目次・・・【ベトナムで法人会社設立】 ベトナムビジネスの魅力 東南アジアの中のベトナム 中小企業の海外進出の状況 ベトナムでの会社設立形態 ベトナム法人設立までのおおまかな流れ ベトナム住宅事情 ベトナムビジネスの魅力 (1)日本・ベトナム経済連携協定(JVEPA) 2008年、日本とベトナムは、関税の撤廃・削減、サービス貿易の自由化及び関連分野の連携強化を図ることを目的に経済連携協定を締結しまし た。これにより、日本からの投資が行いやすい環境にあると言えます。 (2)伸び続ける経済 2000年代に入って常に7∼8%前後の成長率で推移してきましたが、リーマンショック後は5%台まで下がりました。しかしその後また伸び率はあ がり、賃金推移も同様に急上昇しています。2011年の最低賃金は30数%の伸び率となりました。 (3)労働者の質 平均年齢が若いだけでなく、識字率が95%を超えており、勤勉な国民性のため、生産性が高いといわれています。穏やかで組織に従順という日本人 と共通する国民性も魅力のひとつです。隣国のカンボジアは、識字率が低く労働生産性が追い付いていないため、インドシナ半島のなかでの労働力 と費用対効果のバランスは群を抜いてベトナムが一番と思われます。 (4)インフラ設備 ハノイは主に大企業向け、ホーチミンは中小企業向けの工業団地が数多く整備されており、カンボジアやミャンマーと違って停電などは置きにくい 環境にあります。2020年までには工業国への仲間入りを果たす計画が掲げられています。 (5)自由化に向けた国家体制 まだまだ規制は多いですが、隣国と比べると随分減ってきており、製造業やIT業は非常に楽に進出ができます。飲食業やサービス業はまだまだ独 資でできないといった弱みはありますが、2007年に加盟したWTOへの公約として、2015年には完全自由化を果たすべく国家体制を構築していま す。 (6)消費市場の急成長 ベトナムでは2020年には中間所得層の世帯可処分所得が$5,000∼$35,000になるという予想もあり、国内マーケットの成長性に期待が寄せら れています。ベトナム国内での販売を目的とした工場進出も増えてきつつあり、いよいよ中国、タイ、インドネシアにつづく消費市場が形成されつ つあるのを目の当たりにしている今日このごろです。 東南アジアの中のベトナム 東南アジアの中のベトナム 1人当たりGDPを見てみると、東南アジアではシンガポールが群を抜いており、次にマレーシアが続きます。 これら2強のあとに続くのがタイ、インドネシア、フィリピンですがこれらの国はすでに人件費がある程度高 くなっており、人件費を抑えるための進出は難しいと思われます。 ベトナムよりもGDPが低いラオス、ミャンマー、カンボジアは、人件費という点では魅力的ですが、これら に共通した難題はインフラの不整備と管理職人材の未発達であり、またラオスとカンボジアは人口が少なく、 ミャンマーは民主化の途に就いたばかりで紛争も各地で残っており、 ローリスク・ローリターン型の日系企業はもう少し進出を待つのがよろしいかと思われます。 中小企業の海外進出の状況 中小企業の海外進出の状況 下図の棒グラフは、各国について、上が日本の中小企業の進出予定件数、下が既に進出している件数を表しています。 帝国データバンクが2011年8月∼9月にかけて、海外に未進出の製造業7業種に対して海外進出の意向を調査し、 回答のあった1,409社のうち17.4%にあたる245社が海外への進出意向があると回答したとのことです。 これらのうちの約半数が調査年から3年以内の進出を予定していると回答しています。 この表からも、中国から東南アジアへのシフトが進んでいる点や、ベトナムの人気がうかがえます。 ベトナムでの会社設立形態 ・株式会社 株式会社は、株主の責任が出資額に限定され、経営が取締役により行われる会社形態をいいます。 株主の数は最低3人となっており、上限はありません。 また、株主は法人でも個人でもなることができ、株主は出資する株式の引受範囲内で責任を負うことになります。 ・一人有限会社 有限会社は、出資者に委任された経営者が経営を担う形態です。出資者は組織でも個人でもなることができ、 出資額の範囲内で責任を負うことになります。 ・二人有限会社 出資者数が2人から50人までの有限会社を指します。 ベトナム法人設立までの大まかな流れ 1,ベトナム技能実習生を現地法人を設立した際の現地での幹部候補として雇用 技能実習生は3年働くことができるので、3年間をかけて技術や言語や現地法人設立後の幹部としての教養を身につけさせる。 ※ 技能実習生の受け入れの詳細については別紙参照 2,現地コンサルティングへ法人設立の相談、依頼 幹部候補の技能実習生の教育と同時にベトナム在住日本人コンサルティングによる法人設立場所や設立時にかかる資金など 法人設立に必要な事項を相談。 相談後、現地コンサルティングと契約を交わし 業種や商業物件場所(オフィス)に適切な弁護士を紹介してもらう。 ※コンサルティング料は日本で契約する半額以下。 3,現地調査 現地コンサルティングに通訳をつけてもらい、商業物件さがしなど現地調査を行う。 4,現地法人開設の手続き 日本語対応可能な弁護士と現地法人開設の為の手続きをする。
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