仕 様 書 1 件名 中野区立小中学校給食栄養業務委託 2 履行期間 平成29年4月1日から平成30年3月31日まで 3 履行日 学校の休業日及び土曜日を除く毎日とし、給食回数は「年間給食実施計画表」 (別紙1) に提示する日数を限度として、各学校が定める。 ただし、学校の行事開催や災害など緊急時の対応などの場合、区または学校は受託者と の協議により履行日を変更できるものとする。 4 業務時間等 (1) 栄養業務の業務時間は、午前7時から午後5時までを基本とし、学校給食の栄養業 務に必要な時間の範囲とする。ただし、学校の行事開催や災害など緊急時の対応など の場合、区または学校は受託者との協議により業務時間を変更できるものとする。 (2) 区または学校は、学校の行事開催や災害による緊急時等必要があるときは、受託者 と協議して、前号の業務時間を変更できるものとする。 5 履行場所 別途指定する東京都採用の栄養教諭または栄養職員未配置の区立小中学校16校とす る。 指定する時期は、東京都採用の栄養教諭または栄養職員の配置決定後とする。 6 業務従事者 (1) 栄養業務の業務従事者について 受託者は、栄養士免許の資格を有し、学校給食栄養業務を履行するために必要な相 当の衛生管理・栄養管理に係る知識・経験を有するとともに、小中学校の給食献立の 作成、調理指導及び児童・生徒への食育指導が行える業務従事者を委託対象小中学校 に1人ずつ配置すること。 (2) 食品衛生責任者、火元責任者及び衛生管理責任者 ① 受託者は、指定校で委託業務に従事する栄養士を食品衛生責任者及び衛生管理責任 者に選任し、食品衛生法等及び学校給食衛生管理基準等に基づく業務を行わせること。 ② 食品衛生責任者、衛生管理責任者は調理業務受託業者の食品衛生責任者及び衛生管 理責任者と協力して食品及び調理の安全衛生管理に努めること。 (3) 業務従事者の届出 ① 受託者は、業務従事者(代替業務従事者を含む。以下同じ。)を選任するときは、 「栄養業務従事者等の選任報告書」(様式1)により、あらかじめ届出を行うこと。 1 ② 受託者は、業務従事者の一時的な欠員及び増員を行う場合は(原則14日未満)、 学校に事前に報告するとともに、事前に「栄養業務従事者等の休暇に伴う代替報告 書」(様式2)により区及び学校に提出すること。 ③ 受託者は、業務従事者を変更等させる場合は、区及び学校に事前に報告するとと もに、速やかに「栄養業務従事者等の選任(変更)報告書」(様式3)を提出すること。 ④ 受託者は、前記各項の届出に当たり、腸内細菌検査成績報告書及び健康診断結果 報告書を添付すること。 7 業務内容 (1) 標準献立及び調理業務手配表の履行確認 ① 区が定める「標準献立」並びに「調理業務手配表」(別紙2)を確認し、これに基 づき調理業務の履行の確認を行なうこと。 ② 「中野区学校給食調理業務委託における安全・衛生の作業基準」(別紙3)、中野 区学校給食衛生管理に係る通知や「中野区学校給食事務の手引き」等を参考に調理・ 配食・調理後洗浄等に関して履行確認を行なうこと。 ③ 学校行事や授業と連携した食育を実践するため、学校と協議のうえ献立の変更を する場合は、区の標準献立作成方針や学校給食の目標やねらい及び学校の授業や食 育活動の趣旨に沿ったものとし、 「献立変更届」(様式4)に次の書類を添えて区へ前 月末日までに報告すること。受託者は変更後の献立の栄養計算の内容を確認し、必 要に応じ指導すること。 ・当日の栄養計算書(食品可食量と各栄養素・栄養比率は標準献立に準ずる) ・当日の調理業務手配表 ・当月の栄養月報(月平均を修正のこと) ・当月の食品構成月報(月平均を修正のこと) ・当月の家庭配布献立表(変更日並びに月平均の栄養素・栄養比率を修正のこと) (2) 標準献立作成等への協力 区の標準献立作成方針に基づいて標準献立の作成に協力すること。また、学校独自 献立の日には、学校と協議のうえ、学校給食の目標やねらいを踏まえたうえ、学校の 授業や食育活動の趣旨に沿った献立案を作成し、区に提出すること。 (3) 食品調理作業上の安全衛生確認及び報告 ① 食品衛生責任者として、調理作業・調理従事者の衛生・施設設備の衛生について 適正を期するため、調理業務委託での安全衛生基準である「中野区学校給食調理業 務委託における安全・衛生の作業基準」(別紙3)を調理業者が確実に履行したか確 認をすること。 ② 上記の確認により食品衛生・調理作業上の問題が発生した場合または給食備品等 に不備がある場合等は校長に報告すること。 (4) 検食の準備 検食用の給食を準備し、 「検食簿」(様式5)を作成すること。 