豪州:NSW 州の炭鉱の雇用は 4 年前と比べて 5 分の 1

豪州:NSW 州の炭鉱の雇用は 4 年前と比べて 5 分の 1 以上減少
2016 年 9 月 23 日掲載
9 月 19 日付けの地元紙は、NSW 州の石炭関係団体である Coal Services による 2015/16
年度の NSW 州の石炭産業の統計調査の結果について報じている。
この調査結果によれば、NSW 州における炭鉱の雇用は、4 年前のピーク時と比較すると、
5 分の 1 以上減少している。炭鉱や選炭場におけるフルタイムの労働者数は、2012 年 6 月
末時点は 24,972 名であったところ、2016 年 6 月末時点では 19,388 名にまで減少した(22%
減)。また、炭鉱の数も、近年のピークである 2010 年 6 月末時点の 62 カ所に対し、2016
年 6 月時点では 40 カ所にまで減少した。
2015/16 年度の原炭の生産量は 2 年連続で減少し、2015/16 年度は前年度比 2.5%減の 2
億 4,700 万 t であった。このうち、坑内掘り炭鉱の生産量は 15%減少し、露天掘り炭鉱の生
産量は 3%増加した。
2016 年 6 月末時点で操業中の 40 カ所の炭鉱のうち、22 カ所が露天掘り、18 カ所が坑内
掘り(うち、12 カ所がロングウォール法、6 カ所が柱房法)である。
また、NSW 州から輸出される石炭のうち日本向けが 7,500 万 t であり、44%を占め、最
大の輸出先となっている。韓国向けは 2,800 万 t、中国向けは 2,000 万 t である。
(シドニー事務所
山下
宜範)
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