ガイドライン(PDF:217.9KB)

『太陽光発電施設の適正な設置・管理に関するガイドライン』について
1 目的
常総市に事業用太陽光発電設備を設置しようとしている事業者に,災害の防止,良好な景観の形
成,生活環境の保全,地域住民との合意形成等を図り,市民の安全と安心を確保するために配慮す
べき事項を示すことにより,自主的で適正な発電設備の導入及び管理の取組を促すことを目的とし
ています。
2 対象
出力50kw 以上の事業用の太陽光発電施設(建築物へ設置するものを除く)。
ただし,実質的に同一の事業者が,同時期又は近接した時期に,実質的に一つと認められる場所
で,
複数の太陽光発電施設に分割して設置し,合算した出力が50kw 以上となる場合(分割案件)
も対象とする。
※出力10kw 以上50kw 未満の太陽光発電施設についても,ガイドライン「5(3)施工に
当たって配慮すべき事項」及び「6施設設置後の適正な維持管理等」に配慮した対応を行うこと。
3 市への協議
計画の概要について,事前に市と協議してください。
総合窓口(事業概要書等提出先)
生活環境課
法令担当窓口
生活環境課:盛土条例
都市整備課:国土利用法,都市計画法,景観法,首都圏近郊緑地法
農政課:森林法,農業の振興の整備に関する法律
農業委員会:農地法
商工観光課:工場立地法
生涯学習課:文化財保護法
安全安心課:ハザードマップ
4 地域住民との合意形成
事業者は,事業計画の初期段階で,地域の住民や自治会,土地の所有者等へ周知を行ってくださ
い。
また,必要に応じた住民説明会の開催,住民意見の把握,適切な住民対応等により,地域住民と
の合意形成を図ることに努めてください。
5 設置するのに適当でない地域・設置に慎重な検討が必要な地域
法令上,開発行為が厳しく制限されており,発電設備の設置が困難な地域があります。
法令による許可や届け出が必要であり,発電施設の設置により,災害発生のリスク,良好な景観
の阻害,自然環境への影響が懸念される地域があります。
ガイドラインP14「太陽光発電施設設置に係る関連法令」を参照してください。
6 市街化区域での事業計画
市街化区域内での発電設備の設置は,計画段階で市に協議してください。
7 適正な導入のために配慮すべき事項
災害の防止,良好な景観の形成,生活環境の保全等の観点から,事業者は次の事項に配慮してく
ださい。
1)太陽光発電設備の設置に伴う災害の防止
ア.土地の形質の変更は最小限にとどめること。
イ.河川等に通じる雨水排水路を確保するか,敷地内で雨水を処理できる対策をとること。
ウ.土砂の流出を防止する対策をとること。
2)良好な景観の形成
ア.市街地,住宅地等街並みの景観を阻害しないよう,発電設備の設置位置などに配慮するこ
と。
イ.山林,丘陵,河川等の自然景観を阻害しないよう,発電設備の設置位置などに配慮するこ
と。
ウ.太陽光モジュール及びフレームは,低反射のものを使用するなど,周囲の景観と調和を考
慮すること。
エ.道路沿いや民家等に隣接して設置する場合には,近隣住民と協議の上,通行者・車両や民
家等からできる限り見えないように,植栽やフェンスを設置する等,目立たないようにす
ること。
3)生活環境の保全
ア.住宅地に近接する場所に発電設備を設置する場合は,圧迫感,騒音,熱,反射等に配慮し
て,敷地境界から後退し,近隣住民と協議の上,植栽等を設けて遮蔽するなどの対策をと
ること。
イ.道路に接する場所に発電設備を設置する場合は,道路の見通しの妨げにならないよう敷地
境界から後退させるなどの対策をとること。
8 発電設備の適切な管理
事業者は,発電設備設置後の管理についても,適切な措置を講じてください。
1)管理看板の設置
発電設備において,火災や土砂流出等が発生した場合又は周辺に緊急事態が起こった場合等
に,地域住民が事業者に連絡をとることができるよう,発電設備の名称,設置場所の住所,発
電設備の発電能力,事業者の名称及び連絡先その他必要な事項を記載した管理看板を敷地内の
見やすい場所に設置すること。
また,発電設備設置工事の時点においても,同様の措置を講じること。
2)敷地内への立入防止
事業者は,発電設備の敷地内に事業関係者以外の者が容易に立ち入ることがないよう,フェ
ンスを設置するなどの安全対策をとること。
3)発電設備敷地内の除草及び清掃
発電設備の敷地内は,定期的に除草及び清掃を行うこと。その際,除草剤は極力使用しない
こと。
4)発電設備が破損した場合の対応
自然災害その他の事由により発電設備が破損した場合,事業者は被害を最小限にとどめ,速
やかに復旧又は撤去すること。
5)発電設備を廃止及び処分する場合の対応
発電設備を廃止した場合は,その場所に放置することなく,速やかに撤去し,関係法令や環
境省の『太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン』に基づき,適正な処分
を行うこと。
6)緊急対応マニュアルの作成
自然災害や事故,機器の故障等が発生した場合に速やかに対応できるよう,あらかじめ緊急
時の連絡網や事象別の対応を示した緊急対応マニュアルを作成しておくこと。