(4)血 液 浄 化 部

(4)血 液 浄 化 部
1.非透析時の災害時対応
(1) 血 液 浄 化 部 副 部 長 が 血 液 透 析 室 に て 被 災 の 状 況 を 確 認 し 、 情 報 セ ン タ ー へ 血 液
浄化部チェックリストで報告する。
同時に泌尿器科・第二内科血液浄化部担当医師・中央診療検査ナースセンター
看護師長に応援を依頼する。
(2) 透 析 機 器 の 整 備 ・ 点 検 に つ い て 情 報 セ ン タ ー を 通 じ て M E 機 器 管 理 セ ン タ ー に
臨床工学技士の派遣を依頼する。
(3) 患 者 対 応
① 当 施 設 で の 透 析 機 器 の 破 損 等 が あ り 、予 定 の 血 液 透 析 が 困 難 な 場 合 は 、情 報
センターを通じて、他病院へ血液透析を依頼する。
② 近 隣 の 透 析 施 設 が 被 災 に よ り 血 液 透 析 が 困 難 な 場 合 は 、当 院 で の 血 液 透 析 患
者受け入れを検討する。
2.透析時の災害対応
(1) 被 災 時 透 析 担 当 の 医 師 ・ 看 護 師 ・ 臨 床 工 学 技 士 が 以 下 の 様 な 対 処 を 行 い 、 情 報
センターへ血液浄化部チェックリストで報告する。
(2) 対 応 手 順
① 被災状況、今後の状況を確認する。
② 患者入室の場合は、
a) 患 者 の ベ ッ ド か ら の 転 落 防 止 、物 品 な ど の 落 下・横 転 防 止 、透 析 機 の 固 定 。
b) 避 難 の 必 要 が あ り 、 時 間 的 余 裕 が あ る 場 合 は 返 血 を 行 い 避 難 誘 導 す る 。
c) 時 間 的 余 裕 の な い 場 合 は 血 液 ポ ン プ を 止 め 、動 脈 側・静 脈 側 回 路 を そ れ ぞ
れ2本の鉗子でクランプし切断、又は、セーフティカットの使用で、避難
誘導する。
d) 透 析 を 一 時 停 止 す る 。 待 機 中 は 血 液 ポ ン プ を 回 す 。
(常備のハンドルの場所は確認しておく)
e) そ の 後 の 問 題 が な け れ ば 装 置 、 透 析 液 等 を 確 認 し た の ち 再 開 す る 。
f) 復 旧 の 見 込 み の 無 い 場 合 は 、他 の 施 設 で 透 析 を 受 け ら れ る よ う に 連 絡 を と
る。
以上をフローチャート(部門作成)の適宜更新により周知するものとする。
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(5)放 射 線 部
1.被災状況の把握と連絡
1)
連絡方法・担当者
(1) 平 日 日 中 な ど の 勤 務 帯
a) 各 部 署 の 責 任 者 は 、 被 害 状 況 を 確 認 し 技 師 長 (副 技 師 長 )に 報 告 す る 。
b) 技 師 長 (副 技 師 長 )は 、 被 災 状 況 を 取 り ま と め 部 長 ・ 副 部 長 に 報 告 す る 。
c) 部 長 (技 師 長 )は 、 被 災 状 況 を 情 報 セ ン タ ー に 報 告 す る 。
(2) 夜 間 ・ 休 日 な ど の 勤 務 帯
a) 宿 日 直 者 は 、 部 内 の 被 災 状 況 を 確 認 し 技 師 長 (副 技 師 長 )に 電 話 報 告 す る 。
b) 技 師 長 (副 技 師 長 )は 、 被 災 状 況 を 部 長 ・ 副 部 長 に 電 話 報 告 す る 。
c) 宿 日 直 者 は 、部 長 (技 師 長 )の 指 示 の も と 被 災 状 況 を 情 報 セ ン タ ー に 報 告 す る 。
2)
被災状況の把握
(1) 患 者 の 状 況 お よ び 職 員 の 状 況 を 把 握 す る 。
(2) 施 設 、 設 備 、 検 査 装 置 ・ 機 器 等 の 被 害 状 況 を 確 認 す る 。
(3) 放 射 線 管 理 は 、 線 源 等 の 状 況 を 確 認 す る 。
(4) 検 査 装 置 ・ 機 器 の 残 存 機 能 を 確 認 す る 。
(5) 被 災 状 況 は 出 来 る 限 り 、 デ ジ タ ル カ メ ラ 等 で 記 録 に 残 す 。
3)
報告事項
(1) チ ェ ッ ク リ ス ト に 沿 っ て 各 部 署 の 状 況 を 把 握 す る 。
(2) 放 射 線 管 理 に 関 す る 事 項 を 取 り ま と め 報 告 す る 。
(3) 施 設 ・ 設 備 の 損 壊 状 況 の 確 認 、 ラ イ フ ラ イ ン の 確 認 、 検 査 装 置 ・ 機 器 の 確 認
を行う。
2.被災後の対応
1)
部 内 に 部 長( 副 部 長 )、技 師 長( 副 技 師 長 )か ら な る 放 射 線 部 班 を 立 ち 上 げ 、担
当者を集める。
2)
放射線部班は、放射線管理への対応、緊急被ばく医療への対応、災害時の緊急
検査等への対応、部内各部門の連絡調整等を行う。
3)
被災状況の把握と対策
(1) 建 屋 、 設 備 、 検 査 装 置 ・ 機 器 等 の 確 認 を 行 い 、 二 次 災 害 の 防 止 に 努 め る 。
(2) 各 部 署 の イ ン フ ラ の 確 認 を す る ( 電 源 、 水 道 、 空 調 、 ネ ッ ト ワ ー ク 、 HIS/
RIS/PACS 等 )。
(3) 各 検 査 装 置 ・ 機 器 等 の 状 況 を 把 握 し 、 稼 働 可 能 な 装 置 を 確 認 す る 。
(4) 状 況 を と り ま と め 、 情 報 セ ン タ ー に 報 告 す る 。
4)
人員の確保と必要物品の確認、手配
(1) 夜 間 休 日 は 連 絡 網 で 職 員 へ 連 絡 し 、 来 院 の 可 否 を 確 認 し 、 来 院 で き る 人 員 を
至急集める。
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(2) 検 査 に 必 要 な 物 品 の 確 認 、 確 保 す る 。
(3) フ ィ ル ム 、 造 影 剤 等 の 薬 品 、 材 料 ・ 医 療 機 材 の 確 認 、 検 査 に 必 要 な 物 品 を 確
保 す る ( 物 流 セ ン タ ー 、 管 理 課 )。
5)
ライフラインの確認、確保
(1) 電 源 設 備 の 確 認 ( 使 用 で き る 電 力 量 の 確 認 、 自 家 発 電 の 場 合 は 赤 系 の み )。
(2) 水 、 冷 却 設 備 等 の 確 認 ( 使 用 で き る 容 量 の 確 認 )。
(3) 電 源 容 量 等 か ら 稼 働 で き る 装 置 を 確 認 。
3.災害医療への対応
1)
本院の災害医療体制に基づいた活動を行う。
2)
人員配置
(1) 搬 送 セ ン タ ー へ 4 名 以 上 の 技 師 を 派 遣 す る 。
a) ア メ ニ テ ィ ホ ー ル に 、 机 、 白 板 、 血 圧 計 等 マ ニ ュ ア ル 掲 載 物 品 を 搬 送 す る 。
b) 初 動 時 の 物 品 搬 入 終 了 後 は 、処 置 治 療 セ ン タ ー( 赤 、黄 外 傷 有 、黄 外 傷 な し 、
緑各1名)に常駐し、災害時使用検査申込用紙等の搬送およびフィルム等の
結果を搬送する。
(2) 緊 急 検 査 等 に 対 応 す る た め 、 部 内 の 稼 働 装 置 へ 人 員 を 配 置 す る 。
(3) 余 剰 人 員 は 災 害 対 策 本 部 の 指 示 に 従 い 、 他 部 門 を 支 援 す る 。
3)
緊急検査への対応
(1) 平 日 日 中 の 業 務 帯 は 、 災 害 対 策 本 部 の 指 示 に よ り 通 常 検 査 を 中 止 し 、 緊 急 検
査に対応する。
(2) 稼 働 可 能 な 装 置 お よ び 検 査 可 能 な 項 目 に つ い て 確 認 し 、 情 報 セ ン タ ー に 報 告
する。
(3) 撮 影 指 示 は 、 災 害 時 使 用 検 査 申 込 用 紙 で 行 う 。
(4) 患 者 確 認 は 、 ト リ ア ー ジ タ グ の 番 号 を 必 ず 確 認 す る 。
(5) 情 報 シ ス テ ム の ダ ウ ン を 考 え 、 フ ィ ル ム 出 力 で 対 応 す る 。 特 に 処 置 治 療 セ ン
ター(赤、アメニティーホール)は情報端末がないので必須となる。
(6) 部 内 シ ス テ ム は ネ ッ ト ワ ー ク の 確 保 等 が 、検 査 に 影 響 を 与 え る の で 確 認 す る 。
4.放射線管理
1)
放射性同位元素等の取扱は、
「 北 海 道 大 学 病 院 放 射 線 障 害 予 防 規 程 」を 遵 守 し て
行うことを原則とする。
2)
災害時は、放射線管理区域内の患者を避難させ、次に職員を避難させる。
3)
線源等の放射性同位元素を貯蔵箱等に格納後、部屋を閉鎖し、線源が収納され
ていることがわかるように出入口に表示する。
4)
放射線被ばくを受けないように線源等を管理する。もし、汚染等が生じた場合
は、放射線取扱主任者、施設管理責任者に速やかに報告する。
5)
緊急被ばくによる医療活動の場合は、
「第Ⅷ部
則り行うこと。
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緊 急 被 ば く 医 療 マ ニ ュ ア ル 」に
(6)薬
剤
部
1.被災状況の把握と情報センターへの報告
(1) 通 常 の 業 務 時 間 内
1) 各 部 署 の 主 任( 不 在 の 場 合 は 代 行 )か ら 担 当 副 薬 剤 部 長 に 、副 薬 剤 部 長 か ら
薬剤部長に被災状況を報告する。
