平成28年度 各教科の科目・内容(PDF形式 914キロバイト)

各教科の目標・内容
1.国語
読むこと・書くこと・聞くこと・話すことを通して、伝え合う力を高め、思考力を伸ばし、
心情を豊かにすることをねらいとしている。特に大学との提携により、学年ごとのテーマに
即して良質の文章を多く読み、読書力はもちろん思考力と表現力を伸ばす学習に力を入れ
ている。
1 年次必修「国語総合」
・
「教養基礎『国語』I」では、
「歴史のうねりと社会」というテー
マのもとに、日本語を的確に理解し、適切に表現する力を身につける。
2 年次必修「現代文 B」
・
「古典 B」
・
「教養基礎『国語』II」では、
「女性・人生」というテ
ーマのもとに、日本語の運用能力を高め、広い視野で深く思考する力を培う。
3 年次必修「現代文 B」では、
「文化」というテーマのもとに、近代以降の文学的および
論理的な文章の読解・鑑賞と、表現の実践を行う。選択科目は、
「国語表現」「古典 A 甲」
「古典 A 乙」
「教養基礎『古典読書』A」
「教養基礎『古典読書』B」を設けている。
「国語表
現」は、要約文・小論文など、論理的な文章の作成を行う。
「古典 A 甲」は主に古文を、
「古
典 A 乙」は主に漢文を扱い、作品の精緻な理解を行う。
「教養基礎『古典読書』
」は、テーマ
「文化」のもとに、多読を目的とした授業を行う。A は、幅広く古文・漢文の良質の文章に
触れること、B は、古典的現代文の領域を多く扱い、視野を広げ深く思考する力を養うこと
をねらいとしている。
2.地理・歴史
1 年次で「グローバル地理」
、2 年次で「日本史 A」と「世界史 A」を必修科目として 2 単
位ずつ設置し、日本と世界の過去と現在を、様々な観点から全員が幅広く学ぶ。3 年次では
「日本史 B」
、
「世界史 B」
、
「地理 B」を選択科目として 3~4 単位設置し、各自の興味・関
心や進路に応じて、2 科目まで選択できる。
・日本史
「日本史 A」では、近代以降の日本の歴史を、世界の歴史と関連付けながら学ぶ。特に現代
史については、考えることを重視した授業を行う。
「日本史 B」では、様々な資料や図像を通して、古代から近世までの日本の歴史を総合的に
学ぶ。
・世界史
「世界史 A」では、近現代史を中心に、今日の日本を含む世界が形成された過程を様々な糸
口から学習し、レポート等も作成する。
「世界史 B」では、
「世界史 A」の歴史学習を踏まえ、様々な資料を通して世界の地域や人々
の歴史をより深く学習する。
・地理
「グローバル地理」では、世界諸地域の生活・文化や地球規模の社会的課題を学び、地理的
認識を養うとともに、2 年次以降の学習の土台となる幅広い教養を身につける。地理的な見
方や考え方を培うことで、国際社会で主体的に生きていく自覚を養うことをねらいとする。
「地理 B」では、現代世界の地理的事象を系統地理的に、現代世界の諸地域を地誌的に、2
年次の歴史学習の成果も生かして、より広く深く学ぶ。
「地理演習」では、様々な統計資料を読み取り、分析・解釈することを通して、現代世界の
地理的認識を深めていく。
3.公民
1 年次で「政治・経済」
、3 年次で「倫理」を必修科目として 2 単位ずつ設置し、公民分野
を全員が幅広く学ぶ。3 年次では、
「公民演習」を選択科目として 2 単位設置し、進路に応
じた学習に対応している。
「政治・経済」では、現代における政治、経済、国際関係などについて学ぶとともに、そ
れらに関する諸課題を考察する。
「倫理」では、青年期の自己形成と人間としての在り方生き方を中心に学び、自己の生き
方を考える手掛りとする。
「公民演習」では、
「政治・経済」と「倫理」の両分野の要点を復習し、あわせて演習を
行う。
4.数学
