当日配布資料(5.8MB)

磁性体ナノ粒子を用いた
ナノ磁気医療技術の開発
北陸先端科学技術大学院大学
マテリアルサイエンス研究科
前之園
信也
FePtナノ粒子
ナノ磁気医療への応用
超高感度免疫診断
磁気細胞分離
MRI造影剤
磁気温熱療法
DDS
マグネトフェクション
:
飛躍的な
性能向上
バイオ応用のために
親水化と生体分子との結合が必要
生体分子との結合法
(1) 表面配位子や保護ポリマー中に
存在する種々の官能基を用いた
生体分子との結合
NH2基やCOOH基の場合 → EDC法
SH基の場合 → マレイミド法
(2) 表面のFe原子やPt原子に対する
配位結合を用いた結合
(3) 静電相互作用による結合
TMAOHによる親水化
manifold/three-way cock
10 nm
Ar gas
condenser tube
V. Salgueiriño-Maceira et al.,
Langmuir 20, 6946 (2004)
TMAOH修飾後
Transmittance
1
TC
Fe(OEt)3
Pt(acac)2
Oleic acid
Oleylamine
flask
mantle heater
controller
stirrer
S. Saita and S. Maenosono,
Chem. Mater. 17, 3705 (2005)
0.8
0.6
1709
C=O伸縮
オレイン酸cap
0.4
2854
CH2対称伸縮
0.2
0
4000
2924
CH2逆対称伸縮
3500
3000
2500
−1
Wavenumber (cm )
2000
ヘキサン
ヘキサン
1500
水
水
AETによる親水化
Y. Tanaka and S. Maenosono, J. Magn. Magn. Mater., In press.
表面非磁性層
表面修飾剤からFe d 軌道への電荷供与により
非磁性層が形成され、飽和磁化が減少する*)
*)X.W.
Wu et al., J. Appl. Phys. 95, 6810 (2004)
非磁性層
表面修飾剤 O
R C
Fe
O
FePt
Fe d軌道
Fe d軌道
配位子の飽和磁化への影響を検討
非磁性層形成能
Y. Tanaka, S. Saita, and S. Maenosono, Appl. Phys. Lett., 92, 093117 (2008)
MRI造影剤
SPIOによる造影効果
大きな磁化率を持つSPIOが不均等に分布すると、局所の磁場
が乱され磁化率効果によりT2緩和時間(スピン-スピン緩和時間)
が短縮され、プロトン密度強調画像やT2強調像で信号が低下する。
肝細胞癌のMRI画像
造影前のプロトン密度強調画像(左)では
病変を指摘できないが、SPIO造影後(右)
には高信号の病変が認められる。
(画像診断 18, 613, 1998)
FePtナノ粒子を用いるメリット
FePtナノ粒子はSPIOに比べて磁化率も大きく、超常磁性限界
サイズも10 nm以下と小さい。従って、 SPIOよりも高い分子認識
性能とT2短縮効果が期待できる。
MRI造影剤
T2短縮効果の大きさを表す指標となる緩和度の比 R2/R1 は、
次式により見積もられた緩和度R1およびR2から、求められる。
R1, 2 C = 1 T1, 2 (C ) − 1 T1, 2 (0)
R
R
R /R
Material
1
1
1/T1−1/T1(0) [s− ]
10
5wt% TMAOH solution
(a)
8
FePt NPs
pure water
Ferucarbotran
Ferumoxide
Ferumoxtran
R1
6
4
2
0
0
0.2
0.4
0.6
0.8
1
NP concentration [mM]
1
1/T2−1/T2(0) [s− ]
400
pure water
300
R2
200
2
(s−1·mM−1)
239
(327)
185.8
160
53
2
1
32.3
(33.4)
9.6
4.0
2.3
Ferucarbotran (Resovist®, Schering AG, Germany)
Ferumoxide (Feridex®, Advanced Magnetics, USA)
Ferumoxtran (Combidex®, Advanced Magnetics, USA)
市販のSPIO-MRI造影剤に比べて3-14倍
も大きい値であり、FePtナノ粒子は極めて
優れた陰性造影剤となる可能性がある。
5wt% TMAOH solution
(b)
(s−1·mM−1)
7.4
(9.8)
19.4
40
23
100
0
0
0.2
0.4
0.6
NP concentration [mM]
0.8
1
S. Maenosono et al., J. Magn. Magn. Mater., 320, L79 (2008)
磁気温熱療法
温熱療法(ハイパーサーミア)の原理
„
がん細胞は42.5℃以上
の温度で急速に死滅する
磁気温熱療法は、がん細
胞を選択的に加熱して、
がんを死滅させる治療法
41.5°C
10−1
生存割合
„
100
42°C
10−2
10−3
43°C
10−4
正常細胞
癌細胞
10−5
42.5°C
43.5°C
44°C
0
100
200
300
400 500
加熱時間(分)
磁性ナノ粒子
交流磁場
がん細胞生存率
(W.C. Dewey et al., 1977)
理論計算
P
= πμ 0 χ 0 H 02
2πfτ
f
1 + (2πfτ ) 2
μ0: space permeability
χ0: magnetic susceptibility
H0: magnetic field amplitude
f: magnetic field frequency
Néel緩和
スピンの方向
だけが変わる
外部磁場
[ J/(m3·s) ]
τ −1 = τ N−1 + τ B−1
τN: Néel relaxation time
τB: Brown relaxation time
Brown緩和
粒子の回転に
よってスピンの
方向が変わる
外部磁場
粒径9nm以上の
Fe50 Pt50 ナノ粒子
の合成が必要
S. Maenosono and S. Saita, IEEE Trans. Magn., 42, 1638 (2006)
大粒径化と発熱挙動
@100kHz
FePt Liquid Nonadecane, 36 mT
42
Temperature [C]
Fe(OEt)3 = 2 mmol, Pt(acac)2 = 0.5 mmol,
Oam = 20 mmol, Oac = 4 mmol,
React. Temp. = 250ºC
41
40
Liquid Nonadecane
39
38
37
Specific Heat
2.26 J/gK
Density
0.77 g/mL
dT/dt
0.0079 K/s
Power
0.71(8) W/g FeO
36
0
200
400
600
Time [s]
800
1000
1200
9-nm以上でかつ等原子比
FePtナノ粒子をone-potで
合成することに成功。
Dp=9.2 nm; σ=11%; Fe50Pt50
10nm以下のサイズの磁性
ナノ粒子で発熱を観測。
謝辞
NEDO 産業技術研究助成事業(2006-2009)
JST FS委託研究(可能性試験)(2007)
知的財産
(1) 磁性体ナノ粒子及びその製造方法
前之園 信也, 田中 康史, 齊田 壮一郎
特願2007-226549
(2) 磁性体ナノ粒子の製造方法及び新規磁性体
ナノ粒子
前之園 信也, 鈴木 俊正, 齊田 壮一郎
特願2007-222290
(3) ナノ粒子の製造方法及びナノ粒子
前之園 信也, 鈴木 俊正, 齊田 壮一郎
特願2007-060414
(4) 温熱療法用の発熱体ナノ粒子
前之園 信也, 齊田 壮一郎
特願2006-312075
お問い合わせ先
北陸先端科学技術大学院大学
文部科学省産学官連携コーディネーター
山本
外茂男
Tel: 0761-51-1075
E-mail: [email protected]