地域資産のコンテンツ化による, 新たな価値の創出!

芸術地域デザイン学部
NAKAMURA
地域デザインコース
TAKATOSHI
中村 隆敏
教授
「地域資産をコンテンツ化し,新たな価値を持たせる研究」
「ICT 活用能力を基盤としたクリエイティブな人材育成の研究」
「ICT 活用教育の実質化における研究」
[キーワード]
映像デザイン,地域コンテンツ,アートプロジェクト,VR・MR,
メディア芸術,ファブリケーション,創造的人材育成,ICT 利活用教育
地域資産のコンテンツ化による,新たな価値の創出!
研究紹介
◆研究概要
近年の主な研究内容をご紹介します.
◆テーマ1
「地域資産を映像など,多様なメディアを用いてコンテ
ンツ化し,新たな価値を持たせる技術や仕組みの開発」
これには感性や造形的な要素を組み込み,質的に豊か
な表現を目指す芸術的なアプローチを重視しています.
また,その価値をどのように世の中に拡げるのか共創的
なデザインも必要です. 具体的には,ICT を用いて有
田焼の伝統工芸技能を形式知化し,教材コンテンツのモ
デル化を図る研究を実施し以下の成果を上げています.
①地域協働シニア層向け鑑賞型エコ・ミュージアム教材
コンテンツの開発(2010-2012)
②立体視と 3D 実物模型による伝統工芸技能習得支援教
材コンテンツの開発(2013-2015)
③高精細描画装置と MR 立体視による模写再現型伝統
工芸技能支援教材の開発(2016- )
地域資産とは,観光名所など目に見えるものだけでは
ありません.歴史や逸話,街並み,風土,生活様式も含ま
れます.それらを学生や市民の皆さんと協働し映画やア
ニメーションなど,新たなコンテンツとして創造する取
り組みを行ってきました.これらの成果が地域の新しい
文化や新産業創成に繋がれば良いと思っています.
◆テーマ2
「クリエイティブな人材育成として全ての人に ICT 活用
能力を基盤とした創造力,想像力を修得するプログラム
の開発.さらに専門的なディレクション,プロデュース
能力を持った人材育成」
このテーマを目標として,産官学で連携を図り「クリ
エイティブプラットフォーム」を創出し,学生も含め県
内のクリエイター育成事業に取り組んできました.さら
に,制作支援や啓蒙普及としてコンテンツデザインコン
テストやメディア芸術を中心としたアートプロジェクト
も行っています.そして,永年の実績を持つデジタル表
現プログラムの取り組みなど本学の創造的な人材育成の
機運が高まり.芸術地域デザイン学部の開設に至りまし
た.今後は,これらの恵まれた環境で学んだ学生が,ク
リエイティブな活動を通じて地域で活躍していくことを
期待しています.
◆テーマ3
「ICT 利活用教育の実質化における研究」
ICT 利活用教育とはハードやソフトに依存するもので
はなく情報活用能力を育成することです.当研究室では,
テクノロジーの進展を見据え,情報社会学の知見を深めな
がら教育に活用するための研究を進めています.デジタル
ファブリケーションや VR,MR など先端技術を汎用化さ
せ,教育現場で活用できる効果的な教材コンテンツの開発
を目指しています.
コンテンツデザインコンテスト
立体視によるろくろ技能教材
3D プリンターによる教材開発
撮影・照明ワークショップ
掲載情報 2016 年 8 月現在
地域を元気にしたい方へ
一言アピール
クリエイティブな手法で地域資産をコンテンツ化したい自治体や企業の皆
さまのご相談をお待ちしています.
産学・地域連携機構より
創造力をもった視点と,技術革新,そして地域への熱い想いとの融合で,これまで注目され
ていない「モノ」や「風土」が地域資産となるかもしれません.本手法を用いて,地域の活
性化を目指そうと考える方は,是非,ご相談ください.
佐賀大学研究室訪問記
2016
佐賀大学
産学・地域連携機構
(佐賀県佐賀市本庄町1番地)
(お問い合せ先) 国立大学法人 佐賀大学 学術研究協力部 社会連携課
TEL:0952-28-8416
E-mail:[email protected]