▼ ▲ 【Ⅴ妻の妊娠による「か らだ」の 変化が大きな発見につながる】 と に よ っ て、「 上 腰・膝を曲げるこ ② 頚 の 緊 張・ 背 中・ ることが考えられ をとろうとしてい てでも腹部の圧痛 無意識に斜めにし がめるのかという だ」の各部分をゆ ようとして「から 腹部の圧痛を避け てきます。 て、浮かび上がっ 力学(姿勢・動作)と ができなかったわけで 動き」に支障をきたす こ と が 疑 問 と し 腹部の柔軟度」と人体 日常生活の指導と予防 自律神経・内臓全般の 上の原因を特定できな 法で診てしまいがちに の他あらゆる緊張とゆ 整形外科的疾患の生活 疾患を部分的に対症療 肩を上げ肘を曲げ、そ 腰痛・膝関節痛などの 痛症・膝関節症などの 前 に 曲 げ 後 ろ に そ り、 たと言えます。 その結果、整形外科 けようとして、膝を腰 だから、ほとんどの 的疾患についても、結 を 足 の 親 指 を 曲 げ て、 例 え ば 頸 椎 ヘ ル ニ ア・ 果としての頚椎症・腰 頚を斜めにしたり捻り ため、腹部の圧痛を避 腹部」をやわらか る。 の関連が分からなかっ す。 く し、「 上 腹 部 」 の疲れがある場合 スムーズにくぼむ状態 さを作ってあげたうえ せていると考えられま することなど、一般的 るようになります。 な荷重がかかり、長期 基本的に腹部の圧痛 で、自然な状態で仰向 す。 を、つまりお腹を圧迫 け に な っ て も ら う と、 しかし、その結果そ して痛みの程度を確認 自然とまっすぐに寝れ の部位に余分な力学的 てゆきます。 今回さらにお腹の圧 す。 ⑦「からだ」の一部に をつくることによって 炎 症・ 腫 脹・ 腫 瘍・ 痛について臨床的事実 また、ROB治療後 「 か ら だ 」 全 体 の バ ラ 変形などがある場合 から再再度考察を重ね 「 上 腹 部 」 の や わ ら か ンスを、重心を安定さ など る必要がなくなり は、 まっすぐに自然と すでに新たに提案さ に観察されます。 仰向けに寝れるよ せていただいた現象 うになるものと考 【 Ⅰ「 入 り 出 」 の 原 動 「 腹 腔 圧 」 が 高 い ほ 力=「体液の移動」に ど、腹部を圧迫するこ えられる。 腹部の圧痛を取る わたしが大胆に推測す た め に 斜 め に 寝 るには、腹部の圧痛と て か ら で は、「 か いうものかということ らだ」が無意識に です。 がある状態などの場 い場合が多く、的確な なってしまいます。 が み を つ く り、 「上腹 に「上腹部」がく を加えてゆきます。 合など 部の柔軟度」をやわら ぼむ状態をつくり では、お腹に生じる 腹部の圧痛を取っ 圧痛とはなにか、どう ⑥「からだ」そのもの 【Ⅹ引き続き腹部の圧痛について】 か く し、「 上 腹 部 」 が がくぼみ腹部の圧 そのため、ROB 【Ⅸ腹部の圧痛を明確にする】 痛が緩和される現 治療で「上腹部の 今までにない新たな ⑤精神的ストレスで悩 象が観察される。 柔軟度」をやわら み・怒り・嫉妬など かくし、スムーズ 視点なので再度、考察 ③ 頚 の 緊 張・ 背 中・ 腰・膝を曲げるこ と に よ っ て、「 上 腹部」がやわらか く な り「 上 腹 部 」 が く ぼ み、「 か ら だ」全体の重心を 安定させる現象の あることが観察さ れる。 ドで自然と斜めに ④また、ベッドサイ 仰向けに寝ている この頚の緊張や背 し てゆきます。 中・腰・膝などがまが それらの関係を再度 る と、「 上 腹 部 」 が や 列挙してゆきます。 勢と動作の異常を解明 ケースでは、本人 向けに寝ている お腹の圧痛を3段 妊娠―ホルモン異常― ら か く な り、「 上 「上腹部」がやわ になっているのを 「からだ」が斜め ㋐ 自然と斜めに仰 胸腹(むねばら)と背 感じていない。