女心と秋の空と 宮本ヨウタ 作 「明くんさぁ、「女心と秋の空」ってことわざ知ってる?」 彼女はスマホで誰かとやりとりをしていてさっきまでは上機嫌だった。 そして、今は何故だか不機嫌でいる。 「知ってる知ってるバカにすんな。「俺の心と絶対王者」みたいなもん でしょ? 絶対王者は俺の心の様に最強だっていう」 彼女は更に不機嫌になった。 「女心は秋の空の様に変わりやすいって伝えてるのがどういう意味かわ からない?」 俺は彼女の気分屋なところには飽き飽きしていたので、こうあしらっ た。 「俺よりいい男がいる訳ないだろ、絶対王者だぞ。はいはい、それがわ かったらいい方向に心変えて下さい」 俺がそういうと彼女は真剣な顔をした。 そして、俺にスマートホンを突き付けた。 そのスマートホンには俺の様々な浮気現場がスライドショーで流れて いた。 浮気をしている絶対王者が軽やかにスライドしていく。 「別れる? それとも絶対服従する?」 彼女はフンと鼻で笑った。 「私の事好きでしょ?」 「はい」 女心と絶対王者は変わりやすいと思いました。 女心と秋の空と 女心と秋の空と 作 宮本ヨウタ 更新日 2016-09-16 登録日 2016-09-16 形式 小説 文章量 掌編(466文字) レーティング 全年齢対象 言語 ja 管轄地 JP 権利 Copyrighted (JP) 著作権法内での利用のみを許可します。 発行 星空文庫
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