数学の基礎・基本の充実をはかり、生活のための数学、文化的遺産の一部としての数学、
科学を記述する言葉としての数学などに応用できる能力をはぐくむことをめざし、次のよ
うな内容を学習する。
「数学 I・A・II」は、数と式、2 次関数、図形と計量、データの分析、場合の数と確率、
整数の性質、図形の性質、式と証明、高次方程式、図形と方程式、指数・対数関数、三角関
数、微分・積分の考えなど高校数学の基本的な内容を扱い、全員が単位を修得するよう各ク
ラスで学習する。なお「数学 B」は、数列、ベクトルを扱い、生徒の多様化に対応するため
に選択科目とし、クラス編成を変えて学習する。
「数学 III」では平面上の曲線と複素数平面、極限、微分法、積分法を扱い、主に理系の
生徒に対応した選択科目として学習する。
「教養基礎『数学』I・II・III」は、大学との連携教育プログラム、
「教養基礎『虹の数学』
」
として、身近な題材や、自然界の美しい現象を「数学」の立場で解明する応用授業を展開し、
大学教員による講義もとりいれて学習する。
5.理科
1 年次で化学・地学分野、2 年次では物理・生物分野を全員が必修で学習する。理科の 4
分野全てを学習することで、理科の全領域を総合化することができるとともに、その中から
興味のあるもの、将来さらに深く学ぶ分野をみつけることができる。
3 年次では、理科は全て選択授業となり、各自の興味・関心、また将来の進路に合わせて
2 分野まで選択することができる。
・物理分野
物理分野に苦手意識をもつ生徒が多いのが実情である。2 年次の必修授業ではそのことに
配慮し、実験をはじめ教材を工夫して楽しく分かりやすい授業展開を心掛けている。ただし、
決して学習内容のレベルを落とすことはせず、確実な基礎固めをしており、理科系志望の生
徒にとっても、応用のきく実力を身につけることができる。3 年次の選択授業では、入試突
破はもちろんのこと、大学進学後の学業も視野に入れ、本質的で高度な内容も取り入れた授
業を行っている。
・化学分野
1 年次の必修授業では、21 世紀に生きる現代人の基礎教養として、中学での理科の学習
をふまえ、化学の理論の基礎をミクロな視点で学習する。
3 年次の選択授業では、将来自然科学を専門的に学ぶ生徒のための基礎として、有機化合
物、無機物質、高分子化合物など様々な物質の性質を中心に化学を学習する。また、物質の
構造や反応についてさらに高度な理論も学習する。したがって、必要に応じて高校の教科書
を越えた内容を扱うこともある。センター試験のみならず、2 次試験の受験にも対応できる
内容を目指している。1・3 年とも、実際の物質に触れつつ理論を確かめるという機会を多
くするために、2 人 1 組で多くの実験を取り入れながら授業を進めていく。
・生物分野
2 年次の必修授業では、細胞・遺伝子・体内環境・生態系など、主に基礎的な内容を、3
年次の選択授業では、分子レベルの生命現象・生殖・発生・環境応答・生態・進化などの分
野を、他分野の科目で学んだ知識なども使いながら、また最近の話題も含めて様々な内容を
学習する。いずれにしろ、知識として覚える部分も多くあるが、時には教科書にない資料を
使うなど「考える」授業になるよう心掛けている。
・地学分野
地球と宇宙の現在と過去を学習する。地震・火山・気象は地球の現在を、地層や化石は地
球の過去を我々に見せてくれているはずだが、ただ見ただけでは、何が起こっているのかが
理解できない現象も多い。そういった諸現象について、科学者たちがどのようにしてその本
質にたどり着いたかにも触れつつ、授業を進めている。
1 年次の必修授業では地学の全範囲を広く扱う。3 年次の選択授業ではひとつひとつの知
識をさらに深いものにするとともに、問題演習を豊富に行い、入学試験にも十分に対応でき
る学力をつける。
6.保健体育
