【平成28年度 農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業 実用技術開発ステージ】 28030C 防除効果の高い厳しい条件での水稲種子の温湯消毒を 可能にする技術の実用化 1 代表機関・研究総括者 国立大学法人 東京農工大学大学院農学研究院 金勝 一樹 2 研究期間:2016~2018 年度(3 年間) 3 研究目的 農薬を使用しない水稲種子の温湯消毒法は、減農薬栽培の実現に大きく貢献する。 しかし一部の病害に対する防除効果は十分ではない。我々は種子を事前乾燥するこ とで防除効果の高い高温で消毒できることを見出した。そこでこの技術の普及を目 指す。 4 研究内容及び実施体制 ① 事前乾燥処理して温湯消毒した種子の生産現場における高温耐性の検証 事前乾燥処理を組み込んだ温湯消毒システムを開発し、このシステムを利用 した消毒法の有用性を生産現場で実証する。 ((株)サタケ、富山県農林水産総合技術センター、東京農工大学) ② 事前乾燥+65℃温湯消毒法の防除効果の検討 開発した技術で、通常より 5℃高い温度で消毒した時の防除効果を検証する。 (秋田県立大学、東京農工大学) ③ 現場への導入を見据えた事前乾燥を組み込んだ温湯消毒法の農業経営面での 検証 開発した技術を導入する際の経営面でのメリット・デメリットを検証する。 (東京農工大学、 (株)サタケ) ④ 本研究成果を基盤とした事前乾燥を組み込んだ温湯消毒法の作業工程マニュ アルの確立 開発した技術の普及指導に用いる、作業工程マニュアルを作成する。 (富山県農林水産総合技術センター、信州大学、東京農工大学) ⑤ 生産現場における本技術の普及のシミュレーション 作成したマニュアルを用いて、生産現場での技術の普及を実践する。 (東京農工大学、福岡県北筑前普及指導センター、JA 大潟村、JA なすの) 5 達成目標 「事前乾燥により種子を高温で温湯消毒できる」という技術を、様々な栽培試験 の結果を踏まえ、防除効果とコスト面での検討を行い、実用的に普及させること。 6 期待される効果・貢献 温湯消毒により減農薬を実践している生産現場で、既存の設備だけで防除効果の 高い消毒が可能となり、良質で安全・安心な国産米の強みを生かせるようになる。 農薬の使用を軽減した地球にやさしい農業が広く普及する。 【連絡先 国立大学法人 東京農工大学大学院農学研究院 042-367-5733】 28030C 防除効果の高い厳しい条件での水稲種子の温湯消毒を可能にする技術の実用化 研究の目的 農薬を使用しない水稲種子の温湯消毒法は、減農薬栽培の実現に大きく貢 献する。しかし一部の病害に対する防除効果は十分ではない。我々は種子を事前乾燥することで 防除効果の高い高温で消毒できることを見出した。そこでこの技術の普及を目指す。 研究内容 達成目標 「事前乾燥により種子を高温で温湯消毒できる」という技術を、様々な栽培試験の結 果を踏まえ、防除効果とコスト面での検討を行い、実用的に普及させること。 期待される効果・貢献 温湯消毒により減農薬を実践している生産現場で、既存の設備だけ で防除効果の高い消毒が可能となり、良質で安全・安心な国産米の強みを生かせるようになる。 農薬の使用を軽減した地球にやさしい農業が広く普及する。
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