公益社団法人 中越防災安全推進機構

COSSS report
Chuetsu Organization for Safe and Secure Society.
社団法人 中越防災安全推進機構 機関紙
2013 冬
VOL. 2
「“災害から生きぬく力と姿勢” を育む
―今、求められる防災教育とは―」
紙ぶるるで筋交いの効果を学ぶ子どもたち
-ながおか市民防災センターにて-
contents
特集① P2-4 「防災教育の今」
主体性を引き出し、地域に根差した教育を
特集② P5 「中越から東日本へ」
“被災地の今”ーみやぎ連携復興センター 石塚直樹ー
【シリーズ】「人と人」五味希・関芳之 【COSSS リレーエッセイ】「地域防災力センター改 2.0」
地域防災力センター長 諸橋 和行
【連載】コラム・視点防災 【その他】インフォメーション、施設のご案内、会員募集
特集①「防災教育の今」
1. 新発田市藤塚小学校低学年での津波防災教育公開授業の様子。
2. 紙芝居「いなむらの火」の表紙。
この日の公開授業でも津波防災を考える題材として使われた。
ら 津 波 防 災 教 育 に 取 り 組 ん で こ ら れ た。
この学校現場での積み重ねが、今回の「釜
中越防災安全推進機構が全体事務局を
担っている「新潟県防災教育プログラム
柱としている。災害種別ごとにワーキン
害から生きぬく力と姿勢”を養うことを
震災の教訓を次世代へ
制作事業」が平成二十四年からスタート
ググループを組織し、各災害に関する専
石の奇跡」に結び付いたことは言うまで
した。これは平成十六年十月二十三日に
門家を座長に据え、自治体の防災担当部
もない。この事業でも子どもたちに、“災
発生した中越大震災で集まった義援金の
い う 観 点 か ら、「 地 震 」 の み を 対 象 と し
発生以前は、中越地震の経験を活かすと
施されている事業である。東日本大震災
の使途を義援金配分委員会で決定し、実
員がワーキンググループの一員として組
デル校」が選定され、モデル校の担当教
ら、プログラムを試験的に実践する「モ
る。 特 徴 的 な の は、 地 域 の 小 中 学 校 か
グラム制作のための話し合いを進めてい
うち未配分金(全体の三%、約十二億円) 局や教育委員会の担当者を交えて、プロ
たプログラムを制作することになってい
地震だけでなく、津波や原子力といった
合っている教育現場の先生方の意見やア
作にあたっては、日々子どもたちと向き
た。しかし、東日本大震災の被災地では、 織されていることである。プログラム制
災害によっても甚大な被害を受けてい
る。その経緯から、新潟県で発生し得る、 イディアが不可欠であり、先生方から制
④ 「災害に備える文化づくり」を進め、安全・安心な
新潟県を実現する。
⑤ 中越大震災を始め新潟県の災害の歴史や教訓・知見
を次世代へ継承する。
作プロセスに関わってもらうことは、非
③ 新潟県で想定される各種の災害時に人を死なせない
ための防災を実践する。
あらゆる災害を対象にすべきとの意見が
② 被災時や他地域の災害時に他者に寄り添う力、気持
ちを有する青少年を育成する。
常に重要だからである。
① 子どもたちに「自分の命を守る力」を育み、「内発
的な自助意識」の定着を図る。
出され、「地震」に加え、「津波」
「洪水」
「土
砂」
「雪」
「原子力」の六つの災害に関し、
新潟県下の小学校、中学校において、年
間十時間程度で展開できる防災教育プロ
グラムを制作することとなった。
この事業では、東日本大震災において
「釜石の奇跡」で脚光を浴びた群馬大学
大学院の片田敏孝教授に事業の全体統括
を依頼した。片田教授は、地域の災害文
化として災いをやり過ごす知恵や、災害
に立ち向かう主体的姿勢の定着を図るこ
とを目的として、釜石市で平成十六年か
表1:新潟県防災教育プログラム
制作事業の目的
COSSS report 2
主体性を引き出し、
地域に根差した教育を
した意思決定ができるような指導、支援
も必要である。