腹 スムーズにくぼむ 密接な関係がある】 ようになり、お腹 という関連から、「か の圧痛が少なくな らだ」全体の「体液の り、仰向けに=上 移動」の程度をあらわ つまり、だるさ・痛 み・しびれ・変形など は、「 か ら だ 」 全 体 の バランス、ここでは特 てきたものと思われま 理的負担が加わり生じ 体の各部分に過剰な物 定させようとして、人 が生じるものと考えら いるという自覚も、あ 痛がない、という現象 しての物体の重心を安 ムとして、腹部の圧痛 「 か ら だ 」 を ゆ が め て ズにくぼむ―腹部の圧 として、一個の人間と ためのアラームシステ 痛 を 避 け よ う と し て さー「上腹部」がスムー に重心を安定させよう の柔軟度」がやわ 状態が「上腹部の柔軟 て、高い「腹腔圧」で「か 究しようとのこころみ てあおむけに寝られる らかくなるととも 度」の程度にあらわれ、 らだ」全体が維持され もありませんでした。 ようになってきます。 に、「 上 腹 部 」 が 人類の姿・形・動作と ている状態が変動する また、わたしたち人 このような事実から ときには、生命維持の 類も無意識にお腹の圧 「 上 腹 部 」 の や わ ら か します。さらに強い力 痛と人体力学的(姿勢・ 腹部の柔軟度」がやわ み・しびれ・変形が生ず んど全てが、RO B治療で「上腹部 【 Ⅱ「 体 腔 圧 の 変 動 」 を 入 れ る こ と に よ っ 動作)なかかわりを追 らかくなるにしたがっ ると考えられます。 患者さんのケース ⑤また、横向きでな よ る「 体 腔 圧 の 変 動 」 と に よ っ て「 上 腹 部 」 にはありません。また、 また、横になって海 にわたると筋肉・神経・ の場合で いと寝られなかっ と 人 体 の「 正 常 機 能・ がくぼむ状態をつくる 医学的な方法論として 老状にしか寝れないよ 関節・血行などに負担 「 上 がかかり、だるさ・痛 た患者さんのほと 構造・形態」との関係】 のに、強い力を必要と お腹を圧迫してその圧 う な 患 者 さ ん が、 ① 頚 の 緊 張・ 背 中・ はその時点で「か 階であらわすと 腰・膝などを曲げ 中・ 腰・ 膝 の 曲 が り、 腹部」がくぼむ現 わらかくなりお腹の痛 みがとれるという現象 る こ と に よ っ て、 を題材にして らだ」の違和感= きます。 新たな切口ですので でないと歩けない、手 前回に続き掲載してゆ が上がらないなどの姿 【Ⅷお腹を押さえた痛み=圧痛 と頚の緊張・背中・腰・膝の曲 がりなどとの関係】 【Ⅵ胸腹(む ねばら)と はどうい 日本の国民一人ひとりが、自ら 【Ⅱ「体腔圧の変動」状態が「上 う状態か】 の「からだ」の「しくみ」を生 腹部の柔軟度」の程度にあらわ かすことで、日本を再生する れ、人類の姿・形・動作と密接 【Ⅶ背中・腰・膝の曲がり、頚 前回も、井村裕夫 公益財団法人先端医療 が回らない、すり足でないと歩 な 関 係 が あ る 】 振興財団 名誉理事長が「先制医療」 (図1) けない、手が上がらないなどの を、大内尉義 日本老年医学会理事長は「フ 姿勢と動作の異常は、 「からだ」 全体を守るための防御反応】 レイル」 (図2)という概念をそれぞれ提案 【Ⅲ人体力学 (姿 勢と動作)発 見 されていることを紹介しました。 に至る経緯について】 そ の 上 で、「 健 康 体 の 特 徴 」 で あ る「 上 腹 部 の 柔 軟 度 」 を「 指 標 」 ( 図 3) と す れ ば、 病気の発症・介護に至る手前でより的確に発 【Ⅳわたし自身の「からだ」の 見でき、 「上腹部の柔軟度」をROB医療に 気づきについて(特に人体力学 より回復させることによって「先制医療」が =姿勢と動作の観点から) 】 健康体を活かす医療 目指す病気の発症予防が、 「フレイル」が目 指す介護予防ができることを提案させていた だきました。 また、曽野綾子さんが警鐘を鳴らす「年寄 をどう始末するか」にも具体的な解決の糸口 となる道筋ができることを提案させていただ きました。 それでは前回と同じく、 「上腹部の柔軟度」 という「新しい概念」にいたる道を述べてゆ きます。 それと同時に「上腹部の柔軟度」と「人体 力学」の関係を詳述し、その後、菊地臣一福 象が観察される。 