2) 薬 剤 部 長 は 被 災 状 況 を と り ま と め て 情 報 セ ン タ ー に 報 告 す る 。
(2) 夜 間 ・ 休 日
1) 宿 日 直 者 は 、部 内 の 状 況 を 確 認 し 、緊 急 連 絡 網 に 従 い 、薬 剤 部 長 と 副 薬 剤 部
長に電話報告する。
2) 副 薬 剤 部 長 は 被 災 状 況 を 緊 急 連 絡 網 を 用 い て 薬 剤 部 ス タ ッ フ へ 連 絡 す る 。
3) 宿 日 直 者 は 、 副 薬 剤 部 長 の 指 示 の 元 、 被 災 状 況 を 情 報 セ ン タ ー に 報 告 す る 。
(3) 報 告 事 項
1) チ ェ ッ ク リ ス ト に 沿 っ て 、 被 災 状 況 を 確 認 し 、 報 告 す る 。
2.対応の判断
(1) 薬 剤 部 長 、 副 薬 剤 部 長 は 薬 剤 部 に 集 合 す る 。
(2) 被 災 状 況 を 把 握 の 上 、 業 務 の 継 続 の 可 否 を 判 断 す る 。
(3) 情 報 セ ン タ ー の 指 示 に よ り 、 各 処 置 治 療 セ ン タ ー へ の 薬 剤 供 給 、 人 員 配 置 を
行う。
3.災害時医薬品の確保と情報センターへの報告
(1) 第 Ⅵ 部
備 蓄 薬 剤 一 覧 ( 184 頁 ) 参 照
4.残存医薬品の確認と情報センターへの報告
5.処置治療センターへの薬剤供給
(1) 赤 セ ン タ ー : 第 Ⅵ 部
医 薬 品 ( 177 頁 ~ 179 頁 ) 参 照 、
2名が対応
(2) 黄 セ ン タ ー ( 外 傷 あ り ): 第 Ⅵ 部
医 薬 品 ( 177 頁 ~ 179 頁 ) 参 照 、
2名が対応
(3) 黄 セ ン タ ー ( 外 傷 な し ): 第 Ⅵ 部
医 薬 品 ( 177 頁 ~ 179 頁 ) 参 照 、
2名が対応
(4) 緑 セ ン タ ー : 第 Ⅵ 部
医 薬 品 ( 177 頁 ~ 179 頁 ) 参 照 、
2名が対応
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6.各治療センターでの対応
(1) 原 則 と し て 、 薬 剤 を 供 給 し た ス タ ッ フ が 各 治 療 セ ン タ ー で 対 応 す る 。
(2) 処 方 日 数 は 原 則 と し て 2 日 分 、 頓 用 は 5 回 分 を 目 安 と す る 。
(3) 患 者 さ ん に 渡 す 薬 の 処 方 は 、 薬 剤 部 で 用 意 し た 手 書 き の 外 来 処 方 箋 、 患 者
に投与する注射薬は、外来診療行為連絡箋を用いる。
(4) 各 治 療 セ ン タ ー に 配 備 し て い な い 薬 剤 が 必 要 な 際 は 、 調 剤 室 ・ 注 射 調 剤 室 ・
薬務室へ取りに行く。
7.災害時医薬品供給体制の起動
(1) 稼 動 部 門 を 調 剤 、 注 射 調 剤 、 薬 務 の 災 害 時 業 務 体 制 に 切 り 換 え る 。
(2) 部 員 配 置 を 災 害 時 用 に 切 り 換 え る 。( 調 剤 、 注 射 、 薬 務 、 伝 令 、 搬 送 、 夜 間
要員)
8.薬剤の手配・調達と情報センターへの報告
(1) 薬 剤 部 内 各 部 署 か ら の 請 求 と り ま と め 。
(2) 問 屋 等 と の 連 絡 。
9.情報管理
(1) 処 置 治 療 セ ン タ ー か ら の 請 求 と り ま と め と 部 内 各 部 署 へ の 伝 達 。
(2) 保 険 調 剤 薬 局 と の 連 絡 。
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(7)検査・輸血部(検査部門)
1.被災状況の把握と伝達
(1) 伝 達 責 任 者
① 通常時間内
a) 各 検 査 部 門 担 当 の 副 技 師 長 が 被 災 状 況 を 技 師 長 に 報 告 。
b) 技 師 長 は 被 災 状 況 を と り ま と め て 部 長 お よ び 副 部 長 に 報 告 。
c) 部 長 ( ま た は 副 部 長 ) は 情 報 セ ン タ ー へ 報 告 。
② 夜間・休日
a) 宿 日 直 者 が 全 検 査 室 の 被 災 状 況 を 確 認 し 、 技 師 長 に 電 話 報 告 。
b) 技 師 長 は 部 長 お よ び 副 部 長 に 電 話 報 告 。
c) 部 長 ( ま た は 副 部 長 ) は 情 報 セ ン タ ー へ 電 話 報 告 。
* 電話不通時は宿日直者が情報センターへ直接報告。
(2) 報 告 事 項
チェックリストに沿って以下の状況を報告する。
① 職員の被災状況の有無
② 施設・設備の損壊状況の有無
③ 検査室ごとに検査機能の障害の状況の有無
2.対応の決定
(1) 部 長 、 副 部 長 、 技 師 長 は 検 査 部 内 に 集 合 。
(2) 部 長 、 副 部 長 、 技 師 長 が 被 害 レ ベ ル ( 別 表 : 検 査 部 門 ) を 判 断 し 対 応 を 決 定 し
たのち、情報センターへ連絡。
(3) 来 院 可 能 な ス タ ッ フ の 把 握 、必 要 な ス タ ッ フ 数 の 決 定 、必 要 物 品 の 確 保 と 手 配 。
3. 人員配置
(1) 緊 急 連 絡 網 に よ り ス タ ッ フ の 来 院 の 可 否 を 確 認 す る 。
(2) 来 院 可 能 な 検 査 技 師 か ら 当 初 の 緊 急 検 査 に 対 応 で き る 人 員 を 至 急 集 め る 。
(3) 検 体 検 査 班 、 生 理 検 査 班 、 採 血 班 、 検 体 運 搬 班 、 検 査 結 果 報 告 班 、 調 達 班 な ど
に分ける。
(4) 測 定 に 係 る 班 は 緊 急 に 試 薬 在 庫 を チ ェ ッ ク し 、必 要 な 検 査 試 薬・消 耗 品 の 手 配 、
調達を行う。
(5) 生 理 検 査 に お い て 検 査 室 外 ( 病 棟 、 外 来 な ど ) で の 検 査 が 必 要 な 場 合 は 検 査 環
境を整備する。
(6) 余 剰 人 員 は 対 策 本 部 の 指 示 に 従 い 、 他 部 門 を 支 援 す る 。
4. 処置治療センターへの対応
(1) 処 置 治 療 セ ン タ ー の 担 当 技 師 は 、 各 セ ン タ ー に 2 名 配 置 す る 。( 赤 2 名 、 黄 外
傷有り2名、黄外傷無2名、緑2名~)
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(2) 処 置 治 療 セ ン タ ー の 担 当 技 師 は 、 災 害 時 検 体 検 査 申 込 票 ( A )、( B ) 一 般 細 菌
検査申込票・報告票、心電図検査申込票、輸血製剤出庫伝票・交差試験依頼・
報告書、採血用試験管、検査ラベル用紙等を補充する。また、採血、検査伝票
及び検体搬送、検査結果の報告等を担当する。
(3) 検 査 ・ 輸 血 部 検 体 受 付 に 検 査 部 の 総 合 受 付 と し て 責 任 者 ( 技 師 長 ま た は 代 理 )
1名を配置し、採血班の派遣や検査、物品補充の円滑な作業進行を指示する。
また、可能な検査業務について各処置治療センターへの広報に努める。
別表(検査部門)
被害レベル
レベル1
被害レベルの基準と可能な対応
障害の程度
全く障害がない
対
応
・通常通りの検査業務が可能
外来トリアージセンターにてオーダリング
端末がない時は、
「 災 害 時 検 体 検 査 申 込 票 (A )」
「災害時一般細菌検査申込票・報告票」
「災害時心電図検査申込票」を使用する
自家発電切り替え
(給水有)
・ 緊 急 検 査 が 可 能 ( 感 染 症 、 BNP、 尿 検 査 除 く )
外来トリアージセンターにてオーダリング
端末がない時は、
「 災 害 時 検 体 検 査 申 込 票 (A )」
「災害時一般細菌検査申込票・報告票」
「災害時心電図検査申込票」を使用する
給水障害
・ 血 液 CBC 検 査 が 可 能
・血液ガス検査が可能(電解質も対応)
レベル2
・血糖測定
「 災 害 時 使 用 検 査 申 込 票 (B 」 を 使 用 し て 検
体提出する
・細菌検査の培養が可能
「 災 害 時 一 般 細 菌 検 査 申 込 票・報 告 票 」を 使
用する
・心電図検査が可能
「災害時心電図検査申込票」を使用する
レベル3
停
電
・検査業務停止
・バッテリー使用時、心電図検査が可能
( 使 用 可 能 時 間 40 分 )
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(8)検査・輸血部(輸血部門)
【想定】
A
B
北大病院自体が被災し,機能不全(電気・水道・通信不可)
A-1
平日日勤帯
A-2
夜間・休日
北大病院自体は被災なし,または軽微(電気・水道・通信可)
B-1
平日日勤帯
B-2
夜間・休日
1.職員体制
A-1 各 自 の 状 況 確 認 , 問 題 が な け れ ば 全 員 勤 務 可 能 ( 技 師 3-5 名 , 医 師 1 名 ).
A-2 初 動 は 日 当 直 者 1 名 の み , 被 災 し 勤 務 不 能 の 場 合 は ゼ ロ と な る . 在 宅 職 員 は
安全が確認できれば病院へ向かう.交通手段が不通の可能性もあり,その場
合は 1 時間以内の到着は困難.
B-1 通 常 勤 務 可 能 .
B-2 日 当 直 者 1 名 の み ,被 災 規 模 が 大 き く 1 名 で 対 応 不 可 能 と 判 断 さ れ た 場 合 は ,
在宅職員を呼び出し対応.1 時間程度で到着可能.
2.業務
①
製剤管理
A-1

