Cisco Mobility Express ソリューション設定ガイド

Cisco Mobility Express ソリューション
設定ガイド
Cisco Mobility Express ソリューションとは
Cisco Mobility Express ソリューションは、ワイヤレス LAN（WLAN）コントローラ機能を
802.11ac Wave2 対応 Cisco Aironet シリーズアクセスポイントに統合したものです。最大 25 台のアクセスポイントと 500 台のクライアントにサービスを提供することができ、中 /
小規模の導入に適した構成を実現します。
PC やスマートフォンから専用ツールで簡単に設定でき、数ステップの作業でスピーディに展開
することが可能です。
ワイヤレス LAN
アクセスポイント
＋
＋
ワイヤレス LAN
コントローラ
簡単設定
対応するアクセスポイント
屋内向け
802.11ac
Wave2
ハイエンド
ホテルや寮などの
集合住宅
エントリー
ミドルクラス
Cisco Aironet
1810W（壁掛け型）
Cisco Aironet
1830/1850 シリーズ
Cisco Aironet
2800 シリーズ
Cisco Aironet
3800 シリーズ
Cisco Aironet
OEAP 1810
コントローラ対応 / 内蔵モデル
HDX 対応
アンテナ内蔵 / 外付モデル
HDX 対応
アンテナ内蔵 / 外付モデル
キャリア、公共施設
スタジアム専用（p モデル）
対応
・Cisco Mobility Express は、AirOS 8.3 から日本語対応しています。
・コントローラ機能は Cisco Aironet 1850 シリーズと同 1830 シリーズで利用できます。
・Cisco Mobility Express ソリューションは、Cisco Aironet アクセスポイントの各モデル
（1600、2600、3600、1700、2700、3700 シリーズ）も管理できます。
Cisco Mobility Express ソリューション
設定ガイド目次
1．アクセスポイントの接続と起動 ························································ p5
2．PC で設定する ············································································· p6
3．モバイルアプリケーションで設定する ·············································· p10
4．アクセスポイントの追加 ······························································· p14
5．クライアントの接続 ······································································ p15
6．管理画面を使う ··········································································· p16
2
Cisco Mobility Express の展開例
VLAN1（Native） 192.168.1.0：管理用
VLAN10（Tagged）192.168.10.0：PSK
VLAN20（Tagged）192.168.20.0：PEAP
WAM
WAN ルータ
PoE スイッチ
単体アクセス
ポイント
アクセスポイント
＋コントロール機能
同一の L2 ドメイン
（Native VLAN）
オフィス
3
事前に決めておくべき項目チェックリスト
□ ユーザ名、パスワード
□ システム名
□ SSID の名前
□ セキュリティ方式（PSK、802.1x）、パスフレーズ
□ VLAN の名前
4
1
1
アクセスポイントの接続と起動
Cisco Aironet 1850 シリーズの PoE
ポートを、スイッチの GigabitEthernet
0/1 ポートに接続します。
※ PoE ポートからの給電のほか、AC アダプタや
パワーインジェクタからの給電も利用できます。
2
LED が点灯し始めたことを確認し、緑点
灯→緑 / 橙 / 赤の繰り返し→緑の点滅にな
るのを待ちます。
（約 3 分程度かかります）
アクセスポイント
（写真は 1850）
スイッチ
（写真は Cisco Catalyst 2960-C）
3
設定を行う PC の無線 LAN 機能が有効
になっていることを確認します。
4
ネットワークの一覧から CiscoAirProvision という SSID を探し、接続します。
パスワードは password と入力します。
5
PC に 192.168.1.0/24 のアドレスが
割り振られたことを確認します。
5
2
PC で設定する
1
Cisco Mobility Express は、AirOS 8.3 から日本語対応しています。
初期設定ウィザードで設定を始める
Web ブラウザのアドレスバーに、https://192.168.1.1 と入力して、
