豪州:Springvale 炭鉱の拡張認可に対する環境団体の異議申し立てを却下 2016 年 9 月 23 日掲載 9 月 13 日、NSW 州土地環境裁判所は、Springvale 炭鉱の拡張認可に対する環境団体によ る異議申し立てを退けた。坑内掘りの Springvale 炭鉱を操業する Centennial Coal 社は、 2015 年に NSW 州政府の計画評価委員会(PAC)から同炭鉱を拡張する認可を得て、マイン ライフを 13 年間延長することとしていた。 異議申し立てを行っていた環境団体の「4nature」は、同炭鉱は 1 日に 1,900 万リットルの 塩分、栄養分及び金属分を含んだ水を汲みだして河川に放出し、これが水源となるダムに流 れ込むことからシドニーの飲料水に影響を与える、と主張している。NSW 州政府は 2009 年に飲料水の貯水池の保護を目的とした法律を制定しているが、貯水池に関連する裁定は同 法の制定後、今回が初めてであった。土地環境裁判所は PAC は適切な試験を実施している として「4nature」の申し立てを退けた。「4nature」は控訴を検討している模様である。 (シドニー事務所 山下 宜範) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すもので はありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能 性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレ ポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガ ス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
© Copyright 2024 ExpyDoc