科研費における(補助金・基金・一部基金の)制度概要 共通:研究を開始し、必要な契約等を行えるのは、日本学術振興会の内定通知日以降です。 (1)補助金分 年度毎に、当該年度分の研究費についてのみ交付内定・交付決定が行われます。そのため、必要な契 約等を行えるのは、継続の研究課題であっても各年度の 4 月 1 日からです。また、研究に必要な物品の 納品や役務の提供などは、その年度の 3 月 31 日までに終了する必要があります。 年度末に発生した未使用額は日本学術振興会へ返還します。 《関係制度》 繰 越:交付決定(≠内定)時には予想し得なかったやむを得ない事由により、研究の完了が見込めな い場合、研究費を翌年度に繰越して使用することができます(例年 12 月頃に通知)。 調 次年度使用:繰越制度の対象とならない場合、5万円以上の未使用額を次年度(研究期間内に限 整 る)に持ち越して使用することができます(例年、翌年度の 5 月頃に通知)。 金 前倒し使用:次年度以降の研究費を前倒して使用することができます (例年、年 2 回(7 月頃、10 月頃)通知)。 ※調整金制度の対象種目は、奨励研究・研究成果公開促進費・特別研究員奨励費を除きます。 ※繰越分は、翌年度の補助金とは別の補助事業となるため合算使用はできません。 一方、調整金は同一の補助事業として合算使用できます。 (2)基金分 初年度に、複数年度にわたる研究期間全体の研究費について交付内定・交付決定が行われます。その ため、研究費は補助事業期間内であれば、年度をまたぐ物品の調達など、年度を越えた使用が可能です (事務担当は、補助金 Q&A(Q-30,31)参照)。 《関係制度》 前倒し支払請求:研究計画の変更等により、次年度以降に使用予定としていた研究費を前倒して使用で きます(例年、年 2 回(7 月頃、10 月頃)通知)。 ※年度末の前倒し使用は、最終年度を除き本学が立替(事務担当は、補助金 Q&A(Q-32)参照) 期間延長:最終年度に研究計画変更等に伴い助成金を翌年度に使用することができます (例年 1 月頃に通知)。 (3)一部基金分 ※平成 24~26 年度の採択課題 直接経費の配分総額のうち 500 万円以下については助成金(基金)が交付され、500 万円を超える部 分については補助金が交付されます。 《関係制度》 前倒し支払請求、期間延長:助成金は、基金分と同様 繰越、調整金(次年度使用):補助金は、補助金分と同様 (4)国庫債務負担行為(特別推進研究) ※ただし、前倒し使用は不可 ※平成 25 年度実施課題~27 年度の採択課題 経費管理は補助金と同様ですが、交付内定・交付決定は基金と同様に複数年度で行われます。 《関係制度》 繰 越:国庫債務負担行為に対してのみ補助金分と同様(調整金等交付分については対象外) 調整金(次年度使用、前倒し使用):補助金分と同様(単年度交付されます)
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