沖縄県感染症医療公費負担事務 システム構築委託業務仕様書(案)

沖縄県感染症医療公費負担事務
システム構築委託業務仕様書(案)
平成
年
月
沖縄県保健医療部
健康長寿課
日
1
概要
1.1
件名
1.2 概要
2
システム機能要件
2.1 機能要件
2.2 帳票要件
2.3 統合宛名システムとの連携に係る要件
2.4
業務システム単体での対応に係る要件
3
システム非機能要件
3.1 作業の体制
3.2 作業方法
3.3 管理方法
3.4 導入・引き渡しに関する要件
3.5 納入及び検収
3.6 瑕疵担保責任
4
特記事項
4.1 権利関係
4.2 再委託
4.3 守秘義務
4.4 その他
1 概要
1.1
件名
沖縄県感染症医療公費負担事務システム構築委託業務
1.2 概要
1.2.1 目的・目標
(1)目的
平成28年1月から稼働する番号法制度への対応のほか、感染症医療公費負担事務の効率化、正確化、
省力化を実現できるシステムを導入することを目的とする。システムを導入することで、給付決定
処理、各種届出・申請書及び決定通知書等の出力等の業務負担を削減し、各種情報の一元化を行う。
システム化することにより、本庁における入力・算定作業の省略化、誤入力の防止など事務の効率
化を図る
(2)目標
本システムの導入により、以下の目標を達成することを目指している。
・感染症医療公費負担費の支弁に関する事務について、事務処理時間を削減する。
・感染症医療公費負担事務に係る事務のミスの発生件数を削減する。
・番号法で規定されている個人情報を取り扱うことができる事務について、 処理が行えるようにす
る。
(2)利用者特性
本業務の関係者は以下のとおりである。
利 用 課
利 用 者 数
健康長寿課
3 人
南部保健所
1 人
中部保健所
1 人
北部保健所
1 人
宮古保健所
1 人
八重山保健所
1 人
(3)業務量
本システムの対象となる業務の業務量は以下のとおりである。
受給資格者数
感染症医療公費手当 約 400 人
新規申請者数
約 350 人
年間再認定判定件数
約 300 件
年間手当支払件数
約 600 件
備
考
1.2.3
業務内容・成果物
(1)業務内容
業務
①プロジェクト管理業
務
②設計業務
③構築業務
④その他関連業務
⑤研修業務
⑥運用保守業務
内容(詳細作業)
・進捗、工程管理作業
・課題管理作業 、その他関連作業
・本システムの設計作業
・本県ネットワーク機器(システム接続部)の設計支援作業
・その他関連作業
・基本ソフトウェア製品の設定作業
・データの移行作業
・ソフトウェアのインストール、設定作業
・本県ネットワークへの接続作業
・テスト作業
・単体試験作業(ソフトウェアやサーバ機器など単体での試験)
・結合試験作業(システム群での試験)
・統合試験作業(実運用環境での試験)
・受入試験作業支援(システムの利用者を交えた試験)
・統合宛名システム連携テスト
・団体内運用テスト
・システム管理者への研修作業
・システム利用者への研修作業
・システムの運用作業
・システムの保守業務
(2)成果物
成果物
①本システム
②本システムデータ
③各種ドキュメント類
内
容
本システムの環境構築を行い利用可能な状態で提供を行うもの
・本システム 一式
本システムの環境構築に伴い必要となったデータ
・本システムに搭載する業務データ一式
・本システムを構成するハードウェア、ソフトウェアの設定データ 一式
・上記データを格納した電子媒体一式
本システムの環境構築に伴い作成した各種ドキュメント
・プロジェクト管理関連 一式(プロジェクト管理資料 等)
・設計関連 一式(基本設計書、詳細設計書 等)
・構築関連 一式(構築作業手順書、設定シート等)
・テスト関連 一式(テスト計画書、テスト結果報告書 等)
・研修関連 一式(研修マニュアル等)
・その他 一式(システム操作マニュアル、本県との打ち合わせ議事録 等)
・上記ドキュメントを格納した電子媒体一式
2
システム機能要件
2.1 機能要件
2.1.1 システム概要
(1) システム化対象事務
①感染症医療公費負担システム
感染症結核と診断された患者が安心して適正な医療を受けられるよう、感染症法で医療
費の一部(あるいは全額)を公費で負担いたします。
医療費公費負担制度は、次の2種類。