当面の血液センターへの製剤発注が不可能な状態である.

1 名 は 必 ず 輸 血 検 査 室 で 待 機 し ,各 部 署 か ら の 問 い 合 わ せ・依 頼 に 対 応 す
る.

被 害 レ ベ ル( 別 表:輸 血 部 門 )を 確 認 し ,使 用 可 能 な 製 剤 数 を 確 定 し ,情
報センターと処置治療センター(赤)の責任医師へ報告する.

手 術 部 へ 既 に 払 い 出 さ れ て い る 未 使 用 製 剤 を 回 収 す る .手 術 部 以 外 に も 大
量 に 血 液 製 剤 が 払 い 出 さ れ て い る 部 署 が あ れ ば ,連 絡 を と り 未 使 用 血 を 回
収 す る こ と に 努 め る .で き る 限 り 院 内 の 血 液 製 剤 を 輸 血 検 査 室 の 管 理 下 に
置く.

救急搬送された新規患者の血液製剤の使用優先度は,処置治療センター
(赤)の責任医師の決定に従う.

院 内 患 者 と 新 規 患 者 の 血 液 製 剤 の 使 用 優 先 度 は ,検 査・輸 血 部 の 医 師 が 中
心となり,関係部署の医師との協議の上決定する.

院 内 患 者 で 事 前 に 輸 血 が 予 定 さ れ て い た 患 者 で 未 出 庫 の 場 合 は ,当 該 部 署
に輸血の緊急性を確認し優先度を決める.

処 置 治 療 セ ン タ ー( 赤 )の 責 任 医 師 以 外 か ら の 製 剤 依 頼 に 対 し て は ,す ぐ
に は 払 い 出 さ ず ,患 者 の 状 況 を 確 認 し ,検 査・輸 血 部 医 師 が 中 心 と な り 優
- 33 -
先度を判断して払い出す.

検 査・輸 血 部 医 師 は ,有 効 な 血 液 製 剤 の 配 分 の た め に ,災 害 の 規 模 ,患 者
数,被災状況を把握することに努める.

血 小 板 製 剤 は ,原 則 と し て 予 定 さ れ て い た 院 内 患 者 へ の 使 用 を 優 先 さ せ る .
それ以上の血小板製剤は入手不可能である.

長 時 間 停 電 の 場 合 は ,製 剤 の 温 度 管 理 が で き ず ,製 剤 の 品 質 が 維 持 で き な
い 可 能 性 が あ る .使 用 の 可 否 は 検 査・輸 血 部 医 師 ,ま た は 輸 血 指 示 医 が 判
断する.

通 信 手 段 が 回 復 し 次 第 ,血 液 セ ン タ ー へ 供 給 可 能 な 血 液 製 剤 量 を 確 認 し 発
注 を 行 う .ま た そ の 旨 を 情 報 セ ン タ ー と 処 置 治 療 セ ン タ ー( 赤 )へ も 伝 え
る.
A-2

製 剤 管 理 の 基 本 は 「 A-1」 に 準 ず る が , 1 名 体 制 で あ る た め 対 応 は 限 ら れ
る.この場合,輸血検査室内での待機を優先する.

翌日の予定手術のための準備製剤も在庫として使用する.

通 常 夜 間 は 緊 急 輸 血 に 備 え , O(+)赤 血 球 製 剤 を 10 単 位 程 度 在 庫 し て あ る
( 院 内 の 需 要 に よ り 変 動 あ り ).
B-1

院 内 在 庫 数 を 情 報 セ ン タ ー と 処 置 治 療 セ ン タ ー( 赤 )の 責 任 医 師 へ 報 告 す
る.

血 液 セ ン タ ー へ 状 況 を 連 絡 し ,供 給 状 態 の 確 認 を 行 う .必 要 に 応 じ 血 液 製
剤 を 発 注 す る .( 緊 急 配 送 は 通 常 30 分 程 度 で 到 着 可 能 )

救急搬送された新規患者の血液製剤の使用優先度は,処置治療センター
(赤)の責任医師の決定に従う.

血 液 セ ン タ ー か ら の 搬 送 が 間 に 合 わ な い 時 は ,手 術 部 へ 既 に 払 い 出 さ れ て
い る 未 使 用 製 剤 を 回 収 す る .手 術 部 以 外 に も 大 量 に 血 液 製 剤 が 払 い 出 さ れ
ている部署があれば,いったん未使用血を回収する.

院内患者は通常業務体制で対応する.
B-2

製 剤 管 理 の 基 本 は 「 B-1」 に 準 ず る .

輸 血 検 査 室 の 在 庫 で 足 り な い と き は ,翌 日 の 予 定 手 術 の た め の 準 備 製 剤 も
在庫として使用する.

通 常 夜 間 は 緊 急 輸 血 に 備 え , O(+)赤 血 球 製 剤 を 10 単 位 程 度 在 庫 し て あ る
( 院 内 の 需 要 に よ り 変 動 あ り ).
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②
検査
A-1

被 害 状 況 を 確 認 後 ,使 用 可 能 機 材 を 確 定 し ,チ ェ ッ ク リ ス ト に 沿 っ て 情 報
センターへ報告する.

停 電 時 に は ス ラ イ ド 法 に よ り , 血 液 型 オ モ テ 検 査 ( ABO) の み が 施 行 可 能
である.

Rh(D)は 施 行 で き な い .

交差適合試験は施行しない.

停 電 が 解 除 さ れ た 時 点 で 順 次 検 査 を 再 開 す る .優 先 順 位 は 血 液 型( ウ ラ 試
験 , Rh(D)を 含 む ) → 交 差 適 合 試 験 → そ の 他 ( 不 規 則 抗 体 ス ク リ ー ニ ン グ
など)とする.
A-2

検 査 実 施 の 基 本 は 「 A-1」 に 準 ず る が , 日 当 直 技 師 が 輸 血 専 任 技 師 以 外 で
ス ラ イ ド 法 の 訓 練 を 受 け て い な い 場 合 は ,施 行 可 能 な 技 師 が 到 着 す る ま で
血液型検査は行わない.
B-1

血液型検査,交差適合試験実施の可否は,緊急輸血に準じて対応する.

