薬品管理システム仕様書 1.品名:薬品管理システム 2.目的及び要求事項 本システムは、沖縄県衛生環境研究所(以下、「当所」という)において、薬品の購入 ・使用・廃棄までを電子媒体で効率的に一元管理するとともに、複雑化していく法律・ 制度に対応した管理体制を構築する事を目的として導入されるものである。したがって、 本システムについては、次に示す機能を有する必要がある。 (1)本システムは、ユーザー登録や保管場所登録、薬品登録等全マスタをメンテナンス する機能、日常的な薬品の利用状況を登録する機能及び在庫量、使用量等を集計す る機能で構成されていること。 (2)本システムは当所内 LAN を利用したネットワーク対応のサーバー・クライアント システムであること。 (3)ウェブブラウザを利用したシステムであること。 (4)システムを利用するユーザー毎にログイン ID、パスワードを設定でき、ログイン 時にそれぞれのユーザーが設定された ID とパスワードを用いてアクセス認証(ロ グイン)を行う機能を有すること(パスワード設定ができる場合はその利用の採否 が選べるものであること)。また、ログインが簡便にできるものであること。 (5)本システムは、 ユーザー ID を 51 人以上に発行できる十分なアカウント数を実装 し、さらにユーザーを、次の三つの階層にわけて権限を設定できる機能を有してい ること。 ○マスター権限者 グループやユーザーの追加・削除、各データの修正・削除、履歴データの削除、 運用方法に関する設定変更、「一般ユーザー」のログイン状況の確認、当所全体・ 各グループ毎の集計を行う機能を有すること。マスター権限者の ID は1人以上に 発行できること。また、次に示す「中間ユーザー」に対して、「マスター権限者」 のこれらの機能の一部を使えるよう設定ができること。 ○中間ユーザー 「マスター権限者」から使用を許可された機能により、グループ内の集計等がで きる機能を有すること。中間ユーザーの ID は 10 人以上に発行できること。 ○一般ユーザー 各種データの閲覧、薬品の在庫に関するデータ修正と集計の権限を有すること。 一般ユーザーの ID は 40 人以上に発行できること。 (6)薬品は、容器単位にそれぞれ個別の管理コード(バーコード)によって管理され、 薬品の購入(新規登録)、保管場所、使用者、使用量、使用日時、使用目的をサー バ PC・クライアント PC(端末)から自動、あるいは手動で記録でき、在庫数等を 含めた履歴を正確にデータベース化して記録・閲覧できること。 (7)データベースに次に示す法令や制度に準拠した薬品の情報が納入時点までに登録さ -1- れており、その使用量や在庫量の集計・検索を行える機能を有すること。また、そ れぞれの法令規制情報を閲覧できること。 PRTR 制度、消防法、毒物及び劇物取締法、麻薬及び向精神薬取締法、化学物質 審査規制法、労働安全衛生法 (8)導入する薬品カタログデータは、次に示す 4 社分とし、それぞれの SDS 情報を閲 覧できること。 和光純薬工業(株)、関東化学(株)、キシダ化学(株)、ナカライテスク(株) (9)薬品の検索機能として、化学物質名や CAS No.、使用者氏名(ユーザー名)、使用 期限、メーカーの製造番号、保管場所、上記(7)に示す法令等の組み合わせによ る在庫検索ができること。 (10)薬品の登録は、薬品カタログデータの情報を利用して薬品情報を自動入力し、容器 個別のバーコードを利用して、薬品の量や本数、保管場所等を容易に登録できるこ と。薬品カタログにない場合は手入力による登録ができること。 (11)薬品を管理するバーコードはブラザー工業社製ラベルプリンタ(P-touch)を利用 して印刷できるものであること。 (12)クライアント PC に有線接続された電子天秤を用いて計量値をオンライン入力する 機能を有すること。 (13)棚卸しによる在庫データの補正機能を有すること。また、棚卸しによる修正結果が 出力できること。 (14)薬品の廃棄処理(空瓶処理)機能を有し、その廃棄量をデータベースとして記録・ 保存・閲覧することができること (15)各種検索結果やリスト化されたデータの閲覧及び出力が可能であること。また、そ の検索結果が Microsoft Excel 上に(エクセルブック形式又は CSV 形式として)コピ ーまたは出力可能であること。 (16)本システムは、日本語表記に対応し、使用者にわかりやすいインターフェースとな っていること。 (17)応札するシステムは、入札時点で製品化されていることを原則とし、大学や企業の 研究機関及び官公庁での導入・運用実績があること。但し、製品化されていないシ ステムで応札する場合、または本仕様書の要件に適合させるためにシステムを改変 する場合は、技術的要件を満たすことが可能な旨の説明書、開発計画書、納期に間 に合うことの根拠を十分説明できる資料及び確約書等を平成 28 年 10 月3日(月)17 時までに提出すること。 (18)ハードウェアは、可能な限り環境負荷に配慮した製品(グリーン購入法)を納入す ること。 (19)AC100V、60Hz の電源で安定的に使用出来ること。 (20)データの集計用に Microsoft Excel をインストールしていること。 3.システム構成 (1)薬品管理システム(ライセンス) ・クライアント PC からサーバへの同時アクセス数は 5 つ以上あること。 -2- ・クライアント PC5 台分のデバイス CAL(クライアントアクセスライセンス)を含 むこと。 ・クライアントは下記 5 グループ分とする。 衛生化学班、感染症グループ、生物生態グループ、大気環境グループ、水環境グ ループ ・プログラミング上の問題(セキュリティーを含む)については、問題を解決した 上で導入すること。 ・バックアップ用 HDD に 1 日 1 回バックアップをとること。 ・Moziila 社製 Firefox 及び Google 社製 Chrome のいずれかのウェブブラウザで使用 できること。 (2)サーバ(NAS を利用する等、省スペース化に努めること) ・WEB サーバ+データベースサーバ(1 台に纏めても可) ・OS:Windows Server 2012 以上 ・DB:Microsoft SQL Server 2012 以上 ・CPU:Intel(R)Xeon 1220v3 プロセッサ以上 ・HDD:RAID1 構成 SATA 1TB 以上× 2 台 ・RAM:DDR3 8GB 以上 ・モニタ:WXGA ワイド液晶カラーディスプレイ 15.4 インチ以上 ・JIS 配列の日本語キーボードでテンキー付であること(有線) ・有線光学マウス ・ネットワークインターフェース:100BASE-T、1000BASE-T に対応 ・DVD マルチドライブ:24 倍速以上 ・バックアップ用 HDD:1TB 以上 ・必要最低限のポート(USB、RS232C 等)を有していること。 想定接続機器:キーボード、マウス、バックアップ用 HDD、その他システム稼働 に必要なもの ・Microsoft Excel の Ver.2015 以上をインストールしていること。 ・セキュリティーソフト:ESET File Security 若しくはそれと同等以上の性能を持つ ソフトをインストールしていること。 ・上記セキュリティーソフトのファイアーウォールを設定すること。 (3)サーバ PC 用無停電電源装置(UPS) ・停電時、自動的にシステムを正常に停止するまでに十分な電源をサーバー PC と バックアップ用 HDD に供給する機能を有し、停電である旨をサーバ本体に通知 する機能を有し、復電後速やかにその旨を通知する機能を有すること。 ・タワー型 100V タイプであること。 ・出力容量が 500VA 以上あること。 ・出力コンセントが 3 つ以上あること。 ・サーバ PC 及びバックアップ用 HDD の動作に影響の無いものであること。 -3- ・サーバ PC の OS に対応したシャットダウンソフトが標準装備されていること。 ・バッテリー交換が容易で、ユーザーでの交換が可能なこと。 (4)クライアント(5 箇所) 1)ノート PC(5 台) ・OS:Windows 8.1 以上 ・CPU:Intel(R)Celeron 2957U プロセッサ以上 ・HDD:SATA 500GB 以上 ・RAM:DDR3 4GB 以上 ・モニタ:WXGA ワイド液晶カラーディスプレイ 15.4 インチ以上 ・JIS 配列の日本語キーボードで、テンキー付であること ・無線光学マウス ・ネットワークインターフェース:100BASE-T、1000BASE-T に対応 ・DVD マルチドライブ:24 倍速以上 ・Microsoft Excel の Ver.2015 以上をインストールしていること。 ・セキュリティーソフト:ESET ファミリーセキュリティ(3 年 5 台パッケージ版) 若しくはカスペルスキー 2016 マルチプラットフォームセキュリティー(3 年 5 台 パッケージ版)をインストールしていること。 ・上記セキュリティーソフトのファイアーウォールを設定すること。 ・必要最低限のポートを有していること。 想定接続機器:マウス、バックアップ用 HDD、ラベルプリンタ、バーコードリー ダー、天秤、その他システム稼働に必要なもの。 2)ラベルプリンタ(5 台) ・ブラザー工業社製ラベルプリンタ(P-touch)とすること。 ・接続 PC からバーコードの出力ができること。 ・上記ノート PC に USB 接続できるケーブルを含む。 ・上記システムに動作対応していること。 ・プリンタ専用ラベル 5 本× 5 台分を付属すること 3)バーコードリーダー(5 台) ・レーザー読み取りタイプであること。 ・上記ノート PC に USB 接続できるケーブルを含む。 ・上記システムに動作対応していること。 4)天秤(5 台) ・上記ノート PC に USB 接続できるケーブルを含む。 ・上記システムに動作対応していること。 ・最小表示が 0.01g 以下であること。 ・最大秤量が 4,000g 以上であること。 -4- ・内蔵分銅による調整(校正)が可能なこと。 4.開発要件 システムを導入(応札)する会社若しくはシステムプログラムを開発・構築したメーカ ーは、ISMS 認証、ISO27001、プライバシーマーク制度のうち、最低限どれか一つの認証 を受けているか取得をしており、導入するシステムもそれらの制度に準拠したものである こと。 5.操作研修 引渡しの際、当所に対し操作方法や保守管理方法等の説明を行うこと。 マスター権限者(班長から 1 人選出)、他班長(3 名)、グループリーダー(5 名)、グル ープユーザー(10 名程度)には説明会を設けて取扱説明を行うこと。また、マスター権 限者には別途、マスター権限のための取扱説明を行うこと。 それらの日程については、当所の担当者と協議の上決定すること。 6.保守 当該システムの導入とは別に、その保守について当所と契約を締結すること。その内容 は、概ね次の通り。 (1)保守の内容は、次の通りとする。 ○エラーログの確認と対処 ○バックアップデータの取得状況の確認とエラーに対する対処 ○ハードディスク残量の確認 ○2.(8)に記載した 4 社のカタログデータの更新 ○サーバ PC のセキュリティソフトの更新 ○上記の作業内容報告書の作成・提出 (2)保守に係る費用は、上記作業の際に発生する旅費を含むものとする。外部(リモ ート)アクセスの場合はこの限りではない。 (3)サーバ PC のセキュリティーソフトの調達(更新)・インストール作業代金を含 むものとする。 (4)保守に係る費用(税抜額)は初期導入費(税抜額)の一割を超えない額とする。 (5)保守に係る契約期間は、単年度とし、毎年更新する。また、更新する期間は、サ ーバ PC およびクライアント PC にインストールされている OS サポートライフサイ クルまで、どちらか短い期間の前年度までとする。 7. 納品 (1)システムや OS、セキュリティーソフト、Microsoft Excel のバージョンは可能な限 り最新版であること。また、その動作状況を導入前に確認し、誤作動の無いようにす ること。 (2)導入するシステムのプログラミング上のセキュリティー問題については、問題を解 決した上で導入すること。 -5- (3)予期せぬプログラミング上の問題や導入ソフトウェアとの不具合を発見した場合は、 無償で問題解決の対応をすること。また、その期間は OS のサポートライフサイクル の期間までとすること。 (4)不必要なサービスプログラムについては、システム導入及びネットワーク構築時に 削除しておくこと。 (5)当該システムおよび調達物品は、当所が指定する場所に設置すること。 (6)指定された場所への調達物品の搬入、据付、配線、調整、ソフトウェアのインスト ール、セキュリティーの設定を行い、当所の指定するネットワークへの接続及び各装 置の動作確認を引き渡しの前に実施し、稼働可能な状態で引き渡すこと。 (7)運搬、設置等の据付調整費、ネットワーク構築費は受注者負担とすること。 (8)機器の搬入・設置に伴い、建物・設備等に損傷を与えた場合は、受注者の責任にお いて現状回復し、担当者の確認を得ること。 (9)大きさは可能な限り小型のもので、現場に設置可能な大きさとすること。 (10)装置の組み立て、分解等、使用者で行う軽微なメンテナンスに必要な工具がある場 合は付属すること。 (11)それぞれの使用者に対応した取扱説明書を必要数納付すること。また、電子版をサ ーバ PC と、クライアント PC すべてにコピーしておくこと。 マスター権限者:2 部、中間ユーザー:5 部、一般ユーザー:5 部 (12)クライアント PC 1台、天秤1台及びラベルプリンター1台については、当所担当 者と協議の上、防爆プラグへの変換工事を行うこと。 8. 納入期限 平成 29 年1月 16 日(月)から平成 29 年2月 28 日(火)の期間内に導入可能なこと。 受注者は納入日について、当所と協議の上決定すること。 9. 保証条件 (1)ハードウェアは導入後、1 年間の瑕疵期間を設けること。但し、5 年間のオンサイ ト保守契約を有するハードウェアの故障により、ソフトウェア類の再インストールの必要 性が生じた場合は、無償(旅費を含む)で対応すること。 (2)瑕疵期間内に通常の使用状態で発生した故障、破損、性能低下その他システムの導 入に起因する欠陥事項については、受注者の責任において無償で速やかに取り換えるとと もに、復旧修理等に必要な対策を講じること。 -6-
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