まりなかったのだと思 が正常な姿勢をそのま をむいて寝れるよ す「体腔圧の変動」の れます。 そのため、腹部の圧 います。 ま正常であると感じ取 うになる現象を観 状態が「上腹部の柔軟 しかしながら、臨床 れるように考えられま 度」にあらわれ、その 痛とは、その時点でこ 察できる。 時点での「腹腔圧」の れ以上「上腹部」がく 研究の中からベッド上 す。決して小脳や内耳 他にたくさんの例 状態の程度が表されて ぼんではいけないとい でわたしが胸腹(むね のように今まで知られ す。 がありますが、特 いると考えられます。 う、「 か ら だ 」 に と っ ばら)=「上腹部」が ている器官だけで平衡 そのため、逆に「上 固くお腹が膨満してい 感覚を司っているので 腹部」のやわらかさを る状態の患者さんのお はないと思うのです。 つくってあげると、「上 腹を強く圧迫すると圧 これらの例から、今 腹部」がスムーズにく 回 は さ ら に 人 体 力 学 ぼむ状態が生まれるた ㋒ R O B 治 療 後、 圧痛は3度 て「 上 腹 部 の 柔 そのものをゆがめ う ち に「 か ら だ 」 らだ」は無意識の どに器質的な疾患が ん。圧迫しなくとも感 けようとします。 などー例えば胃腸な などほとんどありませ をゆるめその圧痛をさ 人類は姿勢・動作に置 般の動き」がととのい、 さらにおしつづける (姿勢・動作)に限って め、「呼吸・循環・人体 秘・下痢などの消化 圧迫して痛みがあるか 管の運動機能の低下 どうかを確認すること と膝を曲げ、「上腹部」 説 明 を お こ な い ま す。 力学・自律神経・内臓全 痛がでますが、 自然に仰向けにな 軟度」をやわらか に今回紹介した① 一 般 的 に、「 腹 腔 圧 」 て危険を知らせる警告 反応と受け取れます。 ②③④⑤の臨床的 が高い場合は 観 察 に よ り、「 か ①内臓全般の働きが弱 しかし、日々の生活 い状態―例えば、便 の中では、特にお腹を るように指示した いて「上腹部」のやわ 「 か ら だ 」 の 危 険 を 知 後では、まっすぐ くすることによっ て、「 上 腹 部 」 が に仰向けに寝れる ようになる。 腹 部の圧痛はほとん ど0 ―例えば、大網・腸 あることです。 合など多種多様。 る な い に か か わ ら ず、 部の柔軟度」を維持す ぼむ状態を生み、腹部 ると考えられます。 スムーズにくぼむ 状態をつくり腹部 ②内臓脂肪が多い状態 すでに皆さんご経験が るために「からだ」を の圧痛をさけようとし そのため、「からだ」 斜めにしているケース て、無意識に「からだ」 をゆがめて、「からだ」 の圧痛を避けてい また、ベッド上で自 ら か さ を つ く り、 ある場合などー例え じる痛み=いわゆる腹 「 上 らせる警告反応として ば他の内臓疾患の場 痛については病的であ 然に寝ていても「上腹 腹部」がスムーズにく のお腹の圧痛がなくな うになる。腹部の 違和感を感じるよ がっているような だ」は、なにか曲 と、本人の「から すぐにしてやる 頭から足までまっ ㋑ これを強制的に 頚が回らない、すり足 皮膚 部の圧痛は2度 肝臓病・腎 臓病 等 島県立医科大学学長・理事長出演・監修のNH Kスペシャル 『 「腰痛・治療革命」~見えてきた痛みのメカ たまご理論で病気のしくみを考える 石垣 邦彦 ニズム』を題材にし、 「からだ」の「しくみ」 がスムーズにはたらく状態= 「健康体の特徴」 である「上腹部の柔軟度」と「人体力学」の 円形脱毛症・アトピー・乾燥 肌・皮膚のただれ等 その他 関 係 を 核 に す え、 「腑に落ちる」 ・ 「納得がい く」 ・ 「違和感のない」新しい概念の実際を述 健康体 第3ゾーン 数値異常・器質的変化・病気 難聴・耳鳴り・めまい・視 力低下・白内障 べてゆきたいと思います。 