8月25日 - たまごビル

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健康体と慢性疾患の関係
皮膚
第2ゾーン
肝臓病・腎
臓病 等
《原始の単細胞の生命から
人体力学に至るまで》
【Ⅰ「入り出」の原動力=「体
液の移動」による「体腔圧の変
動」と人体の「正常機能・構造・
形態」との関係】
【Ⅱ「体腔圧の変動」状態が「上
腹部の柔軟性」の程度にあらわ
れ、人類の姿・形・動作と密接
な関係がある】
【Ⅲ人体力学(姿
勢と動作)発 見
に至る経緯について】
腹の圧迫された痛 ることによっておこり る と、「 上 腹 部 」 が や
は、腹部の圧痛を
いるような状態です。
りまっすぐに自然
寝る必要がなくな
取るために斜めに
ます。つまり、膝を曲 わらかくなりお腹の痛
このようなお腹を圧
みがなくなる
迫してもなかなかへこ
という現象が観察 げることによって「上 みがとれるという現象
腹部」がやわらかくな につきあたることにな
できます。
みません。圧をすこし
と仰向けに寝れる
るのです。ということ ります。
増加して圧迫してもへ
考えられる。
「上腹部の柔軟度」
ほ と ん ど 全 て が、
かった患者さんの
また、横向きで
ないと寝られな
ようになるものと
こみません。さらに圧
このケースの場合妊 は、背中・腰・膝がまが
迫していくとすこしへ 娠して、つわりの症状
こみますが、圧迫され
たところに痛みを訴え
ます。さらに圧を加え
がでる、胸腹(むねば 【Ⅷお腹を押さえた痛み=圧痛
ら)となる、膝が曲が と頚の緊張・背中・腰・膝の曲
る、腰が曲がる、頚が がりとの関係】
て圧迫すると膝をまげ 回らない、すり足でな
なる。腹部の圧痛
す。 胸 腹( む ね ば ら ) がやわらかくなりお腹
「上腹部」
された痛みはなくなり 学的な症状が出ていま ま が る と、
ように指示した後
然に仰向けになる
㋒ROB治療後、自
もに仰向けに寝れ
またなくなるとと
痛 が 少 な く な り、
とともにお腹の圧
がやわらかくなる
まとめてみましょう。 のお腹を最大に圧迫す の痛みがとれるという
では、まっすぐに
るようになる現象
は3度
①軽度の圧→へこま るとお腹に痛みを感じ 現象を題材にして
仰向けに寝れるよ
る動作をともない、そ いと歩けない、腕が上 今回は、この頚の緊
れとともにお腹の圧迫 がらないという人体力 張や背中・腰・膝などが
る、自然に膝が曲がる、 妊娠―ホルモン異常―
を観察できる。
む
ない
ます。
②中等度の圧→へこ 膝が曲がると同時に圧 胸腹(むねばら)と背
うになる。 腹部
の圧痛はほとんど
腹の部分と全体に られるのでした。
が回らない、すり足で
ら か く な り、「 上
る こ と に よ っ て、
腰・膝などを曲げ
① 頚 の 緊 張・ 背 中・
それらの関係を列挙
してゆきます。
てゆきます。
痛を取ってからで
そのため、RO
B治療で腹部の圧
る。
ることが考えられ
をとろうとしてい
てでも腹部の圧痛
無意識に斜めにし
体は「からだ」を
これらのことか
ら、「 か ら だ 」 自
る。
の圧痛をとってい
ことによって腹部
をやわらかくする
「上腹部の柔軟度」
のものをゆがめて
ちに「からだ」そ
だ」は無意識のう
「上腹部」がやわ
象が観察される。
ることが観察され
② 頚 の 緊 張・ 背 中・【Ⅸ腹部の圧痛を明確にする】
腰・膝の曲げるこ
と に よ っ て、「 上
では、お腹に生じる
だから、今まで「上
腹部」をやわらか 圧痛とはなにか、どう 腹部の柔軟度」と人体
字のごとく圧迫するこ えます。
くし、腹部の圧痛 いうものかということ 力学(姿勢)との関連
が緩和される現象 です。圧痛とは読んで が分からなかったと言
が観察される。
③ 頚 の 緊 張・ 背 中・
と
に
よ
っ
て
生
ず
る
痛
み
だから、ほとんどの
腰・膝を曲げるこ のことです。
例 え ば 頸 椎 ヘ ル ニ ア・
を安定させる現象 圧迫して痛みがあるか の原因を特定できない
