中小企業が 活用できる 助成金・補助金 資金調達 Ⅰ 雇用関係の助成金 1.トライアル雇用奨励金 2.特定求職者雇用開発助成金 3.三年以内既卒者等採用定着奨励金 4.職場定着支援助成金 5.キャリアアップ助成金 6.キャリア形成促進助成金 7.両立支援等助成金 Ⅱ 研究開発助成金 1.ものづくり・商業・サービス新展開補助金 2.創業・第2創業促進補助金 Ⅲ 省エネ設備助成金 1.中小企業等の省エネ・生産性革命投資促進事業費補助金 2.エネルギー使用合理化事業者支援事業 3.省エネルギー型建設機械導入補助金 中小企業が活用できる 助成金・補助金 資金調達 Ⅰ 雇用関係助成金 1 トライアル雇用奨励金 職業経験の不足などから就職が困難な求職者を原則3カ月間の試行雇用することにより、 その適性や能力を見極め、常用雇用への移行のきっかけとすることを目的とした制度。 ①受給できる金額 対象労働者 支給額 支給対象期間 1 人当たり 月額 4 万円(上限) 原則 3 ヶ月 ②支給申請の流れ (出所:厚生労働省HP) ③その他 トライアル雇用期間終了後も、引き続き、継続して雇用する労働者として雇用する場合、 特定求職者雇用開発助成金の一部(第2期支給対象期分)を受給することができます。 (出所:厚生労働省HP) 1 中小企業が活用できる 助成金・補助金 資金調達 2 特定求職者雇用開発助成金 (1)特定就職困難者雇用開発助成金 高年齢者、障害者、母子家庭の母などの就職困難者を、ハローワーク等の紹介により、 継続して雇用する労働者(雇用保険の一般被保険者)として雇い入れる事業主に対して、 助成金を支給する制度。 ①受給できる金額 対象労働者 支給額 支給対象期間 高年齢者(60 歳以上 65 歳未満)、 父子家庭の父、母子家庭の母等 60 万円 (50 万円) 1年 重度障害者を除く身体、 知的障害者 120 万円 (50 万円) 1 年 6 ヶ月 (1 年) 重度障害者等 240 万円 (100 万円) 2年 (1 年 6 ヶ月) 高年齢者(60 歳以上 65 歳未満)、 父子家庭の父、母子家庭の母等 40 万円 (30 万円) 1年 身体・知的・精神障害 80 万円 (30 万円) 1 年 6 ヶ月 (1 年) 短時間労働者 以外の者 短時間労働者 ※短時間労働者とは、週の所定労働時間が 20 時間以上 30 時間未満の者 ※( )内は大企業の場合 ②支給申請の流れ (出所:厚生労働省HP) 2 中小企業が活用できる 助成金・補助金 資金調達 (2)高年齢者雇用開発特別奨励金 雇い入れ日の満年齢が 65 歳以上の離職者をハローワーク又は有料・無料の職業事業所 の紹介により1週間の所定労働時間が 20 時間以上の労働者として雇い入れる事業主(1年 以上継続して雇用する事が確実な場合に限ります。)に対して賃金相当額の一部を助成する ものです。 ①受給できる金額 対象労働者 支給額 短時間労働者以外の者 短時間労働者 支給対象期間 70 万円 (60 万円) 50 万円 (40 万円) 1年 ※短時間労働者とは、週の所定労働時間が 20 時間以上 30 時間未満の者 ※支給額のかっこは大企業の支給額 ②支給申請の流れ (出所:厚生労働省HP) 3 中小企業が活用できる 助成金・補助金 資金調達 3 三年以内既卒者等採用定着奨励金 既卒者等が応募可能な新卒求人の申込みまたは募集を新たに行い、採用後一定期間定着 させた事業主に対して支給する奨励金 ①受給できる金額 ※1 若年者雇用促進法に基づく認定企業(ユースエール認定企業)の場合は、いずれも 10 万円が加算されます。 ※2 中小企業とは、業種ごとに下表に該当するものをいいます。 (出典:厚生労働省 HP) ②支給申請の流れ (出典:厚生労働省 HP) 4 中小企業が活用できる 助成金・補助金 資金調達 4 職場定着支援助成金 (1)雇用管理制度 雇用管理制度(評価・処遇制度、研修制度、健康づくり制度、メンター制度)の導入な どを通じて従業員の離職率の低下に取り組む事業主に対して助成するもので、雇用管理改 善を推進し、人材の定着・確保と、魅力ある職場の創出を目的としています。 ①受給できる金額 雇用管理制度助成 支給額 制度導入助成 1 制度につき 10 万円 目標達成助成 60 万円 ②支給申請の流れ (出典:厚生労働省 HP) 5 中小企業が活用できる 助成金・補助金 資金調達 (2)介護福祉機器 介護関連事業主が、介護労働者の身体的負担を軽減するために、新たに介護福祉機器を 導入し、適切な運用を行うことにより、労働環境の改善がみられた場合に、介護福祉機器 の導入費用について決められた金額を助成します。 ①受給できる金額 介護福祉機器等助成 導入費用の1/2(上限300万円) ②支給申請の流れ (出典:厚生労働省 HP) 6 中小企業が活用できる 助成金・補助金 資金調達 (2)介護労働者雇用管理制度 介護関連事業主が、賃金制度の整備を行った場合に決められた金額を助成します。賃金 制度の適切な運用を経て、介護労働者の離職率に関する目標を達成した場合、計画期間終 了 1 年経過後と 3 年経過後にそれぞれさらに一定額を助成します。 ①受給できる金額 雇用管理制度助成 支給額 制度導入助成 50 万円 目標達成助成(第1回) 60 万円 目標達成助成(第2回) 90 万円 ②支給申請の流れ (出典:厚生労働省 HP) 7 中小企業が活用できる 助成金・補助金 資金調達 5 キャリアアップ助成金 有期契約労働者、短時間労働者、派遣労働者といった、非正規雇用労働者の企業内での キャリアアップ等を促進するため、正社員化、人材育成、処遇改善の取組を実施した事業 主に対して助成する制度。 ①受給できる金額 8 中小企業が活用できる 助成金・補助金 資金調達 ②支給申請の流れ (出典:厚生労働省 HP) 9 中小企業が活用できる 助成金・補助金 資金調達 6 キャリアアップ形成促進助成金 キャリア形成促進助成金は、労働者のキャリア形成を効果的に促進するため、 雇用する労働者に対して職務に関連した専門的な知識及び技能の習得をさせるための職業 訓練などを計画に沿って実施した場合や人材育成制度を導入し、労働者に適用した際に、 訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成する制度。 ①受給できる金額 (出典:厚生労働省 HP) 10 中小企業が活用できる 助成金・補助金 資金調達 ②支給申請の流れ (出典:厚生労働省 HP) 11 中小企業が活用できる 助成金・補助金 資金調達 7 両立支援等助成金 従業員の職業生活と家庭生活の両 を支援するための制度を導入し、制 の 用を促進 した事業主に対して支給する助成金。 ①受給できる金額 (1)出生時両立支援助成金 男性労働者が育児休業を取得しやすい職場風土作りのための取組みを行い、男性労働者 に一定の育児休業を取得させた事業主に助成します。 (2)介護支援取組助成金 労働者の仕事と介護の両立に関する取組を行った事業主に助成します。 (3)中小企業両立支援助成金(代替要員確保コース) 育児休業取得者の代替要員を確保し、育児休業を3か月以上利用した労働者を原職等に 復帰させ、復帰後6か月以上雇用した中小企業事業主に助成します。 12 中小企業が活用できる 助成金・補助金 資金調達 (4)中小企業両立支援助成金(期間雇用者継続就業支援コース) 育児休業を6か月以上利用した期間雇用者を原職等に復帰させ、復帰後6か月以上雇用 した中小企業事業主に助成します。 (5)中小企業両立支援助成金(育児休業復帰支援プランコース) 「育休復帰支援プラン」を策定及び導入し、対象労働者が育休取得した場合及び復帰し た場合に中小企業事業主に助成します。 13 中小企業が活用できる 助成金・補助金 資金調達 Ⅱ 研究開発助成金 1 ものづくり・商業・サービス新展開補助金 国内外のニーズに対応したサービスやものづくりの新事業を創出するため、認定支援機 関と連携して、革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行う中小企業・ 小規模事業者の設備投資等を支援します。(中小企業庁) ①受給できる金額 ■革新的サービス・ものづくり開発支援(補助率 2/3) ●一般型 補助上限額:1,000 万円 中小企業が行うサービス開発・試作品開発・生産プロセスの 改善に必要な設備投資等を支援。 ※複数社による共同事業は、企業数に応じて補助上限額を引上。 (共同事業の補助上限額:個社の補助上限額×5 社) ●小規模型 補助上限額:500 万円 小規模な額で行う革新的なサービス開発・試作品開発・生産 プロセスの改善を支援。 ■サービス・ものづくり高度生産性向上支援(補助率 2/3) 補助上限額:3,000 万円 IoT 等の技術を用いて生産性向上を図る設備投資等を支援。 ②その他 年度の補正がつかなければ、公募が行われないため、各都道府県の中小企業団体中央会 への情報収集が必要です。また、公募の期間も非常に短く 2 か月程度なのでこちらも注意 が必要です。 