生化学 免疫 手・足・顔の むくみ ガン・リウマチ・クロー 三大特徴 重心が不安 ン病・重症筋無力症 定になる アレルギー・アナフィ 不定愁訴 全身の浅黒 腰・膝が曲が 内臓機能低下 ラキーショック い状態 る・腰のだる 第1ゾーン 人体力学 さ、重さ・痛 第2ゾーン 肺ガン・COPD・ 肺炎・ゼンソク・ 睡眠時無呼吸 早食い・大食・冷食・酒 甲状腺機能低下・亢 進・生理不順・生理 痛・不妊 生活レベルの低下 腰椎ヘルニア・変形性膝関節症・ 股関節症・外反母趾・肩頚の痛 呼吸の深浅 足のひび割れ・ しもやけ・こむ らがえり・冷え・ いきぎれ のぼせ・顔から の汗 ホルモン 体液の循環 取り入れ・消化・吸収・排泄 自律神経 高血圧・脳卒中・心筋梗塞 脳卒中・認知症 慢性胃炎・胃腸病・腸閉 塞・便秘・下痢・痔 神経症・統合失調症・不 眠・キッチンドリンカー むねばら これらのことか ら、「 か ら だ 」 自 体は「からだ」を 間膜などに内臓脂肪 病的な(結果として もよくみられます。 をゆがめてゆくものと の各部位に物理的な力 ることが観察され ここでの驚きは、明 思われます。 が多く沈着している の病気が表す)腹痛そ の負担をかける必要が ます。 場合 のものについては、現 らかに斜めになってい 逆 の 表 現 を す る と、 なくなるのです。自ず そうすれば、なぜ ③循環不全の状態―例 代医学のガイドライン るにもかかわらず患者 お腹のやわらかさがあ と、膝が伸び、腰が伸 えば、大動脈弁閉鎖 があるので、ここでは さん本人は、「からだ」 る と、「 か ら だ 」 の ゆ びることになります。 不全があり、循環不 詳 し い 説 明 を 省 き ま はまっすぐだ、との感 がみはおこりません。 歳の8月度体験発 覚があります。その斜 良がある場合―例え す。 つ ま り、「 上 腹 部 の 表の患者さんが、初診 ば、足を冷やして体 ここでは、先ず人体 めになっている患者さ 柔軟度」をやわらかく 時 に 歩 く の が や っ と 液の循環と対流が低 力学(姿勢)と関係の んの「からだ」を人為 しておくと、「上腹部」 で、タクシーで来院さ など。 げると、患者さん自体 め、 お 腹 の 圧 痛 を 避 療を直接全くしていな もお腹を圧迫してまで な違和感を例外なくも だ」をゆがめる必要が は、帰りスタスタと歩 がった状態よりもお腹 ぼ む 状 態 が 生 ま れ ず、 だから、今まで「上 の 圧 痛 は 強 く な り ま 「呼吸・循環・人体力学・ 管支喘息がある場合 す。 こしている場合―気 ていいほどないことで 状 態 で は、 斜 め に 曲 腹部」がスムーズにく の「しくみ」です。 ④呼吸機能が低下して 痛みを確認しようとす たれます。 ないということです。 いて帰れ、3か月で5 そ し て、 む り や り と こ ろ が、「 上 腹 部 の センチ身長が伸びまし いる状態―例えば肺 ることなど、日々の生 がんで呼吸不全を起 活の中では全くといっ まっすぐにしてあげた 柔軟度」が固いと、「上 た。その治効原理がこ 場合など。 不良をきたしている しかし、そうはいって はなにか曲がったよう け よ う と し て、「 か ら くとも、ROB治療後 えば、低気圧で循環 て述べてゆきます。 下している場合―例 あるお腹の圧痛につい 的にまっすぐにしてあ がスムーズにくぼむた れました。腰・膝の治 82 ⑳ 〒 581-0061 大阪府八尾市春日町 1-4-4 電話 072 (991)3398 FAX 072 (991)4498 ホームページアドレス http://www.tamagobl.com/ たまごビル院長 《原始の単細胞の生命から 図1 健康体と慢性疾患の関係 図3 図4 人体力学に至るまで》 【Ⅰ「入り出」の原動力=「体 液の移動」による「体腔圧の変 動」と人体の「正常機能・構造・ 形態」との関係】 今後のあるべき医療 「フレイル」 の位置づけ 図2 平成28年9月15日(木曜日) 聞 新 内 河 第 1 2 6 1 号 (昭和56年10月19日・第 3 種郵便物認可) (3)
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