院内患者は通常業務体制で対応する.
B-2

③
検 査 実 施 の 基 本 は 「 B-1」 に 準 ず る .
事務,搬送,結果報告,その他
A-1

オ ー ダ リ ン グ の 使 用 が 不 可 能 で あ る た め ,す べ て「 災 害 時 輸 血 製 剤 出 庫 伝
票 ・ 交 差 試 験 依 頼 ・ 報 告 書 」( 以 下 、 災 害 時 輸 血 伝 票 ) 対 応 と す る .

災 害 時 輸 血 伝 票 及 び 検 体 を 受 け 取 る 際 ,必 ず 患 者 氏 名 ま た は ト リ ア ー ジ タ
グ 番 号 , 患 者 の 場 所 ( 処 置 治 療 セ ン タ ー , ト リ ア ー ジ セ ン タ ー ), 依 頼 医
師 ,可 能 で あ れ ば 連 絡 場 所 の 記 載 を 確 認 す る .検 体 の 取 り 違 え に 十 分 注 意
する.

「 災 害 時 輸 血 伝 票 」 に 製 剤 名 、 製 剤 番 号 を 記 入 し 、 製 剤 を 払 い 出 す 。「 災
害時輸血伝票」の写しをとり、輸血検査室で保管する.

同 時 に 血 液 製 剤 依 頼 の な い 血 液 型 検 査 の 結 果 報 告 の 優 先 度 は 低 い( す ぐ に
報 告 を し な く て も よ い ).

血 液 型 不 明 の 患 者 で 緊 急 度 レ ベ ル II( 10 分 ) の 場 合 は , 検 査 用 検 体 を 持
ってきた人に待っていてもらい製剤を渡す.

院内患者の血液型は,輸血検査室で確認された血液型のみを採用する.
- 35 -

新 規 に 搬 送 さ れ た 患 者 の 血 液 型 は ,あ ら た に 当 院 で 施 行 さ れ た 血 液 型 検 査
結果のみを採用すること.
A-2

「 A-1」 に 準 ず る が , 1 名 体 制 の 時 は 輸 血 検 査 室 で の 対 応 を 優 先 し , 搬 送
は可能な範囲で行う.
B-1

院 内 患 者 及 び 通 院 患 者 で ID を 有 し て い る 患 者 に つ い て は , 通 常 と 同 じ 対
応とする.

新 規 に 搬 送 さ れ た 患 者 で ID 未 取 得 の 患 者 は ,災 害 時 輸 血 伝 票 対 応 と す る .

新 規 に 搬 送 さ れ た 患 者 の 血 液 型 は ,あ ら た に 当 院 で 施 行 さ れ た 血 液 型 検 査
結 果 の み を 採 用 す る こ と( た だ し 担 当 医 の 判 断 で 信 用 で き る 他 院 か ら の 紹
介 状 が あ る と き は 採 用 し て も 可 ).
B-2