2 (5) 学校給食用物資の発注、検収及び在庫の管理 区が送付する物資注文書の内容を確認し、必要に応じて修正のうえ発注する。なお、 発注は区の標準献立作成方針に示された食材選定基準等に基づいて行う。 検収に当たっては「検収表」(様式6)を作成すること。 (6) 保存食の管理 児童・生徒に提供した調理食品及び原材料、加工食品は、その都度それぞれ50g 以上マイナス20度以下で2週間以上冷凍保存することが、文部科学省の「学校給食 衛生管理基準」により義務づけられている。これを適正に管理すること。 (7) アレルギー対応についての協力 アレルギー対応が必要な児童・生徒に対して、 「中野区立小・中学校給食における食 物アレルギーへの対応:平成26年10月改訂版」(別紙4)に基づき必要な対応を行 うこと。 (8) 食材等の支払い事務 食材等の注文書、納品書と請求書を照合・確認し、毎月、取引業者ごとに集計し、 給食物資支払表、及び支払書・振込書等を作成すること。 (9) 給食費決算報告書の食材等支払い分の作成 (10) 学校ごとに毎月発行する給食だよりの作成 (11)食育の取り組み、給食に関する指導・調査研究等 学校給食を通した食育、学校行事や授業と連携した食育の取り組みのほか、給食に 関する指導・調査研究等として、次の①~④を行う。 ① 望ましい食生活に関し、専門的立場から担任等を補佐して、児童・生徒に対して 指導を行う。 ② 学校給食を通じて、家庭及び地域との連携を推進するための各種事業の実施に協 力する。 ③ 学校給食の食事内容及び児童・生徒の食生活の改善に資するため、必要な調査研 究を行う。 ④ その他学校給食の栄養に関する専門的事項の処理に当たり、指導、助言または協 力する。 (12) 調査・報告等への協力 残食率調査、消耗品類等在庫調査、その他学校給食の運営管理に関して区が依頼す る調査・報告等に協力すること。 (13)業務の引き継ぎ 上記業務について、学校ごとに常に業務が引き継げる体制で実施し、引き継ぎに際 して、後任者が円滑かつ効率的に業務が遂行できるよう引き継ぎを行うこと。 8 施設等の使用 (1) 委託業務は、学校の施設・設備・備品・用具及び消耗品等(以下「施設等」という。) を業務上必要な範囲で使用して行うこと。区が提供、購入する備品・用具及び消耗品 については「栄養業務物品負担区分表」(別紙5)のとおりとする。 3 (2) 業務従事者は、施設等の使用に当たり、善良な管理者としての注意をはらうこと (3) 受託者は、消耗品の購入が必要な場合は、速やかに学校長に報告すること。 (4) 受託者は、施設等に不備がある場合は速やかに学校長に報告し、その対応策につい て区または校長等の指示があったときは、これに従うこと。 9 経費の負担区分 (1) 委託業務の履行に伴う経費のうち、次に掲げる経費は、受託者の負担とする。 ① 業務従事者の腸内細菌検査及び健康診断に要する経費 ② 業務従事者が業務上使用する被服、履物、事務用品及び雑貨の購入経費のうち「栄 養業務物品負担区分表」(別紙5)により、受託者の負担とするものに要する経費 *受託者が学校に持ち込む場合は事前に校長に了解を得るものとする。 ③ 白衣など業務従事者の被服等のクリーニング費 ④ 受託者と業務従事者との間で行う通信及び交通に要する経費 ⑤ 受託に当たって人材募集にかかる経費 ⑥ 業務従事者の研修に要する経費 (2) 委託業務の履行に伴う経費のうち、次に掲げる経費については、損害賠償等別の規 定により受託者が負担すべきとするものを除き、区の負担とする。 ① 給食の食材費 ② 光熱水費 ③ 施設・設備及び備品の維持・補修・更新及び管理に要する経費 ④ 業務従事者が業務上使用する被服、履物、事務用品及び雑貨の購入経費のうち「栄 養物品負担区分表」(別紙5)により、区の負担とするものに要する経費 10 委託業務の安全・衛生管理及び日常点検 (1) 受託者は、業務従事者に食品衛生及び学校給食等に係る関連法令等及び別に定める 「安全・衛生作業基準」等を遵守させるとともに、本仕様書に沿って本委託業務を遂 行させること。 (2) 業務従事者は、食中毒や異物混入等の事故が起きないよう、調理業務受託業者の食 品衛生責任者及び衛生管理責任者と協力して、食材の点検及び衛生管理の徹底を図り、 給食業務にかかる者に対して注意を促すとともに、衛生意識の向上に努めること。 業務従事者の行為に起因する事故等によって、使用不能になった食材及びその代替食 材は受託者の負担とする。 (3) 食品衛生責任者である業務従事者は、衛生管理日常点検票(別紙6)により調理業 務受託者が行った点検について、確認を行うこと。 (4) 受託者は、保健所等関係機関による立入検査や食品検査が行われる場合はこれに協 力し、その検査結果に基づく改善指導に従うこと。 (5) 業務従事者は、委託業務に関する事故があった場合またはその疑いがある場合は、 直ちに校長等に報告し、その対応策について区または校長等の指示があったときは、 これに従うこと。 4 (6) 受託者は、前号の事故があったときは、その原因を調査して今後の事故防止の具体 的な改善策を検討し、その結果を報告書にして区及び学校に提出すること。 (7) 受託者は、常に業務従事者と密に連絡を取り合いながら指導等を行うこと。受託者 と業務従事者との連絡は、専用電話及びファクシミリ等で行うこととし、専用電話及 びファクシミリ等を学校に接地はまたは撤去する際は区と事前に協議すること。 11 業務従事者の健康管理 受託者は、次の各号に定めるところにより、業務従事者の腸内細菌検査及び健康診断 を実施し、業務従事者の健康及び安全衛生の維持向上に努めること。 (1) 腸内細菌検査については、採用時(従事する日の2週間以内)のほか、月2回以上 定期的に実施すること。検査項目には「腸管出血性大腸菌血清型O-157 検査」を含め ること。 (2) 健康診断については、新規採用時のほか、年 1 回以上実施するとともに、定期的な 健康状態の把握に努めること。 (3) 受託者は、業務従事者の健康に異常があると認められる場合は、速やかに医師の診 断を受けさせること。 (4) 受託者は、腸内細菌検査で陽性判定を受けた者または業務履行に支障があるとの診 断を受けた者については、医師の診断による許可あるいは陰性が確認されるまでの間、 委託業務に従事させないこと。この場合において、受託者は、本委託業務の遂行に支 障が生じないよう代替業務従事者を配置するなどの対応を行うこと。 (5) 受託者は、前各号の規定による検査または診断があったときは、「腸内細菌検査成 績報告書」(様式12)、 「健康診断結果報告書」(様式11)を区及び学校に提出するこ と。 12 巡回指導 (1) 受託者は、業務従事者が学校給食及び食育活動の目的等を十分理解するとともに、 学校給食の衛生管理について必要な知識をもって、適切かつ円滑に業務が遂行できる よう、受託校を訪問し、業務履行状況の確認及び業務従事者の指導を行うこと。 (2) 受託者は、前号の巡回指導を実施した場合は、巡回指導報告書を提出すること。 (3) 巡回指導報告書には、基本事項として巡回者氏名、巡回日時、業務の状況、確認を 行った事項、具体的な指導内容のほか、巡回の目的及び内容の詳細が確認できる事項 を記載すること。 13 研修 (1) 受託者は、業務従事者が学校給食及び食育活動の目的等を十分理解するとともに、 学校給食の衛生管理について必要な知識をもって、適切かつ円滑に業務が遂行できる よう年3回以上の研修を実施し、業務従事者の資質の向上を図ること。 (2) 受託者は、前号の研修を実施した場合は、実施内容及び参加者が確認できる資料等 を添付した研修実施報告書を提出すること。 5 (3) 受託者は、区が実施する研修のうち業務従事者の受講を認めるもの(衛生講習会等) について、業務従事者を参加させることができる。この場合において、受託者は、代 替業務従事者を配置するなど委託業務に支障が生じないように配慮すること。 14 天災事変等への対応 (1) 業務従事者は、委託業務中に天災事変等の緊急事態が発生したときは、区が定める マニュアル及び校長から業務責任者への指示に従って、生命・財産を保護するために 必要な役割を分担すること。 (2) 業務従事者は、区が定めるマニュアル及び校長の指示に従って、学校で行われる防 災・防犯・防火のための訓練に参加すること。 (3) 他の学校や自校における緊急事態、工事等のため、臨時に調理食数の増加等の応援 要請があった場合は、これに応じること。 15 感染症の発生など緊急時等の対応 (1) 学校が感染症の発生等で急に学級閉鎖や学校閉鎖をし、喫食者数や献立内容の変更 が生じた場合は、できる限り応じること。 (2) 前項の学校閉鎖が実施され、学校が給食日の変更を希望した場合は、代替給食を行 うこと。但し代替給食は閉鎖期間中給食が行われなかった回数を超えないものとする。 (3) 給食調理業務従事者、学校栄養士等がノロウイルス等の感染性疾患等と診断された 時は、一緒に喫食するなど感染の機会の可能性がある給食業務従事者は高感度の検便 検査を速やかに行い、検査結果を区に提出する。検査費用は受託者が負担する。 (4) 給食室の増改築等備品、什器類の移動は学校及び調理業務事業者と協力して梱包、 開梱、給食開始準備(給食室内の清掃、消毒を含む)等を行うこと。 (5) 学校から要請があった場合は着任式、離任式、入学式等に出席すること。運動会等 給食以外の学校行事はこの限りではない。 16 学校の出入り等に関する遵守事項 (1) 業務従事者が出退勤及び一時的な外出のため学校を出入りするとき、または受託者 が巡回訪問を行うときは、その都度校長等に報告すること。 (2) 受託者及び業務従事者は、特に使用を認められた場所のほか、委託業務に関係のな い場所にみだりに立ち入らないこと。 17 児童・生徒等への対応 業務従事者は、学校が児童・生徒の学力向上・健全育成等の場であることに留意し、 児童・生徒、保護者、来訪者、教職員等に対して丁寧な挨拶や声掛けをするよう心がけ ること。特に、児童・生徒に対応するときは、用語や口調に注意し、粗野な発言を避け ること。 18 守秘義務及び個人情報の取扱い (1) 受託者及び業務従事者は、委託業務の履行上知り得た秘密を他に漏らさないこと。 契約終了後または退職後も同様とする。 6 (2) 受託者及び業務従事者は、委託業務の履行上区から提供され、または自ら収集した 個人情報の取扱いに関して、次に掲げる事項を遵守すること。 ① 個人情報を厳重に保管し、漏えい防止の措置を講じること。 ② 委託業務の目的を超えて個人情報を収集しないこと及び目的外に利用しないこと。 ③ 個人情報を第三者に提供しないこと。 ④ 契約終了等により不要となった個人情報については、裁断、焼却等の方法により確 実に廃棄すること。 19 損害賠償 (1) 受託者の責任で法定伝染疾病または食中毒等の事故が生じた場合、及び契約に定め る義務を履行しないために区に損害を与えた場合は、受託者は区に対して損害賠償を 行う。 (2) 受託者の事情により、受託業務の遂行が困難となった場合において、区が業務代行 を依頼した場合に業務代行者による業務の代行が行われなかったことによって損害が 生じた場合、受託者は損害賠償の責を負うこと。 (3) 受託者及び業務従事者は、故意または過失によって施設等を汚損し、または破損し た場合には、修理、同等品との交換または金銭賠償の方法により、その損害を賠償す ること。ただし、通常の使用法による消耗・摩滅、経年劣化または災害等、受託者及 び業務従事者の責任に帰すことができない場合を除く。 20 履行の質の確保及び履行状況等の評価 (1) 受託者は、委託業務の安定した履行を確保するため様々な観点から検討し、業務の 質を高める取り組みを行うこと。 (2) 区は受託者に対して業務の履行に関して必要と判断する資料の提出を求めることが できる。 (3) 区は、委託業務の履行状況及び成果等について、学校の教職員及び保護者等関係者 の意見を聞いて評価し、必要に応じて受託者に改善を求めるものとする。 7 21 報告 受託者は、次の表に定めるところにより、報告書等を作成し、区及び指定校へ各1部ず つ提出すること。 報告書 提出時期 様式 1 栄養業務従事者等の選任報告書 年度当初 様式1 2 栄養業務従事者の休暇等に伴う代替報告書 代替時 様式2 3 栄養業務従事者等の選任(変更)報告書 変更時 様式3 4 献立変更届(報告) 前月末 様式4 5 学校給食検食簿 様式5 6 食品検収表 様式6 7 栄養業務完了届 履行の翌月7日まで 様式7 8 栄養業務完了確認書(日・週) 履行の翌月7日まで 様式8 9 栄養業務完了確認書(月) 履行の翌月7日まで 様式9 10 栄養業務完了確認書(学期・年度) 学期末・年度末の 翌月7日まで 様式10 11 健康診断結果報告書 結果判明後速やかに 様式11 12 腸内細菌検査成績報告書 13 〃 研修実施報告書 (内容・参加者が確認できる資料等を添付) 14 巡回指導報告書 15 各校の標準献立変更届(別途指定様式)に伴う 再栄養計算に対する受託者の指導内容 様式12 実施後速やかに 任意 実施後速やかに 任意 毎月末日 任意 22 支払方法 (1) 委託料の支払は各月毎とし、各月の支払額は別紙内訳書のとおりとする。 (2) 区は、業務完了届及び栄養業務完了確認書等により検査を行い検査合格の後、正当 な請求のあった日から30日以内に当該分を支払う。 23 協議 この仕様書に規定するもののほか、業務の内容等について疑義が生じたときは、区と受 託者が協議して決定することとする。 8
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