第 4 回日本シミュレーション医療教育学会学術大会 「シミュレーション教育 技術と心」 プログラム 会期:平成 28 年 9 月 24 日(土) 会場:浜松医科大学 臨床講義棟大講義室 多目的ホール 大会長 五十嵐 寛 浜松医科大学 医学教育推進センター 臨床医学教育学講座 シミュレーションセンター ご挨拶 ご挨拶 第 4 回日本シミュレーション医療教育学会学術大会を浜松医科大学でお世話さ せていただく事となりました。本大会のメインテーマを、「シミュレーション 教育・技術と心」としました。 技術革新は様々な事を効率化し不可能を可能としてきました。情報技術:ICT (Information and Communication Technology)の目覚ましい発展により、学校教 育のあり方も変化してきております。タブレット PC や電子黒板、VR(Virtual Reality)や AR(Augmented Reality)を用いた学習教材など ICT を活用した学習 環境の変化が徐々に浸透してきています。シミュレーション教育もこの流れの 中にあり、我々は「技術」の進歩に進捗し続ける必要があります。 現在学校教育は、Teaching から Learning への変革の時を迎えています。教員の 役割も学習者に「教える」から「学びをサポートする」に変化してきています。 主体的学びには学習意欲が必要不可欠となり、技術革新により教育環境が劇的 に変化してきている今でこそ学習者の「心」にスポットを当てる必要があると 考えます。 本大会では、「技術」:ICT を活用した試みに関する講演と、「心」:教育心理 学をテーマとしたシンポジウムを企画しました。 【技術】 団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になる 2025 年以降は、日本人の4人に1 人が75歳以上という超高齢社会が到来します。更には人口の都市部集中・地 方過疎化の流れも止まらず、その一因に地域医療の崩壊が挙げられます。地方 の医療を維持するために様々な方策が取られていますが、その一つが ICT を活 用した Tele medicine です。特別講演では、この分野の第一人者、野村岳志先生 (横浜市立大学麻酔科特任教授)と、二階哲朗先生(島根大学集中治療部准教 授)、狩野賢二先生(島根大学クリニカルスキルアップセンター長)に、ICT を活用した遠隔地シミュレーション教育、Tele medicine ならぬ「Tele-Simulation」 を浜松と出雲の二元中継で行っていただきます。 また、ICT が急激に進化し続ける現在こそ温故知新が必要なのではないかと考え、 企画公演では、国内医学史研究家若手のホープ、牧野洋先生(浜松医科大学麻 酔科蘇生科講師)に、「医学シミュレーションの黎明期」のタイトルで医学シ ミュレーションの歴史に関して語っていただきます。 【心】 シンポジウム「教育心理学を活用した学習者支援」では、基調講演として田中 悟志先生(浜松医科大学医学部心理学教室准教授)に基調講演「モチベーショ ンの心理学と脳科学」のタイトルで講演していただき、シンポジストとしては 学習心理学と関連する教授システム学を駆使して教育の第一線でご活躍の 3 名 の先生方、松本尚浩先生(全日本患者安全組織文化学習支援財団理事長、笑顔 のおうちクリニック松戸院長、同クリニック学習システム開発責任者)、青木 太郎先生(日本 BLS 協会会長)、淺田義和先生(自治医科大学情報センター講 師)のお三方に、教育現場での豊富なご経験を基に学習者の心のデザインに焦 点をおく学習者支援に関して語っていただきます。 一般演題は、様々な分野から様々な内容の演題を多数ご登録頂きました。皆様 のご協力に感謝しております。どのような発表形式が良いのかを吟味した結果、 限られた時間を有効に議論して頂く為に全てポスター発表とし、時間毎に演者 が発表する形ではなく座長や参加者とのフリーディスカッション形式とさせて 頂く事にしました。 