也教授によれば、防災教育で培いたい能
いしている上越教育大学大学院・藤岡達
参 照 )。 こ の 事 業 の ア ド バ イ ザ ー を お 願
にかかっている。プログラムを完成させ
防災教育プログラムを実践していけるか
発掘し、いかに先生方や地域を巻き込み、
中から、キーパーソンとなるべき人物を
藤岡教授にアドバイスをいただき、プ
ログラム制作で、特に重視したい点を表
事 業 の 目 的 は 五 つ あ る(「 表 1 : 新 潟
県防災教 育プログラム制作事 業の目的」 2にまとめた。今後は教育現場の先生の
力 は、「 総 合 的 な 学 習 の 時 間 」 の ね ら い
やESD(持続可能な開発のための教育) ることが私たちの最終目的ではない。す
断力、責任感などの人間性を育むという
言えることは、人格の発達、自律心、判
と密接に関連しているという。共通して
ていきたいと考えている。そのためには、
で、新潟県全体のボトムアップにつなげ
し、災害に備える姿勢を波及させること
災学習をトップランナーの先進事例と
で重視されている、いわゆる「生きる力」 でに各学校や地域で取り組まれている防
観点、個々人が他人や社会、自然環境と
の 関 係 性 の 中 で 生 き て お り、 関
「 わ り 」 プログラム制作や実践のプロセスを共に
や つ「ながり を
」 尊重できる個人を育む、 踏み、学校や地域に寄り添い、子どもた
という二つの観点が必要とされているこ ちや先生方の「生きる力」を引き出して
いくことが肝要となる。一人一人が、自
3 COSSS report
とである。学校教育では子どもたちの防
知識だけではなく、判断力や表現
力、自ら考え、学ぶ力を身につけ
る必要がある。また、学んだことを、
日常生活や将来に結び付けるよう
な指導を行う。
○「かきくけこ」から「たちつ
てと」 の防災教育へ
いる。
従来の「かきくけこ(悲しい、厳
しい、苦しい、険しい、怖い)」の
防災ではなく、「たちつてと(「た
くましく・楽しく」、「地域に根差
して」、「積み重ねて」、「テーマを
持って」、「ともに取り組む」とい
う視点を取り入れる。
分の命を守ること、地域社会に責任を持
災害の歴史、地形や地質などから、
地域で起こりやすい災害を対象と
し、地域性を重視したプログラム
を制作する。
災意識を高め、災害時に適切な判断や行
○ 県内の各地域性に基づいた
もの
つこと。これが私たちの目指す、学校の
自然の災いという一面だけでなく、
自然の恩恵を学ばせ、地域に誇り
を持たせる。
動ができる力を養うとともに、自分たち
○「自然の二面性(災害と恩
恵)」を伝える
姿であり、地域のあり方であると思って
制作において重視したい点
で住みよい社会にするため、しっかりと
表 2:防災教育プログラム
○ 自ら学び、自ら考えていけ
る力を身につける
3. 雪防災教育モデル校の妙高高原南小学校 3 年生の公開授業の様子。子ども
たちが自ら、冬期における校内外の危険個所について、グループで相談をし
ながら、マップを作っていく。
4. 同じく、妙高高原南小学校 3 年生の公開授業にて。作ったマップをみん
なの前で発表することで、表現力を培うことができ、学習効果も高い。
中越メモリアル回廊を
きっかけに
学校の「総合的な学習の時間」を利用し
て、その後どのような取り組みを行った
のか、その一例として長岡市立表町小学
子どもたちにとって、自ら主体的に考
え、取り組み、またその成果を発表する
校の取組事例を紹介したい。
て述べた。しかし、できあがったプログ
ことで、達成感が生まれるなど、受け身
前頁では、新潟県防災教育プログラム
制作事業の概要と、今後の方向性につい
ラムをそのまま学習するだけでなく、児
に願っている。ここでは、メモリアル回
ナルの学習プログラムができることを切
アル回廊」を拠点として、各学校オリジ
ログラムを基盤にし、また「中越メモリ
取り組む姿勢も必要である。防災教育プ
行っている。地域と学校のつなぎ役とし
