2016年度経営史シラバス 経営史とは、主に経営者の戦略的意思決定に注目しながら、企業経営の歴史をふり返る学問であ り、とりわけイノベーションを成し遂げた経営者=アントレプレナーの意思決定に着目します。 前半の欧米経営史では、まず一般経営史として経営史の方法と課題について講義した後、イギリス とアメリカの企業経営の歴史を近代管理生成・発達史という観点から検討していきますが、とりわ け、マクロの国民経済とミクロの企業経営は相互に影響し合うことが重要なポイントなります。 スケジュール① はじめに:経営史にようこそ! ─一般経営史,欧米経営史,そして経営学基礎─ 9/23 (金) 第Ⅰ部:一般経営史 1. 社会科学の「科学」とは何か? 2. 経営史とはいかなる学問か? 3. 経営史研究の方法と課題 9/27(火) 9/30(金) 10/4(火) 4. 株式会社誕生のプロセス 10/7(金) ※ 1011(火)経営史学会残務処理のため休講 5. 株式会社のルーツ 10/14(金) → 試験期間にやることで補講なし 第Ⅱ部:欧米経営史 6. 産業革命期イギリスの工場経営者の課題 10/18(火) 7. 「内部請負制度」の近代管理生成史上の意義 8. イギリスの衰退とアメリカの勃興 10/21(金) 10/25(火) 9. 大量生産体制の進展と科学的管理の歴史的背景 10. フォード・システムとフォーディズム 10/28 (金) 11/1(火) 11. アメリカのビッグ・ビジネスとチャンドラー・モデル 11/8(火) 12. 分権的事業部制組織の展開と限界 11/11(金) 13. イギリスとアメリカの比較、質問の時間 11/15(火) 経営史中間試験:試験期間=土曜日(予定) 企業経営の歴史を、主に経営者の意思決定に注目しながらふり返る学問が経営史です。経営史Ⅱ では、戦前・戦後の連続・不連続という視点から「日本型企業経営システム」の生成・発展と変 貌の歴史を検討し、その特徴をアメリカと比較しつつ検討していきます。そして、「日本型企業経 営システム」の何が変化し、何が変化せずに持続しているのかを歴史的に考えてみましょう。 スケジュール② 第1部:プロローグ 1. 経営史的アプローチの独自性 11/18(金) 2. 革新をめぐる基本的な考え方 11/22(火) 3. 中間試験の講評と答案チェック 11/25(金) ※ 希望者には答案を見せます(複写不可能) 第2部:「日本型企業経営システム」をめぐる連続と不連続 4. 労使協調のルーツ 11/29(火) 5. 日本的経営はいかに生成したか? 12/2(金) 6. 専門経営者進出をめぐるアメリカとの比較 12/6(火) 7. 緊密な政府・企業関係─「日本株式会社」のルーツ─ 12/9(金) 8. 財閥の多角化戦略と株式会社制度の導入 12/13(火) 9. 長期志向経営はなぜ可能となったのか? ─株主安定工作と右肩上がり成長─ 12/16(金) 10. 戦後日本経営史の視座―創造的適応と「後発企業効果」― 12/20(火) 第3部:企業間競争から見る戦後日本経営史 11. 後発ベンチャーのブランド構築戦略─ソニーとホンダ─ 1/6(金) 12. トップ企業が逆転される条件とは?─キリン・アサヒとダイエー・IY─ 13. 食品メーカー の後発企業効果─味の素とオタフクソース─ 14. 総括:戦前と戦後の比較、アメリカとの比較 1/20(金) 15. 質問の時間 1/24(火) 経営史学期末試験:試験期間(予定) 1/17(火) 1/13(金)
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