マテリアルサイエンス系セミナー(第7回) テ ーマ 「細胞工学・組織再生医療を推進するソフトバイオ マテリアル - 細胞機能の維持、保存、制御 -」 Soft Biomaterials for Cell -engineering and Tissue Regenerative Medicine – Preservation of Cell Activity and Control of Cell Functions 講演者:東京大学大学院・工学系研究科・教授 石原 一彦 氏 Dr. Kazuhiko Ishihara Professor, Graduate School of Engineering, The University of Tokyo 日 場 時:平成28年10月7日(金) 15:30~17:30 所:マテリアルサイエンス系研究棟Ⅳ棟8階 中セミナー室 講演要旨: 生体親和性の高いリン脂質ポリマー(MPC ポリマー)の細胞に対する高い親和性を考慮し、かつ三次元での機能発現 を目指した細人工細胞外マトリックスをポリマー間の特異的相互作用を利用して調製した。この人工細胞外マトリック スが低分子糖化合物の添加により可逆的に解離する。これに固定化した ES 細胞の細胞周期を G0/G1 期にそろい、 この状態で分化誘導因子を加えると、効率が数倍になることが明らかとなった。また、マトリックス内で1細胞に由来す る凝集塊の誘導に成功した。革新的な細胞操作法/分化誘導法の開拓が可能であり、iPS 細胞や ES 細胞の調製法 の確立とともに、今後の細胞工学、組織再生医療に基盤技術として展開される。 講演者略歴: 1984 年 早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了(工学博士) 1984 年 相模中央化学研究所研究員 1987 年 東京医科歯科大学助手 1991 年 同助教授 1998 年 東京大学助教授 2000 年 東京大学教授【大学院マテリアル工学専攻、2006 年よりバイオエンジニアリング専攻(併任)】 2011 年 8 月 文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究「ナノメディシン分子科学」領域代表 参加申込・予約は不要です。直接会場にお越しください。 お問い合わせ先:共通事務管理課 共通事務第三係 (E-mail:ms-secr)
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