アクセスポイントに接続し、admin アカウントを生成します。
入力を終えたら「Start」ボタンをクリックします。
任意の Admin ユーザ名と
パスワードを入力します。
ここでは例として、以下の
ようにします。
ユーザ名：admin
パスワード：Cisco123
2
システム名を入力する
・「System Name」欄に任意のシステム名を入力します。
ここでは例として、以下のようにします。
Pod1-ME
・「Country」プルダウンメニューで Japan 4(Q) (J4) を選択します。
注意！
この選択を間違えると
アクセスポイントが
利用できなくなります。
6
3
日付と時刻を設定する
・「Date & Time」欄で、日付と時間を確認し、必要に応じて設定します。
・「Timezone」欄は、「Tokyo, Osaka, Sapporo」であることを確認してください。
・管理 IP アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイを入力します。
ここでは例として、以下のように
します。
Management IP Address：
192.168.1.253
Subnet Mask：
255.255.255.0
Default Gateway：
192.168.1.254
4
企業用 SSID を作成する
ここでは PSK を利用します。
各項目を入力します。
ネットワーク名、パスフレーズ、VLAN 名はあらかじめ決めておいたものを入力しましょう。
ここでは例として、以下のようにします。
Network Name：Pod1-PSK
Security：WPA2 Personal
Pass Phase：Cisco123
Confirm Pass Phase：Cisco123
VLAN：New VLAN
VLAN ID：10
7
5
RF パラメータを最適化する
クライアントの密度に応じて
Low
Typical
High
の 3 種類が選べます。
「Traffic Type」は Data（データ通信のみ）
Voice（データ通信と音声通信の混在）
の 2 種類から選べます。
設定を終えたら「Next」ボタンをクリックします。
8
6
設定内容を確認する
設定内容を確認し、問題なければ「Apply」ボタンをクリックします。
アクセスポイントを再起動する旨の
メッセージがポップアップ表示されます。
「OK」ボタンをクリックします。
これで初期設定作業は完了です。
初期設定
完了！
9
3
モバイルアプリケーションで設定する
1
2
アプリを起動する
スマートデバイスに導入した「Cisco Wireless」アプリケーションを起動します。
最初の画面でプロビジョニングを選択します。
初期設定ウィザードで設定を始める
はじめに admin アカウントを生成します。
任意の Admin ユーザ名とパス
ワードを入力します。
ここでは例として、以下のように
します。
ユーザ名：admin
パスワード：Cisco123
10
3
システム名を入力する
・「システム名」欄にあらかじめ決めておいたシステム名を入力します。
ここでは例として、以下のようにします。
Podx-ME
・「国」プルダウンメニューで Japan 4(Q) (J4) を選択します。
注意！
この選択を間違えると
アクセスポイントが
利用できなくなります。
4
日付と時刻を設定する
・「日付と時間」欄で、日付と時間を確認し、必要に応じて設定します。
・「タイムゾーン」欄は、「東京、大阪、札幌」であることを確認してください。
11
5
管理アドレスを設定する
管理 IP アドレス、サブネットマスク、
デフォルトゲートウェイを入力し、
「保存」ボタンをクリックします。
ここでは例として、以下の
ようにします。
管理 IP アドレス：
192.168.1.253
サブネットマスク：
255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ：
192.168.1.254
6
企業用 SSID を作成する
ここでは PSK を利用します。
各項目を入力します。
ネットワーク名、パスフレーズ、
VLAN 名はあらかじめ決めておい
たものを入力しましょう。
ここでは例として、
以下のようにします。
Network Name：Podx-PSK
X はアクセスポイントの番号
例 Pod1-PSK
Security：WPA2 Personal
Pass Phase：Cisco123
Confirm Pass Phase：Cisco123
VLAN：New VLAN
VLAN ID：10
12
7
設定内容を確認する
設定内容を確認し、問題なければ「送信」ボタンをクリックします。
アクセスポイントを再起動する旨の
メッセージがポップアップ表示されます。
「OK」ボタンをクリックします。
これで初期設定作業は完了です。
初期設定
完了！
13
4
1
アクセスポイントの追加
すでに接続されているアクセスポイン
ト（Cisco Aironet 1850 シリーズ）は
そのまま接続した状態にしておきます。
アクセスポイント
（1850）
2
新たに追加するアクセスポイント