や語り部・講師の紹介、出張講座なども
越メモリアル回廊」の各施設では、見学
校での学習の内容や目的に合わせて、「中
来への希望につなげられるのか―。各学
期待できる。震災の記憶をどのように未
童 生 徒 が 自 ら 主 体 的 に 学 習 を 組 み 立 て、 での学習よりも、かなり高い学習効果が
廊の一つである「長岡震災アーカイブセ
【学習の目的】
東日本大震災の被災地に向けて自分たちにできること
を考え、実行する。
【学習の流れ】
① 概要を知る
「おぢや震災ミュージアムそなえ館」や山古志を見学し
た後、
「きおくみらい」で展示パネルや iPad を用いて、
中越地震の被害や復興していく地域の様子を調べる。
② 見聞を深める
福島県から柏崎市に避難した二人から、被災体験を直
接聞き、生きぬくために大切なことを学ぶ。
③ 考える・実践する
自分で調べたことや、体験談を元にして、被災地応援
ソングを作詞。柏崎市で、福島からの避難者の方々を
お招きして開催したコンサートで、応援ソングを歌う。
地
( 域防災力センター 関谷央子
ンター きおくみらい」を訪れた児童生 て、ぜひ「中越メモリアル回廊」をご活
徒たちが、震災を知ることをきっかけに、 用いただけたら、幸いである。
長岡市立表町小学校(5 年生)の取組
)
COSSS report 4
特集②中越から東日本へ
員制度」が始まった。同年十月には復興
平成二十四年度より、総務省による復
興に向けた人的支援の仕組み「復興支援
宮城県における
復興支援員の導入
の方向性をサポートする活動を展開して
は様々な関係を築き、情報を得て、地域
行政職員、団体担当者は担当する地域で
以外の情報を取り入れる機会が少ない」
が見えてくる一方、一つの共通課題を把
支援員のサポート事業も導入された。本
いる一方で、担当地域以外の復興状況・
ことである。復興支援員や関係する市町
握 す る 事 が 出 来 た。 そ れ は、「 担 当 地 域
事業では、まず復興支援員、市町行政担
林区の四市町七地区において合計二十五
鹿地区、北上地区)東松島市、仙台市若
陸町、石巻市(石巻地区、雄勝地区、牡
応援隊」の取り組みである。現在、南三
業として本制度を活用した「みやぎ復興
宮城県においては、現在二つの方法で
本制度が活用されている。一つは県の事
た。
今後のサポートに向けた現状把握を行っ
要である。それぞれの被災地域の復興を
復興支援員の取り組みはまだ始まった
ばかりであり、成果を焦らないことが肝
な関係づくりをめざし、取り組んで行く。
報共有や支えあえる事ができるゆるやか
課題を考慮し、各セクターの県域での情
今後、実施を予定している研修会・情
報発信等のサポートにおいては、上記の
多く聴くことが出来た。
そのような機会を望んでいるという声を
当 課、 関 係 団 体 へ の 聞 き 取 り を 実 施 し、 支 援 員 活 動 状 況 に 触 れ る 機 会 は 少 な く、
名程度が配置されている。
2008 年に中越防災安全推進機構へ入社。
業のコーディネートに携わる。
2012 年 10 月よりみやぎ連携復興センター
に出向し、宮城県内で活動を開始したみやぎ復
興応援隊のサポートプロジェクトを担当する。
もう一つは、市町の事業として本制度 長きに渡り支えられる取り組みと出来る
を 活 用 す る 取 り 組 み で あ る。 気 仙 沼 市、 よう、息長くサポートしていきたい。
「地域復興支援員」などの復興を担う人材育成事
多賀城市の二市では市の事業として制度
1980 年新潟県佐渡市生まれ。
を活用し「地域支援員」を設置し、計十
名程度が配置されている。
この他、現在設置を検討している市町
や地区も複数あり、復興支援員の取り組
5 COSSS report
みは今後さらに県内沿岸市町全体に広
がっていく事が予測される。
これまで進めてきた復興支援員や関係
者への聞き取りでは、地域性や向かい合
う個別課題による地域個別の様々な状況
石塚 直樹
シリーズ
震災前、この村は外部と
