日立市太陽光発電施設の適正導入ガイドラインの制定について 制定の経緯 太陽光発電施設の普及が急速に進み、全国で様々な問題が生じ ています。 そのため、太陽光発電事業者に、災害の防止、良好な景観の形 成、生活環境の保全、地域住民との合意形成等を図り、市民の安 全と安心を確保するために配慮すべき事項を示すことにより、自 主的で適正な発電設備の導入及び管理の取組を促すことを目的 に、 「日立市太陽光発電施設の適正導入ガイドライン」を制定しま した。 施行期日 平成28年8月1日 対象とする者 日立市内において、出力 50kW 以上又は敷地面積 500m2 以上の発 電設備を、土地に自立して設置する事業者を対象とします。 市への協議 事業計画の概要について、事前に市に協議してください。 地域住民との合意形成 事業者は、必要に応じた住民説明会の開催、住民意見の把握、 適切な住民対応等により、地域住民との合意形成を図ることに努 めてください。 「立地を避ける地域」 、 「慎重な検討が必要な地域」、 「市街化区域での事業の協議」を定めました。 立地を避けるべき地域 法令上、開発行為が最も厳しく制限されている次の地域は、発電 設備の設置が困難であり、立地を避けるべき地域です。 立地に慎重な検討が必要な地域 法令の許可や届出が必要な次の地域は、災害発生のリスク、良好 な景観の阻害、自然環境への影響について、慎重な検討が必要です。 ○自然公園の特別地域及び普通地域(茨城県立自然公園条例) ○自然環境保全地域(茨城県事前環境保全条例) ○保安林(森林法) ○急傾斜地崩壊危険区域、砂防指定地、地すべり防止区域、土砂災 害警戒区域(急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律など) ○指定文化財地域(文化財保護法、茨城県文化財保護条例など) ○災害のリスクが高い地域(土砂災害危険箇所や山地災害危険地 区、傾斜度が30度以上ある土地) ○地域森林計画対象民有林(森林法) ○埋蔵文化財包蔵地(文化財保護法) 市街化区域での事業の協議 市街化区域内での設置は、計画段階で市に協議してください。 事業者による自主的で適正な発電設備の導入及び管理の取組を促します。 適正な導入のために 事業者は次の事項に配慮してください。 (1) 太陽光発電設備の設置に伴う災害の防止 適切な管理措置 事業者は次の事項の措置を講じてください。 (1) 管理看板の設置 ア 土地の形質変更は最小限にとどめる。 土砂災害など緊急事態が起こった場合に、地域住民が事業者に イ 河川等に通じる雨水排水路を確保するか、敷地内で雨水を処理でき る対策をとる。 要な事項を記載した管理看板を設置する。 ウ 土砂の流出を防止する対策をとる。 (2) 敷地内への立入防止 (2) 良好な景観の形成 敷地内に事業関係者以外の者が容易に立ち入ることがないよ ア 市街地、住宅地等街並みの景観を阻害しないよう、発電設備の設置 位置などに配慮する。 う、フェンスを設置するなどの安全対策をとる。 (3) 発電設備敷地内の除草及び清掃 イ 山並み、丘陵、河川等の自然景観を阻害しないよう、発電設備の設 置位置などに配慮する。 定期的に除草及び清掃を行うこと。その際、除草剤は極力使用 しない。 ウ 太陽光モジュール及びフレームは、低反射のものを使用するなど、 周囲の景観と調和を考慮する。 (4) 発電設備が破損した場合の対応 自然災害その他により発電設備が破損した場合、事業者は被害 エ 道路沿いや民家等に隣接して設置する場合には、近隣住民と協議の うえ、通行者・車両や民家等からできる限り見えないように、植栽や フェンスを設置する等、目立たないようにする。 を最小限にとどめ、速やかに復旧又は撤去する。 (5) 発電設備を廃止する場合の廃止及び処分する場合の対応 発電設備を廃止した場合は、その場所に放置することなく、速 (3) 生活環境の保全 やかに撤去し、関係法令や環境省の「太陽光発電設備のリサイク ア 住宅地に近接する場所に発電設備を設置する場合は、圧迫感、騒音、 熱、反射等に配慮して、敷地境界から後退し、近隣住民と協議のうえ、 植栽等を設けて遮蔽するなどの対策をとる。 げにならないよう敷地境界から後退させるなどの対策をとる。 総合窓口:環境政策課 ル等の推進に向けたガイドライン」に基づき、適正な処分を行う。 (6) 緊急対応マニュアルの作成 自然災害や事故、機器の故障等が発生した場合に速やかに対応 イ 道路に接する場所に発電設備を設置する場合は、道路の見通しの妨 お問合せ TEL 0294-22-3111 連絡を取ることができるよう、事業者の名称及び連絡先その他必 できるよう、あらかじめ緊急時の連絡網や事象別の対応を示した、 緊急対応マニュアルを作成しておく。 法令担当窓口:都市整備課、都市政策課、農林水産課、農業委員会、郷土博物館、環境政策課 他 ※法令担当窓口とは、太陽光発電施設の設置に係る法令を所管する市の窓口です。
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