のあることが観察 どうかを確認すること 場合が多く、的確な日
と に よ っ て、「 か
しかし、日々の生活 腰痛・膝関節痛などの
らだ」全体の重心 の中では、特にお腹を 整形外科的疾患の痛み
る状態です。咳・鼻水・ いかということにつき
される。
④また、ベッドサイ ん。圧迫しなくとも感 で き な か っ た わ け で
ドで自然と斜めに じる痛み=いわゆる腹 す。
などほとんどありませ 常生活の指導と予防が
下痢はウイルスを体外 あたったのです。
に出そうとする状態で
そして次の謎解き
は、お腹の最大限に圧
仰向けに寝ている 痛については病的であ
し か し、 簡 単 に わ
患者さんのケース る な い に か か わ ら ず、 か る 方 法 が あ り ま す。
の場合で
すでに皆さんご経験が 立った状態で実験をし
お腹の圧痛を3段階 あることです。
てみれば、この腹部の
であらわすと
病的な(結果として 圧 痛 と 手 足 の 位 置 関
㋐自然と斜めに仰向 の病気が表す)腹痛そ 係・頚の緊張やひねり
けに寝ているケー のものについては、現 方・背中・腰・膝の曲が
スでは、本人はそ 代医学のガイドライン り方・足の親指などの
の時点で「からだ」 があるので、ここでは 力の入れ方などとお腹
の違和感=「から 詳 し い 説 明 を 省 き ま の圧痛に、明らかな関
だ」が斜めになっ す。ここでは、先ず人 係のあることが分かり
痛は2度
いて述べてゆきます。 痛み=圧痛と手足・肘
㋑これを強制的に頭 しかし、そうはいって 膝・頚・背中・腰など「か
ているのを感じて 体力学(姿勢)と関係 ます。
いない。腹部の圧 のあるお腹の圧痛につ 次回は、お腹を押した
この現象をよく観てゆ
から足までまっす もお腹を圧迫してまで らだ」の部位との関係
ぐ に し て や る と、 痛みを確認しようとす を検証し、人体力学(姿
=熱・咳・鼻水・下痢を ことがよくあります。
その意味で、頚が緊 くと、背中・腰をまる
張 し て 動 き が 悪 く な めることによって「上
活用すべきです。
る、背中・腰・膝が曲が 腹部」がやわらかくな
る。手が上にあがらな り、へこむのが観察さ
同じことが膝を曲げ
い。ということも「か れます。
らだ」全体の重心を安
ているような違和
て
い
い
ほ
ど
な
い
こ
と
で
かを説明してゆきたい
感を感じるように す。
と思います。
本 人 の「 か ら だ 」 ることなど、日々の生 勢)の異常がどういう
は、なにか曲がっ 活の中では全くといっ 「 し く み 」 で お こ る の
かしたこの「はたらき」 の痛みをとろうとする
だ」の「しくみ」を生 中・腰・をまるめ、お腹
初期の段階では「から と き 海 老 の よ う に 背
おさえるのは例外的な
わたしたちはよく経
こ と を 除 き 誤 り で す。 験します。お腹が痛む
スリを処方し、症状を されるところです。
状を緩和するためにク た防御反応として観察
ろうとする防御反応を
こ れ も、「 か ら だ 」
病気としてとらえ、症 の「しくみ」を生かし
る反応であり、その治 う現象です。
そのものを守ろうとす と痛みがなくなるとい
つまり、熱・咳・鼻水・ 迫 さ れ た と き の 痛 み
下 痢 な ど は「 か ら だ 」 が、さらに膝を曲げる
す。
ルスの活動を抑えてい 定させているのではな
取るために「から
腹部」がくぼむ現
上がらないなどの姿勢
が、圧迫されたお という一連の現象が観 ないと歩けない、手が
③強度の圧→へこむ なくなる。
迫されたお腹の痛みが 中・腰・膝の曲がり、頚
0
以上のことよ
り、腹部の圧痛を
り的確に発見でき、「上腹部の柔軟度」を回
痛みを訴える
それと同時に「上腹部の柔軟度」と「人体
力学」の関係を詳述し、その後、菊地臣一福
島県立医科大学学長・理事長出演・監修のNH
【Ⅵ胸腹(む
ねばら)と はどうい
Kスペシャル
う状態か】
べてゆきたいと思います。
●自然の治癒力がつく ⇒ 治療が的確に