の交流はほとんどなかった。
インターンはとにかく雪が
ひどいからきっと来ないだ
ろう、でももし来るんだっ
たら受け入れようという話
になった。
これまで冬の間は芒種庵
を閉めていたけれど、今年
は五味さんがいるから除雪
のあと皆で囲炉裏を囲んで
話 す こ と が 多 く な っ た ね。
希さんは何でも前向きだし
さ、謙虚な人だから皆に好
かれる。もう半分娘みたい
なもんで、皆から希ちゃん、
希ちゃんて可愛がられてい
る。やっぱり若い子が来る
とみんなにこにこして話し
かけるから。こういう人を
「震災を乗り越えて
気付いたつながり」
人と人
生まれてからずっと東京
で暮らしていたので、雪国
に住むのは初めて。雪の量
には驚いたけれど、除雪や
雪 下 ろ し な ど、 そ の 都 度、
助けていただいているので
生活できています。見守っ
てくださる方が沢山いるの
であまり寂しいという風に
は思いません。知らない人
ばかりのところに飛び込ん
できたけれど、いつ間にか
実家のようなところが沢山
あって。来る前はもっと厳
しい生活をイメージしてい
ました。
この間は阪神・淡路大震
災の追悼式に行ってきまし
た。地震があったからこそ
の色んなところとの縁を感
どんどん受け入れて、村に
じています。地震で大変だっ
活気を出していけたらね。
た と い う の は あ る け れ ど、
人と人とのつながりは地
ここには地震がなかった地
震後にできたことだし、そ
ういうつながりは素晴らし
いものだという気はするね。
いろんな人と付き合うこと
ができるのはやっぱり嬉し
いし、人間として大事なこ
と な ん だ と い う 気 が す る。
それはやっぱり人が入って
きて気づいた、気付かされ
たこと。
関 芳之
五味 希
域にはない活力があるなと。
集落内はもちろん、外との
小千谷市塩谷在住。
東京都出身。
中越地震で全壊した民家を
地域づくりを学ぶなか、大
交流もあり、普段の生活で
学院を休学し、昨年 8 月よ
人とのつながりを感じてい
修復し、誰でも集まれる場
所として「芒種庵」を整備。 り小千谷市東山地区の復興
支援員の元でインターンを
現在も「芒種庵を創る会」
開始。現在は塩谷集落の「芒
の事務局長、塩谷分校生徒
種庵」に居住し、集落の聞
会長として塩谷集落の再生
き取り調査や新聞発行に取
に取り組む。
り組んでいる。
取材者:長岡震災アーカイブセンター 松井千明
ます。
イ ン タ ー ン 終 了 ま で に、
聞き取り調査のまとめを住
民の方にお伝えして、地域
を見直していただくきっか
けが作れたらと思っています。
COSSS report 6
-COSSS リレーエッセイ vol.2-
「地域防災力センター改 2.0」 地域防災力センター長 諸橋 和行
性は我々に十分あると考えた。我々が展
災力」のプロであれば、その資質と可能
ロを標榜するのは実際厳しい。しかし「防
分野である。我々が今から「防災」のプ
ち 上 げ た。「 防 災 」 は 幅 が 広 く 奥 が 深 い
平成二十三年四月、機構内の新しい部
署 と し て、『 地 域 防 災 力 セ ン タ ー』 を 立
のである。自分自身が想定外の驚嘆・ワ
中に対して「!」を創り出していきたい
はない。そう、防災という窓から、世の
攻 法 で は 挑 ま な い。 正 攻 法 の 先 に「!」
の動きを創り出していきたい。決して正
り な い。 こ れ か ら は 全 く 新 し い「 防 災 」
こに私の個人的なモチベーションはあま
時に収益性も高めていきたいが、実はこ
開する「防災」の視点は、平時からの関
掲げたのである。
域防災力)を創る」ことをミッションに
復 興 に 取 り 組 む た め の「 地 域 の 力 」( 地
難を最小限に食い止め、前向きに復旧・
称 に し、「 自 然 災 害 に 見 舞 わ れ て も、 困
こ そ、『 地 域 防 災 力 セ ン タ ー』 と い う 名
地域のエンパワーメントである。だから
