学校だより 第14号

平成28年9月14日
第14号
日
校長 荒 井 秀 樹
ふれあいことから気づく、学ぶ
ボランティア体験の力
今週の生徒会朝礼で「ボランティアマインド賞」を授与しました。これは様々なボランティア活動に参加し、
貢献した生徒に、西台中が送る心の賞です。年々参加する生徒も増えてきたのは喜ばしいことです。なぜなら人
のために行っているボランティア活動が、生徒自身の心の成長を促す貴重な経験になっているからです。
例えば、今回の活動の中に、
「乳幼児親子ふれあい体験」というボランティア活動がありました。この活動は、
命の大切さや小さかった頃の自分を振り返って家族の絆を改めて中学生に考えてもらいたいという趣旨で、高島
平地区の児童館が行っている活動です。その趣旨に賛同し、大切なわが子を中学生に託してくれるお母さんたち
の気持ちにも感謝しなければなりません。
保育体験をしてきた生徒の顔は、
穏やかな表情をしていると言われます。
少しでも力を入れれば、
折れてしまいそうな赤ちゃんの手足。赤ちゃんを抱き抱えるときには、きっと誰もが「こんな姿勢
では苦しくないかな」
「こんな抱き方では、危なくないかな」という気遣いをするはずです。赤ちゃ
んの気持ちになって考えるからです。また「自分が怖い顔をしていたら、赤ちゃんも怖がったり、
不安がったりするかもしれない」と思えば、笑顔で赤ちゃんに向き合います。赤ちゃんの気持ちに
合わせようとする気持ちが自然と心の中に湧いてくるからです。
自分の気持ちを言葉で伝えられない赤ちゃんが
「今何を欲しがっているのか、
今どうしたいと思っているのか」
、
体験に参加した人はきっと必死になって考えたことでしょう。自分の力では生きられない赤ちゃんを、毎日守り
ながら育てている母親の姿を感じ取り、自分も同じように育てられていたことを振り返るでしょう。
人の気持ちを考えることは日常の生活の中で常に行うべきものです。でも私達は、ついそれを忘れがちです。
乳幼児親子ふれあい体験は、そんな自分に気づかせてくれる体験なのです。体験した人だけにしか感じ取ること
ができない、今まで気づかなかった気持ち、忘れかけていた気持ちを思い起こさせてくれるかもしれません。
今、パラリンピックが行われています。パラリンピストの活躍には目を見張るものがあります。でも彼らにも、
スポーツに取り組むうえで、そして日々の生活を送る上での様々な苦労や悩みもあったことと思います。また障
害はあっても、
それを乗り越えて様々な事にチャレンジし続ける自信や誇り、
そういった思いもあると思います。
テレビ画面だけでは感じ取ることができない様々な思いがあるでしょう。
以前、特別支援盲学校での体育のサッカーの授業を見学させていただきました。視力の代わりに、聴力をはじ
めとする五感に気持ちを集中させて試合をする生徒の姿に感銘を受けたことがあります。その集中力は、見える
ことが当然の中で生活している自分に、決してまねのできないことだと思いました。
ボランティア活動に参加し、
実際にいろんな立場の人たちと触れ合うことは、
気づこうとしていなかったこと、
見ようとしていなかった世界を知るための貴重な機会を得ることにつながっていきます。人のために尽くすのが
ボランティア活動だと思っていた人も、本当は自分を成長させる活動であることに気づくでしょう。知らなかっ
た世界に目を向けることは、自分の視野を広げることにつながります。また、人の役に立ち、認められるという
体験は自分を変える機会にもなります。体験した人にだけ与えられた特別なチャンスなのかもしれません。
毎年、入学当初の 1 年生に対して、高島平ボランティアワークショップの活動の説明があります。保育施設、
障害者施設や養護学校での体験など、様々なボランティア活動の紹介をしてくれます。いずれの活動も日常の生
活の中ではあまり接することのできない人達との活動の場になります。活動して初めて感じることや考えること
がたくさんあるのです。それが皆さんの人として膨らみを増してくれるのです。
マザー・テレサさんのことは知っている人は多いでしょう。飢えた人、家のない人、体の不自由な人、病気の
人、誰からも世話されない人など、世界中の貧しい人々のために一生を捧げた人です。彼女は言っています、
「愛
とは、大きな愛情をもって小さなことをすることです。大切なのは、どれだけたくさんのことをしたかではなく、
どれだけ心をこめたかです。
」と。
皆さんもボランティア活動に参加してみてはいかがでしょうか。そして、参加する時には、何を学ぼうとして
いるのか、自分にできることは何かなど、考えながら参加しましょう。これらの活動は、人の心を育てる大きな
力を秘めているのですから。
ボランティアマインド賞 受賞者
社会を明るくする運動・・・・・・2年~星有綾、馬場啓匠、渡邊将樹
3年~鈴木千尋、福井友香、小岩井美初、佐藤南櫻
子どもデイキャンプ・・・・・・・1年~斉藤千奈、福井充、冨田至恩
3年~鈴木千尋、福井友香、小岩井美初、近藤志穏、湯沢萌香、山瀬咲和子
柴野仁衣奈、小林美羽、佐藤南櫻、元木杏、上月遥、村田茉樹、大島綺沙羅
介護老人保護施設「エーデル祭」
・・2年~川﨑夢衣、細川涼夏
高島平福祉園「納涼祭」
・・・・・・1年~冨田至恩、吉原壮一郎
板橋特別支援学校「夏まつり」
・・・3年~長谷川真由、前川結芽
乳幼児親子ふれあい体験・・・・・ 3年~山瀬咲和子、蜷川紗良、近藤志穏、小岩井美初
第 49 回板橋区立中学校連合陸上大会 力の限り走れ!跳べ!