・一般患者に対する公費負担 (法第37条の2)
・入院勧告・入院措置患者に対する公費負担 (法第37条)
②統合宛名システム連携
統合宛名番号の登録、個人番号、4情報の照会、個人情報の照会等を行う。
③現在の状況
現在、システム化はされておらず、公費負担に関するデータ入力、帳票作成等は、各保健所ごとに
エクセルファイル及びFileMakerで管理している状況であり、本庁と各保健所で情報共有できる事
務システムがないため、作業が重複している部分がある。記入ミス等の少なくないため、審査に時
間を要し、業務の負担が過大になっている。また本庁で、タイムリーな現状把握ができない。
・業務の質の向上の為、入力エラーチェック等の機能面の充実も図る。
2.1.2 機能一覧
本システムでは、次に示す機能を備えること。
機能の詳細については、業務システム開発着手後、必要に応じて県担当者に仕様を確認す
ること。
(1)共通機能
№
機能名
システム機能内容
・WEB アプリケーション型システムとして構築すること。
・各処理がWebブラウザ画面にてリアルタイムに行えること。
・帳票は出力前に画面で印刷イメージを確認でき、印刷ページを指定できること。
・帳票毎にエクセル形式または PDF 形式での出力設定ができること。
1
システム全般
・システム上でオンラインマニュアルが閲覧可能であること。
・データベースはリレーショナル・データベースとし、効率的な運用と拡張性が図れ
る構造であること。
・システムは複数担当者が同時接続を可能とし、データ単位に排他処理を行うことが
可能であること。
・以下の項目について、ユーザーを識別できる形でログを保存する。
2
システム管理
ログイン日時
出力(印刷、ファイル保存)日時
システム管理、ユーザー管理、マスタ管理操作日時
・ユーザーの作成、削除を行う。
・ユーザーごとに、ログインパスワードの設定、変更を行う。
・ユーザーをまとめたグループの作成、削除を行う。
3
ユーザー管理
・ユーザーごと(グループごと)に、権限(各機能の使用制限等)の設定、変更を行
う。
・利用者ごとに使用する業務を設定できること。
・利用者ごとに権限設定を可能とし、システムの使用制限がかけられること。
・各権限により、 使用できる業務機能を変更できること。
・最上位の権限を持つユーザー(グループ)のみが設定、変更を行う。
4
マスタ管理
・各種入力に際し入力内容が定型型である項目については、その内容についてすべて
マスタで設定、変更を行う。
・日付項目は、カレンダーから選択して入力することも可能。
・郵便番号から住所、住所から郵便番号を自動で入力することも可能。
・その他の入力項目も簡易入力を極力可能とすること。
・外字を扱う。(入力、表示、出力)
・利用者への伝達事項を、トップ画面に「利用者へのお知らせ」として表示する。
5
入力
・画面上に入力エラーが複数ある場合は、一度に全てのエラーメッセージ内容が確認
できること。
また、 エラー項目を赤色表示できること。
・誤操作防止の為、 処理ボタンの2度押し防止(処理ボタン押下後、 次画面表示ま
でボタンを非活性化)を行うこと。
・同一処理機能内で画面遷移した場合は、遷移後の画面から前画面へ戻れること。そ
の場合、前画面の入力項目は保持されていること。
・必須入力項目が画面上で識別できること。
・検索画面において、 以下の検索条件項目は「一部一致(部分一致)」で検索可能な
6
検索
こと。
・検索画面において、各種処理日付(受付日、承認日、認定日)を範囲指定し、検索
可能なこと。
(2)感染症機能一覧
機能名
No
内容
応急入院処理
1-1
応急入院の登録、修正、削除が可能なこと
1-2
応急入院について検索条件を元に一覧表示が可能なこと
1-3
患者の基本情報が登録できること
1-4
医療機関については選択後に対応する住所が自動入力となること
1-5
病名について複数登録可能なこと
1-6
薬剤名について複数登録可能なこと
1-7
患者の年齢については生年月日から自動登録されること
1-8
受給者番号については指定の方法で自動で設定できること(入力修
正も可能とする)
1-9
申請者についてはなるべく重複がないように管理できること
1-10 「入院勧告(第 5 章 2 号様式)」の帳票を出力できること