秋の学会シーズン前のまだ残暑が厳しい事が予想される時期ではありますが、 シミュレーション医療教育に関して熱く語り合い、皆様にとって有意義な一日 となることを祈念しております。 第 4 回日本シミュレーション医療教育学会学術大会 大会長 浜松医科大学医学部 医学教育推進センター 臨床医学教育学講座 シミュレーションセンター 五十嵐 寛 参加ご案内 1. 参加受付 参加受付は臨床講義棟大講義室入口正面で行います。 参加費:3, 000 円 参加受付時に名札をお渡ししますので、ご氏名を記入していただき、 学会当日はすべての会場でご着用ください。領収証もお渡しいたします。 2. 新入会・年会費受付 参加受付で受け付けます。 年会費:3, 000 円 3. 情報交換会 学会終了後、9 月 24 日(土)19:00 より、浜松駅から徒歩7分のマイン・シュ ロスで開催いたします。参加費は 3,000 円です。情報交換会参加者先着100 名は会場までのバスにお乗り頂けます。お誘い合わせの上、ぜひご参加下さい。 4. 発表 筆頭演者は本学会の会員に限ります。未入会の方は事前に入会手続きを お願い します。 6. 一般演題に関して 一般演題は全てポスター発表です。 ポスターの大きさは横 90 ㎝×縦 160 ㎝に収まるサイズとします。 発表はフリーディスカッション形式とさせていただきます。個別のプレゼンテ ーション時間は設けておりません。発表時間内はご自分のポスターの前で、参 加者との活発なディスカッションをお願いいたします。 また、同一時間帯のポスター間スペースを確保するため、ポスター掲示位置は 演題番号順になっておりませんのでご注意ください。当日配布する「ポスター 掲示案内」をご覧いただき、ご自分の掲示位置をご確認ください。 セクションごとに優秀演題賞を決定いたします。 アクセス バスの場合 浜松駅北口バスターミナル 路線番号 50 13 ポール 山の手医大線 終点「医科大学」下車 料金:460 円 バスを降りましたら案内板がございます 自動車の場合 東名 東京方面 名古屋方面 浜松 IC 20 分 浜松西 IC 20 分 新東名 浜松浜北 25 分 ※学内には有料駐車場がございます 一日 1,000 円 キャンパスマップ 会場案内 プログラム [会長講演] 9:55 – 10:20 五十嵐 寛 [企画講演] 10:20 – 11:10 医学シミュレーションの黎明期 牧野 洋(浜松医科大学麻酔科蘇生科) 座長:五十嵐 寛(浜松医科大学医学教育推進センター) [理事会] 11:10 – 11:40* [評議委員会] 11:40 – 12:10* * :理事会、評議委員会の時間中、希望者の方にシミュレーションセンターの見 学ツアーを開催します [ランチョン・シンポジウム基調講演] 12:20 – 13:10 モチベーションの心理学と脳科学 田中 悟志(浜松医科大学医学部総合人間科学講座(心理学)) 座長:青木 太郎(日本 BLS 協会) [シンポジウム] 13:10 – 14:10 教育心理学を活用した学習者支援 青木 太郎(日本 BLS 協会) 淺田 和義(自治医科大学情報センター) 座長:松本 尚浩(全日本患者安全組織文化学習支援財団、笑顔のおうちクリニ ック松戸) [一般演題 1] 14:20 – 15:10 【1-A 卒前教育(薬学、歯学、リハビリ、救命士)】 座長:加納 誠一朗(北海道薬科大学薬学部) [1-A-1] 薬学 6 年次アドバンスト・フィジカルアセスメント演習における症例シナリオ に基づく患者シミュレータの作製 藤本 哲也(北海道薬科大学 薬学教育学分野) [1-A-2] 歯科医学教育用シミュレーションシステム SIMROIDⓇを用いた歯科臨床実習 宮下 渉(日本歯科大学) [1-A-3] 研究室配属における歯科臨床実習教育シミュレータの体験と歯科臨床技能の評 価 永松 浩(九州歯科大学総合診療学分野) [1-A-4] 歯学部学生による小児歯科説明用リーフレット作成とロールプレイ演習 森川 和政(九州歯科大学口腔機能発達学分野) [1-A-5] 