■研究開発項目: (4)ロボット技術の研究開発 (ⅴ)インフラ用ロボット情報一元化データベースシステムの構築 ■研究開発テーマ:社会インフラ用ロボット情報一元化システムの構築 ■研究責任者:国土交通省 ■共同研究グループ:業務実施機関:(一財)先端建設技術センター、(株)野村総合研究所 (2014年度、2015年度は当該研究実施機関において技術開発を実施) 研究開発の目的・内容 研究開発の目的 • • 各種ロボット技術が、社会インフラの維持管理及び災害時に 有効に活用されるとともに、ニーズとシーズのマッチングを通 じた継続的な研究開発に資することを目的とする。 開発したロボットの地域実装や国内外の市場を見据えた 情報共有と交換ができる場を構築することで、ロボット技術 のビジネス化を支援する。 研究開発の内容 • • 社会インフラの維持管理及び災害対応に役立つ各種ロボット技術について、技 術特性や配備状況等の関連情報を一元化し、その情報をロボットの利用者及び 開発者等の各関係者により活用される仕組み(「インフラ用ロボット情報一元化シ ステム」)を構築・運用する。 災害等の非常時の迅速且つ的確な対応と共に、継続的な開発・訓練・運用に貢 献するシステムを構築・運用する。 1 インフラ維持管理・更新・マネジメント技術 現状の成果① ・社会インフラ用ロボット情報一元化システムが保持すべき機能について整理。 1)技術開発課題解決、提携・委託先検索 • 主たる利用者:ロボット技術開発者、ロボット製造者 2)ロボットの利用検討、調達先検索 • 主たる利用者:ロボット製造者、ロボット保有者、 ロボット利用者 4)システム運営主体からの付加価値情報の提供 • 主たる利用者:ロボット技術開発者、ロボット製造者、ロボット 保有者、ロボット利用者 5)コミュニティ活動 • 主たる利用者:ロボット技術開発者、ロボット製造者、ロボット 保有者、ロボット利用者 3)ロボットの調達(災害発生の応急対応)→図-1参照 • 主たる利用者:ロボット保有者、ロボット利用者 図-1 ロボットの調達(災害発生の応急対応) 2 インフラ維持管理・更新・マネジメント技術 現状の成果② • 社会インフラ用ロボット情報一元化システムの先行構築を実施(図-2、3) • 国土交通省「次世代社会インフラ用ロボット開発・導入」での維持管理分野(橋梁・トンネル・水中)と災害対応分野(災害調査、 災害応急復旧)のそれぞれの現場検証での実績・評価結果を踏まえ、ロボット技術を整理、H26年度成果の簡易システムに検索 機能を追加 • ビジネスモデルの素案を検討(図-4) • 社会インフラ用ロボット情報一元化システムが、ロボット技術開発者、製造者、保有者、利用者に対して付加価値のある情報・サ ービス提供に対して得る報酬として、①会費、②広告料、③有償情報提供、④コンサルティングサービス、⑤成功報酬を想定。 ④コンサルティングサービスを例とすると、専門家(社会インフラ用ロボット版TC)が、会員に対して調査・コンサルティングサービ スを提供し、その報酬を得る。調査・コンサルティングは、「個別企業に対するサービス」、「会員間をマッチングさせ事業の立ち上 げを実行支援するサービス」に大別される。なお、社会インフラ用ロボット情報一元化システムは、高セキュリティ環境下で会員と の情報交換や契約手続等に使用するが、調査・コンサルティングサービスはface to faceで提供する。 • 図-4 ビジネスモデル素案 (例:④コンサルティングサービス) 図-2 検索システム 3 インフラ維持管理・更新・マネジメント技術 最終目標 • ビジネスモデルに基づき、コンテンツを募集し、H28年度に予定されるベータ版の運 用を通じた利便性・有効性・持続可能性の改善・改良を行い、情報一元化システムの 運用を開始する(図-4)。 – – – 第1段階(平成28、29年度):基本機能の実装、会員登録数の拡大、重要会員(大企業やロボット利用者(社会インフラ管 理者、地方自治体、維持管理サービス事業者、その他関連機関))の獲得。 第2段階(平成30年度~):運営組織の正式立ち上げ、会員登録数の拡大、社会インフラ用ロボット市場に対する見通し 等の有償情報提供や、会員が抱える課題を解決するための実行支援的コンサルティングサービスを一定の対価を得な がら提供する等会員に対する質の高いサービスを提供(表-1) 第3段階(平成33年度~):AI等ICT技術の進展を積極的に導入してシステム機能を拡充、国内で獲得したロボット・ロボッ ト技術の知的資産の情報基盤としての地位を海外市場にも展開 表-1 運営組織が持つべき機能(案:平成30年度~) 機能 事業企画・運営 営 業 渉外(広報) 会員対応窓口 調 査 研 究 コンサルティング 専門家人材教育 地 方 展 開 情 報システム企 画 総務・人事・経理 図-4 事業展開計画(案) 4 想定 社会インフラ用ロボット情報一元化システム事業の企画・運 営に関する戦略立案、国や大手企業等との調整。 会員となる企業、大学、研究機関、維持管理サービス事業 者、地方自治体、その他事業者等獲得のための営業活動を 実施。 社会インフラ用ロボット情報一元化システムに対する外部から の照会、マスコミ等に対する応対、広報を担当。 会員からの各種相談やクレーム対応等。 会員に対する有償情報提供のための調査研究を担当。 会員企業に対する個別調査・コンサルティングサービスや、 シーズ・シーズ、シーズ・ニーズのマッチングに対するコンサルティ ングサービスを実施 社会インフラ用ロボット版TC(Technical Cooperator: 専門技術協力者)の審査、登録、研修。 地方の大学、企業、地方自治体、商工会議所等の地域経 済団体と連携しながら、地方展開を担う。地方でのセミナーや 商談会の開催を企画・運営。 社会インフラ用ロボット情報一元化システムのシステム企画担 当、外部ITベンダーへの発注管理、プロジェクトマネジメントを 担当。 上記スタッフの総務・人事や各種経理業務を担当。 インフラ維持管理・更新・マネジメント技術
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