●自然なバランス力がつく ⇒ 自然なケアー
●自然な死への流れができる ⇒穏やかな死
だ」が熱を出してウイ らだ」全体の重心を安
く」・「違和感のない」新しい概念の実際を述 い う 状 態 か と い う と、 ち部分が膨らんで固く もともとウイルスは熱 り、「 か ら だ 」 全 体 を
みぞおち部分が膨らみ 胸のようにせり出して に弱いので人の「から ゆがめているのは、「か
である「上腹部の柔軟度」と「人体力学」の 度繰り返します。胸腹 しゃんこになった状態 る、鼻水がでる、下痢
つまり、頚を緊張さ
関 係 を 核 に す え、「 腑 に 落 ち る 」・「 納 得 が い ( む ね ば ら ) と は ど う ( 図 4) で す。 み ぞ お をする。熱がでるのは、 せ、背中・腰・膝が曲が
『「腰痛・治療革命」~見えてきた痛みのメカ
例えば、インフルエ 御反応ではないかとい
ニズム』を題材にし、「からだ」の「しくみ」
ンザウイルスにかかる うことに思いがいたっ
がスムーズにはたらく状態=「健康体の特徴」 新たな視点ですので再 固くなり、下腹部がぺ と、熱がでる、咳が出 たのでした。
新たな視点ですので 定させるための「から
再度繰り返します。
だ」そのものによる防
病気の発症予防が、「フレイル」が目指す介
④
さ
ら
に
圧
を
加
え
る
は、これは防御反応で
【
Ⅳ
わ
た
し
自
身
の
「
か
ら
だ
」
の
護予防ができることを提案させていただきま
と→膝が曲がる
はないかということで
気づきについて(特に人体力学
した。また、曽野綾子さんが警鐘を鳴らす「年
⑤膝が曲がると→お した。
】
寄をどう始末するか」にも具体的な解決の糸 =姿勢と動作の観点から)
口と道筋ができるものと思います。
【Ⅶ背中・腰・膝の曲がり、頚
が回らない、すり足でないと歩
それでは前回と同じく、「上腹部の柔軟度」
【Ⅴ妻の妊娠による「か
らだ」の けない、手が上がらないなどの
という「新しい概念」にいたる道を述べてゆ
変化が大きな発見につながる】
姿勢と動作の異常は、
「からだ」
きます。
全体を守るための防御反応】
そ の 時 思 い つ い た の と動作の異常を解明し
復させることによって「先制医療」が目指す
そ の た め、「 上 腹 部 の 柔 軟 度 」 を「 指 標 」
とすれば、病気の発症・介護に至る手前でよ
その他
▼
て「からだ」全体の「はたらき」が低下し
ているため、「上腹部の柔軟度」は固くなっ
ていること。
③ そ の た め、「 発 症 前 期 」 と「 フ レ イ ル 」 の
円形脱毛症・アトピー・乾燥
肌・皮膚のただれ等
生活レベルの低下
生化学
免疫
手・足・顔の
むくみ
ガン・リウマチ・クロー
三大特徴
重心が不安
ン病・重症筋無力症
定になる
アレルギー・アナフィ
不定愁訴
全身の浅黒
腰・膝が曲が
内臓機能低下
ラキーショック
い状態
る・腰のだる
第1ゾーン
人体力学
さ、重さ・痛
健康体
高血圧・脳卒中・心筋梗塞
脳卒中・認知症
慢性胃炎・胃腸病・腸閉
塞・便秘・下痢・痔
肺ガン・COPD・
肺炎・ゼンソク・
睡眠時無呼吸
早食い・大食・冷食・酒
体液の循環
取り入れ・消化・吸収・排泄
呼吸の深浅
足のひび割れ・
しもやけ・こむ
らがえり・冷え・ いきぎれ
のぼせ・顔から
の汗
ホルモン
第3ゾーン
数値異常・器質的変化・病気
難聴・耳鳴り・めまい・視
力低下・白内障
日本の国民一人ひとりが、自ら
の「からだ」の「しくみ」を生
かすことで、日本を再生する
●生きる力がつく
⇒ 生き方が身につく
●総合的免疫力がつく ⇒ 予防ができる
腰椎ヘルニア・変形性膝関節症・
股関節症・外反母趾・肩頚の痛
状態を「上腹部の柔軟度」を「指標」とす
④その早期発見した時点で「上腹部の柔軟度」
・自律神経がととのい
・内臓全般の動きが活発になる
甲状腺機能低下・亢
進・生理不順・生理
痛・不妊
れば早期発見できること。
水のたまった田んぼのあぜ道に立ち、たもを
をROB治療で回復し、「上腹部の柔軟度」
