PowerPoint プレゼンテーション

2016年9月15日
最 近 の 長 野 県 経 済 の 動 向
( 月 例 調 査 )
☆
2016年6月、7月の経済データを基に、長野県内の景況を把握したものです。
1.概
要 : 回復に向けた動きに弱さがみられる
2.生
産 : 生産は一進一退で推移
3.個人消費 : 大型小売店売上高は前年並みで推移
4.公共投資 : 公共工事保証請負額は4カ月連続で前年水準を下回る
5.住宅投資 : 新設住宅着工戸数は2カ月ぶりに前年水準を上回る
6.雇
用 : 有効求人倍率は3カ月連続で1.4倍台を維持
照会先
一般財団法人 長野経済研究所 調査部
担当 粂井、寺嶋
電話 026-224-0501
長野県経済の動向( 16年6月、7月のデータから)
回復に向けた動きに弱さがみられる
概
1.全国景気
要
このところ弱さもみられるが、緩やかな回復基調が続いている
2.長野県内景気
回復に向けた動きに弱さがみられる
3.6月の生産動向
生産は一進一退で推移
4.7月の個人消費
大型小売店売上高は前年並みで推移
5.7月の公共投資
公共工事保証請負額は4カ月連続で前年水準を下回る
6.7月の住宅投資
新設住宅着工戸数は2カ月ぶりに前年水準を上回る
7.7月の雇用情勢
有効求人倍率は3カ月連続で1.4倍台を維持
8.今後については、為替相場や原油価格のほか、米国経済や中国経済など海外情勢についても
注視していく必要がある
景気動向指数
NDI(一致指数)の推移
NCI(一致指数)の推移
(2010年=100)
100
120
90
110
106.2
80
70
100
60
50
90
NCI
40.0
40
一致3カ月後方移動平均
80
一致7カ月後方移動平均
30
20
70
10
60
08年
0
09年
10年
11年
12年
13年
14年
15年
(資料)当研究所「長野県景気動向指数」
注1.NCIは長野県の景気変動の大きさやテンポ(量感)を示す
注2.シャドー部分は長野県の景気後退期を示す
16年
08年
09年
10年
11年
12年
13年
14年
15年
16年
(資料)当研究所「長野県景気動向指数」
注1.NDIは長野県の景気の方向、波及度合いを示す
注2.シャドー部分は長野県の景気後退期を示す
・6月のNCI(一致指数)は、106.2と前月に比べ+1.1ポイント上昇した。基調判断のもとになる3カ月後方移動平
均は前月と変わらず、7カ月後方移動平均は2カ月連続で上昇した。
・NDI(一致指数)は40.0%と4カ月ぶりに50%を下回った。
①
生産動向
生産は一進一退で推移
・6月の鉱工業生産指数は、原指数が前年同月比+1.8%、季節調整済指数は+3.1%となった。
・原指数は3カ月ぶりに前年水準を上回り、季節調整済指数も3カ月ぶりに前月を上回った。ただ、内需、外需
ともに弱さがみられることから、生産は一進一退で推移している。
・主要業種別では、金型等の「はん用・生産用・業務用機械」などは前年を下回ったものの、 「輸送機械」や「電
気機械」などは前年を上回った。
鉱工業生産指数の業種別寄与度
(原指数、前年同月比)
はん用・生産用・業務用機械
電気機械
輸送機械
鉱工業計
(%)
10
電子部品・デバイス
情報通信機械
その他(食料品等)
全国鉱工業計
5
(長野県)
1.8
0
(全国)
▲ 1.5
▲5
▲ 10
15/6
7
8
9
10
11
12
16/1
2
3
4
5
6 (年/月)
(資料)経済産業省、長野県企画振興部情報政策課「鉱工業指数」
鉱工業生産指数の推移
(季節調整済指数)
(2010年=100)
105
前月比(右目盛)
長野県(左目盛)
全国(左目盛)
100
95
90
85
80
75
70
65
15/6
7
8
9
10
11
12
(資料)経済産業省、長野県企画振興部情報政策課「鉱工業指数」
16/1
2
3
4
5
24
22
20
(全国)
96.918
16
