溶剤再生装置(ソルベント・リサイクラー) 基本説明

溶剤再生装置(ソルベント・リサイクラー)
基本説明
Japan Limited
ユニラム・ジャパン・リミテッド
溶剤再生装置について
1. 溶剤再生装置とは
2. 溶剤再生装置の仕組み
3. 溶剤再生装置の種類
4. どのような溶剤が再生できるのか?
5. 再生された溶剤の用途
6. 現在までの代表的ユーザー様
7. ご使用にあたっての注意事項
8. 検討依頼書
1. 溶剤再生装置とは
当社機器の溶剤再生装置は、再生させようとする廃溶剤を、装置内の
タンクに入れ、タンク底部に埋め込んであるヒーターでタンク内を加熱し、
設定された温度まで温めて、取り出したい溶剤を気化させ、コンデンサーを
通し、冷却させ再度液体に戻すといった蒸留再生システムです。
再生させようとする溶剤の沸点を調べて、気化する状態まで加熱し、
取り出したい溶剤だけを出すことが出来ます。また、再生させた後の
タンク内に残っている残留物も、耐熱耐溶剤の特殊バッグをセットしておけば
手を汚す事も無く、きれいに処分できます。
(残留物が固形化、またはゲル化される場合のみ、特殊バッグを使用します。)
2. 溶剤再生装置の仕組み
上部安全蓋
蒸気取入口
コンデンサー
蒸留タンク
廃溶剤
冷却ファン
下部埋込ヒーター
1. 蒸留タンク内で廃溶剤を加熱、気化させます。
2. 気化したガスが、コンデンサー内に入ります。
3. 冷却ファンでガスが冷やされ液化します。
4. クリーンな再生液が出口より排出されます。
再生液
3. 溶剤再生装置の種類
当社の溶剤回収装置は大きく分けて3種類のタイプに分かれます。
1. バッチ式・・1回投入した分のみ再生作業を行う。
2. 連続式・・・中の廃溶剤が蒸留されていくと、減っていきます。
これを減った分だけポンプで追加充填します。
3. 真空式・・・発火点がやや低く、高沸点の溶剤に対して有効です。
タンク内を真空にする事により、沸点を下げて、
安全に蒸留させる事が出来ます。
* この3タイプの選び方は、ユーザー様の再生させようとする溶剤、
1日にどれくらいの量を再生させたいのかで分かれます。
また、再生させようとする溶剤の沸点と、発火点を調べて頂き、
蒸留するにあたり危険でないかを確認して下さい。
沸点は、250℃以下、発火点は、300℃以上が望ましいです。
再生する溶剤のMSDSがあれば、すぐに確認できます。
(MSDS=製品安全データ シート)
機種選定の方法
1. どういう溶剤を再生したいか?
2. 1日あたりの処理量は?
3. 廃溶剤に含まれる再生する以外の含有物は?
(これは、再生させた後に残るスラッジが、固形化するのか、
液状のままで残るのかで機種も変わります。)
例:
再生させたい溶剤
シンナー/トルエン
塗料系の含有物
スラッジ
固形化
油系の含有物
液状化
4. どのような溶剤が再生できるのか
再生させる溶剤の種類は、かなりの種類が再生可能です。
一般的に知られていないような溶剤もかなりありますが、
業種によってだいたい似たような溶剤を使われています。
主だった物としては、
炭化水素系溶剤 ・・・ トルエン、キシレン、ソルベントナフサ、
ノルマルヘキサン、イソヘキサン、等
アルコール系溶剤 ・・ メタノール、エタノール、ブタノール、
IPA(イソプロピルアルコール)、等
ケトン系溶剤 ・・・・・・ アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、 等
エステル系溶剤 ・・・
酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸メトキシブチル、
酢酸ノルマルプロピル、等
上記はほんの一例ですが、他にもかなりの種類が使われております。
解らない場合は、前述のMSDSを参考になされるか、もしくは
私どもの方にご連絡頂ければすぐに再生可能かどうかを判断できます。
尚、逆に再生が困難な溶剤や、再生不可能とされる溶剤もあります。
・加熱行程時に、突沸現象が起こる廃液
・廃液の沸点温度が280℃以上の場合
・廃液の発火点が250℃以下の場合
・かなりの粘度がある場合(種類により再生可能ですが、ほとんど
回収できず、非効率になる事が多いです)
ニトロセルローズが混入されている溶剤は絶対再生させないで下さい。
ニトロセルローズは、摂氏135℃~165℃で発火する為大変危険です。
一部のラッカー、インク、粘着剤等に含まれている場合もあります。
*多種類の物が含まれている廃溶剤は実際に再生テストを行って
みないと解らない場合があります。そのような場合は、ユーザー様
から廃溶剤を一斗缶で1~3缶ほどもらって下さい。ユニラム・ジャパン
に送っていただければ、試験し、データを提出させて頂きます。
5. 再生された溶剤の用途
再生された溶剤の用途は大部分が洗浄用として使用されています。
中には、再生液と新液を混ぜて使われるケースもございます。
たとえば、シンナーなどの場合、再生されたシンナーは、
塗料を吹き付けるガンスプレーなどの洗浄用に使用されていたり、
また汚れてくれば繰り返し再生し使用するといった事が可能です。
6. 現在までの代表的なユーザー様
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JA自動車センター
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JR西日本
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YKK
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アーク
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イーストマンコダック社
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イサム塗料