ケット(冬コミ)で販売した。なぜか全
年末の東京ビックサイトのコミックマー
は異なる才能・視点・感性を持った人と
のためのポイントは何か。それは自分と
れを参考に「アオーレDE市民時計」を
ら、「萌え×雪かき」という発想になり、 の「美人」が時間を知らせるインターネッ
の魅力的なコラボレーションであろう。
提供している。私ならば「ボーサイダー
知 人 に 協 力 し て 同 人 誌 を 作 成・ 発 行 し、 トサービスである。アオーレ長岡でもそ
例 え ば「 ア ニ メ × 防 災 」 と い う 視 点 か
カレンダー」を制作する。とりあえず写
た、手書きのボードを持った三百六十人
の恋をする」をコンセプトにして生まれ
)という大ヒット企
時 計( bijin-tokei
画 が あ る。「 美 人 時 計 で あ な た は 一 分 間
)。 美 人
地域防災力センターとして二年間が経
過し、我々にも地域防災力を高めるため
枚で完成する「曜日」から始めたい。
真
文 英 語 翻 訳 付 き で あ る( 写 真
<写真2>
の基礎的な力がついてきた。中越市民防
係づくりであり、協働の場づくりであり、 クワク感を強く欲しているのである。そ
1
グラムの開発、小中学校でのモデル授業
た。最近では、教員向けの防災教育プロ
ど、具体的な手法やツールもそろってき
ア、協働型災害ボランティアセンターな
くり、平日日中の防災訓練、防災交流フェ
災力向上ワークショップ、防災マップづ
災安全大学、中越防災研修講座、地域防
が待っていると確信している。いや、信
先 に ブ レ イ ク ス ル ー の 源 泉 と な る「!」
ではない。この違いが大事である。この
決してふざけているのではない。いや、
ふざけているのだが、ふざけているだけ
値なのである(写真
全く表に出ないナンセンス加減がこの価
誰がやっても同じキャラであり、本人が
)。
の実施、授業に使える資料(映像・画像
じ込みたい。
平成二十五年四月より地域防災力セン
ターは三年目を迎える。機は熟した。基
礎的な活動はしっかりと継続しつつ、同
2
これからの地域防災力センターの活動
に注目していただければ幸いである。
7 COSSS report
七
等)の収集なども進めている。
<写真1>
cosss report VOL2 - 2013 冬号 - 平成 25 年 2 月発行 発行 / 社団法人 中越防災安全推進機構 cosss report 編集委員会
≪インフォメーション≫
【沖布・天平地区防災マップ・ワークショップを実施しました】
12月18日に長岡市の沖布・天平両地区において第3回の防
災マップ・ワークショップが開かれ、両集落合わせて15名の皆
さんにご参加いただきました。前回までに作成した過去の水害の
被害状況を反映した地図を地域の皆さんと確認し、どこが危険で
どこが安全そうなのかを話し合い、被害を小さくするアイデアも
出されました。
今後、これらのワークショップを基に作成した防災マップを地
域に配布し、水害発生時の避難に役立ててもらう予定です。 【「そなえ紙芝居」が完成しました】
おぢや震災ミュージアムそなえ館では、紙芝居「消防士になっ
た まっくん」を作成しました。中越地震当時に中学生だった男
の子が消防団員に救助され、その後に消防署員になる実話に基づ
く物語です。ご来館の際にはぜひお声掛けください。
【にいがた地域サポート人交流会を開催します】
中山間地域の地域づくりを支える「地域復興支援員」「集落支援員」「地域おこし協力隊」が相互
新潟県長岡市大手通り 2-6 フェニックス大手イースト 2F TEL 0258-39-5525 FAX 0258-39-5526 E-mail [email protected] http://c-bosai-anzen-kikou.jp/ の活動の発表や交流をはかる「にいがた地域サポート人交流会」を開催します。
詳しくは http://www.fukkou-dc.jp/ をご覧ください。
≪コラム・視点防災≫