「 B-1」 に 準 ず る が , 1 名 体 制 の 時 は 輸 血 検 査 室 で の 対 応 を 優 先 し , 搬 送
は可能な限り依頼する.体制に余裕がある場合は,血液製剤を搬送する.
別表(輸血部門)
被害レベル
レベル1
被害レベルの基準と可能な対応
障害の程度
全く障害がない
(想定
B)
対応
・通常通りの業務が可能
外来トリアージセンターにてオーダリング端末が
ない時は、
「 災 害 時 輸 血 製 剤 出 庫 伝 票・交 差 試 験 依
頼・報告書」を使用する
レベル2
自家発電切り替え
・通常通りの業務が可能
外来トリアージセンターにてオーダリング端末が
ない時は、
「 災 害 時 輸 血 製 剤 出 庫 伝 票・交 差 試 験 依
頼・報告書」を使用する
レベル3
停電
(想定
・当面の血液センターへの製剤発注は不可能
A)
・製剤の使用優先度は、協議の上決定する
・検査は不可能(平日日勤帯のみABO血液型オモ
テ検査のみ可能)
・
「 災 害 時 輸 血 製 剤 出 庫 伝 票・交 差 試 験 依 頼・報 告 書 」
を使用する
- 36 -
(9)病
理
部
1. 部内の被災状況の把握と情報センターへの報告
(1) 医 師 , 技 師 は 各 々 担 当 の 部 屋 に お け る 被 災 状 況 を 助 教 ・ 主 任 技 師 に 報 告 す る 。
助教: 人的救助責任者
主任技師:火災・化学災害予防責任者
①火災予防
ガスの元栓閉鎖
□ 分 子 病 理 診 断 室 (ク リ ー ン ベ ン チ )
損 傷 機 器 の プ ラ グ を 抜 く (再 通 電 時 に 要 チ ェ ッ ク )
□ 乾 熱 滅 菌 器 (分 子 病 理 診 断 室 )
②危険な薬剤がこぼれていないか
□標本作製室: 過マンガン酸塩類・重クロム酸塩類・ピクリン酸
アルコール・キシレン・エーテル・過酸化水素,その他可燃物
□切り出し室:アセトン
火災・有毒ガス発生に対し部内での対応ができない場合は火災報知器を発動させる
と共に,近隣に避難を促す。情報センターに速報する。
(2) 助 教 ・ 主 任 技 師 は 被 災 状 況 を 取 り ま と め て 部 長 ・ 副 部 長 に 報 告 す る 。
(3) 部 長 (ま た は 副 部 長 )は 点 検 報 告 書 (チ ェ ッ ク リ ス ト )を 情 報 セ ン タ ー に 報 告 す る 。
(4) 部 長 (ま た は 副 部 長 )は ア メ ニ テ ィ ー ホ ー ル に 向 い 災 害 対 策 本 部 の 指 示 を 受 け る 。
2. 安置・検案センターの設置・運営と情報センターへの報告
(1) 安 置 ・ 検 案 セ ン タ ー は 剖 検 室 に 設 置 し , ト リ ア ー ジ セ ン タ ー で
黒 (死 亡 し て お り 救 命 不 可 能 )と 判 定 さ れ た 傷 病 者 の 収 容 を 行 う 。
(2) 医 師 は 死 体 検 案 書 の 作 成 お よ び 警 察 ・ 遺 族 へ の 対 応 を 行 う 。
(3) 死 亡 者 数 の 報 告 は ト リ ア ー ジ タ グ ( 2 枚 目 ) を 部 長 ( ま た は 副 部 長 ) が 取 り ま
と め ,随 時 情 報 セ ン タ ー に 報 告 す る 。
( 各 セ ン タ ー と の 連 絡 を 行 う 本 部 員( 人 事 係 )
へ 渡 す 。)3 枚 目 は 災 害 診 療 記 録 に 貼 付 し ,4 枚 目 は 遺 体 に 付 け て お き ,遺 体 が 病
院から搬出される時点で取りまとめ情報センターに届ける(各センターとの連絡
を 行 う 本 部 員 ( 人 事 係 ) へ 渡 す 。)。
※ 死亡者一覧表(黒)は情報センターで作成する。
- 37 -
(10)物流管理センター
1.被災状況の把握と情報センターへの報告
( 1 ) 各 部 署( 洗 浄 室 、組 立 室 、保 管 室 )勤 務 者 は 被 災 状 況 を 把 握 し 、看 護 師 長( 不
在時は副看護師長)に報告する。
・建物、設備、各洗浄・滅菌装置等の被害状況と残存機能の確認。
・電気、ガス、水道、電話等の被害状況の確認。
・職員被災状況の確認。
・残存医療器材の確認。
(2)滅菌技士は、材料室内各洗浄・滅菌装置に対し、ガス漏れ、蒸気漏れ、水漏れ
等はないか確認し、被災状況に応じ、機器操作を行う。
(3)看護師長は、取りまとめてチェックリストで情報センターへ報告する。
(4)夜間・休日の場合は、緊急連絡網で職員・委託業者へ連絡し、来院の可否を確
認し、来院できる人員を至急集める。
(5)看護師長は、対応センターへの派遣者を決定し、処置治療センター(赤、黄色
外 傷 あ り 、黄 色 外 傷 な し )、緑 セ ン タ ー へ の 医 療 器 材・医 療 材 料 の 搬 送 の 指 示 を
行う。
( 6 ) 物 流 管 理 セ ン タ ー 部 長 ま た は 看 護 師 長 は 、院 内 の 残 存 医 療 用 器 材・医 療 材 料 を
確認のうえ、不足な状況が判断される場合には、補充物品の調達、手配の指示
を管理課長を通じ、管理課に行う。また、搬送に必要なマンパワーを管理課長
と調整しながら確保する。
2.医療器材・医療材料の供給・搬送
(1)災害用備蓄品保管場所から、各センターへの供給搬送(備蓄品一覧はマニュア
ルに掲載)を行う。
・医療器材・材料の供給搬送担当者を各センターに配置する。
〔医療器材・材料供給担当者〕
①処置治療センター(緑)
要員
2名
②処置治療センター(黄外傷あり)
要員
2名
③処置治療センター(黄外傷なし)
要員
2名
④処置治療センター(赤)
要員
2名
a.医療材料防災カート(災害用備蓄品保管場所:現在、銀行キャッシュコー
ナー横学生控え室)と各センター別医療材料備蓄品(災害用備蓄品保管場
所:現 在 、銀 行 キ ャ ッ シ ュ コ ー ナ ー 横 学 生 控 え 室 )、処 置 台 ワ ゴ ン を ア メ ニ
ティホールに移送する。
b.エレベーターが使用できない場合は、階段を利用し、人力で運搬する。
移送に必要な応援要員(搬送センターから4名)を依頼する。
c.医療材料防災カートと、処置治療センター(赤)用医療材料備蓄品は、供
給担当者(2名)がアメニティーホールの東側(食堂側)に処置台ワゴン
- 38 -
や既存のテーブルを活用し、配置する。
d .処 置 治 療 セ ン タ ー( 黄 外 傷 あ り )用 医 療 材 料 備 蓄 品 は 、供 給 担 当 者( 2 名 )
が整形外科外来へ搬送し、所定の場所に配置する。
e .処 置 治 療 セ ン タ ー( 黄 外 傷 な し )用 医 療 材 料 備 蓄 品 は 、供 給 担 当 者( 2 名 )
が総合外来へ搬送し、所定の場所に配置する。
f.処置治療センター(緑)用医療材料備蓄品は、供給担当者(2名)が臨床
講義棟へ搬送し、所定の場所に設置する。
g . 年 に 1 回 ( 例 え ば 災 害 訓 練 後 )、 災 害 用 医 療 材 料 備 蓄 品 に 対 し 、 期 限 切 れ
等の点検と補充を行う。同時に、医療材料の種類や数量においても、時代
に合わせながら見直しを行う。
( 2 ) 各 処 置 治 療 セ ン タ ー( 赤 、黄 外 傷 あ り 、黄 外 傷 な し 、緑 )の 供 給 責 任 者( 副 看
護師長1名)は、各部署から搬入物品が確実に搬入されているか、マニュアル
に掲載されているリストをもとに確認する。
a.搬入されていない場合には、担当部署へ連絡し、至急搬送するよう調整す
る。
b.各部署から持ち寄られる医療器材・医療材料や用度物品は、誰もがわかる
よ う に テ ー ブ ル に「 医 療 材 料 」
「用度物品」
「カルテ」
「検査伝票類」
「薬剤」
等、表示し、所定の位置に置いてもらう。
c.準備している医療器材・医療材料が不足になりそうな場合には、2F材料
室 、地 下 SP D 室 等か ら 調 達で き るよ うに 連 絡 し 、搬 送 し ても ら う よう 依
頼する。
d.医薬品、ME機器に関しては、薬剤部、ME機器管理センターから搬入さ
れてくるので、所定の位置に置いてあるか、確認する。
(3)医療器材・材料の供給搬送後、搬送班班長(管理課長)の指示により各センタ
ーで待機し、各処置治療センター医師のからの要請を受け患者搬送を行う。
〔傷病者搬送要員〕
①処置治療センター(緑)
2名
②処置治療センター(黄外傷あり)
2名 ・
③処置治療センター(赤)
2名
(黄外傷なし)
2名
a.検査室等への搬送を行い、搬送後はただちに元のセンターに戻り、次に搬
送待機している傷病者の搬送を行う。
b.検査室等から他検査室、処置治療センターへの搬送に関して、搬送要員を
必 要 と す る 場 合 、搬 送 依 頼 専 用 P H S で 連 絡 調 整 を 行 い 、連 絡 を 受 け た ら 、
直ちに向かい、指示された場所の指示を受け、搬送を行う。
- 39 -
( 11) M E 機 器 管 理 セ ン タ ー
1.ME機器管理センター総括責任者:センター部長又は副部長
(1) 被 災 状 況 の 把 握 と 対 策
① 人員の安全確認
② 残存医療用機器の把握
③ マ ン パ ワ ー の 確 保 と ME 機 器 の 手 配
④ 各部署への連絡、機器設置要求の有無の確認
(2) 情 報 セ ン タ ー へ の 報 告
2.機器設置班責任者:ME機器管理部門技師長
(1) 生 命 維 持 管 理 機 器 設 置 班 : 臨 床 工 学 技 士 及 び M E 機 器 管 理 セ ン タ ー 担 当 者
① 機器の搬送
a) 機 器 設 置 班 責 任 者 の 指 示 に よ り 生 命 維 持 管 理 装 置 の 搬 送 を 行 う 。