全般の動き」がととのうために「健康体」
に 向 か う 方 向 の 流 れ と な り( 図 3)、 病 気
・呼吸が深くなり
・循環が良くなり
・人体力学が安定し
自律神経
小さいころのことを思い出します。
ある小雨ふる春先のことです。友達と二人で
入れてふなをとろうとしていました。あぜ道
がやわらかくなると、その人の、その時点
での「呼吸・循環・人体力学・自律神経・内臓
回近く入れてもふなは入り
に沿ってたもを
ません。やっぱりいないのだと思って、これ
が最後だとたもを入れたところ、初めて小さ
なふなが一匹入っていました。
この現実は大きいです。やっぱりふなはあ
るんだということになりました。それからは
たもをいれるにも、あるものは必ず入るとの
意識のもとにたもを入れることになりまし
た。すると、ふなが入るは入るは、バケツに
入りきらないぐらいの数ほどになって来まし
た。
これは、間違いないという思いに至ってす
ることと、どうかな大丈夫かなとおもってす
ることとには、行動と結果に大きな違いが生
じます。
たまご理論で病気のしくみを考える
石垣 邦彦
ROB医療についても、同じようなことが
言える状況になってきました。
つまり、「健康体の特徴」の一つである「上
腹部の柔軟度」と「呼吸・循環・人体力学・自
律神経・内臓全般の動き」との関係がはっき
りとし、それを「指標」とすることによって
大きな治療と予防の効果を明確に得られるこ
とになってきたのです。
こ こ で『 私 の 危 険 な 本 音 』
(曽野綾子著
青志社)から一部引用します。
これから一番大変なのは、いやな話ですけ
ど「年寄をどう始末するか」っていう問題で
す ね。 ど う し た ら 穏 や か に、 比 較 的 幸 福 に、
不当な長生きをしないようにするか。
もう始めなきゃいけないことですけど、国も
医学界も何もやっていらっしゃいません。国
だけじゃなくて、長寿に奔走したドクターた
ちにも責任がありますよ(笑い)
『野垂れ死にの覚悟』
医療関係者のみならず、国民一人ひとりに
とって大きな警鐘です。
健康体を活かす医療
の発症遅延・予防と介護予防ができること。
ROB 治療で「上腹部の柔軟性」が正常化されると・・・
「入り出」がととのい、深く長くここちよい呼気ができる
前2回にわたり、井村裕夫 公益財団法人 ⑤そして、お迎えが来るまでその人の、その
時の「上腹部の柔軟度」を維持すれば、「か
先端医療振興財団 名誉理事長が
「先制医療」
らだ」にプログラムされている=「老化」
( 図 1) を、 大 内 尉 義 日 本 老 年 医 学 会 理 事
と「死」そのものがスムーズに運ぶこと。
長 は「 フ レ イ ル 」
( 図 2) と い う 概 念 を そ れ
人は楽しむために生まれてきた!
ぞれ提案されておられることをご紹介しまし
た。
そして高齢者の病気予防の「先制
医療」と介護予防の「フレイル」に
対して提案させていただきました。
① 人 間 は、 特 に 高 齢 者 は、
「老化」
と「死」を通じて子孫に「いのち」
をつなぐ大切な役割があること
を自覚すること。
「フレイル」
の位置づけ
図2
②「先制医療」の概念での「発症前
期」と健康と要支援・要介護状態
の中間にある「フレイル」の状態
~人間の生死は「上腹部の柔軟性」が指標となる~
神経症・統合失調症・不
眠・キッチンドリンカー
むねばら
図1
今後のあるべき医療
10
では、その人の健康な状態に比べ
表1
図3
図4
■人間の体の自然な「しくみ」が生かされ
ROB 治療で人生が統合される!!
⑲
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電話 072
(991)3398 FAX 072
(991)4498
ホームページアドレス http://www.tamagobl.com/
たまごビル院長
平成28年8月25日(木曜日)
聞
新
内
河
第 1 2 5 9 号 (昭和56年10月19日・第 3 種郵便物認可)
(3)