1-11 「措置入院(第 5 章 3 号様式)」の帳票を出力できること
1-12 「就業制限(第 5 章 7 号様式)」の帳票を出力できること
1-13 「入院勧告(第 5 号様式)」の帳票を出力できること
1-14 「措置入院(第 6 号様式)」の帳票を出力できること
1-15 「就業制限(第 3 号様式)」の帳票を出力できること
1-16 「意見聴取書(感染症法第 20 条関係様式)」の帳票を出力できるこ
と
1-17 「入院に関する説明及び意見書」を帳票出力できること
本入院、入院延長処
2-1
本入院、入院延長の登録、修正、削除が可能なこと
2-2
本入院、入院延長について検索条件を元に一覧表示が可能なこと
2-3
患者の基本情報が登録できること
2-4
医療機関については選択後に対応する住所が自動入力となること
2-5
病名について複数登録可能なこと
2-6
薬剤名について複数登録可能なこと
2-7
患者の年齢については生年月日から自動登録されること
2-8
受給者番号については指定の方法で自動で設定できること(入力修
理
正も可能とする)
2-9
申請者についてはなるべく重複がないように管理できること
2-10 「入院勧告(第 5 章 4 号様式)」の帳票を出力できること
2-11 「措置入院(第 5 章 5 号様式)」の帳票を出力できること
2-12 「入院勧告(第 7 号様式)」の帳票を出力できること
2-13 「措置入院(第 8 号様式)」の帳票を出力できること
2-14 「意見聴取書」の帳票を出力できること
入院解除処理
退院要求処理
3-1
入院解除の登録、修正、削除が可能なこと
3-2
入院解除について検索条件を元に一覧表示が可能なこと
3-3
「入院勧告解除(第 5 章 8 号様式)」の帳票を出力できること
3-4
「就業制限解除(第 5 章 9 号様式)」の帳票を出力できること
3-5
「就業制限解除(第 4 号様式)」の帳票を出力できること
4-1
退院要求の登録、修正、削除が可能なこと
4-2
退院要求について検索条件を元に一覧表示が可能なこと
4-3
「感染症法による入院期間の延長について」の帳票を出力できるこ
と
公費負担申請処理
4-4
「入院期間延長(第 5 章 6 号様式)」の帳票を出力できること
4-5
「入院期間延長(第 9 号様式)」の帳票を出力できること
5-1
公費負担申請の登録、修正、削除が可能なこと
5-2
公費負担申請について検索条件を元に一覧表示が可能なこと
5-3
「公費負担決定通知書」の帳票を出力できること
5-4
「結核医療費公費負担の決定及び患者票等関係書類の送付」の帳票
を出力できること
5-5
「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第 37 条
に基づく医療費公費負担金について(通知)」の帳票を出力できる
こと
結核医療費公費負担
5-6
「結核医療費自己負担額について」の帳票を出力できること
6-1
結核医療費公費負担申請の登録、修正、削除が可能なこと
6-2
結核医療費公費負担申請について検索条件を元に一覧表示が可能な
申請処理
こと
6-3
「患者票」の帳票を出力できること
6-4
「結核医療費公費負担について」の帳票を出力できること
6-5
「感染症法による医療費公費負担の申請書」についての帳票を出力
できること
感染症審査協議会議
6-6
「通知書」の帳票を出力できること
7-1
感染症審査協議会議事録の登録、修正、削除を行えること
事録処理
※画面入力を作成してもよいが、Excel などの議事録の添付機能など
でもよい
7-2
感染症審査協議会議事録について検索条件を元に一覧表示が可能な
こと
7-3
「感染症審査協議会議事録」が出力できること
7-4
「関係書類等送付先及び件数」の帳票を出力できること
その他処理
8-1
入院や公費負担申請の処理データから条件を抽出して下記の帳票が
出力できること
・感染症の予防及び感染症の患者に対する医療費に関する法律第 18
条代 1 項に基づく就業制限及び第 20 条第 1 項に基づく入院勧告、第
20 条・第 4 項に基づく入院延長にかかる諮問書権答申書
・感染症の予防及び感染症の患者に対する医療費に関する法律第 37