救急救命士教育におけるシミュレーション教育 西本 泰久(京都橘大学健康科学部) [1-A-6] シミュレーション教育を内視鏡下嚥下機能検査の判断へ実施した一例 恵戸 直樹(柏原赤十字病院リハビリテーション技術課) 【1-B 卒前教育(看護)、多職種教育】 座長:織井優貴子(神奈川県立保健福祉大学大学院) [1-B-1] 看護学生のシミュレーターを用いた自己学習の阻害因子と促進方法の提案 沼野井翔太(北里大学看護学部) [1-B-2] 病院実習未体験の看護大学生がインスリン自己注射のシミュレーション演習か ら得た学び 古川智恵(四日市看護医療大学看護学部) [1-B-3] 看護基礎教育におけるシミュレーション学習の教育効果(第 1 報)‐看護学初 学者がはじめてのシミュレーションプログラム実施後に感じたこと‐ 大植由佳(兵庫大学看護学科) [1-B-4] 聖徳大学看護学部における「シミュレーショントレーニング」体系化の試み 髙山詩穂(聖徳大学看護学部看護学科) [1-B-5] 一般病院において勤務時間内に行う「フィジカルアセスメント勉強会」の試み 橋倉泰彦(医療法人丸山会丸子中央病院研修センター) [1-B-6] 職業的アイデンティティとプロフェッショナリズム教育との関連性―多職種チ ームシミュレーションの効果― 武用百子(和歌山県立医科大学保健看護学部) [1-B-7] 医教連携による小児食物アレルギーによるアナフィラキシー対応講習会の実施 石原 慎(藤田保健衛生大学地域連携教育研修センター) [1-B-8] 看護師による医学科 5 年生への吸引手技実習の試み 竹重友美(大阪市立大学 医学部附属病院 スキルスシミュレーションセンター (SSC)) [1-B-9] 松山大学薬学部・愛媛大学医学部学生合同シミュレーション実習パイロット授 業 秋山 伸二(松山大学薬学部) 【1-C 卒前教育(医学科)】 座長:石川 和信(福島県立医科大学医療人育成・支援センター) [1-C-1] 医学部臨床実習での診療能力獲得のためのOJTとシミュレーション学習の役 割 菅原亜紀子(福島県立医科大学医療人育成・支援センター) [1-C-2] 模擬患者からみた高齢認知症患者のシナリオ作成と演じ方について 金子英司(東京医科歯科大学統合教育機構) [1-C-3] 医学部 1 年生に対する医療シミュレーション教育の意義 鈴木義彦(自治医科大学メディカルシミュレーションセンター) [1-C-4] 埼玉医科大学医学部2年生の BLS 演習における評価について(第二報) 川村勇樹(埼玉医科大学・医学教育センター) [1-C-5] 医学部1年生に対する BLS 実習の試み 相澤 純(岩手医科大学医学部医学教育学講座) [1-C-6] 新潟大学医学科新カリキュラムの概要と実施状況について 澁谷雅子(新潟大学総合医学教育センター) [1-C-7] 医学科 5 年生に対する血管内治療トレーニングシミュレータ VIST を用いた循環 器内科学クリニカルクラークシップ 伊藤正洋(新潟大学医学科総合医学教育センター) [1-C-8] 医学科学生の医療面接実習における「共感」に関する検討-模擬患者の感想か ら- 原田芳己(東京医科大学) [一般演題 2] 15:10 – 16:00 【2-D セミナー】 座長:辻美隆(埼玉医科大学医学教育センター シミュレーション教育部門) [2-D-1] 女性診察手技実習が研修医に与える影響 島崎郁司(大阪市立大学総合診療センター/総合医学教育学) [2-D-2] プラットフォーム型シミュレータに関する研究―瘻孔管理研修に用いて川上勝(自治医科大学看護学部) [2-D-3] 当院における産科危機的出血シミュレーション学習会による効果 島津泉(聖隷浜松病院 MFICU) [2-D-4] 安全な中心静脈穿刺手技の普及推進を目的とした教育プログラムの紹介 松島久雄(獨協医科大学越谷病院救命救急センター) [2-D-5] 静岡県立総合病院における中心静脈カテーテルの安全な留置への取り組み 大嶋 進史(静岡県立総合病院麻酔科) [2-D-6] 