クマの出没と堅果類(ドングリ)の豊凶について

添付資料1
平成 28 年 9 月 23 日
栃木県環境森林部自然環境課
クマの出没と堅果類(ドングリ)の豊凶について
1 堅果類豊凶調査の概要
毎年 9 月上旬に林業センターが調査を実施
調査地は県内4地域(県北、高原、奥日光、県南)(図1)
2 今年度の結果(表-1~3、図2)
ミズナラ:高原・奥日光・県地域が凶作、県北地域が不作
コナラ :県北・高原・県南地域が不作
クリ
:県北・高原・県南地域が並作
3 クマの出没について
クマの捕獲数からみると、ミズナラが凶作又は不作の年は、クマの出没が秋(10 月、11 月)まで
続く傾向がある。
(図3)
今年度は、クリを除き、堅果類が凶作又は不作となっていることから、クマの出没が秋まで続
くことが懸念される。
表-1
ミズナラ・コナラの豊凶基準
表-2 クリの豊凶基準
図1 堅果類調査地位置図
-1-
添付資料1
表-3 堅果類豊凶状況の年次推移
高原地域
樹種
ミズナラ
コナラ
クリ
H24
不作
不作
並作
H25
並作
並作
並作
H26
凶作
不作
不作
H27
豊作
並作
並作
H28
凶作
不作
並作
H24
不作
不作
並作
H25
不作
不作
並作
H26
不作
不作
並作
H27
並作
並作
並作
H28
不作
不作
並作
H24
凶作
不作
並作
H25
並作
並作
並作
H26
凶作
並作
並作
H27
凶作
並作
並作
H28
凶作
不作
並作
H26
H27
凶作
H28
凶作
県北地域
樹種
ミズナラ
コナラ
クリ
県南地域
樹種
ミズナラ
コナラ
クリ
奥日光地域(戦場ヶ原)
樹種
ミズナラ
H24
H25
未調査
ミズナラの豊凶とクマの有害捕獲数の推移
(個/枝)
7.0
100
6.5
90
95
6.0
6個
70
4.0
50
2.0
1.9
1.5
0.5 0.6
0.3
0.8
23
0.2
0.1
0.1
不
作
20
0.4
0.0
10
H25
高原地域
H26
県北地域
H27
県南地域
0.6個
凶
作
0
H24
2個
30
29
0.9
1.5
H28
1.8
1.3
1.0
56
95
2.5
2.0
1.5
1.6
並
作
50
1.2
1.0 1.0
1.0
70
60
1.5
56
90
80
2.0 2.0
1.7
1.4
2.4
2.2
2.1
1.5
4個
100
昨年並み
1.1
40
1個
30
29
0.5
0.5
20
23
10
0.0
不
作
0
H24
H25
高原地域
H26
県北地域
H27
県南地域
H28
クマ有害捕獲数
図2 樹種ごとの豊凶状況の推移
-2-
30
10
0
H24
H25
H26
県北地域
H27
県南地域
2個
不
作
0.6個
20
23
0.0
豊
作
3.0
0.9
0.5
50
40
1.2
0.7 0.7
並
作
60
1.6
0.9
6個
70
2.1
29
クマ有害捕獲数
クリの豊凶とクマの有害捕獲数の推移
80
2.6
1.3
高原地域
(個/枝)
90
95
2.0
豊
作
100
2.4
2.0
40
2.3
3.0
3.0
(頭)
3.1
2.5
並
作
60
3.6
56
3.0
1.0
3.5
80
5.1
5.0
コナラの豊凶とクマの有害捕獲数の推移
(個/枝)
豊
作
H28
クマ有害捕獲数
凶
作
添付資料1
35
30
・捕獲のピークは8月以降となる。
・10月、11月になっても捕獲がある。
H22
25
H24
20
H26
15
10
5
0
(頭) 4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月
1月
不作~凶作の年の傾向
25
20
・捕獲のピークは8月となる。
・10月、11月には捕獲はほとんどない。
H23
H25
15
H27
10
5
0
(頭) 4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月
並作~豊作の年の傾向
図3 凶作年と豊作年の月ごとのクマの捕獲数の傾向
-3-
1月