条の 2 第 3 項の規定に基づく諮問書兼第 1 項の規定に基づく公費負
担受付処理簿
(3) 留意事項
・法改正等に伴う手当月額や所得制限限度額の変更等については、端末から随時変更等が
行えること
・操作する職員には高い業務知識を求めることなく、システム側からヘルプ等を提供でき
る機能を有すること
(4)情報・セキュリティ要件
・権限設定
対象システムは、権限のない者による機密情報へのアクセスやデータの改ざんが行われない
よう必要なアクセス権限設定ができること。
・情報セキュリティ対策
本システムの設計、開発、運用、保守について「沖縄県情報セキュリティポリシ
ー」を確実に遵守すること。
特に以下の対策は確実に実施すること。
・本システムで整備するすべてのサーバーに対して、ウイルス対策ソフトウェアを
施すこと。なおソフトウェアの更新方法や運用方法のついては設計時に本県と協議
の上、決定する。
・なりすましや管理者権限の不正取得などができないような措置を施すこと。
・各種ログを収集し、万一事故が発生した場合に追跡の基礎情報を取得可能な措置
を施す。
・システムにおけるデータの保存・管理については、原則として、物理的セキュリティが
確保された場所に設置するサーバー上で行うこととし、クライアント側にはデータを保持
しないようにする。
(5)統合宛名管理システムとの連携
CSVまたはSOAPで連携を行う。また手動での連携機能も併せて実装する。
→
追記
総合情報政策課様に確認が必要
(7)ハードウェア構成
・サーバー、クライアントともに沖縄県が調達を行うため、調達不要である。
仮想サーバにて稼働予定
OS:Windows Server 2012 R2
CPU
:2コア
メモリ:4GB
Disk
:200GB
クライアント
OS:Windows7 Professional 64bit
ブラウザ:IE11,Firefox
(バージョン等は一括導入パソコンと同じ)
(8)ソフトウェア構成
・端末にソフトウェア(ActiveXコントロールなどのプラグインを含む)のインストールをすることなく利用できる
構成とすること。
・クライアント数の増加によるソフトウェアライセンス経費増が発生しないソフトウヱア
を用いた構成とすること。
・その他ソフトウェアの具体的な実装については特に定めないが、極力、標準的なものを利用す
ること。
(9)テストおよび教育
①テスト
・本システムの本格運用までにテストを段階的に行い、都度、本県の承認を受けること。
・本県が指定する期日までにテスト結果が記された試験成績表を作成し、提出すること。
・本システムと統合宛名システムとの連携テストを平成
年
ること。
※この時期についても総合情報政策課様と調整
月までに終了させ
②教育
・システム管理者に対する本システムの運用及び操作研修を本県が用意する施設にて実施
すること。なお、研修で利用するシステムは、本システムを想定する。
・本研修で利用する研修マニュアルを作成し、必要となる部数の印刷を行うこと。
(10)保守・運用
・本システムの運用時聞は、土曜、日曜、祝 日及び年末年始(12月 29日から1月3日)を
除く、 平日の8時30分から17時15分とする。
・障害が発生した際には担当者に即時に通知する体制で保守にあたること。
・システムの停止許容時間は原則24時間とする(ただし大規模災害時を除く)
・システム等を停止する場合には、原則として業務に支障が生じない休日又は平日午後17
時30分以降とする。
(11)データ管理要件
・本システムで扱うすべてのデ-タの保全が実施できる環境であること。
・データの消失を防ぐため、定期的にバックアップを行う機能を有すること。
・バックアップしたデータを速やかにリストアできる機能を有すること。
(12)保守要件
・保守手引書及び連絡体制図 を本県に提出するとともに、常時運用を円滑に行うための保
守(点検及び障害復旧等を含む。)体制を確保すること。
・保守対応時間は、土曜、日曜、祝日及び年末年始(12月29日から1月3日)を除く、平日の
8時30分から17時15分とすること。ただし、緊急を要する場合の対応については、本県と協
議の上対応すること。
・本県からの情報伝達方法は 、電話及びメールとし、それらを受ける環境を整備すること。
・本システムの故障もしくは障害が発生したときには、いかなる事象においても一次切り分