研修医、医学生向けシミュレーション教育「ER 当直セミナー」の開催 小林正宜(大阪市立大学総合医学教育学/総合診療センター) [2-D-7] Certified Healthare Simulation Educator:CHSE と長野小児救急セミナーの質の向 上 赤嶺 陽子(長野県立病院機構本部研修センター) [2-D-8] 女性医師・看護師のための医療シミュレータを用いた復職支援実習 加藤沙弥佳(宮崎大学医学部医療人育成支援センター) 【2-E 開発、運営】 座長:淺田 義和(自治医科大学情報センター) [2-E-1] 教育用人工呼吸器技術トレーニングシステムの開発―換気モード PSV の導入・ 血液ガスの再現とその妥当性の検討― 三島千秋(広島工業大学生命学部生体医工学科) [2-E-2] ウェアラブルカメラの医療技能習得促進ツールとしての可能性 石丸章宏(金沢医科大学クリニカル・シミュレーション・センター) [2-E-3] 超音波ガイド下穿刺における各種エコージェニック針の視認性の検討 木村哲朗(浜松医科大学医学部麻酔・蘇生学講座) [2-E-4] 基礎看護学における大根モデルを活用した注射技術演習の取り組み 奥平寛奈(国際医療福祉大学) [2-E-5] 自学実習を目指した eye hand coordination 強化用腹腔鏡シミュレータの開発 岩田 貴(徳島大学教養教育院医療基盤教育分野) [2-E-6] 動物モデルを用いた麻酔困難症例検証の試み 杉村翔(磐田市立総合病院麻酔科) [2-E-7] バーチャル・リアリティ(VR)手術シミュレータの胆嚢摘出術モジュールの有用 性 藤原道隆(名古屋大学大学院医学系研究科消化器外科) [2-E-8] 各部門間でのリソースの共有を目的としたシミュレーションセンターの設立-帝 京大学板橋キャンパスでの取り組み金子 一郎(帝京大学シミュレーション教育センター) [2-E-9] 浜松医科大学シミュレーションセンターの現状と課題 市川美智華(浜松医科大学医学部附属病院医療機器管理部) 【2-F 開発、FD、学生発表】 座長:金子 英司(東京医科歯科大学医歯学教育システム研究センター) [2-F-1] 透析装置のプライミングの教育支援システムに関する研究 金平 蓮(藤田保健衛生大学医療科学部臨床工学科) [2-F-2] コンテスト形式によるシミュレーショントレーニングの試み 岡本梓(社会医療法人財団慈泉会相澤病院 ME 課) [2-F-3] ICT を活用した演習からシミュレーション実習へ繋ぐ企画の評価と今後の課題 村上礼子(自治医科大学看護師特定行為研修センター) [2-F-4] 医学教育における Visual Analog Scale の新しい利用方法の提案 壹岐裕子(東北大学病院先端医療技術トレーニングセンター) [2-F-5] 医学科 5 年生に対するアンケートオンライン化の取組み 奥幸子(大阪市立大学医学部附属病院スキルスシミュレーションセンター) [2-F-6] 福岡女学院看護大学における看護シミュレーション教育導入に向けたファカル ティディベロップメント(FD)の取り組み報告 平川善大(福岡女学院看護大学看護学部) [2-F-7] シミュレーション教育指導者に求められるもの 大内 -指導者コンピテンス- 元(おきなわクリニカルシミュレーションセンター) [2-F-8] 学生主体の屋根瓦方式シミュレーションワークショップにおける学習効果の検 討 佐藤佑太(浜松医科大学医学科学生シミュレーションサークル) [2-F-9] 医学生インストラクターによる医療系学生を対象とした AHA-ACLS(二次救命 処置)講習会の取り組み 小川敦子(自治医科大学医学部) [特別講演] 16:10 – 17:10 Tele-Simulation(浜松〜出雲の二元中継) 野村 岳志(横浜市立大学麻酔科) 二階 哲郎(島根大学集中治療部) 狩野 賢二(島根大学クリニカルスキルアップセンター) 座長:松島 久雄(獨協医科大学越谷病院救命救急センター)
© Copyright 2025 ExpyDoc