文教大学国際学部 旅行法規 2016 再試験レポート課題

文教大学国際学部
以下の問いすべてに答えよ。回答をA4
旅行法規
2016 再試験レポート課題
4 枚以内にまとめ、9 月 5 日(月)15:00 までに教育支援課に提出すること。
問1. 旅行者が募集型企画旅行契約締結の申し込みの意思表示をしたとしても、旅行業者がその契約を締結を断ることができる場
合がある。それはどのような場合か?すべて列挙せよ。(10 点)
問2. 通信契約とは何か。あなたが「パリを目的地とする募集型企画旅行」を「茅ケ崎ツーリスト」との通信契約によって行うと
仮定して、その通信契約の必要要件 4 点を具体的に記述せよ。(10 点)
問3. 募集型企画旅行契約において「確定書面」は必ず交付されるわけではなく、一定の状況が発生したときにのみ交付される。
(1)確定書面とはどのようなものか? (2)確定書面が交付されるのはどのような場合か?
(3)なぜそのような状況が発生す
るのか、トラベル・ビジネスの取引環境の特徴から説明せよ。(10 点)
問4. 募集型企画旅行においては旅行業者の関与しえない事由により、契約内容を変更せざるを得ないことがある。この「旅行業
者の関与しえない事由」は「不可抗力」と呼ばれる。不可抗力に相当する事由には様々なものがあるが、そのうち任意の 3
つの事由を列挙し(6 点)、かつ、それぞれ具体例(架空のものでも可)を 1 つずつ挙げよ。(10 点)
問5. 第 16 条は「旅行者の解除権」を定めており、旅行者はいかなる理由であろうと、また旅行開始前・開始後を問わずいつでも
募集型企画旅行契約を解除することができる。ただし、別表第 1 に定める取消料を払わなければならないと定めている。一
方、第 17 条および第 18 条は「旅行業者の解除権」について定めており、第 17 条第 2 項に定められた事由による解除につ
いては取消料相当額の違約料を旅行者が支払わなければならないが、それ以外の事由による解除については、取消料の収受
について定めていない。すなわち、旅行者は旅行業者に対して取消料を支払わなくてよいことになっている。ということは、
たとえば旅行者が旅行開始日当日に病気になって旅行者の側から契約を解除する場合には、
(国内・海外旅行ともに)旅行代
金の 50%以内で各旅行業者が定めた金額の取消料がかかることになるが、同じタイミングで、旅行者の病気を理由に旅行業
者が契約を解除するときには、取消料は発生しないことになる。いったいなぜ、こんな違いがあるのだろうか?旅行業者の
視点に立って答えよ。(20 点)
問6. 第 27 条は、募集型企画旅行を企画した旅行業者だけでなく、手配代行者の故意または過失により旅行者へ損害を与えた場合
でも、その損害の賠償は旅行業者が負う、と定めている。何故か? (10 点)
問7. 第 29 条別表第 2 第九号では「前各号に掲げる変更のうち契約書面のツアータイトル中に記載があった事項の変更」につい
ての変更補償金の率を定めているが、他の号(第一~第八号)についての変更補償金の率よりも高くなっている。何故か?
(10 点)
問8. 標準旅行業約款においては「旅行業者の利益の保護」と「旅行者の利益の保護」の双方を考慮に入れて条項が決められてい
る。その方針は、必ずしも単独の契約条項のなかで実現されているわけではなく、複数の条項のあいだで両者のバランスを
取っていることが多い。その例を募集型企画旅行契約の部のなかから挙げ、どのようにしてバランスを取っているのか、そ
の考え方について説明せよ。(20 点)