【ローリングストックのすすめ】
災害用食糧の備蓄、どうしていますか?温めいらずのレトルト
食品、水だけで食べられるご飯など、便利な非常食がたくさん出
回っていますよね。
しかし、普段食べない非常食。大量にストックしたものの、お
いしくなかったり、消費期限が切れていたり、無駄になるケース
も多いようです。そんな時に取り入れてほしいのが「ローリング
施設のご案内
長岡震災アーカイブセンター
きおくみらい
【住所】
〒 940-0062
新潟県長岡市大手通 2-6
フェニックス大手イースト 2 階
【開館時間】
〔入館無料〕10:00 ~ 18:00
【休館日】
毎週火曜日 年末年始
【TEL】
0258-39-5525
【FAX】
0258-39-5526
【e-mail】
[email protected]
おぢや震災ミュージアム
そなえ館
【住所】
〒 947-0026
新潟県小千谷市上ノ山 4-4-2
小千谷市民学習センター「楽集館」2 階
【開館時間】
〔入館無料〕9:00 ~ 17:00
【休館日】
毎週水曜日 年末年始
【TEL】
0258-89-7480
【FAX】
0258-89-7485
【e-mail】
[email protected]
川口きずな館
【住所】
〒 949-7503
新潟県長岡市川口中山 1441
川口運動公園内
【開館時間】
〔入館無料〕10:00 ~ 17:00
【休館日】
毎週火曜日 年末年始
【TEL】
0258-89-3620
【FAX】
0258-89-3621
【e-mail】
[email protected]
ストック法」。「回転させながら蓄えていくこと」という意味で、
特別な非常食を用意するのではなく、普段使うものを多めに買っておき、消費しながら補充して
いく方法です。古いものから順に使っていけば、常に新鮮なものを備蓄できます。保存期間の長
いもの、缶切り等の道具がなくても食べられるもの、お湯や火がなくても食べられるものを用意
しておくと便利です。個人的におすすめなのが、お酒のおつまみ。乾きものやチーズなどは、日
持ちするものが多く、高カロリーなので体力の消耗を防いでくれます。が、普段の生活で摂取し
すぎてしまうと体脂肪も同時にストックされてしまいますので、食べすぎにはご注意を。
(地域防災力センター 関谷央子)
会員募集中!
当機構では私たちを応援してくれる会員を募集しています。
地域防災への取り組みや被災地への支援活動に賛同し、応援いただける会員を募集しています。
ながおか市民防災センター
【住所】
〒 940-0082
新潟県長岡市千歳 1-3-85
ながおか市民防災センター 2 階
【開館時間】
〔入館無料〕9:00 ~ 18:00
【休館日】
年末年始
【TEL】
0258-36-8141
【FAX】
0258-86-7789
【e-mail】
[email protected]
正会員:年会費5,000円/年
団体賛助会員:100,000円/年
個人賛助会費:3,000円/年
※申込書は当機構ホームページよりダウンロードできます。詳しくは本部事務局までお問い合わせ下さい。
FREE
社団法人 中越防災安全推進機構 機関紙 <COSSS report> 第2号 2013 年2月発行 発行人: 山口壽道 編集:小柳桂太 関谷央子 日野正基 松井千明 制作・デザイン:日野正基 〒 940-0062 新潟県長岡市大手通り 2-6 フェニックス大手イースト2F 長岡震災アーカイブセンタ - きおくみらい内
TEL : 0258-39-5525 FAX:0258-39-5526 E-mail:[email protected] http://c-bosai-anzen-kikou.jp/
やまこし復興交流館
準備室
【住所】
〒 940-0204
新潟県長岡市山古志竹沢甲 1377
山の学校 ( 通称ロータリーハウス )
【TEL】
0258-41-1203
【FAX】
0258-41-1204
【e-mail】
[email protected]