閻魔になりたくないお地蔵様 天使大福 ︻注意事項︼ このPDFファイルは﹁ハーメルン﹂で掲載中の作品を自動的にP DF化したものです。 小説の作者、 ﹁ハーメルン﹂の運営者に無断でPDFファイル及び作 品を引用の範囲を超える形で転載・改変・再配布・販売することを禁 じます。 ︻あらすじ︼ 意識がある、お地蔵様は最初は動けなかったが人の形をとり動ける ようになった。 このお地蔵様は前世の記憶をもっており自分の姿に驚いた。何故 なら、前世の記憶にあるゲーム、東方Projectに出って来る。 四季映姫だったからだ。四季映姫になった、誰かさんは閻魔になりた くないっと思うのだが⋮⋮ 東方projectの二次創作で原作は参考程度にして書いてい ますので矛盾多々あり。 基本的にその場で考えて書いていますので、いきあたりばったり 注意。 、アンチ・ヘイト 、誤字、小 オリ主、オリジナルキャラ、オリジナル展開、オリジナル設定、キャ ラ崩壊、独自設定、独自解釈、転生 ? があったら指摘してくれるとありがたいです。 注意に誤字と書いておりますが、誤字、使いどころがおかしい言葉 アンチ・ヘイトは念のため ダメな片はブラウザバックを推奨。 れています。 学生みたいな文章力、表現力のなさ、片言の地文、色々な要素が含ま ? 第 第 第 第 第 第 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 話 │││││││││││││││││││││││││ 2 話 │││││││││││││││││││││││││ 始まり │││││││││││││││││││││││││ 73 68 66 62 59 55 51 49 46 44 41 39 36 34 30 25 22 18 16 13 10 7 4 1 目 次 第 22 第 第 第 第 第 第 第 第 第 第 第 第 第 第 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 第 23 第 24 第 第 第 第 第 第 第 第 第 話 │││││││││││││││││││││││││ 32 31 30 29 28 27 26 25 95 93 91 89 87 85 82 78 76 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 話 │││││││││││││││││││││││││ 33 始まり 俺はお地蔵様だ。 だが、ただのお地蔵様では無く、動くことが出来る。言葉も話せる。 最初は動け無かったし言葉を話す事ができ無かったが意識があった。 それから何年か経ったころから人の形を取り、動き、喋れる様になっ た。 優 人の形を取り動く、そんな俺は前世の記憶がある。最初は記憶があ るせいで混乱したが今はどうでも良いことだと思う。前世の俺 しい奴の分類に入る男だった様だ。 動けるようになったときは嬉しくて動きまわった。そんなときに 俺は水面に映る自分の姿を見た。映る姿を見て俺は驚いた。なぜな ら前世の記憶にあるゲームのキャラに成っていたからだ。 そのキャラは、東方Projectの四季映姫だった。気付いたと きは驚くだけで他には何もなかった。 ﹁⋮⋮退屈です﹂ 近くに村はあるが 、来る人はお供え物を置いて行く人だし、話し 掛けようとすると逃げる。だから村とは話が出来ないでいる。逃げ られるって凄く悲しい事ですね。 村の方が騒がしくなりだした。気になり村人に気付かれ無い様に もしれん⋮﹂ 探してください あの女性の子供が帰ってこないのか可愛そうに⋮⋮ん ﹂ その子を えており、下手をすればスケートリンクのように滑るだろう。俺は注 森に入ってみた。森は薄暗く太陽の光を木が遮り、足元には苔が生 に喰われてなければの話だが⋮⋮森に行ってみよう。 助ければもしかして村人とお話が出来るかもかれない、その子が妖怪 ? 1 ? 騒ぎの中心に近づく。そこには女性と村長らしき年老が話していた。 ﹁子供が森に行ったまま帰って来ないんです ! ﹁そう言っても森には妖怪がおる。もしかしたらもう喰われているか ! 意しながら奥へ進む。 ある程度進むと泣き声が聴こえ、聴こえた方向に行ってみる。そこ ﹂ には顔を真っ赤にして泣いている子供がいた。 ﹁⋮⋮大丈夫ですか ﹁食べる ﹂ ⋮⋮いいよな ﹂ 探して出てきたのは饅頭。お供えにきた人が置いて行った物だか ﹁これ、食べますか たいと思って何か無いかと探す。 てきた。それでもまだ泣いてる⋮⋮俺はどうにか泣き止んでもらい 子供に話し掛けてみた。すると子供は見ず知らずの俺に抱き付い ? ? てくる。 ﹁どうしたの ﹂ ﹁⋮あ、あ⋮⋮の⋮また会える ﹂ ま 子供が此方に戻っ 俺は子供に聞いた。すると言い難そうに言葉を口にした。 ? 驚いた、仲良くなるような事はしてないのに⋮⋮また会える ? あ、これが子供か大人より警戒心がなく疑いもしないで正に純粋って ? 行くが途中で此方を見た。どうしたのだろうか 村の前に着いたから子供の手を離した。すると子供は村人走って ﹁着いたよ、じゃあね﹂ せたかったらしい⋮⋮だからって無茶し過ぎだと俺は思う。 みた。すると笑顔で花を見せてびらかした。どうやら花を母親に見 を取り森から出よとうする。その間どうして森に来たのかを聞いて 感が出るし、なんか怪しいと思われるかもしれないな。俺は子供の手 危ない、俺って言うところだった。女性が俺って言ったら凄い違和 ﹁お│私はね。他のところだと、多分違うよ﹂ ﹁お地蔵様て女なんだ﹂ を観察でもするように笑顔で回る。 に、自分がお地蔵であることも含めて話した。すると子供は俺の周り となんか暖かい物を感じたが気のせいだろう。俺は自己紹介を子供 子供は饅頭を見ると泣き止んで食べる。食べているのを見ている ? ? 2 ! やつだろうな。 ﹁そこに円上の石がある。そこに私は居るよ﹂ 子供は嬉しそうに﹁バイバイ﹂と言って村に帰って行く。これで村 人も話し掛けても逃げ無くなるかな。 3 第 話 子供を助けてから村人がよくお供え物を置きに来るようになった。 話し掛けて見ると逃げる。人は来る様にはなったが⋮⋮まだ、駄目の ようだ。 ﹁映姫さん、お饅頭持ってきました﹂ 俺に話し掛けて来るのはこの前、助けた子供だ。そう言えばこの子 の親がお礼を言いに来たな⋮⋮そしてお供え物を置いて行ったな。 ﹁ありがと﹂ 饅頭ばっかりお供え物に置いて行く。村人は毎日饅頭を持って来 ないのですか ﹂ る。饅頭ばかりだと粗の内、饅頭が怖くて、ぶるってしまいそうだ。 ﹁ま、饅頭以外は ? てるのか それとも村人は饅頭が主食なのか ﹁あ、家にくれば、あるよ﹂ 掴む。村か⋮仲良くなれるかな⋮まあ、今すぐじゃなくてもいいけど 子供は﹁行きますよ﹂と言葉を聞いた瞬間。笑顔になり、俺の手を ﹁⋮⋮行きますよ⋮﹂ ださい。 いでくれ、すごく罪悪感がでってくる⋮⋮わかったから泣かないでく 子供が涙目で見てくる。その捨てられた子犬のような目を向けな ﹁どうしても﹂ ﹁ごめん、行きませよ﹂ ている。俺を無理あり引っ張る子供、それも行かない。 と仲良く無いからだ。それに⋮⋮話し掛けても逃げられるしと思っ 子供が俺を家に連れて行こうとするが断った。なぜならまだ村人 ? どうやら袋には饅頭以外は入って無いみたいだ。村で饅頭流行っ ﹁ない⋮⋮﹂ 似たなにかが出る。 食べたく無い訳ではないが⋮⋮毎日同じ物を見えると胸焼けにも 子供に聞いてみた。すると懐から袋を出した。 ? そう思うくらいにお供え物は饅頭が多い。 ? 4 2 な。 ﹁お母さん ﹂ お地蔵様、連れてきたよ﹂ ﹁あら、お地蔵様連れてきたの 子供の母親が見てくる。それもそうだろうな。こんな女がお地蔵 だとは思いもしないだろ。前にお供えに来たときはただのお地蔵に なってたものな。 ﹁⋮⋮取り合えず、始めまして。お地蔵の四季映姫です﹂ 取り合えず自己紹介をした。すると女性は言葉を返した、そのあと 家に上がった。上がると﹁女性が待ってて欲しい、連れて来たい人が みてみて ﹂ いるから﹂と言って何処かに行った。この空間は俺と子供しかいな い。 ﹁映姫さん ﹁⋮⋮どうしたの ﹂ くなんて俺はしたくないからな。 になる。設定がある⋮ってことはいつか閻魔なるの 嫌だな、魂を裁 俺は待ってる時間、前世の記憶を探る。四季映姫、お地蔵から閻魔 が楽しそうだ。 子供はお手玉を初めて見せびらかして来る。お手玉は上手く無い ! ? ﹂ なぜ村長が ﹁⋮貴女が、お地蔵様ですか 村長は俺の目の前に座った。 ? だと、まあ、四季映姫の見た目だしべっぴんて言うのはわかるがなん 村長は俺のことを行き成りべっぴんっと言い出した。べ、べっぴん ﹁そうか、貴女が。ずいぶんべっぴんさんじゃな﹂ られる事が無くなるかもしれないからな。 なら他の村人に話す確実が高い、もし話したら俺が話し掛けても逃げ 村 は ず れ を 強 調 す る よ う に 言 葉 に し た。何 故 な ら こ の 人 は 村 長。 ﹁⋮⋮私が村はずれのお地蔵です﹂ ? て村長らいき人だ 暫くして子供の母親が老いた老人を連れてきた。あれ、この老人っ ﹁なんでもないよ﹂ 気になるか 考え混んでると子供が俺の顔を覗いていた。突然、静かになったら ? ? 5 ? ! ! なんの話ですか ﹂ かね⋮⋮複雑な気持ちになるんだよ。 ﹁で ﹁頼みたい事 なんですか ﹂ ﹁実は頼みたい事があるんじゃが﹂ ? ? 出したんだ が⋮⋮つうか なんでこの子はこんなに懐いてるんだ ﹁⋮⋮いつもの場所に居ますから。安心してください﹂ すると子供は手を離した。聞き分けがいい子だな。 村長とはまた後日話そうと言う事に強制的になった。 ? は﹁行かないで﹂と言い出した。困った、まあ、帰ってもなにも無い 俺は自分が居た場所に帰ろうとした時、子供が袖をつかんだ、子供 ﹁そろそろ、帰ります﹂ ? 村長はお茶を飲みながらなにか考える。てゆーかお茶いつの間に なくては助けないそれが俺⋮。 嫌だし、好きではない⋮⋮親しい人なら助けると思う。あとは利益が 多分な、戦闘能力が有るかはやってみないと分からないが戦うのは ﹁私はただの動く、喋る、お地蔵ですから戦闘能力は無いです﹂ ﹁そこをなんとか﹂ 無い。それに戦っても勝てるか分からないからだ。 俺は断った何故ならば俺は村人と話をしたいだけで妖怪と戦いたく 困 っ て い る。そ こ で 俺 に ど う に か 出 来 な い か 頼 ん で 来 た と 言 う 訳。 話を聞けばこの村は頻繁に妖怪に襲われて要るらしいく村の皆が ﹁出来ればこの村をお守りして頂きたい﹂ ? ? 6 ? 第 話 戦闘能力に付いて考える。この四季映姫のスペックはどれくらい だろうか。試しにバク転をしてみた。すると想像してたよりも素早 く動く。もう一度バク転をしてみるがやはり、速く動く。他にも色々 やってみたがイメージしてたよりも速く正確になる。四季映姫のス ﹂ ペックはハイスペックだな。どれぐらい出来るのかを試した後に座 る。 ﹁⋮⋮⋮ ﹂ ? ろう 。なぜ閻魔が なにか悪い事したかな ﹂ 閻魔、自らスカウトしに来たよ。いや来たと言うよりは連れ ﹁そうか単刀直入に言う閻魔にならないか ? な。 あー白黒はっきりつける程度の能力か⋮⋮四季映姫だから んて無視されるだろうけどな⋮⋮妖怪と戦うしか選択肢が無い、酷い 暇だから村長の家に行くか。話の続きをしなきゃな。俺の意思な 掛けても来るとは思わなかったな。まあ、閻魔にはならないからな。 視界が暗転する。すると何時もの場所にいた。まさか閻魔が話し ﹁変わりませんよ﹂ ﹁また、話そう。その時は気が変わっていると良いのだが﹂ 持っているか。能力に目をつけられ閻魔がスカウトしに来た訳か⋮ 能力 ﹁そうか、しかしお主の能力は閻魔に適任じゃ﹂ ﹁嫌です、なりません﹂ て来られた方かな。