② 機器の設置
a) 配 管 や 電 源 が 使 用 可 能 か ど う か の 確 認 お よ び 使 用 不 能 時 の 代 用 品 の 準 備 を 行 う 。
・ 必要設備の確認(第Ⅳ部
チ ェ ッ ク リ ス ト 143 頁 参 照 )
・ 設 備 室 ( EPS、 PS) の 開 錠 ( 防 災 セ ン タ ー へ 連 絡 )
b) 医 師 の 指 示 に よ り 、 生 命 維 持 管 理 装 置 の 設 置 ・ 操 作 を 行 う 。
c) 看 護 師 お よ び 他 の 職 員 と 連 携 し 迅 速 な 対 処 を 行 う 。
(2) そ の 他 M E 機 器 設 置 班 : 臨 床 工 学 技 士 及 び M E 機 器 管 理 セ ン タ ー 担 当 者
① 機器の搬送
a) 機 器 設 置 班 責 任 者 の 指 示 に よ り M E 機 器 の 搬 送 を 行 う 。
b) 処 置 治 療 セ ン タ ー ( 赤 ) の 立 ち 上 げ を 行 う 。
② 機器の設置
a) 配 管 や 電 源 が 使 用 可 能 か ど う か の 確 認 お よ び 使 用 不 能 時 の 代 用 品 の 準 備 を 行 う 。
b) 医 師 の 指 示 に よ り 、 ME 機 器 の 設 置 ・ 操 作 を 行 う 。
c) 看 護 師 お よ び 他 の 職 員 と 連 携 し 迅 速 な 対 処 を 行 う 。
3.患者救護班責任者:主任臨床工学技士
(1) 手 術 ・ 検 査 ・ 治 療 中 の 患 者 の 救 護
① 手 術 、 血 液 浄 化 ( 透 析 )、 高 気 圧 酸 素 、 内 視 鏡 な ど
a) 各 部 門 責 任 医 師 の 指 示 に 従 い 、 患 者 を 救 護 す る 。
b) 医 師 の 指 示 に よ り 、 M E 機 器 の 管 理 を 行 う 。
② 患者の誘導
a) 避 難 場 所 に 患 者 を 安 全 に 誘 導 す る 。
b) M E 機 器 装 着 中 の 患 者 の 介 助 を 行 う 。
- 40 -
(2) 病 棟 の 支 援
ME機器管理センター調査
情報センターへの報告
・施設、設備損壊状況
・患者状況
・職員状況
・医療機器状況
・その他
副技師長
主任臨床工学技士
機器設置班
生命維持管理機器
患者救護班
そ の 他 ME 機 器
- 41 -
(12)医 療 情 報 企 画 部
1.被災状況の把握と連絡
(1)伝 達 責 任 者
・通常時間内
a)各 部 門 シ ス テ ム 担 当 者 が 被 害 状 況 を シ ス テ ム 障 害 担 当 者 に 報 告
b)シ ス テ ム 障 害 担 当 者 は 被 害 状 況 を 集 約 し 、 部 長 、 副 部 長 及 び 看 護 師 長 に 報 告
c)部 長 ( ま た は 副 部 長 、 看 護 師 長 ) は 情 報 セ ン タ ー へ 報 告
・夜間 休日
a)宿 日 直 者 が 障 害 の 状 況 を シ ス テ ム 障 害 担 当 者 に 電 話 報 告
b)シ ス テ ム 障 害 担 当 者 は 部 長 、 副 部 長 及 び 看 護 師 長 に 電 話 報 告
c)部 長 ( ま た は 副 部 長 、 看 護 師 長 ) は 情 報 セ ン タ ー へ 電 話 報 告
(2)報 告 内 容 ( チ ェ ッ ク リ ス ト )
① 人的被害
② 室内等の状況
③ システムの状況
2.対応の決定及び報告
(1) 部 長 、 副 部 長 、 シ ス テ ム 障 害 担 当 者 、 看 護 師 長 は 医 療 情 報 企 画 部 に 集 合
(2) 部 長 、 副 部 長 、 シ ス テ ム 障 害 担 当 者 、 看 護 師 長 は 各 部 門 シ ス テ ム 担 当 者 か ら の
被害状況の報告により被害レベル(別表)を判断し、対応を決定したのち、情
報センターへ連絡
3.障害の把握から復旧作業までの流れ
(1) 障 害 の 把 握
各部門システム担当者が障害の発生の連絡を受けたときは、障害発生箇所
( 病 院 全 体 か 、一 部 機 能 の 停 止 な の か )、電 源 投 入 又 は 起 動 の 可 否 、障 害 発 生 時
間等、可能な限りその状況、程度の詳細を把握し、システム障害担当者に報告
を 行 う 。 必 要 に 応 じ 、 運 用 保 守 事 業 者 (NEC 等 )に 連 絡 を 行 う 。
障害の種類には、医療情報システムで使用するハードウェアの障害、ソフト
ウェアの障害及びネットワークの障害等、機能が正常に動作しない状態が予想
される。
(2) 初 動 対 応
別 表 (被 害 レ ベ ル の 基 準 と 可 能 な 初 動 対 応 )
- 42 -
参照
(3) 原 因 の 特 定
システム障害担当者は、障害の拡大を防止し早急な復旧を図るため、障害の
状況の整理及び障害の原因の特定を行う。必要に応じ、運用保守事業者へ 原因
の調査等を依頼する。障害の規模、状況について随時情報センターに報告を行
う。
(4) 復 旧 作 業
各障害に対応する復旧作業を行う。必要に応じ、運用保守事業者に、障害個
所の修理、修復及び交換等による、技術的支援を依頼する。
状況及び復旧見込みについて随時報告等を行う。
別表
被害レベルの基準と可能な初動対応
被害レベル
障害の状況
対応
レベル1
端 末 機 の 障 害 で 、他 の 機
電話連絡等にて個別の対応を行う。
器に影響がなくシステ
ムの停止がない場合
レベル2
一部機能の障害で一時
院内放送にて各障害状況に応じた放送を
的なシステム停止をし
行う。
ている場合
早急に復旧が可能な場合はその旨放送を
行う。
レベル3
院内全体に及ぶ極めて
院内放送にて関係個所へ長期的なシステ
重大な障害で長期間に
ム停止時の代替措置の実施による暫定的
渡るシステム停止が予
な対応を行うよう連絡する。
想される場合
復旧の見通しがない場合はその旨放送を
行 う 。( 放 送 不 可 能 な 場 合 は 電 話 連 絡 ま た
は直接伝達)
4.人
員
(1) 夜 間 ・ 休 日 等 に よ り ス タ ッ フ が 不 在 の 場 合 は 緊 急 連 絡 網 に よ り 各 担 当 者 へ 来 院
の可否を確認し、来院可能な人員を至急集める。
(2) 召 集 し た ス タ ッ フ に て 緊 急 時 の 障 害 へ の 対 応 及 び 復 旧 作 業 を 円 滑 に 行 う 。
- 43 -
- 44 -
NO
YES
YES
YES
中度~重症
近医HBO施設
にて再圧治療
酸素なしで手動減圧
減圧症の症状確認
症状は重いか?
NO
酸素・窒素の供給
が可能である
NO
手動減圧開始
酸素は終了時
まで持つか?
被害状況確認
82-645
82-643
82-820
82-827
減圧終了後の
HBO室は安全
か?
YES
安全確認が取れ
るまでHBO室に
待機
安全な場所へ
患者移動
NO
YES
PHS番号
病棟担当医
CE:
CE:
CE:
・災害発生後、麻酔科病棟担当医は病棟患者に問題が無ければ、HBO室に駆けつける。
・院内電話が不通時の連絡手段として、PHSを病棟担当医とHBO担当CEが携帯する。
・患者の搬出等で人手が足りない時は、2-2病棟か麻酔科外来看護師に応援を要請する。
・北大HBOが災害後に使用可能で他病院・被災者等を受入れるならば早急に配管等の確認必要。
無し~軽度
病棟・外来等で
様子をみる
業者(エア・ウォー
ター)立会いでタンク・
配管の確認
NO
治療中である
災害発生
(13)高気圧酸素治療室(HBO室)災害時
対応フローチャート
( 1 3 ) 高 気 圧 酸 素 治 療 室 ( HBO 室 )
(14)栄 養 管 理 部
災害発生
勤務時間内
勤務時間外
(1) 部 長 , 副 部 長 , 副 栄 養 士 , 主 任 で 相 互
(1) 火 気 使 用 中 止 、 消 火 準 備
連絡
(2) ガ ス 、 電 気 、 水 道 、 調 理 器 具 ・ 機 器
(2) 緊 急 連 絡 網 で 職 員 の 安 全 確 認 と
の被害状況を確認
人員確保
(3) シ ス テ ム の 確 認
医療情報企画部
内 線 7001・ 7037
(3) 緊 急 連 絡 網 で 委 託 ス タ ッ フ へ の
連絡と人員確保
(4) エ レ ベ ー タ ー の 確 認
防災センター
(4) 病 院 集 合
内 線 7000
(5) 情 報 セ ン タ ー に 報 告
(5) 被 害 状 況 の 確 認
(6) 非 常 食 の 準 備
(6) 情 報 セ ン タ ー に 報 告
① 懐中電灯の準備
(7) 非 常 食 の 準 備
② 各科への連絡と打ち合わせ
③ 食数確認
① 懐中電灯の準備
④ 食品倉庫からの搬出
② 各科への連絡と打ち合わせ
⑤ 配食人員不足の場合には人員確保
③ 食数確認
⑥ 配食
④ 食品倉庫からの搬出
⑤ 配食人員不足の場合には人員確保
⑥ 配食
※栄養管理部に保管してあるもの
倉 庫 鍵 (管 理 者 : 副 部 長 ・ 副 栄 養 士 長 ・ 栄 養 士 主 任 )
緊急時電話連絡網
食数管理表
各階配食担当者表
機材・機器・器具点検表
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非常時患者給食配膳について
非 常 食 と し て 一 般 食 ・ 特 別 食 計 950 食 6 回 分 を 備 蓄 し て い る 。
1.非常食保管場所(2日分)
(1) 各 病 棟 パ ン ト リ ー に 全 患 者 1 食 分 ( 194 頁 )
(2) 栄 養 管 理 部 食 品 庫 に 全 患 者 5 食 分 。倉 庫 位 置 に つ い て は「 災 害 時 対 応 配 置 図 」