「保健」と「体育」は必修で、それぞれ独立した科目として履修する。健康を保持増進し、
生涯にわたって運動を楽しむ素地をつくることを目的として、授業内容が編成される。
・
「保健」は 1 年次および 2 年次で履修する。健康の保持増進を図るために必要な基礎的、
基本的知識を理解するとともに、自ら健康問題を主体的に追求していく能力を身につけ
る。さらに、医療技術の進歩によって生じる新たな健康問題や性をめぐる問題などを取り
上げ、個々のライフスタイルやライフステージに応じた望ましい行動の自己選択・自己決
定が行える能力を養う。
・
「体育」では、運動やスポーツに対して、自発的、積極的かつ継続的に取り組む姿勢およ
び協力、責任の精神を養うために、1 年次および 2 年次で運動やスポーツの基礎を学習し、
3 年次では種目選択制授業を行う。
7.芸術
本校の芸術科では、基礎実技を重視しつつ、科学技術や経済などの著しい発展の陰で失わ
れがちであった『感性』や『人間性』を育成するという芸術科教育の役割を充分認識し、さ
まざまな領域での表現活動に活かせるような題材で授業を行っている。
「音楽 I・II」では、声楽、器楽、創作などの諸活動にともなう相互評価(鑑賞)を通し
て、自己表現の可能性を追求することを第一の理念としている。
「音楽 III」と 2・3 年次の
「音楽表現」では、生徒個人の特性を活かしたより高度な技能と表現力を養う。
「美術 I・II」では、油彩画や映画・アニメーションの制作を通して個性や精神性を視覚
的に表現する力を培う。また、作品の鑑賞を通して絵画や映像表現の技法や歴史を学び発想
力を高める。
「美術 III」と 2・3 年次の「美術表現」では、生徒個人の特性を活かしたより
高度な技能と表現力を養う。
「書道 I」では、漢字(楷書、行書、隷書)、仮名(平仮名、変体仮名)
、漢字仮名交じり
の書を学ぶ。条幅、色紙、短冊等で作品制作もする。
「書道 II」では、
「書道 I」の内容を深
めるとともに、草書、篆書(てんしょ)
、隷書(れいしょ)を取り扱い、篆刻作品の製作も
する。臨書中心の学習となるが、漢字仮名交じりの書では各自の感性を生かした現代的な創
作を試みる。
8.外国語(英語)
本校の英語の授業では、特に 1、2 年次において、教科書の内容説明は英語で行なわれる。
教師が英語を使うだけでなく、生徒も英語を使うことが要求される。さらに、授業外での洋
書の多読や、参考書・単語集・ワークブックなどの自習が課される。
1、2 年次必修科目の「コミュニケーション英語 I・II」では、四技能を核とした総合的な
英語力を身につける。また、1 年次必修科目の「英語表現 I」では、発展的なライティング
力を身につけるために欠かせない、基礎的なライティング力の充実をはかる。
3 年次必修科目の「コミュニケーション英語 III」では、3 クラス 5 展開の授業展開とし、
よりきめ細やかな指導を行う。この科目では、入試問題を含めたさまざまなジャンルの英文
を多読し、精読および速読力のアップをはかる。
3 年次選択科目の「英語表現 II」では、1 年次に学習した「英語表現 I」を土台として、一
定量のまとまった内容の文章をパラグラフ・ライティングで書くことで、より高い作文能力
を養う。授業には ALT が加わることもある。
3 年次選択科目の「英語会話」では、さまざまなリスニング教材や、ビデオ教材を使用し、
英語を「聞く」
「話す」力をさらに伸ばす。授業には ALT が加わることもある。
1、2 年次必修科目および 3 年次選択科目の「教養基礎『英語』I・II・III」では、リスニ
ング教材(Michigan Action English)を使用し、「聞く」力を高めながら英語の基礎的能力
の伸長をはかると同時に、
「話す」ことや「書く」ことにも重点を置き、プロダクション能