まあ、俺は断るがな。 なぜ ? ? 取り合えず言葉に答えた。読みが外れて無ければこの人は閻魔だ ﹁お│私が四季映姫です﹂ その人は笏を持ってる。 声が響く。声がする方を見るとお髭を蓄えた怖そうな人が居た 。 ﹁お主が四季映姫か かの裁判所みたいな場所に俺は居た。 座った瞬間、視界が暗転した。すると先まで居た場所とは違う何処 ? ? ? 7 3 寒さとかに態勢あり 村長の家に行くと村長が出掛けているので家の前で待つことにし た。待ってると雪が降り始めた。まじですか ますが寒くない訳ではないのですよ。 ﹁お そうか。有難い ﹂ 俺の意見や意思なんて無視。仕方なくこの村を守る事にした。 もない、と言う。話しは何時になっても付きうにない。予想して通り 守って欲しいだと、俺は何回も断ったが村長はあーでもない、こーで 村 長 の 家 の 中 で 話 を す る。内 容 は 前 回 と 同 じ だ。妖 怪 か ら 村 を ﹁待ってただけですよ﹂ ﹁貴女は何をしてたじゃ﹂ きた。俺を見た村長は驚いき慌てて家に入れてくれた。 数時間後、雪で足下が見えなくなるまで積もった頃に村長が帰って ? 寒さに耐えてると視界が暗転する。すると俺は裁判所みたいな ﹁四季映姫よ、どうた気が変わったか ﹂ 所にいた。また、閻魔が俺を説得するために連れて来られた訳だ。 な いや、まじで寒い。こんなことなら村長の家に居た方が良かったか ﹁さ、寒いな﹂ いに雪が積もっていた。これは⋮⋮まあ、いいか帰ろう。 帰ろうとして玄関を開けた。外は吹雪いている。まるで砂浜みた ﹁じゃ、私は村はずれに居ますから﹂ ! ﹁四季映姫よ。閻魔になれば力も今より上がる。それに高い地位を約 いる。 か変だが食事は美味いので気にしない。食べてる間だ閻魔は喋って 饅頭以外の食事をやっと口にする。裁判所で食べる食事とはなん ﹁⋮⋮いただきます﹂ ﹁寒かったじゃろ。食べるといい﹂ 頭に積もる事は無いしな。閻魔が指を鳴らすと食事が出できた。 寒そうにしてたからか⋮、これは有難いな。裁判所は暖かいし雪が 気が変わっていないか。もう一つは寒そうにしていたからじゃ﹂ ﹁それもそうじゃな。ここに連れて来たのは二つ理由がある。一つは ﹁せっかちですね。今日が今日で気が変わる分けないですよ﹂ ? 8 ! ? 束しよう﹂ い く ら か 高 い 地 位 で も 嫌 だ。俺 に 閻 魔 は 勤 ま ら な い。魂 を 裁 く ⋮⋮無理だ。絶対に俺など閻魔ふさわしくない。 ﹁嫌です。いくらか地位が高くても﹂ ﹁そうか、だが諦めないぞ﹂ ﹁⋮⋮諦めてください﹂ ﹁嫌じゃ、諦めない﹂ この閻魔はどうやら諦めが悪い方だな。今後も呼びだされるだろ う。食事を終えた後、俺はいつの間にか寝てた。気づくと毛布が掛け られていた。閻魔⋮⋮やさしい奴みたいだな。 ﹁お、起きたか﹂ ﹁⋮⋮毛布、有難うごさいます﹂ 閻魔は手を振り﹁気にするな﹂と言った。それから暫くして雪が止 んだらしく帰された。 9 第 話 なぜ 妖怪でも出たか 面倒くさい 可能としては助けた子供から そう言えば、村長は何で俺に妖怪から村を守ってと言ったのだろ う。村長が俺の存在を知った 聞いたとかだろう。 村が騒がしい。なにか合ったのか けど行ってみるか⋮⋮妖怪だったら戦いになるな。 何あれドラクエの ? ﹂ ? ﹁い 痛い ﹂ 尻尾を叩き付けてきた。 効いてるみたいだな、よしもう一度、殴っる。すると妖怪は回転して 戦うしかない様です。近づいて殴ってみた。すると妖怪は怯んだ。 ﹁危ないですね⋮﹂ けた。 は反応があり。此方に火を吹いてきた。俺は後ろにバク点をして避 話し掛けてみたが通じてないのか言葉に反応は無いがそれ以外に ﹁妖怪さん、何をしているのでしょうか ドラゴンみたいのが火を吹いてる。取り合えず話してみるか。 騒ぎの中心に来てみた。やはり妖怪⋮⋮妖怪 ? ? ? ? あと少しか⋮⋮﹂ 空に投げる。高く飛んだ妖怪は真っ逆さまに落ちてきて地面と激突 うかな。よし、空にぶん投げよう。暴れる妖怪を持ち上げて回転して 妖怪の動きが鈍くなる。そろそろ力尽きるかな。最後はどうしよ ﹁ん が俺には当たらない。 なってきた。妖怪も殺られぱなしではない。回転したり、火を吐く、 妖 怪 は 血 ま み れ に な っ て き た が 俺 は 実 験 を 続 け る。な ん か 楽 し く 蹴りをラッシュする。なんかオラオラ言いたくなるが我慢しよう。 な四季映姫のスペックを。妖怪には悪いが実験対になってもらおう。 想像してたより重い蹴りだった。ここまですごいと実験したくなる 妖怪は血を流し苦しむ。俺はその隙に蹴りを入れてみた。すると らった訳ではない。喰らったと同時に尻尾をもぎ取ってやった。 まじで痛い。攻撃を避けれず俺は喰らってしまった。だが、ただ喰 ! 10 4 !? ? する。妖怪は完全に力尽きた。 ﹁終わりました﹂ 何故は最初は分からなかったが自分の姿を 妖怪から村を守った言うよりはただ妖怪と戦っただけだな。見て いた村人は怯えていた 見て気づいた。返り血がすごいな、これじゃ皆、怖がるか⋮⋮。そん なことを思っていると村長が来た。 ﹁お地蔵様、有難うごさいます﹂ ﹁村長、風呂を借りたい⋮﹂ ﹁それくらい良いですよ﹂ してからは体を洗うにしても水 村長に風呂を借りて血を洗い流す。風呂⋮⋮ひさしぶりに入るな。 最後に入ったのは前世だし。転生 五月蝿い説教だ。でも言ってる事は理解できる。だからこそ五月 ﹁妖怪でもな生きているんだ。生き物の命を奪うと言うことはな﹂ いからだ。 されるか。でも妖怪を殺す事は止めないなぜなら閻魔になりたくな どうやら今回は説教みたいだ。まあ、あれだけ妖怪を殺したら説教 ﹁四季映姫よ⋮⋮余り殺生をするではない⋮﹂ ぶる。 退屈していると視界が暗転した。また、閻魔かと思いもい、目をつ ﹁⋮⋮﹂ 屈していた。 から自分よりも強い奴が、居る所には寄り付かない。そのため俺は退 怪を倒していると村を襲う妖怪が減ってきた。妖怪もバカではない 血まみれになると村長の家で風呂を借りるの繰り返しだ。何度も妖 それから、妖怪が出たら四季映姫の身体能力、スペックを色々試し 家でお世話になった。 い浴衣を借りた。着ていた服は洗濯してもらってる。二、三日村長の いろいろ考えて借りることにした。同じような服ではないけど、青 もらおうか⋮⋮最悪、同じ服を着るか⋮⋮⋮ で洗ってたしな。そういえば代えの服どうしようかな。服を貸して ? 蝿い。俺はふて寝をするように寝転がる。閻魔は驚いた表情をして 11 ? いた。 ﹁聞いておるのか 四季映姫 ﹁聞いていますよ﹂ ﹁なら、いいのだかな﹂ ﹂ ! 説教は二時間ぐらい続いた。一応、最後まで聞いた。 12 ! 第 話 何年、過ぎただろう。数えるのが面倒くさい、くらいは過ぎてる。 村は大きくなり陰陽師が住み、俺が妖怪と戦う事はそうそう無くなっ た。戦うとしたら陰陽師が取り逃がした妖怪くらいだ。 まじで、退屈してる俺は村に行ってみた。色々変わったな。変わっ たのは村だけでは無く人もか⋮⋮頼み事をしてきた村長はもう居な い。助けた子供も居ない。何故か思い出し寂しく感じた。 村を歩いていると何故か村の風景とは違う場所にいた。周りを見 る、やはり違う場所だ。 ﹁何処ですかね⋮﹂ 本当に何処だ。取り合えず進んで見るか、暫く真っ直ぐ歩いている と、天まで届きそうな階段があった。それを見て俺はどかで見た事が あるような気がした。 ﹁⋮⋮﹂ 思い出せない。取り合えず登って見るか頂上まで登って見れば何 かが思い出せるかもしれない。数時間、登っても頂上が見えない。 更に数時間、やっと頂上が見えてきたが、まだ、遠いそれでも登る。 疲れてきたが目の前に見えてる頂上⋮⋮いや、あれは邸だな。 登り切ると遠くで女性二人が喋っている。片方の女性は桜花模様 の着物を来ており頭にナイトキャップみたいなのを被っている桃色 な髪の女性。もう片方の女性は中華風の服を来ており頭にはリボン が付いたナイトキャップを被っている金髪ロングヘアーの女性だ。 俺は二人を知っていた。前世の記憶にある、西行寺幽々子と八雲紫 だ。二人を見ていると紫と幽々子が近づいてきた。 ﹁始めまして私は八雲紫、こっちの女性は西行寺幽々子よ﹂ ﹁⋮⋮⋮﹂ ﹁⋮⋮私は四季映姫、お地蔵です﹂ 自己紹介されたので此方も自己紹介をした。そう言えば原作はど うなってんだ。なんか、かなり変わってる気がするが⋮⋮まあ、気に しないで置こうか。 13 5 二人に連れられて邸に入った。座敷に座らせられて話をする事に なった。 ﹂ 西 ﹁ここは村人も寄り付かない⋮⋮場所よ。なぜならみんな死んでしま うから⋮⋮﹂ ﹁⋮⋮﹂ ﹁死んでしまう 死んでしまうとは恐らく西行妖のせいだろうな⋮⋮て言うか 行妖てどれくらい、すごいんだろうな。 ﹁⋮⋮﹂ 幽々子が表情を暗くして、言いたくないように口をどざし震えてい る。たしか幽々子はたくさん人が死ぬのを見て来たはずだ⋮⋮それ じゃあ、言いたくもないだろうな。 ﹁幽々子⋮⋮あとは私が話すわ⋮⋮﹂ ﹁⋮⋮﹂ 出 ﹁この 西行寺邸にには桜が咲いているの、その桜は人の命を奪う桜 妖怪だからみんな近寄ると死んでしまうのよ﹂ やっはり、西行妖が危険な存在⋮⋮どうにか出来ないだろうか 来るなら⋮⋮未来を変えてしまおうか ? ﹁その、西行妖はどこにありますか ﹂ がある。俺を遠ざけようとしてると。⋮⋮関係ない者は帰れか。 暫く西行妖の危険性について色々聞かされた。聞いてて思った事 ? いませんか ﹂ ﹁⋮⋮聞いてない訳ではありませんが西行妖を見てみたいんです。構 ﹁話し聞いてなかったの西行妖は危険なのよ﹂ ? だ。幽々子は⋮⋮何を考えているのかすら分からない⋮⋮ずっと俯 いているな。 ﹁案内するわ⋮⋮幽々子はここにいて﹂ 俺は紫に案内されて西行妖の近くまで来た。もっと近づこうまと したら止めれた。 ﹁ダメよ。近づいたら﹂ 14 ? ? 紫と幽々子が黙る。紫は幽々子を見ながら、何かを考えてるよう ? ﹁⋮⋮なるほど、あれが西行妖ですか⋮⋮すごい、妖力ですね﹂ 西行妖をよく見ると西行妖の周りの地面が血だらけで、そこには何 人分だから分からない。死体の山。死体からは血ではない謎の液体 ﹂ が漏れている。さらに、とてつもない悪臭を放っており嗅いだら絶対 ダメだとわかる。 ﹁紫さん、何故、死体は回収してないのですか が奪われたら襲って来るだろな。 い。まあ、短期間でも、修行をすれば強くはなるだろうな。 ずだ。修行すればの話しだがな⋮⋮時間はそんなに無いかもしれな の差が違いすぎる。⋮⋮だか、今は勝てないだけでいつかは勝てるは 俺はいつもの場所に戻ろうとする、西行妖はどうにもならない。力 ﹁⋮⋮﹂ ﹁⋮⋮分かりましたよ。じゃあ帰ります﹂ ﹁これで、西行妖の危険性が分かったでしょ﹂ だろう。テリトリーから餌 来ない。紫のスキマでどうにか出来ないか考えたが止めた方が良い なるほど、回収すると西行妖のテリトリーに入るから死体を回収出 ﹁回収しようとすると西行妖が暴れるのよ﹂ 紫は不機嫌な表情したがすぐに表情を変えて言葉を口にする。 ? 階段を降りたあと、帰り道がわからず少し迷子になりました。 15 ? 第 話 ﹂ そんな考えを 閻魔は俺に気付いたらしく話を掛けてた。 いつもの場所に帰るとそこには閻魔がいた。あれ、閻魔自ら来ちゃ てるんだけど何で ﹁よ、久しぶりじゃな﹂ ﹁なぜ、貴方がここに居るのですか 本当になぜ居るんだよ。ここに来て大丈夫なのか 余所に閻魔は言葉を口にする。 そ も そ も 聞 い た か な。 ? ﹁失礼しますが。貴方の名前なんですか ﹂ いや、き聞いてないな⋮⋮でも今更、聞くのもな。 だ し た。⋮⋮ 閻 魔 の 名 前 っ て な ん だ っ た け 寝袋をとり寝袋を広げ、もう一度ふて寝をする。