5日(月)に第 49回板橋区立中学校連合陸上競技大会が行われました。予想外の好天
に恵まれ、真夏の暑さの中での陸上大会となりました。代表生徒の皆さんには、夏休みに
十分な練習を積み、万全の状態で出場させてあげたかったのですが、工事に伴いグラウン
ドでの練習はできず、直前に一度だけ赤塚公園で練習を行っての参加という状況でした。
今回の大会に参加してくれた生徒は 37 名。学校の代表生徒にふさわしく、それぞれが
持てる力を発揮してくれました。陸上部で日頃より練習を積んでいる生徒が多く参加する
大会ではありますが、その生徒たちに負けず 2 種目で 1 位、そして 2 種目で入賞を果た
すことができました。
選手たちの観戦態度は、区内でもトップクラスだったと思います。西中生の良いところ
が見られた大会でした。
板橋区立中学校連合陸上大会 西台中学校の代表選手 入賞者の紹介
1 年男子
100m
長船和真 第 1 位
1 年男子 1500m 古屋祐多 第 1 位
2 年男子 1500m
山﨑陽生 第 8 位
3 年男子 100mH 三好秀登 第 7 位
1年 男子 リレー 長船和真、田中廉太郎、武村寛人、土屋紘生、大塚憲汰、古谷祐多
女子 リレー 福井充、松嶋盾、小松原さくら、志田原妃菜、井澤舞乃、萬屋彩花
2年 男子 リレー 飯尾章、松原大輝、山﨑陽生、小林聖翔、黒木龍人
女子 リレー 横井美月、柚木有未、細谷優華、木村優花、田中美恵
女子 100m 井澤舞乃
男子 100m 飯尾章
100m 田中美恵
代表 800m 向山佳奈
第5回土曜授業プラン(学校公開)多数のご来校ありがとうございました
3年 男子 リレー 三好秀登、設楽悠樹、飯嶋大和、太田碧波、田川稜、志田原佑樹
100m 田川稜
9月 10日(土)
第5回土曜授業プランを実施しました。
代表 に、
200m
池之上朊樹
代表 800m 入江利彦
2000m 志田原佑樹
1年
2年
3年
一般
計
今回の土曜授業プランは翌週に運動会を控えているので、第 2
女子 リレー 福田美歩、小野塚聖菜、中村友香、芳賀朱鳳、小林美羽
走幅跳び 小林美羽
100m 福田美歩
土曜日の実施となりました。
33名 26名 12名 84名 155名
体育館をはじめ特別教室も改修工事を終え、学校全体が清潔
感にあふれ、明るい雰囲気になり、落ち着いた学習環境が整ってきました。
今回の土曜授業プランでは、3時間目生徒会役員選挙に伴う立候補者たちの立会演説会の様子もご覧いただき
ました。多くの保護者の皆様にご参加いただき、改めて感謝申し上げます。
<アンケートにお寄せいただいたご意見、ご感想を紹介します>
☆歴史の授業では先生の質問に積極的に答えており安心しました。授業の雰囲気も静かでいいと思いました。
生徒会の選挙では皆さんしっかりしていて感心しました。
☆授業態度は良好で、まだまだ暑い中でも落ちついて受けている姿が印象的でした。立会演説会は生徒全員、生徒
会に対する前向きなようすが伝わってきました。ぜひ、活気あふれる学校になってほしいと思っております。
☆立会演説会を拝見しました。すばらしいと思ったのは、全生徒の皆さんが背筋の伸びた姿勢で、無駄話をするこ
となく聞いていたこと。全生徒の皆さんの集中した姿を一視でき、改めて西中の「落ち着き」を確認できました。
☆本日、生徒会役員選挙の立会演説会が行われることを知らずに参りましたが、参観させていただけてとても良か
ったです。中学生の方の演説の内容に感動しました。どなたもやる気のある姿勢に息子もとても興味を持ってい
ました。
☆立会演説を観て感じた事ですが、2 分半という掛け声が空気の流れを止め話の内容をわからなくさせてしまって
いるので必要ないと思います。
本人たちも3分の練習をしているのでそれまでは何も言わなくていいと思います。
☆授業中とても静かで良かったです。また授業はわかりやすく、楽しく、親の私もまた勉強したくなるほどです
☆社会科の授業を見学させていただきましたが、先生のユーモアを交えた楽しい様子にいいなあと思いました。ま
た、一学期と比較して、勉強に対する姿勢が良くなったと感じました。
☆現在、学校の校舎の修繕工事中であるにもかかわらず、生徒の皆さん、授業に集中されてました。私など中学生
の頃は、もう少し私語が多く、先生に注意されたものでした。最近の生徒さんは非常にまじめだと感じました。
☆大岡信作の美しい言葉・正しい言葉についての国語の授業を観させていただきました。家庭で常に読んでいる文
章でもあり、興味深く感じることができました。
☆知らない顔の子からもあいさつしてくれ、気持ちよかったです。
☆西台中学校の方々はいつも学校の外でも気持ちよくあいさつをしてくださっています。生徒会の方の「あいさつ
運動」の成果だと思います。とても素晴らしい活動だと思います。今後もこの活動が続けていかれるとわかり、
近隣の住人としても心より応援していきたいと思いました。
☆新しい校舎ということもありますが、どの教室も明るく、授業に集中できそうな環境と感じました。図書室を見
学することができ、充実した内容に魅力を感じました。
多くの部活動がこの夏休みに出場し、活躍してくれました
☆野球部 東京都総合体育大会ベスト8
☆バスケットボール部 東京都総合体育大会ベスト 16
☆剣道部、卓球部、ソフトテニス部 の生徒達も板橋区代表として都大会に出場し健闘しました。
☆ウィンドアンサンブル部 東京都吹奏楽コンクール 銅賞