けを速やかに実施し、関係各所(本県やハードウェア、ソフトウェアの保守業者等を指す。)
へのエスカレーション対応を実施すること。
・システム障害の際には、現地にて即時対応できることを証明すること。本件出先機関とし
て宮古保健所・八重山保健所を有する為、拠点を有する書類にて証明すること。
・発生した故障について、報告書(故障箇所 、内容、対処策など)を作成し、本県に提出
すること。
(13)ソフトウェア保守
・システムの機能的な不具合の修正を保守の対象とする。
・不具合が発生した場合、迅速に修正対象の特定と修正計画を立てること。
・本システムを構成するソフトウェアに対して、セキュリティホール及びバージョンアップ
情報等が公関された場合、速やかに本県へ報告し対応すること。
(14)アクセシビリティ要件
・システムの画面はできる限り統一感を持たせること。
・システムで利用するキーはできる限り統一感を持たせること。
(15)拡張性要件
本システムの対象業務に関連して、現時点で法制度改正が成立しているものについては、
システムの機能変更に対応すること。
ただし大規模な影響があると本県が合理的に判断する場合、抜本的な大規模法制度改正や
新法への対応、本県独自の大規模な規則・条例改正等に伴う対応、当初想定困難で、あった
利用者人数・環境の変更に対する対応については、本県の協議の上、本業務の対象外とする。
(16)データ移行について
新システムへの移行対象データについては、現行各保健所の保有するデータについて移
行すること。(本県との調整事項)
2.2
帳票要件
感染症医療公費負担システム
感染症患者の入院の勧告・措置機能
その1
入院の勧告若しくは措置が可能な際に、これに関する事務に伴うデータ入力、帳票出力
を行う。
必要な帳票は以下の通り。
① 入院について(勧告)
② 措置入院の決定について(通知)
③ 意見聴取書
④ 就業制限について(通知)
⑤ 入院について(勧告)
⑥ 入院の措置について(通知)
⑦ 就業制限について(通知)
⑧ 入院に関する説明及び意見書
感染症患者の入院の勧告・措置機能
その2
72時間を超えて延長入院が必要な際に、これに関する事務に伴うデータ入力、帳票出力
を行う。
必要な帳票は以下の通り。
① 入院について(勧告)
② 措置入院の決定について(通知)
③ 入院について(勧告)
④ 入院の措置について(通知)
⑤ 通知書
感染症患者の入院の勧告・措置機能
その3
入院の解除が生じた際に、これに関する事務に伴うデータ入力、帳票出力を行う。
必要な帳票は以下の通り。
① 入院勧告の解除について(通知)
② 就業制限の解除について(通知)
感染症患者の入院の勧告・措置機能
その4
意見書が提出された際に、これに関する事務に伴うデータ入力、帳票出力を行う。
必要な帳票は以下の通り。
① 感染症法による入院期間の延長について(通知)
② 入院期間の延長について(通知)
入院患者の医療に要する費用負担の申請の審査機能
費用の負担又は療養費の支給に関する事務に伴うデータ入力、帳票出力を行う。
必要な帳票は以下の通り。
① 公費負担決定通知書
② 結核医療公費負担の決定及び患者票等関係書類の送付について
③ 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第37条に基づく医療費公費
負担について(通知)
④ 結核医療費自己負担額について
結核患者の医療に要する費用負担の申請の審査機能
結核患者の医療費の負担又は医療費の支給に関する事務に伴うデータ入力、帳票出力を行
う。
必要な帳票は以下の通り。
① 患者票
② 感染症法による医療費公費負担の申請について(通知)
③ 結核医療費公費負担について
その他必要な帳票生成機能
以下の帳票を必要な際に生成する。
必要な帳票は以下の通り。
① 感染症審査協議会議事録
② 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第18条第1項に基づく就業
制限及び第20条第1項に基づく入院勧告、第20条第4項に基づく入院延長にかかる諮問
書兼答申書
③ 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第37条の2第3項の規定に