閻魔は、また喋り ﹁⋮⋮取り合えず。ありがとうございます﹂ ﹁寝袋だ。それをやるからそれを使って寝ろ⋮﹂ 何処からともなく何かが落ちてきた。 閻魔は呆れたような表情をしていたが直ぐに指を鳴らす。すると ﹁いつものことなので気にしないでください﹂ ﹁映姫よ、地面に寝転がるのはどうかと思うんじゃが⋮﹂ をする。 色々、聞いても居ないのに喋る。俺は一様、話を聞きながら ふて寝 饅頭を食べながら閻魔は喋る。閻魔になれば、閻魔はいいぞ、とか ﹁どうぞお召し上がりを﹂ ﹁お、饅頭か懐かしいの﹂ えもを置いて行ったようだな。饅頭⋮⋮嫌いな食べ物だ⋮⋮ 俺はお供えもの饅頭を閻魔にだす。⋮⋮俺が居ない間に誰かお供 ﹁⋮⋮変わってませんよ﹂ ﹁お主が気が変わってないかと、それを聞きにきたんじゃよ﹂ ? ? ? あ、なに言ってるんだ俺は。七太郎はなんかふるふるしてなにかを ﹁七太郎⋮⋮ななさんとか⋮⋮﹂ ろう︶じゃ﹂ ﹁⋮⋮おっと、そう言えば名乗ってなかったの。ワシは七太郎︵ななた ? 16 6 ﹂ 耐えてるように見えた。俺は起き上がり慌てた。 ﹂ ﹁ななさんか面白いの、ワハハハハハハ ﹁え あれ なんか知らないけどより火が付いた気がするな。まあ、俺は ﹁ますます。前を閻魔にしたくなったぞ﹂ ﹁そうですか⋮⋮﹂ ﹁久しぶりに笑ったわ⋮⋮﹂ 太郎が笑うのを止めた。 か、笑い声がだんだん、五月蝿くなってくる。イライラしていたら、七 暫くして俺は硬直がとけ動く。七太郎はいまだ、笑っている。なん いた。そんなことを気にせず七太郎は笑い続けた。 七太郎が大声で盛大に笑いだした。俺は理解でき困惑し、硬直して ! 寝袋で寝る。二三日、したらまた、あそこへ行ってみるかな⋮⋮ 俺は疲れてきたので修行を今日はやめて寝よう。七太郎に貰った ﹁疲れて来ました⋮⋮﹂ たが今のところは、この3つが使いやすい技がだ。 技。エネルギーを溜めてフルパワーで打つだけの技。他にも完成し 放つ。⋮⋮1つ技が完成した。他には光線を刃物状にしぶん投げる 右手を握り素早く前えつきだす。すると右手が輝き緑色の光線を 世の記憶から、色々、引っ張りだし光線技を作る。 ポーズを取ったら出てしまった。威力もそこそこある⋮⋮⋮俺は前 数分後、俺は驚いていた、なぜなら、光線が出たからだ。ふざけて、 動きも出てくる。出来ない動きはできるように練習をする。 がら再現する。すると面白いぐらいの動きをするが上手く出来ない 俺は前世の記憶にあった。特撮の動きを自分なりの改良を加えな だ。閻魔にはならない。絶対にだ、⋮⋮修行でもするか。 七太郎は指を鳴らすと俺の目の前から消えた。また、話しても同じ ﹁また、話そう﹂ 閻魔にはなりたくない。理由は魂を裁く事が嫌だからだ。 ? 17 ? 第 話 ﹂ 俺は邸に来ている。幽々子は何も言わないが紫がすごく嫌な物で も見たような表情をしている。 ﹁何で来たのよ﹂ ﹁来たかったから来ました。ダメですか ﹁帰れ﹂ ﹁⋮⋮﹂ ﹁ちょ、聞いてるの ﹂ 危険性を伝えたのにまた、来たら嫌な表情をするだろう。 歓迎はされてませんね。まあ、それもその筈 。あれだけ西行妖の ? ﹁本当だったわ⋮⋮死ぬ気で封印する。つもりだったわ⋮⋮﹂ い。 かを考えてるんだろう。数分後、紫は幽々子の所へ行き聞いてみらし 紫は扇子で口を隠し考えだす。おそらく信じて良いのかダメなの ﹁⋮⋮⋮⋮﹂ ﹁嘘では有りませよ。幽々子さんに聞いてみてください﹂ ﹁嘘を言わないでちょうだい﹂ ことを伝えた。 俺は前世の知識を使い。幽々子が西行妖を封印しようと考えてる まいますよ﹂ ﹁⋮⋮紫さん、このまま、だと幽々子さんが西行妖を封印して死んでし 要りません。帰れ﹂ ﹁一人で充分⋮⋮て言いたいけど言えないのよ⋮⋮でも貴女の協力は 俺の手を取り、邸の外の階段のところに連れられた。 幽々子は﹁西行妖﹂の言葉を聞いた瞬間から震え出した。すると紫は 紫は鳩が豆鉄砲を食らったような表情をしながら扇子で口を隠す。 ﹁⋮⋮紫さん、一緒に西行妖をどうにかしましょう﹂ 幽々子は驚いたのか少し下がる。 俺 は 紫 を 無 視 し て 幽 々 子 の 隣 に 座 る。紫 は 幽 々 子 の 右 隣 に 座 る、 ? 紫は先ほどの会話をしてるときと変わって見るからに落ち込んで 18 7 ﹂ いるのが分かる。俺は紫を再びスルーして幽々子がいる所に行く。 ﹁⋮⋮幽々子さん、まだ自分を犠牲にして封印する気ですか れませんか ﹂ ﹁西行妖と戦う 無理よ。絶対に勝てる筈がない﹂ ﹁幽々子さん、私は西行妖と戦いたい。封印するのはその後にしてく 対、死なせない。死ぬなら寿命で死んでほしい。 俺は未来を変えて見たいだけ何だけど⋮⋮人が死ぬのは嫌だから絶 幽々子の決意の硬さは分かるが⋮⋮妖怪が泣くことになりそうだ。 ﹁⋮⋮えぇ、西行妖は危険だらか誰かが封印しなくちゃいけないの﹂ ? だろう。 ﹁⋮⋮⋮﹂ ﹁⋮⋮幽々子、私も戦うわ﹂ 紫がいつの間にか戻って来ていた。それより、私も戦う ? 挑むことになった。俺はこの一ヶ月の間に二人と仲良くなろうと思 紫と西行妖を倒す。計画話を数時間して一ヶ月後、西行妖に二人で ﹁計画ですか﹂ ﹁計画を建てましょう﹂ 紫は納得してくれたようでそれ以上は詮索はしてこなかった。 の知識のお陰だかな。 長い間人を見てると不思議と分かることがある。まあ、今回は前世 分かるんです﹂ ﹁私はお地蔵ですよ。長い間人を見てきました。だから、なんとなく のかしら⋮﹂ ﹁ところで 何で幽々子が西行妖を封印しようとしてる事が分かった 黙ってしまった。 に 挑 も う。一 人 よ り、二 人、な ら 勝 て る か も 知 れ な い な。幽 々 子 は と、するとさっきの話を承諾してくれるのか⋮⋮なら、一緒に西行妖 ん だ う。そうしない原作は変わらない。だけではなくある妖怪が悲しむ 確 か に ⋮⋮ 少 し 修 行 は し た が ま だ、西 行 妖 に は 勝 て な い。で も 戦 ? ? う。まあ、紫と仲良くなれば戦うときに有利になるだろう。 19 ? ﹁紫さん、よろしくお願い致します﹂ ﹁⋮⋮⋮﹂ 紫はまだ、警戒しているのか言葉を返さない。それでも仲良くなっ て見せます。そうしないと後々大変になりそうだ。幽々子とも仲良 くならなくゃならない。やることが山積みだな。 日が暮れはじめ夕焼けが迫っていた。幽々子は縁側にいる。話す なら今がチャンスかな ﹁幽々子さん﹂ ﹁⋮⋮何かしら﹂ 初めて会ったときと比べると喋るようになってるな。俺は縁側に 座る、座ると視界に西行妖が入る。 ﹁私達が負けたら。封印をしても構いません﹂ ﹁分かったわ 。貴女達が負けたら封印します。でも⋮⋮私は二人が 怪我をしないでっと思っているの﹂ それ ﹁⋮⋮優しいんですね。紫さんは兎も角、私のことも心配してくれる なんて﹂ 心配されたのはいつ以来だろうな。多分、前世以来だろうか たのか聞いて来たが俺は教えず幽々子から聞くように言った。する 紫が幽々子の笑い声を聞いてすっ飛んで来た。紫は俺に何が合っ ﹁俺って言ってた、女性なのに、あーおかしいわ﹂ た。幽々子が笑い出したのだ。 い事でも言ったかなと心配に成ってきたが心配、する必要がなかっ 幽々子が口を手で隠しなんか小刻みに震えていた。俺は何か、不味 戻って来るって言ってもすぐそこなんだけどね。 きて戻ってきますよ﹂ ﹁絶対、怪我をしないとは約束できませんが必ず〝俺〝と紫さんは、生 り幽々子に言葉を発した。 とも俺が知らないとこで心配されているのだろうか。俺は立ち上が ? ﹂ と紫は幽々子に何が合ったのか聞いて扇子で口を隠し、ぷくぷくと笑 う。 ﹁⋮⋮そんなにおかしいですか ? 20 ? ﹁えぇ、おかしいわよ﹂ 俺と言ってしまったのは謎だ。いや、謎ではないな普段から俺と言 わないように気を付けていたが姿が出てしまったのだ。俺は項垂れ るように座る。まあ、笑われるのも笑かすのも嫌いではないが好きで もない。だから、笑うのをやめてくれ。俺の思いと裏腹に二人は笑い 続ける。 21 第 話 ﹂ 俺は夜になったのを確認して帰ろうとしたが紫と幽々子に止めら れた。 ﹁⋮⋮なんですか 何故 泊まるのは良いが行きなり過ぎるな。どうしようか考えて ﹁そうよ泊まって﹂ ﹁泊まって行きなさいよ﹂ ? ぐに沈んだ。 ﹁あら、残念ね。俺地蔵様﹂ ﹁別に残念では有りませんよ。って俺地蔵 ﹂ ﹁やめてください。ババア﹂ ﹁誰がババアよ ﹂ ? ! ﹁あら、紫はババアだったのね ﹁違うわよ ﹂ と言うと毬栗を投げられるぐらい嫌です。 ﹂ なんかネタにされてるんだけど、すごく嫌です。どれぐらい嫌かっ ﹁⋮⋮﹂ ﹁えぇ、そうよ﹂ 子﹂ ﹁だって、女性なのに俺って言う、お地蔵だから俺地蔵そうよね。幽々 !? 幽々子がお茶を持ってきた。お茶を見ると茶柱が立っていたが直 まにか二人と仲良くなっている事だ。 紫と幽々子が笑う。それを見て俺は気づいたことがある。いつの ﹁わーひどい﹂ ﹁否定権はないわよ﹂ ﹁あの、俺は泊まる、なんて言ってないです﹂ いると幽々子に引っ張られて座わらせられる。 ? トされた。 俺は仕返しができたことに満足しているとスキマが開きボッシュー 紫は顔を真っ赤にして怒っている。幽々子は紫をからかい出した。 ! 22 8 ﹁なんですかこれは ﹁何なんですか ﹂ てスキマから出た。 ﹂ と思い近づかなかったがずっと見てるとなんか嫌なのでジャンプし スキマの中に訳わからない生物がいた。俺は近づかない方が良い ? ﹂ ﹂ きたのか⋮⋮幽々子はできるのかな 物体Xってなに ﹂ ﹂ ﹁幽々子は料理できるのですか ﹁できないわ、映姫は ? ﹁⋮⋮物体X料理なら﹂ ﹁えっ ? ? ? そろそろ夕食を作るっと言って紫が台所に行った。紫って料理で 考えるのはやめよう。 良かった冒涜的な生物じゃなくて。でも何だったんだろうな⋮⋮ ﹁冗談よ﹂ ﹁⋮⋮⋮えっ ﹁冒涜的な生物﹂ ? ら病院送りになった料理だ。 ﹁⋮⋮知らない方が良いです﹂ ﹁気になるわ﹂ 幽々子と話していると紫が夕食を持ってきた。持ってきたのは日 本食。だか、すごく美味しそうに見える。四季映姫になってからは空 腹を感じたことが無いのだか喉かなった。 ﹁⋮⋮旨そうですね﹂ ﹁紫の料理は美味しいの﹂ ﹁褒めても何もでなわよ﹂ ﹁﹁いただきます﹂﹂ ﹁⋮⋮召し上がります﹂ 本当に美味しいです。お米はすごくモチモチしていて甘味が少し ある。味噌汁は出汁が効いて濃くがある。魚は口に入れると上品な 脂味がってすごく美味しい。なんか幸せになってくるな。そう言え 23 ? 物体X、それは食べたらヤバイ料理。前世で友達に食べてもらった ? ば⋮⋮誰かと一緒に食べるのは久しぶりだな⋮⋮ 食事を終えてから俺は疑問を感じていた。今更だか幽々子に初め ﹂ て会ったとき、幽々子は怯えていた。だか、今は怯えて居たのが嘘の ように元気だ。 ﹁幽々子さん、最初に会ったときは怯えていましたよね ﹂ ﹁怯えていたのは、演技よ﹂ ﹁演技ですか ﹁紫が封印の事を聞きに行ったのも演技なのですか ﹂ り失敗したのだろう。どこまでか演技なのだろうか。 なるほど、一回は帰ってもらうのは成功したが俺がまた来た事によ ﹁帰ってもらうための演技。紫と一緒に演技をしてたの﹂ ? ん そう言えば妖忌は居ないのか ⋮⋮たしか妖忌は満開の西行 なせなければ原作崩壊する⋮⋮前世の知識があるから崩壊させたい。 そこは演技ではないのか。まあ、いいや西行妖を倒し、幽々子を死 ときは驚いたわ⋮⋮﹂ ﹁それは違うわ、封印の事は秘密にしてたの。だから紫が聞きに来た ? ⋮⋮まあ、いいや気にしない気にし 妖を見たことがあるはずだよな ない。 ﹁映姫 ﹁なんでもありませんよ﹂ ? 紫が話しかけて来た。考えてことを読まれたかと思ったが読まれ ﹂ そんな顔をしてどうした ? てないだろう。 24 ? ? ? ? 