(長野県)
14
92.1
12
10
(前月比、%)
8
6
3.1
4
2
0
▲2
▲4
▲6
▲8
6
(年/月)
②
個人消費
大型小売店売上高は前年並みで推移
・7月の大型小売店売上高は、前年同月比△0.1%(売場面積調整前)となり、ほぼ前年並みに推移した。このう
ち百貨店は同△0.6%となった。食料品は堅調だったものの、衣料品は夏物衣料が振るわず低調だった。
スーパーは、同△0.1%となった。生鮮食品のほか、総菜や飲料なども堅調だったことから、食料品の売り上げ
は前年を上回った。
・7月の乗用車販売は、前年同月比△4.2%となり、11カ月連続で前年を下回った。軽自動車(同+2.2%)は、
軽自動車増税や燃費不正問題などの影響で低調な推移が続いていたが、14年12月以来19カ月ぶりに前年
を上回った。普通車(同0.0%)は前年と同水準で推移し、小型車(同△14.6%)は前年を下回った。
(%)
大型小売店売上高の業態別寄与度 (前年同月比)
6
スーパー
4
大型小売店売上高
2
0
▲ 0.1
▲2
百貨店
▲4
▲6
15/7
8
9
10
11
12
16/1
2
3
4
5
6
7
(年/月)
(資料) 当研究所「長野県内大型小売店売上高の動向」
乗用車販売台数の推移 (前年同月比)
(%)
40
30
20
10
2.2 (軽自動車)
0
0.0 (普通車)
▲ 4.2 (乗用車合計)
▲ 10
▲ 14.6 (小型車)
▲ 20
▲ 30
▲ 40
15/7
8
9
10
11
12
16/1
2
3
(資料) 長野運輸支局「長野県における新車新規登録台数:乗用車」
(普通車:3ナンバー車、小型車・軽自動車:5ナンバー車)
4
5
6
7
(年/月)
③
建設投資
公共工事保証請負額は4カ月連続で前年水準を下回る
・ 7月の公共工事保証請負額は172億4,000万円で、前年同月比△7.8%と4カ月連続で前年水準を下回った。
発注者別にみると、国(同+91.1%)、独立行政法人等(同+24.6%)は増加したが、県(同△19.8%)、市町村
(同△35.0%)が減少したため、全体としては前年水準を下回った。
・ 7月の新設住宅着工戸数は1,220戸で、前年同月比+1.0%と2カ月ぶりに前年水準を上回った。利用関係別
にみると、分譲(同△45.4%)は減少したが、持家(同+6.0%)、貸家(同+23.2%)が増加したため、全体とし
ては前年水準を上回った。
公共工事保証請負額の発注者別寄与度(前年同月比)
(%)
60
40
国
県
市町村
独立行政法人等
地方公社
その他
全国伸び率
県内合計伸び率
20
(全国)
▲ 6.9
0
(県内)
▲ 7.8
▲ 20
▲ 40
▲ 60
15/7
8
9
10
11
12
16/1
2
3
4
5
6
7
(年/月)
(資料)東日本建設業保証株式会社長野支店「保証取扱高」
東日本建設業保証株式会社「公共工事前払金保証統計」
新設住宅着工戸数の利用関係別寄与度(前年同月比)
(%)
40
持家
貸家
給与
分譲
全国伸び率
県内合計伸び率
30
20
(全国)
10
8.9
(県内)
1.0
0
▲ 10
▲ 20
▲ 30
15/7
8
9
10
11
(資料)長野県建設部建築住宅課、国土交通省
12
16/1
2
3
4
(注)給与:社宅、公務員住宅など
5
6
7
(年/月)
④
雇
用
有効求人倍率は3カ月連続で1.4倍台を維持
・7月の有効求人倍率は前月比△0.02ポイントの1.40倍となり、3カ月連続で1.4倍台を維持した。
・新規求人数(全数)は前年同月比△4.0%となり、40カ月ぶりに前年を下回った。このうち常用は同△0.3%、
パートは同△6.0%となった。産業別では、医療・福祉業(同+5.4%)、卸売業・小売業(同+0.8%)などは前年
を上回ったものの、建設業(同△13.9%)、製造業(同△10.2%)、宿泊業・飲食サービス業(同△3.8%)などが
前年を下回った。