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オリエンタルモーター
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核燃料サイクル開発機構
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化研テック
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片倉工業
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関西ペイント
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関東化成工業
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キャノン各社
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キング工業
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クラレ
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信越化学
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新来島ドッグ
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ソニー各社
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ダイムラークライスラー 系列各社・
太陽インキ製造
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田中金属工業
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帝人製機
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東罐工業
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東京電力 柏崎
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東芝テック
東ソー
東陶機器
東北リズム
豊田合成
トヨタディーラー 系列各社
豊通エンジニアリング
日産 系列各社
日本オーチスエレベータ
日本ガイシ
日本プラスト
日立化成品工業
日立製作所
富士通ゼネラル
ブリヂストン
米国海軍(横須賀・那覇)
朋和産業
ボーイング社
ポーラ化成品工業
ホンダ 系列各社
マツダ 系列各社
三菱重工業
ヤナセ
ヤマハオートセンター
その他 1800社
7. ご使用にあたっての注意事項
本装置をご使用して頂くにあたり、ユーザー様には以下の事項を
ご説明して頂き、安全に使用して頂く事をお願い致します。
1. 設置場所の確認
火気のある場所、または作業で火花が出るといった場所は
設置しないで下さい。また、ライターや、タバコを吸っての
作業も絶対にしないようにお願いして下さい。
極端に密閉された場所での設置は換気が必要です。
溶剤によっては再生したものからも気化が始まったり、
臭気が出てきて大変危険です。
2. 電源の確保
当社の機器は全て単相200vです。設置時には必ず
漏電ブレーカー付の専用回路にて使用して頂く様に
お願いして下さい。他の機器との分岐配線での使用は
再生作業に十分な電力を使えず、時には不具合が
出てくる場合もございます。
3. 再生作業中の注意
再生作業中はタンク付近は高温になっており、触るとやけどの
恐れがあります。また蒸留中は決してタンク蓋を開けないように
お願いして下さい。高温の蒸気が出てきて大事故に繋がる
事も考えられますので、特にこの事は注意するようにお願い
いたします。
ご販売していただく上で、解らない事がございましたら
いつでもご連絡下さい。 鈴木か、高橋が承ります。
Japan Limited
ユニラム ジャパン リミテッド
〒263-0004
千葉市稲毛区六方町90-3
TEL:043-304-8885
FAX:043-304-7821
溶剤回収装置・Qシート・検討依頼書
貴社名
部署・担当者名
住所
〒
連絡先
TEL FAX
E-mail
* 現在の貴社の廃液の処理方法を教えて下さい。(処理業者引取り、貴社施設での燃焼等)
分かる範囲でお答え下さい。* MSDS(Material Safety Data Sheets)を参考にして下さい。
○溶剤名
○沸点/発火点温度 ℃/ ℃ ○廃溶剤発生量 ℓ/月間
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○成分
○溶剤購入費用 ℓ/円
廃溶剤の粘性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・□粘性無 □粘性有 □毎回変わる
含有不純物はなんですか? ・・・・・・・・・
廃溶剤中に含まれるスラッジ量 ・・・・・・・・・約 %
廃溶剤に水分は含有されていますか?・・・・□有 □無
1ヶ月の稼働日数は何日ですか? ・・・・・・ 日/月間
1日何シフトですか? ・・・・・・・・・・・□8時間
□16時間 □24時間
装置運転の希望 ・・・・・・・・・・・・・・□連続式 □バッチ式
残滓状態の希望
・・・・・・・・・・・・・・□液状、湿潤状態 □固形化
○ 設置場所の条件
供給電源 単相200vが単独で配線できる状態ですか? □はい □いいえ
エアー供給設備(コンプレッサー)は有りますか? □はい □いいえ
設置場所は空調が行われている場所でしょうか? □はい □いいえ
○ その他、ご質問等ございましたら、お願いします。 ありがとうございました。
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