基づく諮問書兼第1項の規定に基づく公費負担受付処理簿
2.3
統合宛名システムとの連携に係る要件
本システムは、統合宛名システムと連携し、稼働するシステムとすること。
なお、統合宛名システムとの連携に係る詳細な仕様については、「業務システムと統合宛
名システムの連携について」、「業務システムとオンライン連携するための連携インター
フェイス概要説明書」、「統合宛名システムの利用場面ごとの業務フロー」を参照するこ
と。
また、必要に応じ、業務システム開発に着手後、統合宛名システム開発事業者と打ち合わ
せを行い詳細な仕様を確認すること。
統合宛名システムと本システムとの連携テストが平成
年
月から開始されるため、
連携するデータについては、優先的に開発を行うこと。
2.4
業務システム単体での対応に係る要件
(1)帳票への個人番号の出力
・個人番号の出力が必要となる帳票に、個人番号を出力すること。
(2)画面への個人番号の表示
・個人番号の表示が必要となる画面に個人番号を表示させること。
(3)個人番号による検索及び問い合わせ
・職員が業務を行うにあたって必要となる個人番号による検索及び問い合わせ機能を設けるこ
と。
(4)特定個人情報に係る詳細なログの記録と管理
・以下の項目をログとして記録し管理可能とすること。
№
1
項目名
日時
2
ユーザID
3
職員名
4
IPアドレス
5
PC名
6
画面ID(又は画面名)
備考
時間は秒まで出力
7 機能ID(又は機能名)
8
操作内容
9
別表第一の事務項番
10 別表第二の事務項番
11 手続の管理番号
主務省令事項に記載されている手続の管理番号
12 個人番号
システムで参照、または利用した個人番号
13 特定個人情報の番号
特定個人情報を操作した際のみ出力
14 特定個人情報の名称
特定個人情報を操作した際のみ出力
15 特定個人情報の項目
特定個人情報を操作した際のみ出力
16 特定個人情報の提供者
特定個人情報の提供を桁場合のみ出力
17 特定個人情報の提供日時
特定個人情報の提供を受けた場合のみ出力
18 対象の情報名
操作(照会、 更新など)を行ったDB上テーブル名
や情報名
19 ファイル名
取り込み処理を行った場合等のファイル名
20 連携先システム
システム連携を行った際の連携先システムを識別
する情報
・ ログは以下のタイミングで記録すること。
№
記録タイミング
1 情報の照会
2
情報の更新
3
画面の表示
4
帳票出力
5
ファイル出力
6
ファイル取り込み
7 他システムとの連携
8
備考
DB上のテーブルや情報を照会したタイミング
DB上のテーブルや、 情報を更新したタイミング
ユーザ操作により、CSV等のファイルを作成または
出力したタイミング
ファイル連携や他システムとの通信を行ったタイ
ミング
その他
5)システムを利用するための権限設定
・操作員ごとに各機能についての操作権限を設定可能とすること。
・特定個人情報へのアクセス権(照会、登録、更新、削除)について、操作員単位に設定可
能とすること。
・特定個人情報を出力する機能(帳票出力やCSV出力機能等)については、端末及び操作員
による操作権限を設定可能とすること。
6)業務システム固有の宛名番号の付番
・ 業務システム内で個人を一意に特定するための宛名番号を保有していない場合は、業
務システムが保有するデータ項目に宛名番号を追加し、付番可能とすること。
3
システム非機能要件
3.1 作業の体制
・本業務を実施するために必要な作業体制を構築すること。
・受託者は、本業務を統括し、本県との窓口となる責任者を設置すること。
①平常時連絡体制
特に定めない限り、責任者等との連絡は本県の通常業務時間内(平日の8:30~17:15)は
電話にて対応し、本県との協議により受託者が必要と判断した場合は本県への派遣を行う
ものとする。
②緊急時連絡体制
本県の通常業務時間外において、本県が緊急に責任者等と連絡調整を必要とする場合、受
託者は本県と責任者等との間で所要時間内に電話連絡等を取れる体制を整備すること。
3.2
作業方法
・本業務に係る開発環境及び作業場所は、原則として受託者が準備する。ただし、打ち
合わせ場所については、本県が指定する施設内にて行うこと。
3.3
管理方法