力を伸ばすことを目的とする。
9.家庭
家庭科は、人の一生を、どの時期も独自の課題と価値を持った大切なものと考え、高校生
としての現在と未来の生活を創るために必要な知識・技能を学び、自らの生活を政治や経済、
科学の視点から捉えなおし、暮らしの実践に生かす教科である。
まず始めに、高校生としての生活の自立を目指す。授業時間の約 2 分の 1 を実習や実験
に充て、自立した健康的な生活のための知識と技術の習得に励み、生活全体へと視野を広げ
る。上手下手、好き嫌いにかかわらず、普通に生活できる基本技能を身につける。
本校では、
「家庭総合(必修)
」を 4 単位学習する。1 年次(1 単位)では、衣生活の基本
技能と栄養、献立を学ぶ。2 年次(2 単位)では、本校独自の教材による服飾制作を通じて
消費の背景を考察し、献立調理を含む食生活全般、高齢者、住生活と保育を扱う。3 年次(1
単位)では、家族・家庭生活、消費経済、生活文化、マナー、調理などを、ジェンダーや福
祉、環境問題などと関連させて国際社会への視野を広げつつ学び、進路や将来設計に役立て
る。
食教育は、附属校園と大学による連携研究をもとに、高校では短時間で作れる環境に配慮
したオリジナルレシピの実習を通して、
「作れる人」が育っている。
10.情報
インターネットやスマートフォンの普及に見られるように、世の中の情報化は急激に進
んでいる。近年では、電子書籍やスマートウォッチなど、新たな情報メディア・デバイスも
登場し、情報化社会も新たな局面を迎えつつある。このような情報化社会において、情報を
入手し効果的に活用するための情報リテラシーや、その基礎となる「情報」にまつわる素養
を身につけることは、高校で学ぶすべての生徒に求められている。
1 年次の必修教科である「社会と情報」では、情報の収集・吟味・加工・発信といった情
報活用に係る各プロセスを学ぶ。情報化社会で主要な役割を果たしているコンピュータを
用いた実習や創作活動を主軸とし、情報の処理の仕組みや表現方法を理解し、コンピュータ
を効果的に活用した問題解決の方法を習得する。
そのうえで、書籍・音声・映像・Web といった各種メディアの特性認識、図書館・データ
ベース等の活用、データの分析・予測や可視化、さまざまな発表の実践など、実社会おける
多様な情報活用の手段を体得する。
また、最新事例もふまえつつ、情報モラルやセキュリティの意義を認識し、有意義に情報
発信する能力を養い、まだ見ぬ情報社会にも適応できる土壌を培う。これらの学習を通して、
現代社会と情報のつながりを、ときに客観的、ときに主観的に考察し、日々変化する情報化
社会に翻弄されない未来の情報社会を創造する先導者となれることを目指します。
11.総合的な学習の時間
総合的な学習の時間では、自ら課題を見つけ、探究活動に主体的・総合的に取り組む態度
を身につけると同時に、課題を解決する資質や能力を養うことを目的とする。
2・3 年次に全員が必修として共通に学ぶ「持続可能な社会の探究 I(2単位)
」
「持続可能
な社会の探究Ⅱ(1単位)
」を設置し、SGHの課題研究に位置付けている。
2年次「持続可能な社会の探究Ⅰ」において、生徒はグローバルな社会的課題に関する研
究テーマを設定したうえで、テーマの追求に適した講座(領域)を選択して課題研究を行う。
国内・海外でのフィールドワーク等を通じて、具体的・実践的な学習を行う。
3年次「持続可能な社会の探究Ⅱ」においては、2年次に設定したテーマを軸に、これま
での学習成果を多角的・発展的に深めるとともに、英語での活動にもチャレンジする。
1年次「グローバル地理」での学習を土台に、全校生徒が3年間を通じてグローバルな諸
課題を探究的に学ぶことで、持続可能な社会に寄与する意欲と能力を養うことを目指す。