第 話 一日目 朝日、紫が寝ぼけて枕を投げて幽々子に命中して幽々子が倒れ棚の 上に置いてあった壺が俺の頭に落ちてきた。 二日目 幽々子と勝手に約束していた事が紫にバレ、俺と幽々子は紫に問い 詰められて、怒こられた。 ﹂ ﹁紫さん、西行妖を倒せば⋮⋮﹂ ﹁倒せる、確実は少ないのよ はスキマを開き、弾幕を発射している。俺も弾幕を撃つ。弾幕は西行 三人で西行妖の前に来た。妖忌は走り西行妖に近づ居ていく。紫 るが遊びを始めた。こうしてあっという間に一ヶ月が過ぎた。 なり⋮⋮こんなことでコンビネーシュンが上がるのか少し不安にな 紫と妖忌と俺でコンビネーションを高める為に、遊びををすること 五日目 と言いながら刀を抜き、稽古を始めた。 ﹁絶対、勝たなければ﹂ なければ幽々子が死ぬことを話した。妖忌は を懸けて西行妖を封印しようとしている事。さらきこの戦いに勝て 俺は妖忌と話していた。話の内容は西行妖と戦う事と幽々子が命 四日目 妖忌も西行妖と戦う事になった。 ﹁気にしていませんから、大丈夫ですよ﹂ ﹁⋮⋮そうだったんですか、すみませんでした﹂ けられたが幽々子と紫が妖忌をとめてくれた。 妖忌が帰って来たらしい。俺は妖忌に侵入者扱いを受けて刀を向 三日目 紫は黙って、喋らなくなってしまった。 ﹁紫⋮⋮約束しちゃたものは仕方ないの﹂ ? 妖に命中。妖忌は西行妖に切り傷をつけた。 25 9 ﹂ ﹁⋮⋮⋮全然、ダメージを受けてないわ﹂ ﹁⋮⋮⋮﹂ ﹁⋮⋮此方に根を伸ばしてますよ ﹁紫さん と攻撃が激しくなってきた。妖忌は迫って来る根をを 大丈夫ですか﹂ に足元を持ったれ逆さ釣りになった。 紫が此方をチラ見したその隙に西行妖の攻撃が紫に迫る。紫は根 俺は根に蹴りを入れたすると根はダメージを受けたのか下がる。 ち上がると根が此方に迫って来ていた。 痛いがそのまま寝てる訳にも行かないので直ぐに立ち上がる。立 ﹁⋮⋮痛い﹂ てぶっ飛ばされた。 俺はエネルギーを貯めて光線を打とうとしたが下から根がででき ているが大したダメージにはなっていない様だ。 紫はスキマから色んな物を西行妖に飛ばす。全て西行妖に命中し 切り裂くが次から次えと根は出てくる。 根を倒す マに避難。なにやってんだ紫は 俺は根を避けて根に弾幕を当てる。妖忌は斬りつける。紫はスキ ? ? 妖忌が来て紫を掴んでいる根を斬る。紫は地面と激突したが平気 なようだ。 ﹁⋮⋮ダメージを与えられない﹂ ﹁妖忌、まだ此れからよ﹂ ﹁そうですね﹂ 西行妖は膨大な数の弾幕を飛ばして来た。紫はスキマを開き弾幕 をスキマの中に入れ閉じる。妖忌は弾幕を斬るが何度か被弾してい ﹂ る。俺は蹴りや素手で弾幕を弾く。痛いけど⋮ ﹂ ﹁西行妖が本気を出して来たわよ ﹁斬る。絶対、斬る ﹁⋮⋮ヤバイです﹂ ! 俺は前世の記憶にある弾幕。嘘言﹁タン・オブ・ウルフ﹂を再現 ? ! 26 ? ﹁⋮⋮大丈夫よ﹂ ? した弾幕を西行妖目掛けて放つ。スぺルカードではないので威力は フルパワー。人を殺せるくらいだ。紫は﹁人間と妖怪の境界﹂らしき 弾幕を放つ。レーザーが西行妖に命中する。そのあと右と左から弾 幕が西行妖にあったる。煙で西行妖が見えなくなる。 ﹂ ﹁やった ﹂ ! これなら倒せるかもしれない。 ﹁紫さん、妖忌さん、あとひと押しかも知れません ﹂ ﹁⋮⋮そうなら、全力の全力で弾幕を放つわ﹂ ﹁弾幕⋮⋮放てないけど、絶対に斬る ! る。 ? ﹁二人とも どうしたのです﹂ るれ俺は座りこむ。 もう一度、と言いたいが俺と紫は弾幕を放つ、気力がない紫は倒れ ﹁ならばもう一度。斬ります﹂ ﹁西行妖は一時的に停止しただけ⋮⋮﹂ ﹁紫さん、どうしました ﹂ みんなボロボロ、見てると痛々しい⋮⋮紫は難しい表情をしてい 西行妖は動かなくなった。 放つ。審判﹁ラストジャッジメント﹂ 紫奥義﹁弾幕結界﹂を喰らった 妖忌は全力で走り西行妖を攻撃がする。その瞬間、俺と紫は弾幕を ! ﹂ 被 弾 し た こ と で 分 か っ た こ と が あ る。西 行 妖 が 弱 っ て 来 て い る。 ⋮⋮ ら妖忌が弾幕を斬っていた。紫は被弾を免れた。俺は被弾したがな 煙が晴れると弾幕が飛んでくる。紫はぶっ飛ばされたかっと思た フラグ建てないでください ﹁紫さん ! ﹁なら、一人で ﹂ ⋮⋮そうかも知れない。俺は立ち上がり弾幕を放つためのエネル ﹁今は無理をしないと行けない時だと思います﹂ 妖忌はまだ動ける見たいだが無理をしている見たいだ。 ﹁妖忌さん、無理しないでください﹂ ! 27 ! ﹁⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮動けないのよ﹂ ? ギーを貯めようとするがたまらない。何回、繰り返しても結果は同じ 繰り返してると視界がぼやてくる。 ﹁⋮⋮⋮﹂ 本当に無理は出来ない見たいだな⋮⋮西行妖は倒す事は出来ず、原 作を変えれないとはな⋮⋮まあ、この段階でまだ閻魔になってない俺 が居るのは原作と変わってはいるが⋮⋮変えたかった部分が変えれ なかった⋮⋮何やってるんだ俺は三人なら倒せるっと思い戦ったが 勝てなかった。勝ってると思って約束までしてしまったのに勝って ないとは嗚呼。何でだよ⋮ こんなことを思っていると妖忌が倒れた。 俺たちは運ばれて手当てされ布団の中にいた。幽々子が俺たちを 見て心配をしている様だが俺は別のことを考えていた、幽々子どの約 束、負けたら封印。 ﹂ もつかない表情をしている。 ﹁紫⋮⋮﹂ ﹁お願い。待って⋮⋮待ってよ⋮⋮﹂ 幽 々 子 は 辛 そ う な 表 情 を し な が ら 紫 の 手 を 離 す し 西 行 妖 の 方 に 行ってしまった。紫は泣き出してしまった。 感心が不安定だが俺は立ち上がる。紫は泣いて泣いて動く気配が ない。そんな紫を気にしながら幽々子の後を追う。 ﹁幽々子さん⋮⋮﹂ ﹁⋮⋮紫に伝えて欲しいことがあるの﹂ ﹁なんですか⋮﹂ ﹁私の死体を西行妖の下に埋めて、それと今までありがとうと⋮⋮﹂ 28 ﹁幽々子さん⋮⋮約束通りに⋮ど⋮うぞ﹂ 俺は約束道理にどうぞと口にしたが言葉か詰まる。どうやら感情 が不安定になっているようだ⋮⋮ お願い ﹁⋮⋮分かったわ、じゃあ⋮﹂ ﹁待って !! 紫が幽々子の手を掴んで止める⋮⋮紫の表情は悲しみとも怒りと ! そう言うと幽々子は何かを唱え始めると西行妖の周りに光りが集 まり出し西行妖を包み出して視界が光が埋め尽くす。光りが消える と幽々子が西行妖の前で血を流し倒れ西行妖は満開の桜が枯れてい た。俺はその光景をみて封印をした事と幽々子が死んだことを ﹁⋮⋮⋮﹂ ﹁⋮⋮紫さんに伝えないと行けませんね﹂ 紫はまだ泣いてる見たいで泣き声が聞こえて来る。妖忌はまだ寝 ている。俺はさっき言われたこと紫にを伝えようとすると紫は耳を 塞いで首を横に振っている。 聞きたくない ﹂ ﹁紫さん⋮⋮聞いてください﹂ ﹁嫌よ ﹁紫さん⋮﹂ 紫は立ち上がり幽々子の元へスキマを開き移動し死体を埋め出し ﹁⋮⋮⋮﹂ ました﹂ ﹁﹃死体を西行妖の下に埋めて、それと今までありがとう﹄と言ってい 聞きたくないなら聞かなくとも良いが俺は言葉を口にする。 ! た。紫の表情はなんとも言えない悲しみの表情だった。 29 ! 第 話 幽々子が西行妖を封印してから、一週間は経った。紫は元気がな く、どこか遠くを見つめている。妖忌は自分を責めて自害をしようと したのでとめたが隙をみては自害をしようとするので気が抜けない。 ﹁⋮⋮紫さん﹂ 紫の頭に手を置き。頭を撫ででみたが反応はするが目立った変化 ﹂ ﹂ 今すぐ元の場所に戻してぐださい ﹂ ﹂ はない。どうすれば、回復してくれるのかを考えて居ると視界が暗転 こんなときに !? どうしたのだ。その怪我は する。待て ﹁お主 ﹁五月蝿い 戻せ ﹁どうしたのじゃ ﹁速く ? 呼び出されたの ﹁何で ﹂ か⋮⋮まあ、いいや、気にしない⋮⋮ 紫と妖忌は信じていないのか無言になる。やはり、信じる訳がない ﹁⋮⋮⋮﹂ ﹁閻魔に呼び出されまして⋮﹂ じる訳がないと思う。あ、ー言おう 訳でどうしよう⋮⋮正直に言おうか閻魔に呼び出されました⋮⋮信 俺は正直に言おうか言わないか考える。が突然消えたのは事実な ﹁えっと⋮⋮何と言うか、その﹂ ﹁⋮⋮⋮映姫、何処へ行ってたのよ﹂ ら驚くだろう。俺だって驚く。 紫と妖忌が驚いた表情をしている。まあ、無理もないか突然消えた ﹁⋮⋮﹂ が居る場所に戻された。 七太郎は困惑した表情で指を鳴らす。すると元の場所。紫と妖忌 ! !! ? ! ! ? ら変な声が出たじゃないか。 予想外だった。信じるとは。信じてくれるとは思ってなかったか ﹂ ﹁えっ ? 30 10 !? !! ? ﹁閻魔にならないか、聞かれてますからその答えを聞きに呼び出され まして⋮⋮﹂ 俺の言葉を聞いた瞬間。紫と妖忌が何故か元気になって勢いよく ﹂ !! 言葉を口にする。 ﹂ そして幽々子を連れてきて 閻魔になってください ﹁閻魔になりなさい ﹁そうです ! ! ﹁嫌です⋮⋮絶対に﹂ ! ﹂ ﹂ もっと捻ればもっと考えれば幽々子の死を回避 ! ﹁本当に ﹂ ﹁⋮⋮わ、わかりました﹂ できたかもしれない。 の知識があるのに 意味俺だ。前世の記憶を持っているのに全てではないながこの世界 手に首を突っ込んで勝手に約束ごとをして幽々子を殺したのはある は今にも泣きそうだ。二人とそんな表情をしないでください⋮⋮勝 紫は泣きながらお願いをしてきた。妖忌は紫を見ている、その表情 ﹁⋮⋮﹂ ﹁⋮⋮お願い⋮⋮よ﹂ ても幽々子は生き返らない。そんなことはわかっているはずたろう。 あ、あ、あ、あ、五月蝿い。お前ら黙れよ。多分、俺が閻魔になっ ﹁映姫殿 ﹁映姫 りたくないんだ。 ⋮⋮いくら、言われようとならない。あー、五月蝿い、五月蝿い、な ﹁⋮⋮⋮貴女が閻魔になってくれれば幽々子殿が帰って来るのです﹂ ﹁映姫、そこを何とかしてお願い ﹂ で言っている。でも俺は閻魔にはなりたくないんだよ。 お前ら、ふざけるな⋮⋮いや、ふざけては無いのか紫も妖忌も本気 ! は閻魔になることに決めた。幽々子は生き返すことはできないが会 罪悪感からくる負の後悔の感情。幽々子は連れては来られないが俺 二 人 を 見 て い る て る と 罪 悪 感 や い ろ ん な 感 情 が 巡 る り 辛 く な る。 ﹁⋮⋮本当ですよ﹂ !! 31 ! ! 聞こえていますか 私は閻魔なります ﹂ ! えるようにはする。 ﹁七太郎さん ? 界が暗転する。 閻魔になってくれるのじゃな ! ﹂ 七太郎さん、言ってた高い地位と力は忘れていませんよね ドゥ︵楽園の閻魔︶を名乗るといい﹂ ﹁分かりました﹂ ? は俺。自分らしく生きるつもりだ。 ? 七太郎は困惑した表情をしている。恐らく俺のことを考えってい ﹁⋮⋮変わっていませんよ。これが〝俺〝の素ですよ﹂ ﹁ところでお主かなり性格が変わっていないか ﹂ うでも良い。俺は閻魔になったが真面目に閻魔をする気はない。俺 幻想郷⋮⋮確か、紫が作った楽園。もう作っていたのか まあ、ど ﹁四季映姫よお主が管理するのは幻想郷の魂じゃ、よって、ヤマザナ 分⋮⋮絶対 七太郎さん、安心してください職権乱用はそうそうしませんよ、多 いで時間がかった見たいだ。 上がったのも感じる。七太郎は俺を閻魔にするのを凄く悩んだ見た なら良しだ。数時後、俺は閻魔になった。怪我も消えている。力が ? なるかが分からないから保険だ。 ﹁あ ﹂ らだ。それに俺が閻魔になっても幽々子が原作通りに幽霊管理者に 最後の西行寺幽々子を幽霊管理者って言うのは原作に合わせたか ﹁どうぞ、考えてください﹂ ﹁⋮⋮考える時間をくれ﹂ 目は⋮⋮西行寺幽々子を幽霊管理者にする事で以上です﹂ ﹁一つ目は自由なこと。二つ目はたとえ職権乱用しても見逃す。三つ 乗ってきた。俺は条件を口にした。 ﹁条件とは ﹁⋮⋮はい、なりますが条件がいくつか有ります﹂ ﹁四季映姫よ ﹂ 聞こえて居るか分からないが空に向かっ言葉を発した。