学習継続を志向したリーディング学習Webアプリケーション - JeLA

タ イ ト ル : 『学習継続を志向したリーディング学習Webアプリケーション
並びに個人向け語彙リスト構築』 発 表 者 : 鈴木 竣丸(静岡大学情報学部)
共 著 者 : 宮崎 佳典(静岡大学学術院情報学領域)
概
要
著 者 ら は リ ー デ ィ ン グ 学 習 を 目 的 と し た Web ア プ リ ケ ー シ ョ ン REX を
開発している。
REXは個々の学習者の学習履歴からリーダビリティ式をパーソナライズ
し,次に読むだろうテキストの難易度を予測する機能を有する。
大衆向けリーダビリティ公式はしばしばそのパラメータに難語(あらかじめ
定められた語彙表に登場しない単語)率を用いている。 しかし万人共通の語彙表から難語率を算出することは,非母語話者は
一人ひとり語彙力が異なることを配慮していないことをほのめかしている。
そこで我々は,REXに単語チェック機能を導入している。
学習者はテキストのリーディング中あるいは読了後に,テキストに登場
した自身にとっての難語をクリックする。
そ し て REX は 単 語 ク リ ッ ク 履 歴 を も と に 学 習 者 の 難 語 リ ス ト を 構 築 す る 。
さらに著者らは,学習継続に向けた仕掛けを組み込むため,ゲーミフィ
ケーションの概念を導入している。
英単語ゲームをはじめとした機能を組み込み,そこからも自身の難語
リストが更新される。 つまり,読了テキスト数やゲームプレイ回数が増え
ることで,難語リストが学習者の語彙力を忠実に反映するようになること
が期待される。
本発表では,実験を通じて得られた,実験協力者の難語リストから算出
した難語率のパラメータとしての実用可能性を検討し,構築された難語
リストの精度を検証する。