05 富士通フロンテックグループ環境報告書2016 ハードウェア製品開発 –HARDWARE PRODUCTS DEVELOPMENT省エネルギー、省資源への対応他、環境に配慮した製品開発に努めています。 第7期行動計画への取り組み エネルギー効率トップレベル 3Dデータの活用 2015年度製品紹介 3D-CADは、製品開発する上では欠かせないツールとなって 「FUJITSU Handheld Terminal Patio(パティオ)720」 ハードウェア製品開発では、2つの目標に取り組んできま います。そのデータをもとに各種シミュレーションや試作モ 業務用端末に求められる見易さや操作性、堅牢性を確保し した。1つは、エネルギー効率に優れた製品の開発。ICT製品 デル作成など、競争力のある製品をタイムリーに市場投入で ながら、厚さ18mm(従来機比約70%)を達成し、スタイリッ に関するエネルギー規制も増加していく中、温室効果ガス排 きるよう、効果的に活用しています。 シュなデザインも実現。 小売業の店舗における商品の発注・検品、店頭でのカタロ 出低減に向けて、製品使用時のエネルギー効率向上の取り組 みは必須であり、エネルギー効率がトップレベルとなる製品 バーチャルシミュレーション グや画像の表示による商品プロモーションの他、営業活動に 組立性、操作性、保守性等をバーチャルに検証することで おける電子カタログ活用のほ 開発コストを削減しています。また、利用者の立場からの検 か、見積作成や契約作成支援 てエネルギー効率がトップレベルとなる目標を基準とし、新 証を重ねることによって、全ての方々が利用し易いユニバー 業務、営業日報作成等にも対 製品の50%以上をエネルギー効率トップレベルにする」とい サルデザインを図っています。 応します。 開発を推進しました。 トップレベル製品は、市場または従来製品との比較におい う目標を掲げ、達成することができています。 資源効率向上 医療向け「診察案内表示システム」 本システムは、表示盤に42型、55型を採用しており、消 もう1つは、製品の省資源化を通じて環境要素に優れた製 品の開発。資源の枯渇、価格の高騰、レアメタルの供給不安 3Dプリンター 費電力は従来品に比べ20%以上削減しています。 などのリスクがある中、資源を効率良く使用していくことは 操作性、部材の合理化などによって多様となる、また、細 再来受付機(別途電子カルテシスム)等で発行された診察 重要であり、これまでも3R(Reduce・Reuse・Recycle)設計 部に亘る部分については、モデルによる検証が必要となって 番号を表示盤に表示することで外来患者様に診察順番の目安 を進めてきましたが、更に力を入れて推進しました。 きますが、検証の大きな効率化を狙い、従来有った3Dプリン をお知らせし、診察室へ誘導 ターを高性能のものへ刷新し、トライを開始しました。 を促すとともに、院内の各種 資源効率は、製品を構成する個々の素材(資源)の「使用・ 廃棄による環境負荷」を分母とし「製品価値」を分子として 情報をお知らせすることを目 算出しますが「新製品の資源効率を35%以上向上する」とい 的としています。 う目標を掲げ、達成することができています。 造形の様子 造形後の洗浄の様子
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