14 中小企業が活用できる 助成金・補助金 資金調達 2 創業・第2創業促進補助金 「創業・第二創業促進事業」は、新たに創業する者や第二創業を行う者に対して、その 創業等に要する経費の一部を助成(以下「補助」という。)する事業で新たな需要や雇用の 創出等を促し、我が国経済を活性化させることを目的とします。(中小企業庁) ①受給できる金額 ■創業促進補助金新たなニーズを興す創業プランを応援する補助金 補助率:2/3 補助金額の範囲:100 万円以上~200 万円以内 ■第二創業促進補助金事業承継後の新事業・新分野への展開プランを応援する補助金 補助率:2/3 補助金額の範囲:100 万円以上~200 万円以内 (既存事業を廃止する場合は、廃止費用として 800 万円) ③その他 本補助金の申請に際しては、産業競争力強化法における認定市区町村又は認定連携創業 支援事業者による特定創業支援事業を受ける必要があります。 本補助金の申請要件、申請に係る具体的な手続き等に関するお問い合わせ先は、創業・ 第二創業促進補助金事務局となっています。 補正予算ありきとなっているため、毎年度補助金があるとは限らず、公募期間も1か月 間と期間が短いものとなっています。 15 中小企業が活用できる 助成金・補助金 資金調達 Ⅲ 省エネ設備助成金 1 中小企業等の省エネ・生産性革命投資促進事業費補助金 導入する設備ごとの省エネ効果等で簡易に申請が行える制度を創設し、中小企業等の省 エネ効果が高い設備への更新を重点的に支援します。(経済産業省) ①受給できる金額 省エネ量の根拠となった産業・業務用の設備うち、業種横断的に使用される設備を対象 例)①高効率照明(LED) ②高効率空調(電気式パッケージエアコン、ガスヒートポンプエアコン、チリングユニ ット、吸収式冷凍機、ターボ冷凍機) ③産業ヒートポンプ(高温水ヒートポンプ、循環加温ヒートポンプ、熱風ヒートポンプ、 蒸気発生ヒートポンプ) ④業務用給湯器(業務用ヒートポンプ給湯器、潜熱回収型給湯器) 、 ⑤高性能ボイラ(蒸気ボイラ) ⑥低炭素工業炉(燃焼式、抵抗加熱式、誘導加熱式) ⑦変圧器(油入変圧器、モールド変圧器) ⑧冷凍冷蔵庫(電気冷蔵庫、電気冷凍庫) ⑨FEMS ●補助対象設備購入額×1/3(補助金額の下限、上限あり) ②その他 本補助金は、先着順ではなく、公募一定期間実施、一括採択となります。 採択率は、5%弱くらいになっています。 公募について等の問い合わせ先は、「一般社団法人 環境共創イニシアチブ」となります。 2 エネルギー使用合理化事業者支援事業 日本国内で実施される事業であって、既設設備・システムの置き換え、又は製造プロセ スの改善等の改修により、省エネルギー化・電力ピーク対策を行う際に必要となる費用を 補助します。また、エネルギー管理支援サービス事業者を活用し、エネルギーマネジメン トシステム(EMS)を導入することで、より一層の効率的・効果的な省エネルギーを実施す る事業も支援します。(経済産業省) 16 中小企業が活用できる 助成金・補助金 資金調達 ①受給できる金額 Ⅰ省エネ設備・システム導入支援 補助対象経費の 1/3 以内 Ⅱ電気需要平準化対策設備・システム導入支援 補助対象経費の 1/3 以内 ※補助金の下限と上限あり ②支給申請の流れ 本補助金は、公募制となります。 公募について等の問い合わせ先は、一般社団法人 環境共創イニシアチブ ープとなります。 3 審査第一グル 省エネルギー型建設機械導入補助金 建設事業者等が省エネルギー型建設機械を導入する際に必要な経費の一部を補助するこ とにより、建設現場等で使用される省エネルギー型建設機械の普及促進、市場活性化及び 一層の省エネルギー性能の向上等を支援し、低炭素社会の実現に資することを目的とする ものです。(経済産業省) ①受給できる金額 補助金の額は、補助対象の機種として購入された省エネルギー型建設機械本体の購入価 格と、その型式毎に定められた基準額および区分価格を基礎として、以下の方法により計 算します。 ⅰ.(省エネルギー型建設機械本体の購入価格-基準価格)× ⅱ. 上限額 補助率(2/3) 300万円 ※上記計算方法は、平成 28 年度の場合であり、年度によって変更となる可能性があります。 ②その他 補助金は、補助対象車両を購入して引渡しを受けた事業者が、代金全額を支払った後に、 原則として手続き代行者を通じて交付申請を行う必要があります。 問い合わせ先は、一般財団法人製造科学技術センター 省エネ機械導入促進事業本部と なります。 17
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