臨床動作法によるストレスマネジメント教育

臨床動作法による
ストレスマネジメント教育
目的
自分の身体に注意を向け,注意を向けた身体部位を自ら
動かすことによる体験様式を身につけることにより,ストレ
スに対する自己コントロール能力を育成する。
課題動作1 (セルフ基本姿勢)
いす座位
・頭の先からおしりまでが直になるように座る。
・左右のおしりに均等に体重がかかるように
意識する。
・両肩や両腕の力を抜く。
・特に腰を立てるこ
とを意識する。
悪い例:
腰や躯幹が屈
になる。
課題動作2 セルフ課題
左右の肩上げ
・セルフ基本姿勢から徐々に右肩を上げる。
(肩だけに力を入れる。肘に力を入れない。)
・肩を垂直に上げるように意識する。
・それ以上右肩が上がらないところまで上げて,
停める。(右肩の感じを味わう。)
・すとんと肩を落とし,基本姿勢に戻る。(右肩
の感じを味わう。)ゆっくりと肩を落とす方法
もある。
課題動作3 セルフ課題
両肩上げ
・セルフ基本姿勢から徐々に両肩を上げる。
(肩だけに力を入れる。肘に力を入れない。)
・肩を垂直に上げるように意識する。
・それ以上両肩が上がらないところまで上げて,
停める。(両肩の感じを味わう。)
・すとんと肩を落とし,基本姿勢に戻る。(両肩
の感じを味わう。)ゆっくりと両肩を落とす方
法もある。
課題動作4 (ペア基本姿勢)
いす座位・・・座り方はセルフ基本姿勢と同じ
ペアによる援助
援助者
・卵を包み込むように両肩に手を置く。
・相手の体温を感じる。(手をセンサーにする。)
動作者
・援助者の手の温もりを感じる。
・セルフ基本姿勢に同じ。
課題動作5 ペア課題
左右の肩上げ
援助者
・動作者の肩の動きにより添う。
・動作者が上がりきったと思うときに,「もう少し」
と声を掛けて,添えた手で肩を吸い上げる気
持ちで援助する。(無理に持ち上げない。)
動作者
・セルフ課題の左右の肩上げに同じ。
課題動作6 ペア課題
両肩上げ
援助者
・動作者の肩の動きにより添う。
・動作者が上がりきったと思うときに,「もう少
し」 と声を掛けて,添えた手で肩を吸い上げる
気 持ちで援助する。(無理に持ち上げな
い。)
動作者
・セルフ課題の両肩上げに同じ。
課題動作7 ペア課題
肩開き 援助者
・動作者の肩の動きにより添う。
・動作者が開ききったと思うときに,「もう少し」と声
を掛けて,添えた手で動かす方向を示す。(無理
に開かせない。)
・肩胛骨を寄せるのではない。
・腰が反らないように援助する。
・躯幹を後傾させない。
動作者
・肩だけを動かす。(肘に力を入れない。)