（Cisco Aironet 1830 シリーズ）を
接続します。
アクセスポイントの PoE ポートを、
スイッチの GigabitEthernet0/2 ポー
トに接続します。
※電源の供給は、PoE ポートからのほかに、
AC アダプタやパワーインジェクタでも行え
ます。
3
LED が緑→赤 / 橙 / 緑の繰り返し→緑
の点滅と変化したことを確認します。
（約 3 分程度かかります）
この時点ではクライアントは未接続の
状態なので、アクセスポイントの LED
は 2 つとも緑の点滅状態です。（クラ
イアントが接続すると緑点灯に変わり
ます）
4
14
最初に設定したアクセスポイントから、
追加したアクセスポイントへ自動的に
設定が流し込まれるので、ユーザ側の
設定は不要です。
アクセスポイント
（1830）
5
1
2
クライアントの接続
無線 LAN に接続する
PC の無線または端末でネットワーク一覧を表示し、手順 2-4 または手順 3-6 で
作成したネットワーク名（今回の例では Pod1-PSK と表示されます）に接続します。
接続された側のアクセスポイントの LED が緑の点滅から点灯に変わります。
通信できるか確認する
シスコの公式サイトや動画サイトなどの Web サイトに接続し、
トラフィックを生成します。
http://www.cisco.com/jp
https://www.youtube.com/watch?v=GSX0HH6e3mc
トラフィックを管理画面（p16 参照）で確認してみましょう。
15
6
管理画面を使う
管理画面にアクセスする
手順 2-3 で設定した管理 IP アドレスへ Web ブラウザで接続します。
https://192.168.1.253
注意：https を使います
「Login」ボタンをクリックし、
手順 2-1 で設定したユーザ名
とパスワードを入力します。
例ユーザ名：admin
パスワード：Cisco123
表示内容を確認する
Network Summary の画面が最初に表示されます。以下が表示されていること確認します。
Wireless Network: 1
Access Point: 2
Active Client: 1 または 2
【各項目の意味】
・ACCESS POINTS
→アクセスポイントの
使用率
・APPLICATION
→使用されているアプリ
全体の使用率
・CLIENTS
→接続しているクライア
ントのサマリ情報
16
ベストプラクティスを見る
セットアップ時にデフォルトで設定されて
いるシスコのベストプラクティス（推奨設
定値）の内容を確認できます。
チェックマークの入っている項目は設定
が適用されていますが、その項目の脇の
「＋」マークをクリックすると、どのように
設定されているか概要を参照できます。
モバイルアプリケーションでも PC 版と同様に
各種情報を簡単に見ることができます。
17
MEMO
18
19
お問い合わせ方法
電話または E メールにてお問い合わせください。
Cisco Start テクニカルサポート総合受付窓口
電話
0120-092-255
「ご希望の番号を選択してください」という自動音声ガイダンスの後、
電話機のプッシュ番号 3 番（製品 / サービスご購入後の技術的なサポートについてのお問い合わせ）を押します。
続いて７番（シスコスタート）を押してください。
最後に 3 番（ワイヤレス製品）を選択してください。
E メール
[email protected]
受付時間：平日午前９時∼午後５時（土日祝日は休み）
※時間外のお問い合わせは翌営業日の受付となります。
製品サポート期間：購入元にご確認ください。
ご返答までの目安：受付後、翌営業日までに担当エンジニアよりご連絡いたします。
※ 5 営業日を目安に復旧策 / 回避策をご提供いたします。
お問い合わせに必要な情報
お問い合わせの際には、以下の情報をご用意ください。
E メールでお問い合わせの際には、こちらのテキストと必要事項を記入して送信してください。
＜ご担当者情報＞
• ご担当者のお名前（漢字/ふりがな）： • Cisco.com ID： • 会社名（漢字/ふりがな）： • 住所（漢字/ふりがな）： • 電話番号： • FAX 番号： • E メールアドレス：
＜製品情報＞ • シリアル番号： • 問題の内容： • 製品設置先住所（漢字/ふりがな）： • サービス契約番号（お持ちの場合のみ）：
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「パートナー」または「partner」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。（1502R）
この資料の記載内容は 2016 年 9 月現在のものです。
この資料に記載された仕様は予告なく変更する場合があります。
お問い合せ先
シスコシステムズ合同会社
〒 107-6227 東京都港区赤坂 9-7-1 ミッドタウン・タワー http://www.cisco.com/jp
1210-1609-00A-F

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