救急搬送の遅延について

記 者 発 表 資 料
平成28年8月25日
(担当)消防局救急課
(内線)780-2303
(代表)234-1111
救急搬送の遅延について
平成28年8月19日(金)に発生した救急事案に出場中の救急車が脱輪し走行不能となったため、
別の救急隊が出場し、病院収容が約16分遅延したもの。
1 経過
8月19日(金)
22時44分
119番通報受信(太白区の70歳代男性、胸痛による救急要請)
46分
救急隊出場
52分
要請現場近隣で事故発生
(救急隊員2名は走って現場へ向うとともに、指令課へ事故報告)
53分
救急隊員が患者接触(心電図モニター装着、酸素投与実施)
54分
指令課で別の救急隊へ出場指令
23時04分
傷病者が心肺停止状態となり、救命処置を開始
09分
後発の救急隊が現場活動開始
20分
現場出発
35分
病院到着
(病院収容後に心拍再開するも、翌日早朝に死亡確認)
※後発の救急隊の現場滞在時間(11分間)を考慮すると、事故が発生していなければ23時04
分に現場を出発し、23時19分に病院に到着できていたと想定されることから、約16分が
遅延時間となる。
2 事故内容
狭い道路で鋭角の曲がり角を左折する際、運転ミスにより左後輪を側溝に脱輪した。助手席側に電
柱があったため自力で上がれず走行不能になったもの。その後、レッカー車により移動。
3 病院到着遅延と死亡との因果関係
搬送医療機関の医師によると、約16分の遅れと死亡との因果関係については不明とのこと。
4 再発防止策
・ 狭い場所では隊員が降車し確実な安全確認を実施するなど安全管理をさらに徹底する。
・ 研修や訓練を強化し、常に職員の運転技能の向上に努める。
・ 市内の狭い道路や救急車の通行に支障のある箇所を地図上にプロットするなど、全救急隊で共通認
識を持ち、救急活動における事故防止の徹底を図る。