「修道僧とその持ち物 トルコ世界におけるテッケの品々展」

「修道僧とその持ち物 トルコ世界におけるテッケの品々展」
イスラム芸術の好例・テッケ(修道僧たちの修行場)の品々が来日
トルコニューイースト財団がこれまでローマやワシントンで開催してきた「テッケの品々
のコレクション展」がこの十月、東京で行われます。
トルコ世界の様々な場所から集められた 500 点にものぼるコレクションが、東京ジャ
ーミイ・トルコ文化センター内の展示スペースに展示されます。
これらの中にはテッケ/宗派の系譜図、托鉢用の鉢、錫杖、治癒に使われた金属の
椀、護符、聖職者たちの被り物、テッケで使われた調理器具から楽器に至るまで、完
全にテッケの美学で作られた品々、トルコ書道(ハット)の作品などがあります。
この展覧会は、トルコイスラム神秘主義文化の一つの小さな宇宙のモデルとして設計
されており、この展覧会のキュレーターである建築家のアンナ・カリディ氏は「テッケで
使われている品々は洗練された控えめな美学で作られており、世界がこの美的様式
を認識していないことは多大なる損失であり、この展覧会によりトルコ神秘主義の美
学が世界の現代美術の話題にものぼるだろう」と語っています
会期中は過去に使われていたものだけでなく、テッケの品々の美学を現代美術で新
たに解釈したものも展示されます。キュレーターカリディ氏の選んだ、画家ゼイネップ・
チレッキがテッケの走り書き(習作)からからインスピレーションを得た『コンテンポラリ
ーアート』の作品が観客に披露されます。
この展覧会を開催する NEF(ニューイースト財団)のアトゥルガン・バヤル理事長は、東
京ではイスラムが政治的、過激的な解釈で知られており、平和で素晴らしい美的伝統
を含む真のイスラム文化、文明に関心がもたれていないとしながらも、日本文化とイ
スラム文化との間には大きな緊密性があると語ります。そして、この展覧会で本当の
イスラム文明を知っていただく小さな貢献ができればと考えています。
(詳細をお知りになりたい方はこちらまでご連絡ください: [email protected] )
期間:10 月 1 日-10 月 30 日(10:00~17:00)
会場:東京ジャーミイ・トルコ文化センター
〒151-0065 東京都渋谷区大山町1−19