2016年9月19日 あおぞら投信株式会社 『ロンドンの 商店街を 闊歩する 中東南欧 シティは何処に』 今年の夏は欧州離脱（Brexit）を決めた英国ロンドンを訪ねました。そこで改めて感じたことは、ロンドンに おける金融、サービス、文化の繁栄です。そしてその流れの中心にいる人の多くが英国以外の人々である ことでした。現在の英国には330万人のEU（欧州連合）市民が滞在しており、一方EU各国には120万人の英 国市民が生活しています（注）。その状況下で英国のメイ新首相はEU離脱交渉のテーマとして「移民制限と 単一市場へのアクセス確保」を優先させるつもりであることを表明しています。今後の交渉は世界経済にも 大きな影響を及ぼすと思われますが、どのようなポイントがあるのでしょうか。 メイ首相のテーマはカナダ方式とも呼ばれるものですが、「移民の制限を持ちながらもアクセス確保」とい う英国側の主張をEU側がそのまま受入れられるものではありません。欧州大陸側では「2017年問題」が 待っています。3月のオランダに始まりフランス、ドイツ、チェコと選挙が続き今後の政治の方向を決すること になります。世界の政治のバランスは経済力で台頭する中国と世界一の米国、それに欧州が大きく存在し てきました。その中で英国は欧州大陸と距離を保ちながらもEUの一員としてのメリットを受けてきたことは 間違いありません。特に英国内経済にとって重要な金融サービス業にとって、政治の方向転換と経済発展 のバランスをどのように保つことが出来るのかは注目です。国民投票を実施した結果、離脱となり責任を取 り辞任したキャメロン前首相は議員辞職を発表して政界からの引退も決めました。現在は、世界各国の関 係が変化する大きな過渡期にあります。この過渡期だからこそ、自分自身が先を見る力をつける時でもあ ると考えます。（注：一般社団法人国際貿易投資研究所（ITI）） 英ポンド・ドル為替レートと英国消費者物価指数*（年率）の推移（1990年1月～2016年8月末） （英ポンド） 2.20 （％） 12 消費者物価指数（右軸） 2.00 英ポンド・ドルスポットレート（左軸） 10 1.80 8 1.60 6 1.40 4 1.20 2 1.00 0 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016（年） 出所：Bank of England、IMF（国際通貨基金）World Economic Outlook Databases April 2016 *消費者物価指数：2015年は予想値、各年末前年対比値 本資料は情報の提供を目的としており、何らかの行動を勧誘するものではありません。本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当社は その正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、本資料作成日現在の当社の見解であり、事前の予告なしに変更される事もありま す。投資信託の取得に当たっては、投資信託説明書（交付目論見書）等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。 商 号： あおぞら投信株式会社 金融商品取引業者： 関東財務局長（金商）第2771号 加入協会：一般社団法人投資信託協会 ホームページ・アドレス： http://www.aozora-im.co.jp/
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