飛田英夫 Hideo TOBOTA 「私のイメージ - “私”と言うが、これは本当に私のものなのか? 素早く、気づかれずに、入り込んだ、外の何かからのイメージである ということを確信できるのだろうか? たとえ、その様な事であって も これらのイメージは、今。開かれ、私のイメージとして出発する。 たとえ私のもの、そうでなくとも、容認、否定の為の要素ではない。 そのような些細な違いは、決して大した事ではないだろう。」 飛田英夫は 20 年余り、主にインスタントカメラでの写真を展開し個人的で特異な世界の創 造を試みている。 映画のワンシーンを参照としてミニアチュールを作り、飛田英夫は世界を構築し、正確に言 えば再構築している。 彼のジオラマは彼の“想像の映画館“から構成された映画の囲まれた時空の中で止まりかけ た時間、イメージの停止である。段階的に、これはアーチストの制作の材料の様な時間であ る。彼は躊躇わず、この事が存在したという最後の証拠となる”瞬間“が一つのイメージが 出来上がった後、舞台装置を解体する。 私達は 彼の方法論の不自然さにもかかわらず、決して騙されたとは思わない。飛田英夫は 様々なイメージを引用し、一つのイメージしか作成できない、ポラロイドカメラを使用して 世界を破壊し、創造し、作品となるイメージのみを倍増させ、この複雑さを瞬間に捉える。 このミニアチュールの世界、写真家によりこの小宇宙は進化して 多少のノスタルジーがあ る空想へイメージに導かされ、彼の記憶によって、私達の記憶によって?、、それとも、新 しい現実にと困惑しながら、親しさをも感じる空想の提示により 私達に様々な事を思い起 こさせる。 グザビエ マルテル +H
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