( 72 頁 ) を 参 照 。 非 常 食 備 蓄 一 覧 ( 189 頁 ) を 参 照 。
2.配食手順
(1) 各 病 棟 と 栄 養 管 理 部 、 事 務 部 門 と で 連 絡 を と り な が ら 、 災 害 程 度 に 応 じ 非 常
食の配食を行う準備をする。
● 電 話 番 号 栄 養 管 理 部 ( 内 線 5673・ 5672) 医 事 課 ( 内 線 5603)
事 務 当 直 ( 内 線 5610) 防 災 セ ン タ ー ( 内 線 7000)
(2) 1 食 目 は 各 病 棟 パ ン ト リ ー 保 管 の 非 常 食 を 配 食 す る 。使 い 捨 て 食 器 類 は 第 Ⅵ
部 災 害 用 備 蓄 品 一 覧 ( 193 頁 ) 参 照 。
●パントリーの鍵および非常食保管ボックスの鍵保管場所
各 病 棟 ナ ー ス ス テ ー シ ョ ン 、防 災 セ ン タ ー (内 線 7000)、栄 養 管 理 部 (内 線 5673・
5672)〔 管 理 者 : 副 部 長 ・ 副 栄 養 士 長 ・ 主 任 〕
●地下倉庫の鍵
防 災 セ ン タ ー 、 栄 養 管 理 部 〔 管 理 者 : 副 部 長 ・ 副 栄 養 士 長 ・ 主 任 〕、
管 理 課 施 設 係 (内 線 5670)〔 管 理 者 : 施 設 係 長 〕
(3) 2 食 目 以 降 は 地 下 倉 庫・ 食 品 庫 か ら 配 食 す る 。エ レ ベ ー タ が 使 用 で き な い こ
と が 想 定 さ れ 人 力 で 各 階 に 必 要 な 食 料 を 配 食 す る こ と と す る 。食 事 時 間 に 合
わ せ 、配 食 作 業 の 可 能 な 病 院 全 ス タ ッ フ で 行 う こ と と し 、中 心 と な る 栄 養 管
理 部 、事 務 部 門 と 連 携 を 持 ち な が ら 具 体 的 作 業 を 行 う 。非 常 食 リ ス ト 及 び 献
立 内 容 に つ い て は 第 Ⅵ 部 災 害 用 備 蓄 品 一 覧 参 照 。( 190~ 192 頁 )
3.調乳手順
(1) 各 科 必 要 本 数 の 確 認 。
(2) 災 害 時 用 殺 菌 消 毒 済 み 調 乳 専 用 ス テ ン レ ス 鍋 、携 帯 用 ガ ス コ ン ロ を 用 意 す る 。
(3) 飲 用 適 水 (非 常 用 ペ ッ ト ボ ト ル 入 り な ど )を 沸 騰 さ せ 70℃ 程 度 に 冷 ま し た 湯
を使用し専用鍋で調乳する。調乳したものは滅菌ガーゼで濾し、専用メジ
ャ ー カ ッ プ で 滅 菌 済 み 哺 乳 瓶 に 分 注 す る (衛 生 管 理 に 厳 重 に 注 意 )。 鍋 で ま
とめて調乳することが困難な場合には、ヤカンを使用し湯を沸かし直接哺
乳瓶の中で調乳する。
(4) 各 科 に 配 食 。 専 用 プ ラ ス チ ッ ク 容 器 使 用 。
※ 調 乳 器 具 、 乳 首 な ど 消 毒 が 必 要 な 場 合 に は 哺 乳 瓶 専 用 消 毒 剤 (例 : ミ ル ト
ン な ど 。 薬 剤 部 に 在 庫 あ り )を 使 用 す る か 煮 沸 消 毒 と す る 。
調乳器具:専用ステンレス鍋・ヤカン、専用泡たて器、はかり、滅菌ガーゼ、
携 帯 用 ガ ス コ ン ロ 、ガ ス ボ ン ベ 、滅 菌 済 み 哺 乳 瓶・キ ャ ッ プ 、乳 首 、
ステンレスメジャーカップ
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7.事務部門
(1)総
務
課
1.災害発生時(災害対策本部設置前)
①
総務係は、総務課長の指示により災害発生直後の院内放送(80 頁)を防
災センターに指示する。
②総務課長は、病院長及び先進急性期医療センター部長へ連絡し、災害対策本部設
置の可否について協議・決定を依頼する。
対策本部設置の
可否を協議
決定
設置する場合
総務係は、総務課長の指示により本部設置の院内放送
設置しない場合
平常業務に戻るよう放送
(患者避難を要する場合は、本院で別に定める「防災計画」による)
2.災害対策本部等の設置準備
①臨床研究棟1階大会議室に災害対策本部及び情報センターを設置(総務係)
・臨床研究棟1階大会議室に電話設置
災害等緊急時優先電話=716-0882,716-0887
衛星電話(インマルサット)=870-776749784
・札幌市防災無線の準備(充電の確認)
・特別会議室から国立大学病院WEB会議用PCを移動
・災害緊急放送設備の準備(防災センターと同等の緊急放送設備)
・事務部長所有のノートPCを設置、ネットワーク環境整備(ケーブル等)
・PHS準備(総務課長=83090、管理課から借用=83001、83059、83018)
②臨床研究棟1階大会議室に情報センター分室を設置(臨床研修係)
・集計用としてノートPCを設置 計8台
(看護部から4台、総務係から1台、臨床研修係から2台)
・総務課内の医療情報端末とプリンターを移設し、ネットワーク環境整備
・ホワイトボード1台(既設)、筆記用具、記録用紙、電卓等を準備
③入札室に報道関係対応センターを設置(広報・国際企画係)
・ホワイトボード1台(既設)、筆記用具、記録用紙等準備
・設営後、課長補佐(人事担当)がセンター対応にあたる。
・人事係・労務管理係は、各センター対応(1、2トリアージ゙、処置センタ
ー(緑、黄、赤、黒)との連絡)
④職員対応センターを設置(労務管理係長)
・産業医、衛生管理者に連絡し、労務管理係長がセンター対応にあたる
・外来 2 階運動療法室に休憩・仮眠室、外来1階食堂に休憩室
- 47 -
3.各センターの業務内容および担当者 (災害対策本部設置後)
センター名
災害対策本部
情報センター
業務内容
連絡調整の総括担当
報道関係対応センター責任者
職員対応センター責任者
庶務担当
・情報整理、記録
・院内放送(被害状況、各センターへの連絡等)
・連絡会議の開催、資料準備、記録
・外部関係機関(警察、消防、行政機関、北大本部)
との連絡調整
・実施本部・情報センター間の連絡調整
・被災状況の集計
・集計後の情報を本部及び情報センターへ
マスコミ対応
報道関係対応
センター
1、2トリアージ、 ・責任者等PHSの番号一覧(120 頁)の取りまとめ
処置センター
【センター設置後、各センターから回収】
(緑、黄、赤、 ・情報センターへの連絡
黒)
・情報センターからの指示を責任者へ伝達
・他のセンターとの連絡調整
・各センターの勤務者状況の把握(勤務者一覧取纏め)
職員対応セン
【産業医、衛生管理者との連絡・調整】
ター
・職員の安否確認及び家族家屋等の被災状況の調査
・職員の食料、仮眠場所等の確保
担当者
総務課長
課長補佐(総務担当)
総務係
臨床研修係
課長補佐(人事担当)
広報・国際企画係
人事係
労務管理係
労務管理係長
4.夜間・休日の対応
・総務課長は、事務当直からの連絡を受け、緊急連絡網で連絡
出勤できる者から逐次出勤し、先進急性期医療センターと連絡調整を行い、
臨時災害対策本部の命を受けて業務を遂行する。
・臨時災害対策本部から災害対策本部設置までは、上記1、2と同様とする。
5.DMAT 派遣
・EMIS【広域災害救急医療情報システム(Emergency Medical Information System)】
の待機要請(総務係長、総務係員、各隊員宛)
↓(チームのロジスティック担当が自宅でEMISに「検討中」を入力)
・総務課長は、
「自宅待機」or「病院に集合して待機」を判断
必要があれば先進急性期医療センター長(又は副部長)及び看護師長と協議。
・「病院に集合して待機」の場合は、総務係長から隊員へDMATメーリングリス
トのメール又は電話で召集、集合した段階で、EMISに「待機完了」を入力、
出動要請→出動 or 待機解除→解散
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(2)経営企画課・管 理 課
1.施設班
○施設設備(管理課施設係)
(1) ライフラインの復旧、確保。
(2) 施設、設備等の被害状況の把握。(日付入り写真、ビデオの活用)
(3) 施設、設備等の応急処置及び災害医療に必要な施設、設備等外部への修理、
調整の依頼。
(4) 二次災害の防止。
○医療情報設備(経営企画課)
(1) ネットワークの復旧、確保。
(2) 被害状況の把握。
(3) 設備等の応急処置及び外部への修理、調整の依頼。
2.被災者対応センター業務(経営企画課 2 名)
○傷病者および傷病者家族への案内を行う。
○傷病者に関する問い合わせに対応する。
○情報センターから得た傷病者に関する情報を外来玄関前に随時掲示する。
○対応状況を記録する。→情報センターへの報告。
(人事係が回収)
○対応センター名を、災害対策本部から配布された「看板」で表示する。
○机に「受付」を表示する。
3.搬送センター業務(経営企画課・管理課 20 名)
○災害備蓄倉庫、既存部署等より物品を各対応センターへ移送する。
(180 頁~183 頁の「各センター等搬入物品一覧」参照)
○一次トリアージセンターへ物品搬送後は、外来玄関の回転扉を止めて全開にする。
○初動設備の搬送後は、患者搬送班と物資調達班へ分かれて活動する。
4.患者搬送班(経営企画課・管理課 15 名)
○搬送班班長(管理課長)の指示により各センターで待機し、各処置治療センター
医師のからの要請を受け患者搬送を行う。
〔傷病者搬送要員〕
①処置治療センター(緑)
2名
②処置治療センター(黄外傷あり) 5名 ・ (黄外傷なし) 2名
③処置治療センター(赤)
6名
a.検査室等への搬送を行い、搬送後はただちに元のセンターに戻り、次に搬送
