第 28 号(2016 年 9 月) 冷えと体調管理 冷え症は寒い時期の代表的な症状ですが、夏場では服装や食事が「冷え」に対して無防備になりがち で、低めの温度のエアコンや冷たい飲み物、食べ物などにより、体温の低下や血行不良を起こす人が多 く見られます。 また、平成 22 年国民生活基礎調査では、女性の 39.3%が「手足の冷え」に悩んでいるという結果が出 ています。 9 月に入り、体には夏の疲れが溜まっているうえ、昼夜の気温変化も激しくなります。季節の変わり目に は、しっかりとした体調管理を心がけましょう。 冷える理由 ①筋肉量が少ない •筋肉量が少ないと運動による熱を生み出しにくい。 •男性の筋肉量が約40%に対し、女性の筋肉量は約36%なので、女性の方が冷え を感じやすいと言われている。 ②自律神経の乱れ •エアコンの長時間使用により、体温を体の中から逃がさないように血管が収縮 すること、また、室内と屋外との気温差で血管が収縮したり拡張したりを繰り返 すことで自律神経のバランスが乱れる。 •自律神経のバランスの乱れにより血流が滞り体に熱が送られなくなる。 ③体の熱が逃げやすい •皮下脂肪が多いと、熱が加わっても、脂肪には血管がほとんどないので、熱が 全身に伝わりにくい。 冷えの原因となる病気として、甲状腺機能低下、手足の血管が詰まることによる血行不良(閉塞性動脈 疾患など)、自律神経障害などがあげられます。 その場合、その病気を治療することで、冷えの症状を改善できます。 第 28 号(2016 年 9 月) 日常生活での冷え対策 適度な有酸素運動 20 分 ウォーキング ストレッチ エアロビクス ホットヨガ 冷たい物を食べ過ぎない 体温以上の物を摂るのがベスト 1 食の量が少なくても 3 食バランスよく食べる シャワーより入浴して血行を促進させる 体を締め付ける服や下着は避ける 十分な睡眠をとる 首、手、足から冷えるのでしっかり保温する 体を内側から温める食材を摂ることも効果があります。 体を温める食材としては、ニンジン、カボチャ、ダイコン、カブなどの根菜類、ヤマイモ、サトイモ、サツマ イモなどの芋類、シソ、ショウガ、ニンニク、ネギ、タマネギなどの薬味野菜があります。 果です。
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