・本県が指定する期日までに管理基準を記した計画書及び関連資料を作成し、提出するこ
と。
なお、作業実施体制図と作業スケジュールは、本提案内にて提示すること。
3.4
導入・引き渡しに関する要件
・本システムについて、設置、ハードウェアの調整、ソフトウェアのインストール、デー
タのセッティング等の関係する環境構築を行い、利用可能な状態で提供を行うものとする。
3.5
納入及び検収
・本県が行う検収に当たっての準備は受託者側で行うこと。
3.6
瑕疵担保責任
・受託者は、成果物の瑕疵を平成
年度業務終了時まで、無償で修正しなければならな
い。
ただし、端末の準備やネットワークの新設作業状況によっては、平成28年度業務終了時ま
でに団体内運用テスト作業等ができない可能性があるため、その場合、平成29年度にテス
トを実施することとなるが、その際に不具合が確認できた場合にも、同様に修正すること。
また、瑕疵を修正するに当たって、運用中の業務への影響を最小限に抑えること。
4
特記事項
4.1
権利関係
(1)納入物の所有権
・本業務で納入する納入物の所有権は、当該納入物が納入されたときに、受託者から本県
へ移転すること
(2)関連する文書の納入
・受託者は、関連する文書を納入物として無償で納入することとし、受託者に著作権が留
保される著作物の利用については本県及び本県の業務遂行上必要な者に対し、利用を許諾
すること。
(3)秘密情報の保持
・受託者は、本業務の履行に関し知り得た本県の秘密情報を第三者に漏らしてはならない。
4.2
再委託
・受託者は、本業務の全部又は一部を第三者に委託し、又は請け負わせてはならない。た
だし、あらかじめ本県の承諾を得た場合はこの限りでない。
(1) 一括再委託の禁止等
・契約の全部の履行を一括又は分割して第三者に委任し、又は請け負わせることができな
い。また、以下の業務(以下「契約の主たる部分」という。)については、その履行を第三
者に委任し、又は請け負わせることができない。
ただし、これにより難い特別な事情があるものとして、あらかじめ県が書面で認める場合
は、これと異なる取り扱いをすることがある。
○契約の主たる部分
・契約金額の50%を超える業務
・企画判断、管理運営、指導監督、確認検査などの統轄的かつ根幹的な業務
・ 契約の相手方を指名又は選定した理由と不可分の関係にある業務
(2)再委託の相手方の制限
・本契約の競争入札参加者であった者に契約の履行を委任し、又は請け負わせることはで
きない。また、指名停止措置を受けている者、暴力団員又は暴力団と密接な関係を有する
者に契約の履行を委任し、又は請け負わせることはできない。
(3)再委託の承認
・契約の一部を第三者に委任し、又は請け負わせようとするときは、あらかじめ書面によ
る県の承認を得なければならない。
ただし、以下に定める「その他、簡易な業務」を第三者に委任し、又は請け負わせるとき
はこの限りでない。
○その他、 簡易な業務
・資料の収集・整理
・複写・印刷・製本
・データの入力及び集計
4.3
守秘義務
・本業務従事により知り得た情報については、業務履行中・完了後に関わらず他に漏らし
てはならず、守秘しなければならない。また、本業務を第三者に再委託することが認めら
れた場合は、第三者も同様の義務を負うこと。
(1) 秘密の保持
・本業務の遂行上知り得た秘密を他者に漏らしてはならない。また、成果物(業務の過程
で得られた記録等も含む。) を本県の許可なく第三者に閲覧、複写、貸与又は譲渡しては
ならない。
(2)資料・データの取り扱い
・本業務の遂行のために本県が提供した資料、データ等は本業務以外の目的で使用しては
ならない。
(3) 個人情報等の取り扱い
・受託者は、本業務の実施に当たっては、沖縄県個人情報保護条例に定めるもののほか、
個人情報の保護に関する本県の施策に留意しつつ、 本業務に係る個人情報の保護につい
て、細心の注意を払い処理すること。
4.4
その他
・本業務を遂行するに当たり、関係法令等を遵守して実施すること。
・番号法関連は、法改正及びそれに伴う仕様変更の可能性があるため、最新の情報収集に
留意すること。
・ その他本仕様説明書に明記されていない事項又は解釈に疑義のある事項については、
本県と協議すること。
・開発、運用環境について
①
サーバーは総合情報政策課の仮想サーバーを利用