待機している傷病者の搬送を行う。
b.検査室等から他検査室、処置治療センターへの搬送に関して、搬送要員を必
要とする場合、搬送依頼専用 PHS で連絡調整を行い、連絡を受けたら、直
ちに向かい、指示された場所の指示を受け、搬送を行う。
5.物資調達班(管理課5名)
a.救援物資の搬出入、保管場所の確保。
b.救援物資の管理、配給。
c.不足する物資の把握。
d.物資の調達と適正な配分。
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ライフライン災害時対応図
災 害 発 生
○
施設担当補佐
・各設備等の被害状況の点検及び調査指示
・ライフラインの状況確認及び復旧指示
・二次災害の防止指示
・施設企画係
・施設係
各自担当部署へ急行、点検、調査
・設備係
(ボイラー室:ボイラー長は、ボイラーの点検、運転)
(電工室:電気主任は、自家発の点検、運転)
防災センター
パワーセンター
各 建 物
・担当者は、被害状況を 課長補佐(施設担当)に報告
・課長補佐(施設担当)は、報告を受け指示
情報センターに被害状況を報告
・自己応急処置
・外部への修理、調整要請
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(3)医事課・医療支援課
災害時における医事課職員の役割分担は、以下のとおりである。
1.災害対策本部及び対応センター要員の配置
2.傷病者受付の諸準備
3.各対応センターにおける傷病者の受付及び人数の把握
4.各対応センターにおける外部者の対応及びボランティアの統括
5.各対応センターにおける事務手続き
〔災害対策本部及び対応センター要員〕
(1) 情報センター
4名(医事課長・医療支援課長、医事課課長補佐)
(2) 1次トリアージセンター
3名
(3) 2次トリアージセンター
3名
(4) 処置治療センター(緑)
3名
(5) 処置治療センター(黄)
6名
(6) 処置治療センター(赤)
3名
(7) 入退院患者対応センター
2名
(8) ボランティア統括センター 2名(医療支援課課長補佐・外1名)
(9) 治療終了後の会計要員
3名
※要員不足の場合、随時増員する。
《 業務の詳細 》
6.受付の準備
(1)トリアージタグ(別紙1)の準備
印刷時連番 10898001-2~10899999-3 までの 2,000 件分
このうち、救急車及びヘリコプターで搬入された傷病者専用トリアージタグを
100 枚。【搬送センターが搬入】
(2) トリアージタグの使用方法の説明
各対応センターにおいて、それぞれ配置された要員が説明する。
(3) 1次トリアージセンター(病院正面玄関前西側付近)の準備
場所の確保および受付箇所、診療箇所の表示(「受付」、
「診察」の表示の準備)
対応センター名を、災害対策本部から配布された「看板」で表示する。
(4) 「外来診療行為連絡箋-救急室用」を確認。
【搬送センターが搬入】
〔各対応センターにおける傷病者の受付及び人数の把握〕
(1) 1次トリアージセンター
全ての傷病者に対して緑・黒・黄・赤の一次判定を実施
○対応センター名の「看板」を表示し、机に「受付」、「診察」を表示する。
○傷病者全員にトリアージタグ(番号順)を配布(貼付)する。
(※氏名等はここでは記入しない。
)
○トリアージタグの配布枚数により傷病者数を把握する。→受付した傷病者数
を情報センターに報告する。
○トリアージ後の傷病者に対して、各対応センターへの誘導を行う。
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(2) 2次トリアージセンター
1次トリアージで黄または赤と判定された傷病者の2次判定を実施
○対応センター名の「看板」を表示し、机に「受付」、「診察」を表示する。
○1次トリアージからの傷病者の整理を行う。
(傷病者のトリアージタグを確認 ※氏名等はここでは記入しない)
○トリアージ後の傷病者に対して、各処置治療センターへの誘導を行う。
○復活用〔緑シール〕を確認。【搬送センターが搬入】
(3) 処置治療センター(緑)
軽傷と判定された傷病者の対応
○対応センター名の「看板」を表示し、机に「受付」、「診察」を表示する。
○1次トリアージ及び2次トリアージからの傷病者の整理を行う。(傷病者ト
リアージタグを確認)
○トリアージタグに患者自身で氏名及び住所等を記入してもらう。
○2枚目のトリアージタグを情報センター報告用に切り離す。更に3枚目を
「災害診療記録」に貼付する(4 枚目は患者に残し会計時に回収する)。
○切り取ったトリアージタグにより傷病者数を把握する。
○「災害診療記録」、「外来診療行為連絡箋-救急室用」及び「災害時使用検
査申込書」の確認。
【搬送センターが搬入】
○「手書き処方箋」の確認【薬剤部が搬入】
○処置内容を「外来診療行為連絡箋-救急室用」に記入→外来棟1階医事課窓
口(①番,②番)で医事課が回収。
○処置後の傷病者を霊安室出口付近に誘導する。
(4) 処置治療センター(黄) 入院治療を要しない程度の傷病者の対応
○対応センター名の「看板」を表示し、机に「受付」、「診察」を表示する。
○1次トリアージ及び2次トリアージからの傷病者の整理を行う。(傷病者の
トリアージタグの確認)
○トリアージタグに患者自身で氏名及び住所等を記入してもらう。
(※自身で記入が困難な傷病者については、聞き取り記載する。)
○2枚目のトリアージタグを情報センター報告用に切り離す。更に3枚目を
「災害診療記録」に貼付する。
○「災害診療記録」
、
「外来診療行為連絡箋-救急室用」及び「災害時使用検査
申込書」の確認。
【搬送センターが搬入】
○「手書き処方箋」の確認【薬剤部が搬入】
○処置内容を「外来診療行為連絡箋-救急室用」に記入→外来棟1階医事課窓
口(①番,②番)で医事課が回収。
○入院となった傷病者のトリアージタグの4枚目を、入退院患者対応センター
に届ける(医事課)
。
○入院となった傷病者の「外来診療行為連絡箋-救急室用」は、入退院患者対
応センターで回収。
○切り取ったトリアージタグにより傷病者数を把握する。
処置後の傷病者を外来治療センターに誘導する。
(※入院加療が必要とされた傷病者は、処置治療センター(赤)へ誘導する)
○「災害診療記録」の用意
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(5) 処置治療センター(赤)
重傷者の対応
○対応センター名の「看板」を表示し、机に「受付」、「診察」を表示する。
○1次トリアージ及び2次トリアージからの傷病者の整理を行う。
トリアージタグに患者自身で氏名及び住所等を記入してもらう。
(※自身で記入が困難な傷病者については、聞き取り記載する。)
○聞き取り不能な傷病者については、ポロライドカメラで顔写真を撮りトリア
ージタグに貼付する。
○ 2枚目のトリアージタグを情報センター報告用に切り離す。更に3枚目
「災害診療記録」に貼付する。
○「災害診療記録」
、
「外来診療行為連絡箋-救急室用」及び「災害時使用検
査申込書」の確認。
【搬送センターが搬入】
○「手書き処方箋」の確認【薬剤部が搬入】
○ポラロイドカメラの確認。【搬送センターが搬入】
○処置内容を「外来診療行為連絡箋-救急室用」に記入→外来棟1階医事
課窓口(①番,②番)で医事課が回収。
○入院となった傷病者のトリアージタグの4枚目を入退院患者対応センター
に届ける。
○入院となった傷病者の「外来診療行為連絡箋-救急室用」は、入退院患者対
応センターで回収。
○切り取ったトリアージタグにより傷病者数を把握する。
(6) 入退院患者対応センター
○対応センター名を災害対策本部から配布された「看板」で表示する。
○入院となった傷病者の入院手続きを行う。
○入院となった傷病者の氏名、住所、入院病棟及び入院者数の把握を行う→情報
センターへの報告。
○各処置治療センターからのトリアージタグ(4枚目)に基づき手続きを行う。
○入院となった傷病者の「外来診療行為連絡箋-救急室用」を回収する。
○入院中の患者及び傷病者の退院手続きを行う。
○退院となった患者および傷病者の氏名、退院者数を把握する。
(7) ボランティア統括センター
○対応センター名を災害対策本部から配布された「看板」で表示する。
○ボランティアセンターは医療福祉相談室に置く。
○ボランティアの受入れ(氏名、身元、技能等の確認)
○ボランティアへの活動指示
○ボランティア人員の割振り(炊き出し、患者の付添い、物品整理、清掃等)
○物品供与の受付(食料、毛布、医療材料、医薬品、看護用品等)
○供与の依頼は、協議の上、下記の各部署が担当する。
食品は、栄養管理部が担当 (食品業者宛)
医療資材は、管理課が担当 (医療資材業者等宛)
医薬品は、薬剤部が担当
(医薬品業者宛)
○ボランティア申込書・登録用紙、ボランティア登録一覧表兼割当表の用意
○活動状況を情報センターへ報告
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(8) 治療終了後の会計
○外来棟 1 階医事課窓口(①番,②番)及び霊安室出口付近に設置する。
○治療終了後に帰宅する傷病者から、トリアージタグと「外来診療行為
連絡箋-救急室用」を回収し、ホチキスで留めておく。
○帰宅傷病者数を把握する。→情報センターへ報告。
○治療費の取り扱いに関する説明書を配布する。
○治療費の請求は、後日とする。
○当該災害に起因する傷病の治療は、トリアージタグ番号が患者IDとなる。
○トリアージタグ番号(患者ID)の情報システムへの登録を行う。(医事課
内)
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