呱々の声をあげました。本区に所在し、
わが国新劇の歴史においてその基礎を築いた築地小劇場の誕生から劇場焼失までを、
後世に残す歴史映像として製作しました。
歴史映像
▲第1回公演「海戦」大正13年6月
▲小山内薫(左)と土方与志(右)
上映時間 午前10時から随時上映(約35分)
【開館時間】
・火曜日~金曜日 午前10時~午後7時
・土・日・祝休日
午前10時~午後5時
※最終上映開始時刻は閉館の40分前です。
会
場 タイムドーム明石 常設展映像コーナー
観 覧 料 100円(常設展入場料も含む)
※未就学児及び区内小中学生は無料です。
休 館 日 月曜日
(祝日の場合は開館し翌日休館・年末年始)
タイムドーム明石(中央区立郷土天文館)
中央区明石町12-1 ☎03(3546)5537
~ 作 品 概 要 ~
わが国最初の常設劇場をもつ新劇の劇団として知られる築地小劇場は、大正13(1924)
年6月13日、京橋区(中央区)築地二丁目25番地に呱々の声をあげました。
明治39(1906)年の坪内逍遙・島村抱月らによる文芸協会、明治42年の市川左団次・小
山内薫らによる自由劇場、大正2年の島村抱月・松井須磨子による「芸術座」など、先駆
的な新劇運動のあとを受けて大正13年に専属の劇場をもつ実験的な劇団として築地小劇
場が誕生したのです。
演出研究のためドイツに渡った土方与志は関東大震災の報を聞き、急遽帰国の途上、
残りの留学費用で新しい新劇運動を起こそうと決意し、帰国後ただちに小山内薫と語ら
い、専属の劇場を築地の地に建設して新劇の実験劇場としました。創設に参加した同人
は小山内薫、土方与志、友田恭助、和田精、浅利鶴雄、汐見洋です。
築地小劇場は、最初は翻訳劇を、二年後には国内作家の演劇をも含め、精力的に上演
活動を行いました。昭和3(1928)年12月、小山内薫の死をきっかけに、翌年、劇団は新築
地劇団と劇団築地小劇場とに分裂しましたが、わが国近代演劇史上に大きな足跡を残し
ました。
その後、村山知義らの新協劇団、友田恭助・田村秋子らの築地座などの劇団が生まれ
ましたが、劇場としての築地小劇場は貸し小屋となり、劇団東童、芸術小劇場、青年劇
場、文学座、演技座、五月座、前進座、花柳寿輔、文化座、日本小国民劇場、松竹国民
移動劇団、劇団劇作隊など多様な劇団が利用しました。
新劇運動の象徴として長らく親しまれてきた築地小劇場の名は、昭和15年11月、戦時
統制により国民新劇場と改称させられ、昭和20年3月の東京大空襲で焼失することとなり
ます。
本映像は、演劇集団「築地小劇場」の誕生から劇場焼失までの波乱に富んだ足跡を振り
返えります。
タイムドーム明石
(中央区立郷土天文館)
〒104-0044
東京都中央区明石町12-1
電話03(3546)5537
地下鉄有楽町線 新富町駅(④⑥出口) 徒歩10分
地下鉄日比谷線 築 地 駅(③④出口) 徒歩7分