・新規求職者数(全数)は、前年同月比△10.7%となり、5カ月連続で前年を下回った。
・常用労働者数は前年同月比+0.1%となり、9カ月連続で前年を上回った。所定外労働時間は同△0.9%と2カ
月ぶりに前年を下回り、名目賃金も同△0.5%と2カ月ぶりに前年を下回った。
有効求人倍率と新規求人数・求職者数の推移
(パートタイム含む)
(前年同月比、%)
30
(倍)
1.40
1.40
20
1.30
有効求人倍率
(季調値、右目盛)
新規求職者数
(左目盛)
新規求人数
(左目盛)
1.20
10
1.10
0
1.00
0.90
▲ 4.0
▲ 10
▲ 10.7
0.80
0.70
▲ 20
15/7
8
9
10
11
12
16/1
2
3
4
5
6
7
(年/月)
(資料)長野労働局職業安定部「最近の雇用情勢」
(%)
15
(%)
3
所得関連指標の推移
(前年同月比)
10
常用労働者数
(右目盛)
2
名目賃金
(右目盛)
5
1
0.1
0
▲ 0.9
所定外労働時間
(左目盛)
▲5
0
▲ 0.5
▲1
▲ 10
▲2
▲ 15
▲3
15/7
8
9
10
11
12
16/1
2
(資料)長野県企画振興部情報政策課 「毎月勤労統計調査」
(注)1.いずれも従業員規模30人以上、指数比較による対前年同月増減率
2.名目賃金はきまって支給する給与
3
4
5
6
7
(年/月)
⑤
県内地域別・都道府県別有効求人倍率
有効求人倍率が25カ月連続で全国を上回る
・7月の地域別有効求人倍率(全数)は、北信が前年同月比+0.05ポイント、東信が同+0.19ポイント、中信が同
+0.14ポイント、南信が同+0.18ポイントとなり、33カ月連続で4地域全てで前年を上回った。
・職業安定所別有効求人倍率(全数)は、長野が1.53倍と最も高く、次いで佐久が1.44倍となった。
・長野県の有効求人倍率は25カ月連続で全国を上回ったが、全国順位は前月から2つ下げ17位となった。
長野県職業安定所別有効求人倍率(実数値)(16年7月)
地 域
北 信(1.39)
東 信(1.38)
中 信(1.36)
南 信(1.40)
(前年同月比0.05)
(前年同月比0.19)
(前年同月比0.14)
(前年同月比0.18)
職業安定所
長野
篠ノ井
飯山
須坂
上田
佐久
松本
木曽福島
大町
飯田
伊那
諏訪
全 数
1.53
1.24
1.28
1.24
1.32
1.44
1.37
1.28
1.32
1.38
1.38
1.43
前年同月比
(ポイント)
0.06
0.08
▲ 0.16
0.14
0.21
0.15
0.15
0.01
0.13
0.14
0.21
0.19
うち常用
1.22
1.19
1.12
1.14
1.00
1.37
1.15
1.20
1.13
1.32
1.15
1.32
前年同月比
(ポイント)
0.03
0.09
▲ 0.07
0.13
0.18
0.18
0.13
▲ 0.24
0.02
0.21
0.14
0.13
(資料)長野労働局職業安定部「最近の雇用情勢」
(注)1.新規学卒を除きパートタイムを含む実数値
2.地域名の右欄は地域別有効求人倍率(全数)
全国と長野県の近隣県の有効求人倍率(季節調整値)比較
(倍)
2.1
東京都(2.04)
2.0
1.9
1.8
岐阜県(1.71)
1.7
愛知県(1.62)
1.6
三重県(1.48)
群馬県
1.5
群馬県(1.46)
三重県
1.4
長野県(1.40)
長野県
全国 (1.37)
静岡県(1.36)
新潟県(1.33)
1.3
山梨県(1.22)
1.2
新潟県
静岡県
1.1
全国
栃木県(1.18)
1.0
0.9
15/7
8
9
10
11
12
16/1
(資料)厚生労働省「職業安定業務統計(都道府県別有効求人倍率の推移)」
(注)1.新規学卒を除きパートタイムを含む
2.長野県の近隣県と経済規模、産業構造が類似している県
2
3
4
5
6
7
(年/月)
⑥