すると視 ! ! ? 32 ? ﹁⋮⋮忘れてはおらんわ﹂ ! るのだろうが俺は別のことを考える。幽々子のこと二人にどう説明 ﹂ しようかっと考えてると視界が暗転し目の前には紫と妖忌がいた。 ﹂ ﹁えっと⋮⋮映姫、本当に閻魔になっちたの ﹁どういう意味ですか なり言ってた事の重大さや、不可能なことに気付いたらしい。良いが 俺は二人に話を聞くとどうやらこの数時の間。紫と妖忌は冷静に ? 気づいてなかったんですね⋮⋮。取り合えず幽々子の事を話した。 33 ? 第 話 七太郎は手続きをしていた。西行寺幽々子を幽霊管理者にするた めにの手続だ。 ﹁⋮⋮サインが必要じゃたな﹂ 手続きをするにはサインが絶対必要だが、閻魔のサインなら誰でも 良いのだ。 ﹁四季映姫にサインさせるか﹂ そう、思った七太郎は映姫がいる。部屋に行き強制的に映姫にサイ ンをさせた。これで手続きが出来るようになり手続きをした。 後は西行寺幽々子の魂が来れば映姫が出した。条件通りに西行寺 幽々子を幽霊管理者にすれば良いだけた。 問題が発生した。それは西行寺幽々子の魂が来ない事だ。 ﹁⋮⋮これでは条件を破る事になる。それは不味い﹂ 七太郎は問題の魂がなぜ来ないかを調べる為、西行寺幽々子が死ん だ場所に来ていた。 七 太 郎 は 封 印 さ れ て る 西 行 妖 を 見 て 魂 が 来 な い 理 由 が 分 か っ た。 幽々子は命と引き換えに西行妖を封印した。つまり魂と引き換えに したっと言うことだ。封印に使われた魂を持って行けば封印は解か れけてしまうだろう。 ﹁この、土地ごど持って行けば良いか﹂ 魂だけを持って行ったら封印が解けてしまうなら土地ごど持って いく。この方法なら封印は解けず魂を持っていく事ができるだろう。 七太郎は指を三連続で鳴らした。すると風景が変わり邸が冥界の 一部になった。後は西行寺幽々子を幽霊管理者にすれば良いだけだ。 冥界に来たことにより、幽々子の魂は実体化し生前と変わりない姿 になった。 ﹁西行寺幽々子よ、今日からお主は幽霊管理者だ﹂ 幽々子は首を傾げた。何故なら記憶がなく自分が誰なのかも分か 34 11 らない状態だったからだ。そんな状態に七太郎は気づいた。 ﹁強引に持って来たからじゃろうな﹂ 七太郎は記憶がないことを気にせずに幽々子に幽霊管理のやり方 や冥界での過ごし方を教えた。 七太郎は幽々子を見て気づいた事がある。それは幽々子の能力だ。 死を操る程度の能力。これ程までに幽霊管理に最適な能力は他にな かった。死を操ることは死んだ幽霊には絶対命令を送れる。これに より幽霊達が自由に何処かへ行くことがなくなり。人間達の間で幽 霊騒ぎが減るだろう。 ﹁西行寺幽々子よ、幽霊管理者として頼むぞ﹂ ﹁⋮⋮良くわからないけど頑張るわ﹂ 七太郎は映姫が最初から西行寺幽々子がこんな能力を持っている ことを知ってて三つめの条件を出したのかもしれないっと。もしそ うなら映姫を閻魔にしたことは超がつくほどの大正解だと思い。に やける。にやけて居るところを幽々子が見て、引かれたが気にせず に、にやけるっていた。 35 第 話 なんか、お偉いさん達が集まり何かを話していたが俺には関係な い。俺は閻魔になった結果、地獄に住むことになった。閻魔になって からの初仕事は魂を裁くこと。俺が一番やりたくないことだったが かいご じょうはりのかがみ いざ、やってみると楽しくなってきた。 上 司 の 閻 魔 に 貰 っ た 悔悟 の 棒 と 浄玻璃の鏡 を 使 い 魂 を 裁 く。⋮⋮ 浄玻璃の鏡で過去をみて悔悟の棒で叩くと、叩かれた魂の罪が分か る。それにより天国、地獄、冥界かを決める。裁く魂は一日で一億 の棒と浄玻璃の鏡だけで裁くので時間が掛かるらしい。 黒はっきりつける程度の能力を他の閻魔は持ってない見たいで悔悟 と驚いていた。どうやら、他の閻魔は十時間以上かかるらしい。白 ﹁本当に終わってる⋮⋮﹂ 告したら疑われてチェックが入りチェックした上司が 一億の魂を裁くのは五時間位で終わった。上司に終わったのを報 かは分からないが注意はしようと思った。 識に能力を使っているらしくそれが危ないみたいだ。何故、危ないの る。理由は能力の使い方についてだ。閻魔ヤマが言うには俺が無意 の王。そして十王の一人。その人から俺は一度、説教を受けた事があ ⋮これは絶対に嫌だ。閻魔ヤマとは閻魔王の中で一番偉い人で冥界 てとはできるが間違えると閻魔ヤマから直々のお説教が飛んでくる してしまう。まあ、ルールを知らなくっても無理あり白黒を付けるこ するはずがない。だから過去を見ないで白黒付けると間違いが発生 オセロなどのゲームをやったら勝ち負けははっきりするだろうか 分かりやすく言うならルールを知らないで麻雀、囲碁、将棋、チェス、 発 生 す る か ら だ。能 力 を 使 う な ら 魂 の 過 去 を 知 ら な い と い け な い。 黒つける前に魂のことを知ってなければ⋮⋮白黒つけても間違いが 使わずに裁くこともできるが⋮⋮それを俺はやらない。何故なら白 白黒はっきりつける程度の能力を使えば悔悟の棒も浄玻璃の鏡も 持っているお陰でテンポよくスムーズに裁く事が出来るみたいだ。 普通なら気が遠くなるが⋮⋮俺は白黒はっきりつける程度の能力を ? ? 36 12 仕事も終わったのであとは自由な時間だ。⋮⋮七太郎さんの所に いくか。 七太郎さんのところに行くと七太郎さんは仕事中なので会えない ﹂ 頼みたい みたいだ。じゃあ⋮⋮同僚の閻魔の仕事を見に行くかと思ってたら ﹂ 閻魔ヤマがここに ﹁映姫、頼みたい事があるのだが良いか 閻魔ヤマに話を掛けられた。何故 ﹁頼みたい事ですか ﹂ !! ﹂ た。⋮⋮消えたっと言うより移動したようだ。 どこかで見たことがある鴉天狗は行きよいよく目の前から気消え ﹁報告をしなくては﹂ ﹁邪魔ですよ、退いてくれませんか まあ、良いや、気にしない、気にしない。 どこかで見たことがあるような、どこで見たかな⋮⋮思い出せない、 進んで居るとまた、天狗がきた⋮⋮いや、鴉天狗だ、この鴉天狗⋮ ﹁侵入者、止まりなさい⋮⋮って閻魔 居るだろう。その証拠に天狗達は痛そうに地面に倒れている。 手の罪により重さが変わるので天狗にそれなりのダメージは与えて されたので攻撃してきた天狗は悔悟の棒で叩く。悔悟の棒は叩く相 妖怪の山に入るとそこに住む妖怪、天狗達に侵入者扱いで受け攻撃 ず迷ったが何とか妖怪の山に着いた。 れた地図を受け取とりスカウトしに妖怪の山に行く途中、道が分から 俺は閻魔ヤマから古明地さとりが居るであろう場所に印がつけら ﹁お、じゃあ、これを持っていけ﹂ ﹁分かりました。スカウトしてきます﹂ 出来ない。 れのは⋮⋮はっきり言って嫌だ。でも閻魔ヤマの頼み。断ることも 持っている妖怪⋮⋮会ったら確実に心を読まれるだろう。心を読ま 古 明 地 さ と り ⋮⋮ 悟 妖 怪、前 世 の 知 識 に も あ る。心 を 読 む 能 力 を れてきてくれないか﹂ ﹁うむ⋮⋮古明地さとりと言う妖怪を旧地獄の管理者にしたいので連 ? ? 事ってなんだろう。⋮⋮面倒くさく無い事なら良いが⋮ ? ? 37 ? 取り合えず⋮⋮邪魔はなくなったので古明地さとりを探すか、どこ に居るのだろうか⋮地図が正しければこの山に居るはずなんだけど な、見つけるのには時間がかかりそうだ。 38 第 話 ? かで見たことがある鴉天狗が飛んできた。 この妖怪の山に何のご用でしょうか ! ﹂ ﹁⋮⋮⋮⋮ 古 明 地 さ と り と 言 う 妖 怪 を 探 し て い ま す。知 り ま せ ん か ﹁閻魔さん ﹂ 古明地さとりを探して妖怪の山を歩きまっくてると、さっきのどこ 13 いくら、探しても見つからなっかたからこの山に詳しいそうな妖怪 申し訳ありません。知らないです﹂ に聞くのが最善策だろうと思い。この山の鴉天狗に聞いてみた。 ﹁古明地さとり ﹁そうですか﹂ なかった。 ? 鬼 地獄にも鬼は居るがここにも鬼が居るのか⋮⋮そう言えば前 ﹁私は知りません⋮でも鬼なら知っているかも知れません﹂ ﹁⋮⋮⋮鴉天狗さん、本当に知らないんですか ﹂ 違ってないだろうかっと思って地図をチェックしたが間違ってはい 知らないか⋮⋮当てが外れたか⋮⋮って言うかこの地図の印、間 ? ず鬼のところに行ってみるか。 ﹁鴉天狗さん、鬼に会わせてくれませんか ? いつもなら居るのに⋮⋮待っててください。連れて着ますか ませんか 古明地さとりは見つかりませんでしたっと⋮⋮なんか怒 からなければ⋮⋮一旦帰って閻魔ヤマに報告しよう、地図間違ってい ⋮⋮早く古明地さとりを見つけて帰りたいな、もし鬼も居場所が分 っと言うい飛んでいった。 ら﹂ ﹁あれ 山の頂上に着くと鴉天狗が止まり いだろうとは思う。 いが気を抜くと置いてきぼりになりそうだ。まあ、そうなることは無 鴉天狗の後を着いていく、この鴉天狗速いな追いつけない訳ではな ﹁分かりました案内します﹂ ﹂ 世の知識に妖怪の山は鬼が支配をしてた時代があったな⋮取り合え ? ? ? 39 ? られそうだな。 数分後、鴉天狗が戻ってきた。鬼は今出かけて居るらしく帰って来 るのは数日後らしい⋮⋮まじか、帰って報告しようか。帰って来るの ﹂ までここに居ようかな⋮⋮でもな、報告すれば大丈夫だろう。一旦 帰って報告したら戻って来ようか。 ﹁鴉天狗さん、鬼が帰って来るまで此処に居ても宜しいですか ﹁⋮⋮上司に確認してきます﹂ ﹁何故じゃ ﹂ ﹁⋮⋮妖怪の山に﹂ ﹁四季映姫よ、何処へ行ってたのじゃ﹂ 視界が暗転する。あー懐かしいなこれ また、鴉天狗は飛んでいった。俺も報告しなきゃなと思って居ると ? ました﹂ ﹁待て 何日間、滞在するつもりじゃ ﹂ することを報告し妖怪の山に急いで戻った。 七太郎さんは驚いているが俺は気にしないで暫く妖怪の山に滞在 ﹁⋮⋮⋮ ﹂ ﹁古明地さとりっと言う妖怪をスカウトするように閻魔ヤマに頼まれ ? ! ﹂ 寝袋を持って妖怪の山に戻ると鴉天狗が俺のことを探して居たので 声を掛けら ﹁あやややややや よかった。報告してといてダメだったら⋮⋮どうしようかと。 は 射 命 丸 文 だ。そ の あ と 確 認 し た 結 果 は 此 処 に 居 て も 良 い ら し い。 と悲鳴を上げた。この悲鳴を聞いて俺は思い出した。この鴉天狗 ! 40 !? 七太郎さんがなんか言ってた気がするが気にしないで良いだろう。 ! 第 話 最速の天狗、射命丸文は呼び出されていた。 ﹁射命丸よ、侵入者だ﹂ ﹁侵入者ですか⋮⋮なら下っ端に任せれば良いのでわ ﹁それが、下っ端では歯が立たない相手だ﹂ ﹂ ﹂ 文は驚いた。なぜなら下っ端天狗でも普通の妖怪より強いからだ。 ﹁大天狗様、相手は誰ですか 下っ端天狗を倒した侵入者がいた。 ﹁侵入者、止まりなさい⋮⋮って閻魔 ないと。 ﹁邪魔ですよ、退いてくれませんか ? ﹁大天狗様 ﹂ ﹂ 文は鬼気迫る表情で急いで大天狗に報告しに飛んで行った。 ﹁報告をしなくては﹂ ﹂ ている。その鬼を従える事が出来る強力な種族閻魔に勝てるはずが 文は閻魔をみた瞬間、勝てない事が分かる。妖怪の山は鬼が支配し !? 下っ端天狗達が地面で寝ているかのように倒れていた。その近くに 文は頭を下げてから侵入者が居る場所へ飛んで行った。そこには ﹁承知しました﹂ 戻ってこい﹂ ﹁そうだ。だが倒せる相手なら倒せ。もし倒せない相手なら報告しに ﹁⋮⋮私が相手を見てくれば良いのですね﹂ ﹁分からん。だからお前を呼んだのだ﹂ ? ﹁相手は閻魔です ﹂ は閻魔の所に飛んで行った。 め﹄と。その命令を聞いた天狗達は侵入者を攻撃するのを止めた後文 ﹃閻 魔 に は 手 を 出 す な。も し 閻 魔 が 何 か を 要 求 し て き た ら 要 求 を 飲 文の報告を聞いた大天狗は驚き、直ぐに天狗全体に命令を出した。 !! !! ﹁何だとそれは本当か ﹂ ﹁射命丸よ、慌ててどうした﹂ !! 41 ? 14 ﹁閻魔さん この妖怪の山に何のご用でしょうか ﹂ 申し訳ありません。知らないです﹂ が見つかれば帰ってくれるのかと。 ﹁⋮⋮鴉天狗さん、本当に知らないんですか ﹂ ﹂ 閻魔は妖怪探しにこの山に来たことを文は知り、考える。探し妖怪 ﹁そうですか﹂ ﹁古明地さとり 文は記憶を探るが古明地さとりと言う妖怪は知らなかった。 ﹁⋮⋮⋮古明地さとりと言う妖怪を探しています。知りませんか ? ﹁分かりました。案内します﹂ ﹁鴉天狗さん、鬼に会わせてくれませんか ﹂ この山の鬼達なら知っていると思い文は言葉を口にした。 ﹁私は知りません。でも鬼なら知っているかも知りません﹂ ? ら﹂ ﹁あれ いつもなら居るのに⋮⋮待っててください。連れてきますか たりと着いて来ることに。頂上に着くと鬼の姿がなかった。 心驚いた。それなりのスピードを出してるのに余裕な顔をしてぴっ 文は鬼が普段いる山の頂上に案内をした。文は案内してる最中内 ? ﹂ た。文は近くにいる白狼天狗に鬼が何処に居るか聞いた。 ﹁鬼が何処に居るかを知りませんか 鬼達なら何処かへ出掛けましたよ﹂ ﹁⋮⋮⋮上司に確認してきます﹂ ﹁鴉天狗さん、鬼が帰って来るまでここにいても宜しいですか 文は低く声を出したあと飛び閻魔の元へ戻り伝えた。 ﹁⋮⋮⋮そうですか﹂ ﹁鬼ですか ? ﹁あやややややや ﹂ ﹂ 探していると後ろから声を掛けられて驚き悲鳴を上げてしまった。 文は閻魔に伝えに戻って来たら閻魔が見当たらず。周りを見渡し 在を許すことになった。 て、最終的に大天狗まで確認が行き渡った。確認した結果は閻魔の滞 文は上司に確認したら、上司が上司に確認しさらに上司に確認し ? ? ! 42 ? ? ! 文は飛び、心当たりがあるとこに鬼が居ないか探したが居なかっ ? 悲鳴を上げたあと、文は閻魔に滞在の許可が出たことを伝えた。 43 第 話 俺は寝袋に紐を付けて適当な木に結びつけてみた。ミノムシの様 に木にぶら下がる寝袋に俺は入って寝ることにする。木が折れない か不安だったがどうやら、大丈夫なようで折れる心配はない。 何故、木にぶら下げたかっと言うと。思い付きと好奇心でぶら下げ た。風に揺られ寝ずらいが寝れない訳ではないので気にしないがそ れ以外に気になる事がある。 それは鴉天狗の射命丸文がこちを見つめていることだ、こちを見つ ﹂ める文の視線は奇想天外な物でも見てるかのような表情をして近づ いてきた。 ﹁何をしてるですか まあ、良い、飛んで文の所に行 ? う。 ﹁⋮⋮少し片付けませんか ﹁片付いてます⋮⋮﹂ ﹂ あった。広さは人二人分が多分寝ころがっても大丈夫なぐらいだろ こ う ⋮⋮。文 の 所 に 行 く と そ れ な り に 片 付 い て い る。ス ペ ー ス が 中で飛ばなくていけないのだろうか 文は飛び奥に案内する。飛ばなくちゃ生活できないのか、何故、家の 前世の俺の家も散らかっていたが此処まで酷くはなかったと思う。 で俺を誘うと思ったな。 い訳でもないが足の踏み場がないぐらい散らかっている。よくこれ 家の中が酷かった。べつに作りが悪いわけではないし立て付けが悪 文に着いていき文の家に着た。家の見た目は普通の和風建築だが ませんかっと聞いてきた。断る理由がないので行く事にする。 寝ることに専念することにする。寝れそうになったころ文が家に来 文は理解が出来ないようで困惑している様だが俺は気にしないで ﹁寝ようとしてるんです﹂ ? 俺は文を説得もとい言いくるめをして片付けよさせる。まあ、俺も かっているって事だよな。なら片付けよう。 文が俺から視線をずらす。ずらすって事は片付いていないのを分 ? 44 15 手伝うんだかな。つうかなんで家に来ないか誘われて来てみたら片 付ける事になったるんだ。まあ、気にしないでおこう。 片付けていると読んではいけないそうなノートが出ってきたので ﹂ ﹂ 文に向かって勢い良く投げた。文は驚きの表情をしてノートをキャ チした。 ﹁み、見てませんよね ﹁見た方が良かったですか 文は顔を真っ赤にして動揺している。ノートの中身が気になるな ら過去が見える鏡、浄玻璃の鏡を使えば知ることができるしな。ま あ、中身を知る気はないで使わないが。 まあ、 数時間後、大体片付いた。文は片付いた事に納得してないようだ。 何故だろう。文は鴉天狗、鴉⋮⋮考えられるのは鴉の習性か 考えてもとくに意味はないのでやめよう。 いのに。可能性としては監視か 監視の理由は侵入者だからだろう。 そう言えば何故、俺は誘われたんだろうな。まだ自己紹介をしてな ? この山にいても良いかは聞いて許可はもらっているがここに来るま ? で天狗達をかなり倒してしまってるから⋮⋮監視されても文句は言 えない。 45 ? ! 第 話 朝になり、妖怪の山は騒がしくなったり、天狗達が空を飛んで何処 か行ったり来たりを繰り返してる。手には何かをか光物を持ってた りする。 この光景を見てると思うんだけど、文の家が凄く散らかっていたの は、やはり鴉の習性だろう。それより、どうしようか、俺は古明地さ とりを探したいのだが監視されてる可能性があるから下手な行動は 避けた方が良いだろう。早く鬼が帰って来ないかな⋮⋮そうすれば 早く古明地さとりがいる場所が分かるはず。もし鬼も知らなかった ら ⋮ 見 つ か る ま で し ら み 潰 し に 草 の 根 を 掻 き 分 け て 探 す し か な い。 どうかしましたか ﹂ まあ、そうなったら閻魔ヤマに報告しないと行けないけど。 ﹁えっと、閻魔さん ? マザナドゥは名乗らなくとも良かったかもしれないな。 ﹁そう言えば自己紹介まだでしたね。私の名前射命丸文です ﹂ って悲鳴を上げるまでで忘れていたけどな。 監視されてる可能性があるがなにかあっ ? 監視されてないのか どうやら俺の思い込 ? では言葉道理に勝手に古明地さとりを探そうか。俺は と言い出した。あれ みすぎかな ? ﹁勝手に妖怪の山を歩いても大丈夫ですので、どうぞ﹂ 拒否する可能性が高いかと思っていると。 かにも考えてますよって分かる表情で座り。悩んでいる。やっぱり、 文に妖怪の山を案内してくれませんかっと言ったら文は黙ってい たら実力行使で探すことにしようか。 否されたら勝手に探すか の暇潰しになる。でも文が案内を拒否るかもしれない。⋮⋮まあ、拒 うすれ案内されながら古明地さとりを探せるし鬼が帰って来るまで これからどうしようか、文に妖怪の山でも案内してもらおうか、そ 文があやややややや 自己紹介してもらってあれだけどゴメン会う前か知ってる。まあ、 ! いつまでも閻魔と呼ばれるのは嫌だ。だから名前を名乗ったがヤ ﹁⋮⋮⋮四季映姫、ヤマザナドゥ。私の名前です﹂ ? ! 文の家を出て古明地さとり探しを再開した。何故、鬼を待たなかった ? 46 16 かと言うと鬼が古明地さとりの居場所を知らない可能性があるから だ。だから今のうちにしらみ潰しに草の根をかき分けて探そうと思 う。あ、寝袋が木に掛けたままだ取りに行こう。 寝袋を取りに頂上に来たら白髪で犬耳と尻尾が付いており、頭に頭 でも犬耳と尻尾 襟を被っていて手には剣と盾を持った。女性がいた。 あそこに要るのってもしかして、犬走椛か。あれ どけない。どうしようか ろうが突然、剣を振られたら怖いよ。 ﹁ありがとうございます﹂ ﹁いや、当然の事をしたまで﹂ 突然、剣を振るう事は当然なのだろうか 椛は真顔で尻尾を振るっ は俺の前で止まった。恐らくほどけない所を見て助けてくれたのだ 椛が剣を手に取り近づいて剣で紐をきり寝袋は地面に落ちた。剣 いっとは情け無さ過ぎる。 また、話しかけて来たがスルーする。自分で結んでおいてほどけな ﹁あの、何をやってるんですか ﹂ に必死で言葉を返せない。頑丈に縛りすぎた。自分で結んだのにほ 寝袋を木から下ろして居ると椛が話しかけて来たが寝袋を取るの ﹁⋮⋮その寝袋。貴女の持ち物でしたか﹂ ないで挨拶をしてから寝袋を取ろうとする。 が付いているのって二次創作じゃなかったけな。まあ、良いか気にし ? 良いか。 ﹁鬼が帰って来るまで何日かかるか分かりますか ? 変わったのだろう⋮⋮ここは知らないふりをして聞くか 一週間後か、多分、椛は能力を使ったのだろうな、だから雰囲気が ﹁⋮⋮一週間後ぐらいに妖怪の山に帰って来そうです﹂ うに感じるが不思議と敵意がなく優しさを感じる。 か獲物を仕留める目に見え狼の姿が重なり、邪魔をしたら襲って来そ 椛は遠くを真剣にじっと静かに集中して見だした。その姿は何故 ﹁ちょと、待ってください﹂ ﹂ ているがなにか嬉しい事でも合ったのだろうか。まあ、気にしないで ? 47 ? ﹁白狼天狗さん、なぜ鬼が一週間後に帰って来るが分かったのですか ﹂ ﹁それは私の能力、千里先まで見通す程度の能力を使い、出掛けた鬼達 を見た結果した。推測で一週間後ぐらい帰ってくる事が分かりまし た﹂ ん、説明ありがとう知ってますが凄い能力だと思う。千里先まで見 通す程度の能力。千里から先からが見通すって事は多分、再現なく見 通せるって訳だ。椛に目を浸けられた異世界。例えば地獄や冥界と ﹂ 白狼天狗さん、千里先を見通す程度の能力で妖怪の山に かに逃げないと見つけられるだろう。 ﹁あ、そうだ 居る古明地さとりっと言う妖怪を探せませんか りは要るのだろうか この地図、本当に信用できないし歩いて探すか 椛が大きなあくびをして座りこむ。本当に妖怪の山に古明地さと ﹁えっ、あ、はい﹂ ﹁白狼天狗さん、ありがとうございます。休んでください﹂ ﹁⋮⋮⋮⋮⋮⋮あ、蟻が飴を運んでいる﹂ たりしている。 見ているが集中力が切れかかっているのかあくびをしたり首を傾げ 数時間経ったが見つからない。椛はまだ能力を使って妖怪の山を 居る古明地さとりを探すしだした。 すると椛は再び能力を発動させ雰囲気が変わり妖怪の山のどこかに それもそうだな。俺は自分が言えるだけの容赦や姿を椛に伝えた。 ません﹂ ﹁⋮⋮⋮⋮古明地さとりの容赦や姿が分から無いので探しようがあり ? ! ⋮その前に椛に自己紹介をしないとな。 ? 48 ? 第 話 椛に自己紹介をしてから俺は妖怪の山で古明地さとりをしらみ潰 しに草の根をかき分けて探し始めたのだが気になることがある。そ ﹂ れは、椛が俺の後を付いて来るのだ。いくら走っても飛んでも付いて くる。 ﹁椛さん、なんで付いて来るのですか こえるが姿が見えない。河童の集落っと言うより透明人間 の集落 のだが河童達の姿が見当たらない。歩いている音や喋ってる声は聞 俺は椛に案内をしてもらって川沿にある。河童の集落に来て居る 集まる場所に案内してもらおう⋮。 かったけど不気味な感じがして嫌だった。まあ、良いや、天狗以外が そ う い う 事 か。で も 真 顔 で 後 を 付 け な い で く だ さ い。怖 く は な 話が出来るっと思いまして後を付けました﹂ ﹁妖怪の山に住む、殆どの妖怪はよそ者を嫌うので私が居れば多分、会 ? ? 居る ﹂ みたいな状況に俺は戸惑って要ると椛が不機嫌そうに言葉を発した。 ﹁またですが⋮⋮にとり ? 付いて背中に大きいリュックを背負って靴は長靴みたいなブーツ ﹂ ﹁ごめん、ちょと河童全体で実験をしてたから⋮⋮でそちらさんは誰 を履いている。間違いない前世の記憶にある。河童の河城にとりだ。 ? ケットがついている水色のスカート。胸元に線で固定されてる鍵が 肩 の と こ ろ に ポ ケ ッ ト が つ い た 水 色 の 上 着 を 来 て お り。大 量 に ポ アップをしている髪に帽子を被っている。服は白にブラウスの上に そこには、ウェーブがかかった外ハネが特徴的で青色のツーサイド 椛が不機嫌な声を出すと音が近づき河童が姿を表した。 ! ﹁ひゅい ﹂ ど閻魔って呼ばれるのは嫌なんだけど⋮まあ、気にしないで置こう。 椛が俺のことを分かりやすく紹介をした。確かに閻魔で通じるけ !? 49 17 ﹁⋮⋮閻魔様です﹂ ? ﹂ にとりが閻魔様っと言う言葉を聞いた瞬間、にとりが俺の方をみて 四季映姫です。よろしくね 何故か怯えたした。どうしよう⋮⋮ ﹁チョリース ! たが椛から凍て付きそうな視線を送られ、何故そんな目で俺をみる 言葉を発した。 ? 定ですよ﹂ ﹁⋮⋮⋮話が長いよ﹂ そんなに話が長かったか ? ませんか ﹂ ﹁なら私も白狼天狗に聞いて来ますので、四季様ここで待っててくれ ﹁同族にも聞いてみるよ﹂ らないらしくその後に、にとりはこう言った。 良いか。俺はにとりに古明地さとりを知らないかを聞いて見たが知 やすく短く丁寧に言うたつもりなんだけど。まあ、伝わっているなら ん 何故、妖怪の山に居る理由を分かり あ、鬼が出掛けている間に探している妖怪が見つかれば直ぐに帰る予 たので鬼が帰って来るまで妖怪の山に滞在することにしました。ま ﹁探している妖怪が今して、その妖怪を鬼が知っているかもっと聞い ﹁所でさ、閻魔様が何で妖怪の山に居るの ﹂ やめて、お願い。そんな視線を送らないでっと思っているとにとりが ! 高めでぶざけて自己紹介をすると、にとりは怯えなくなり笑ってくれ 怯え出したにとりに笑ってもらおうとして笑顔を作りテンション ! してて何処に居るかが分からない。 いのに。さて、どうしようか、俺も河童達に直接、聞こうにも透明化 いる。何故、椛は様を付けるのだろう。妖怪の山のお偉いさんでは無 椛はどこかに飛んで行った。にとりは同族の河童に聞いてくれて ﹁分かりました。待ってます﹂ ? 50 ? 第 話 暫く地面を監査するように見ていたら椛が戻って来た。他の白狼 天狗に聞いた所、古明地さとりらしき妖怪の姿を見たっと言う情報を 持ってきた。俺は椛に感謝して、 ﹁ありがとうございます﹂ 次ににとりが同族の河童達に聞き終わった見たい っと口にした。すると椛は目を反らしだが尻尾を振りだした。⋮ 喜んで居るのか 何をして居るだ に近寄った。 いつもの事 俺は驚いいて目を見開き、慌ててにとりのそば ﹂ いつもこんな事をして居るのか。椛とにとりの関係 ﹁あー、いつもの事がだから大丈夫だよ﹂ ﹁だ、大丈夫ですか ? ? にとりを椛がみてにとりに近づき盾でぶっ飛ばした。 だが情報なしだったみたいで何故かちょと落ち込んでいる。そんな ? ﹂ しそうにしているが俺は楽しくはなかった。心を読まれるのか⋮⋮ たのだがいつの間にか二人に付けらってたらしい。二人はなんか楽 俺は椛とにとりがよく分からない友情をして居る。間に一人で来 きたのですか ﹁お化けが出たら裁くので安心してください⋮⋮って二人に共付いて ﹁なんか、お化けでも出そうだね﹂ ﹁こんなところに合ったのですね。通りで見つからないはず﹂ さとりの家だろう。 と木や茂みに隠された古そうな大きい家発見した。恐らくは古明地 俺は椛が聞いた。情報の場所に行ってみた。暫くその辺りを探す こいつらの関係が分からないんですけど友達って良いですね⋮ ﹁そうだね、ありがとう﹂ 思よ。﹂ ﹁⋮⋮にとり、何があったかは知らないけど、気にしないほうが良いと が分からないがいつもの事なら気にしないで良いかな。 ? !? 51 18 !? 嫌だなっと思いながら扉をノックしたが一向に扉が開く気配がない。 ﹂ 居ないのかと思っていると後ろから声が聞こえた。 ﹁家の前で、何をしているの えた。 が出っており、片方は右肩を通り左足のハート ﹂ ﹂ ⋮⋮第三の目が開いている時点で心を読む事 ﹁⋮⋮お姉ちゃんを勧誘しに来たの 心を読まれた ﹁お姉ちゃんは多分、家の中だよ﹂ ﹁そうです。古明地さとりさんはどこに居ますか は分かって居たけど行きなり読まれるとは。 ん ? 椛とにとりは俺に探している人物かを聞いて来たので違うっと答 の目が開いている事だ。 古明地こいしだ。俺が知らないとこを上げるとしたらこいしの第三 女 が 立 っ て い た。俺 は そ の 少 女 を 知 っ て い た。古 明 地 さ と り の 妹。 ハートに繋がっていた。そんな見た目の黄色味がかっかた緑髪の少 マークに繋がっている。もう片方は顔の横でハートを作って右足に その目から二本の管 のハートマークが着いてた。さらに右胸に目を着けた物浮いており、 で白い線が入っており薄く何かの花柄が書かれている。靴は黒で紫 元、溝、辺りに水色でにひし形のボタンが着いている。スカートは緑 リボンが特徴的で服装は黄色で襟は緑で二本の線が入って、鎖骨、胸 椛、にとり、俺が驚いて振り返るとそこには鴉羽色の帽子に黄色い ? に上げてもらおうかっと思ってるてとこいしが心を読んだのか家に 上げてくれた。椛とにとりはこいしの能力に付いて議論をしている ﹂ がどれも外れている。こいしの能力は今は姉と同じ心を読む程度の 能力だ。 ﹁⋮⋮⋮今は 俺は言葉を濁して口にしたが心を読めるこいしには多分、分かって ﹁⋮⋮⋮﹂ ﹁いつの日か分かりますよ﹂ こいしが俺の方をみて首を傾げた。心を読まれたか⋮⋮ ? 52 ? ! 家に居るのか。ノックしてもでで来なかったが居るらしい、なら家 ? !? しまうだろうな。 ﹁分からないよ。心の奥までは読まないから﹂ 何故、心の奥まで読まない。読まないからっと言うこと こいしは帽子の鍔をつかみ顔を隠しながら言葉口にした。 読まない 自己紹介してなかったね。こいし、古明地こいし﹂ ﹁あ、ただいまー ﹂ ﹁騒がしいっと思ったら客人が来てたのね﹂ 間違いない古明地さとりだ。 ていた。見た目の少女がいた。 体、赤い物体は胸元に辺りに浮いている。コードの先はハートになっ ロングスカート。ヘアバンドと無数のコードで繋がれている赤い物 多く付いたゆったりしているの水色の服装、下は膝のところまでセミ こには、ピンクにも見える薄紫の髪でヘアバンドをしていてフリルが 皆が名前を言い終わると足音が聞こえた。聞こえた方を見るとそ ﹁河城にとりだよ。よろしく﹂ ﹁⋮⋮犬走椛﹂ ﹁四季映姫、ヤマザナドゥです﹂ ﹁あ を知ってたら怖いしな。 心の奥まで読んでいただろう。自分は初対面だが、相手が自分のこと は読もうとすれば読めるはずだ。なのに読まないのか。俺だったら ? ﹁ありがとうございます⋮﹂ ﹁⋮⋮⋮黙っています﹂ は黙ってて欲しいのですが。 分前世の記憶も読んだのだろう。古明地さとりさん前世の記憶の事 面白い閻魔様ってことは心の奥底まで読んだのかも知れない。多 ﹁勝手に読んだのですか⋮﹂ ﹁面白い閻魔様ですね﹂ しかけて来た。 俺はその光景を見てたらさとりが俺を興味深そうこっちを見て話 ﹁お帰り﹂ こいしが笑顔で言葉を口しさとりは笑顔で言葉を返した ! 53 ! 俺とさとりは小声で言葉を交した。 54 第 話 さとりに連れられて客室に俺はいる。客室はテーブルひとつと椅 子が二つが置かれてる。俺は椅子に座り話を始めようとしたら、さと りが湯飲みをだし、お茶を注ぎ出してから椅子に座った。 ⋮⋮お断りします﹂ ﹁心を読んだなら分かっていると思いますが、貴女を勧誘しに来まし た﹂ ﹁勧誘ですか ﹂ ﹁さとりさんは覚妖怪ですよね。やはり、人間の無意識が恐いですか する。 い、少し冷ませてから飲もうか。俺は湯飲みを置き、さとりと会話を と 言 っ て た。俺 は 頷 い て か ら 湯 飲 み を 手 に 取 り、お 茶 を 飲 む。熱 ﹁貴女は元お地蔵様だったのですか﹂ だのか、じっとこちらを見て 思いだしながら俺は言葉を口にする。さとりはそんな俺の心を読ん なぜか、七太郎さんが俺を閻魔するために何度も気が変わったかを わったら言ってください﹂ ﹁そうですか。無理に勧誘はしません。ですが次に会うとき。気が変 さとりは湯飲みを手に持ちながら言葉を口にした。 ? ので気になり聞いて見た。 ﹁⋮⋮殆どの覚妖怪は恐がってますが私は恐くありません。無意識ほ どに面白い物はないっと思ってます﹂ さ と り は 笑 い な が ら 喋 る。そ の 表 情 か ら は 本 当 に 無 意 識 が 面 白 いっと思って要ることが分かる。なるほど。個体それぞれか、覚妖怪 の話に人間と共存してた話もあるしな。暫く、さとりと雑談みたいな 会話を暫くしてから客室をでる。廊下にでると椛とにとりがこいし ﹂ に心を読まれて遊ばれていたが二人とも嫌がっている様子はなく笑 顔だ。 ﹁ニャー ! 55 19 俺の知識にある。覚妖怪は人間の無意識を恐がりるっとなってる ? 二人をみてたら、どこらから猫の声が聞こえた。俺はその声の出所 を探し周りをみるが見つからない。 ﹂ 猫の声だね﹂ ﹁ニャー﹂ ﹁ん ﹁猫のですか ﹁隣。おいで﹂ こいしがおいでっと言った。瞬間、どこからか猫が走ってき、こい ﹂ しの側に近づいた。その猫は云ったて、普通の黒猫だ。 ﹁ペットですか。この黒猫は 黒猫と戯れだした。 ﹁映姫、話し終わったの ﹂ 味があるのか、椛の尻尾を前足でいじりだした。椛は尻尾を動かし、 こいしは黒猫を撫でながら言葉を口にした。黒猫は椛の尻尾に興 ﹁そうだよ。飼ってるのは私じゃなく、お姉ちゃんだけど﹂ ? とりの頬っぺたをつつく。するとにとりは ﹁やーめーろーよ﹂ と笑ながら喋った。そのあと雑談を始めた。 ? そろそろ、報告しに地獄にもどるか。 時間が気になり窓から外を見た。外は夕焼けで綺麗に赤くなってた。 に得意、不得意が変わるのだろうな。俺はにとりと雑談をしながら、 河童もやはり、個体さがあるのか⋮⋮同じ種族でも性格が違うよう が凄いだけだよ﹂ ﹁⋮泳ぐのは得意ではないけど、下手ではないよ。他の河童が泳ぐの ﹁にとりは河童ですよね。泳ぐのは得意ですか ﹂ 故残念そうな表情をしたのだろうな。俺は意味もなく悔悟の棒でに にとりはちょと残念そうな表情をしてから、帽子の鍔を掴んだ。何 ﹁終わってないのか﹂ ﹁⋮⋮時間を置いてから、話をまたする予定﹂ にとりが暇そうな表情で話しかけて来た。 ? ﹂ ﹁椛さん、天狗たちに伝えて欲しい事があるのですが﹂ ﹁なんでしょうか ? 56 ? ? ﹁私は地獄に帰りますが、また妖怪の山にきます。っと伝えて欲しい﹂ ﹁⋮⋮分かりました﹂ さって、帰るか。次ぎ来るときは多分。鬼が帰って来たごろだろう な。 地獄に帰って来て閻魔ヤマに報告した後、七太郎さんから大量の書 類の山を渡された。なんでも、俺が妖怪の山に行っては分の仕事らし い。書類の山は、まるで夏休みの宿題を最後の日に遣るような感覚に させる。 俺は書類に目を遠しサインしたり。書類を送ったりして、何とか2 日で書類の山を片付ける事ができた。 ﹁七太郎さん、終わりましたよ﹂ ﹁お、終わったかじゃあ、お疲れ様﹂ ﹂ さて、自由な時間だ。何をしようかなっと考えてると後ろから声を ﹁⋮⋮記憶が﹂ 幽々子の記憶が無いだっと 残ってしまったのだろうか もしかしたら肉体に記憶が残ってし ﹂ は残るが、命を封印に使った。ために記憶が魂に残らずに肉体だけに まったのかもしれない。だから魂は覚えてない。普通は魂にも記憶 ? ﹁⋮⋮紫さん、俺と冥界に行きませんか ? ? 57 掛けられた。 ﹁映姫、久しぶりね﹂ ﹁紫さん、何故貴女が地獄にいるのですか しれない。 ﹁何の用ですか ﹂ でも、地獄の境界を操るのは止めて欲しいな、バランスが崩れるかも 紫は笑う。なるほど、境界を操れば生きた、ままで地獄に来れるな。 ﹁境界を操って地獄に来たのよ﹂ いては、閻魔、死神など地獄に住める者達だ。 普通は地獄には生きてる者は来れない。来れるとしたら一部を除 ? ﹁幽々子の事なんだけど、幽々子の記憶がないのよ﹂ ? 俺は自分でも驚きそうになるくらいの低い声で言葉を口にした。 ﹁幽々子に会うのね。いいわ、行きましょう﹂ 俺は冥界に行くことにした。幽々子の記憶が本当にないのかを知 りたい。記憶がないのは原作通りだが、幽々子が二人のことを忘れて るとしたら幽々子はどんな気持になっただろうか。二人は悲しい気 持になっただろうか。俺にはどんな気持ちになったかは分からない。 58 第 話 冥界に来てから、浄玻璃の鏡を使い幽々子の記憶が本当にないのか を調べた。結果は記憶がなかった。幽霊管理者になってからの記憶 ﹂ は映るのに、幽霊管理者になる前の過去を見ようとすると鏡にスリー ノイズが映る。 ﹁⋮⋮貴女、誰 い。 ﹁始めまして四季映姫です﹂ ? ﹁友達かな ﹂ ろうな。友達 なんか違うきもするが友達だろう。 幽々子は知り合いかを聞いてきた。知り合いか。俺はなんなんだ ﹁⋮⋮もしかして貴女も私の知り合い ﹂ 幽々子が聞いてきた。そうか、記憶がないなら俺のことも知らな ? ? 戻す方法 ? た。 ﹁何で幽々子の過去が映ったのよ ﹂ いか、ヒビが入った。紫は幽々子の記憶が映った事に驚き聞いてき 映る。やはり肉体に記憶があり、浄玻璃の鏡は同時に記憶を映したせ 玻璃の鏡の鏡を向ける、すると西行妖の記憶と同時に幽々子の記憶が 俺は幽々子と会話をしたあと紫と西行妖の前に来た。西行妖に浄 外を見つけなければいけない。 が幽々子に戻った瞬間、幽々子が消滅するだろう。だからこの方法以 は一つだけある。それは封印を解くことだ。しかし、この方法は記憶 る。その記憶をどうにか今の幽々子に戻せないだろうか 記憶がないのに思い出すのは不可能。多分、記憶は肉体に残ってい ﹁幽々子さん、謝らないでください﹂ 困っていた。 幽々子に謝られ俺は困ってしまっい、紫の方に視線を送るが紫も ﹁やっぱりそうなのね。ご免なさい思い出せないの﹂ ? ﹁⋮⋮肉体に記憶が残ってしまっているからです。普通、記憶は肉体 !! 59 20 には残りませんが幽々子さんは命を使い封印をしました。その結果、 肉体に記憶が残ってしまったのかもしれません﹂ 俺 は 紫 に 分 か る よ う に 説 明 を し た。す る と 紫 は 納 得 し 考 え 出 す。 俺も考える。どうやれば封印を解かずに記憶を魂に戻す事ができる ﹂ だろうか。能力を使えば⋮⋮ダメです、封印が解けてしまいますね。 これ以上考えても良い案が浮かびません。 ﹁紫さん、貴女の考えで良い方法は浮かびましたか ﹁全然浮かばないわ。だからこれからの幽々子のとの付き合いかたを 考えてたわ﹂ これからの付き合いかたか。確かに考えた方が良いだろうな。記 憶はなくても幽々子は幽々子だし⋮⋮付き合いかたは生きてた頃と 同じにしよう。 ﹂ 紫も考えた結果は同じようで生きてた頃と変わらない。関係性を 築くことになった。 幽々子の所に戻り雑談を始める。 ﹁幽々子さん、冥界の住み心地はどうですか ﹂ まあ、良いや。紫は料理し も合ったな。やはり記憶がなくとも幽々子だな。 ﹂ そう言えば妖忌はどこに居るのだろうか。冥界に来てるなら白玉 ﹂ ? 楼の中にいるのかな。⋮⋮聞いてみるか。 誰それ ﹁幽々子さん、妖忌さんは何処に居ますか ﹁妖忌 ? か。今、妖忌は何処に居るんだろうな。紫なら知っているかもしれな 60 ? まあ良いわよ。幽霊が騒がしくて退屈しないで﹂ ﹁映姫は閻魔なのよね に台所に行った。その間雑談をする。 それは住み心地っと関係はなくないか ﹁住み心地 ? 俺が俺と言ったあと幽々子は間を置き笑いだす。こんなこと前に ﹁はい、俺は閻魔です﹂ ? ? ? 幽々子が知らないと言うことは妖忌は今の幽々子に合ってないの ? い。もし知らなかったら能力で探してもらうか。 ﹁⋮⋮妖忌さんは貴女の恋人です﹂ ﹂ 俺はふざけて冗談を言った。 ﹁えっ、えっっっっっ 幽々子は冗談を信じたのか声を上げながら手で顔を隠した。 ﹁冗談ですよ﹂ ﹁⋮⋮本気にしちゃたじゃないの﹂ 冗談が成功したことを喜んでると紫がスキマを開き料理をテーブ ルの上に置いた。その光景を見て、俺はこんなことにスキマを使うな と内心思った。 ﹁さぁ、食べて﹂ 紫が自信に溢れた表情で言葉を口にする。その自信道理に紫の料 理は美味しいです⋮⋮。 食事を終えたあと紫に妖忌が何処にいるのかを聞いた。まあ、こ れっと言って妖忌に用はないんだけど何処へ行ったかは気になる。 ﹁⋮⋮妖忌は修行の旅に出たわ﹂ ﹁修行の旅ですか⋮⋮。妖忌らしいですね﹂ 旅か、多分自分の力のなさで幽々子を守れなかった事を後悔して旅 に出たのかな。せめて今の幽々子に合ってから旅に出って欲しかっ たですね。 61 !! 第 話 紫に妖忌が何処に居るかを聞いてた後、閻魔ヤマに呼び出された。 ﹁映姫、頼みたい事が合ってな﹂ ﹂ 一体なんだろうな。面倒くさくなければ良いのだか⋮⋮。 ﹁なんですか 頼み事 ? ない⋮⋮。 ﹁分かりました。それでお偉いさんの名前は ? ﹂ ? クッスっと笑った。 のか、それとも他の意味があるのかを考えているとヘカーティアが ヘカーティアは笑顔で手を差し出してきた。握手でもすれば良い ろしく﹂ ﹁あらご丁寧にありがとう。私はヘカーティア・ラピスラズリよ。よ ドゥです﹂ ﹁始めて今回、貴女様のお相手を指せていただく、四季映姫、ヤマザナ は。 スカートだ。⋮⋮そうだ、始めて会ったんだか自己紹介をしなくて 暫くしてヘカーティアがきた。服装はやはり変なTシャツに変な 是非曲直庁に来るのかは分からないが、多分気まぐれとかかな。 まちがいない。ヘカーティアが是非曲直庁に来るみたいだ。何故、 ﹁⋮⋮⋮そうだが、本人の前で絶対に言うな﹂ ﹁あの変Tですか にヘカーティアが来るのかを確認のつもりで閻魔ヤマに聞いてみた。 地球、異界にコアを持ってる変なTシャツを着ている神様。俺は本当 ヘカーティア・ラピスラズリ。確か前世の記憶にある知識だと、月、 ﹁名前はヘカーティア・ラピスラズリだ﹂ ﹂ 断ったら⋮⋮起こられそうな雰囲気が閻魔ヤマから出てるので断れ ら し い。正 直 に 言 う と 面 倒 く さ く し 頼 み 事 を 聞 き た く な い ん だ が、 閻魔ヤマの頼みごとはお偉いさんが来るから俺に相手をしてほしい ? ﹁面白い子ね﹂ 62 21 面白い子発言を聞いた瞬間、俺は言葉の意味を考えだす。面白い子 いやそんなことはないだろう。俺の見た目と雰囲気は真面 どういうことだ。面白がられる事はしてないし⋮⋮。見たが面白 いのか 目 で 面 白 味 が な く つ ま ら な い だ ろ う。い ろ い ろ 考 え て る と ヘ カ ー ティアがまた笑った。 ﹁⋮⋮なぜ笑うのですか﹂ こんど他の閻魔 ⋮⋮どういうことだ。俺は閻魔ヤマと七太 ﹁だって、他の閻魔と違うんだもん﹂ 他の閻魔と違うだと 郎さんしか閻魔を知らない。他の閻魔は違うのか と話して見るか。 ⋮⋮﹂ ﹁さて、映姫ちゃんには私と戦ってもらおわよん﹂ ﹁えっ ? ? 突然何をするんですか﹂ ! ヘカーティアが笑いながら言葉を口にしながら視界を埋め尽くす ﹁やっぱり。面白い子ね﹂ 弾幕を本気で放つがヘカーティアは余裕の表情で避ける。 は必見で避けながらヘカーティアに近づき、ヘカーティアの目の前で ヘカーティアは空に浮き弾幕をマシンガンの様に次次と放つ。俺 ﹁⋮⋮﹂ ﹁さあ、戦ましょう﹂ 戦いづらい気がするが、まあ気にしないで置けば戦えるだろう。 適当に八寒地獄にきたが、罪人の悲鳴が彼方此方から聞る。その為 ﹁良いわよん﹂ ﹁ヘカーティア様、戦うなら何処かの地獄で闘いましょう﹂ かし個々で戦ったら、是非曲直庁が壊れる。 どういうつもりか分からないがヘカーティアは戦うつもりだ。し ﹁あら、避けれたの。やっはり他の閻魔と違うわよん﹂ ﹁ヘカーティア様 放って来た。俺は驚きながらも回避し、ヘカーティアに言葉を放つ。 ヘカーティアは攻撃的な笑顔で言葉を口にして距離を取り、弾幕を ? ほどの弾幕を放ってきた。俺は避けれないと思い、弾幕に弾幕をぶつ 63 ? ? けて弾幕消すことにした。視界が煙でヘカーティアの姿が見えなく た瞬間、後ろから月が飛んできた。俺は吹っ飛ばされて地面に倒れる が直ぐに起き上がりヘカーティア目掛けで弾幕を放っちながら近づ き悔悟の棒で攻撃をするがヘカーティアは予測をしていたのか避け ながら弾幕を放ち、俺の後ろに回り後ろからも弾幕を放つ。 ﹁⋮⋮やばいなこれは﹂ 俺は被弾し地面に叩き付けられた。ヘカーティアは追い討ちと言 わんばかりに弾幕を放って来た。⋮⋮これは非常にまずい。俺は立 ち上がり弾幕を悔悟の棒を使って弾く。 ﹁面白いわ。私を楽しませるなんて凄いわよん﹂ ﹁⋮⋮﹂ 俺は全力だかヘカーティアはまだ全力を出していない。力の差が やばい。このままだと絶対に勝てない。ヘカーティアは特大の弾幕 をガトリングガンの様に回転しながら連続で放ってきた。俺はグレ ﹂ ? 64 イズしながら何とか避けるがヘカーティアは弾幕を次次と放つ。 俺はグレイズしながら弾幕を視界を埋め尽くす勢いで連射してそ の弾幕の中にダメージ覚悟で入りヘカーティアに近づくき、弾幕を再 私に攻撃を当てるなんて﹂ び放つ。ヘカーティアは驚いた表情で弾幕にぶつかる。 ﹁私の負けよ。映姫ちゃん、凄いわよん ら変色して腫れているみたいだ。そんな俺の様子に気づいたのかヘ は確認の積もりで痛い所を触った瞬間激痛で表情を歪める。どうや 戦いが終わり。安心をしたら、体の彼方此方が痛くなってきた。俺 ﹁痛い⋮⋮﹂ したので戦いは終わった。 ヘカーティアは笑うが俺は笑えない。ヘカーティアが負けを宣言 ﹁あら、本気でないこと気付いていたの﹂ ました﹂ ﹁⋮⋮⋮いえ、ヘカーティア様が本気を出したら一瞬で私は負けてい ! カーティアが困った笑顔を浮かべていた。 、何でですか ﹁⋮⋮映姫ちゃん、服を脱いで﹂ ﹁えっ ? ﹁魔術で治してあげるわよん。さっ脱いで﹂ そう言うことか、確かにヘカーティアは魔術の神でもあるし此ぐら いは成せるだろうし直ぐに治して貰いたいが、俺は服を脱ぎたくな い。理由は⋮⋮何て言ったらいいんだろう。前世が男だった所為か、 女性の前で脱ぐのに抵抗がある。それに個々で脱ぎたくない。 ﹁⋮⋮ヘカーティア様、個々では脱ぎたくないので私の部屋に来てく ださい﹂ ﹁分かったわよん。さっそく行きましょ﹂ 俺は是非曲直庁に帰ってきて自分の部屋へ戻った。帰ってきたと き閻魔ヤマが申し訳なさそうな表情をしていた。部屋は一人では寂 しさを感じるぐらいには広い。 俺は部屋に戻って来たが⋮⋮やは ﹂ り抵抗があり服を脱げないでいるとヘカーティアが俺を掴みそ強制 ▽$□ 的に脱がせた。 ﹁○※ ﹂ ﹁映姫ちゃんは本当に閻魔なの ﹁えっ ﹂ どういうことだ。本当に閻魔なの 分からない、先に服を着よう。 って⋮⋮ダメだ考えても良く したあとヘカーティアは俺をじっと見ていた。 俺は恥ずかしさがまだ残って要るのか震え声だった。俺の傷を直 ﹁あ、ありがとうございます﹂ ﹁これで大丈夫よん﹂ 指を当てるとキズがみるみると治っていく。 た。ヘカーティアが魔術を使い始め指先が紫色の光を放ち、俺の傷に 俺は恥ずかしさのあまりに意味が分からない悲鳴を上げてしまっ !? かった。 ていたが突然消えた。俺は驚き周りを見たがヘカーティアの姿はな ヘカーティアは笑顔で言葉を放た。暫くヘカーティアは何か考え ﹁何でもないわよん。忘れて良いわよ﹂ ? ? 65 ¥ ? 第 話 ヘカーティアは何処かの異世界で友人と話をしていた。 ﹁純狐、面白い子を見つけたわよん﹂ ﹁貴女が気に入る子がいるなんて珍しいわね。誰なのかしら﹂ 純 狐 と 呼 ば れ た 金 髪 の ウ ェ ー ブ の か か っ た 長 髪 の 女 性 は ヘ カ ー ティアが気に入った子がに気になり言葉を返した。 ﹁四季姫姫て言う閻魔よ﹂ ヘカーティアは笑ながら言葉を放つ。その言葉を聞いた純狐は疑 ﹂ 問を持つ、なぜならヘカーティアより弱い筈の閻魔をヘカーティアが 気に入ったからだ。 ﹁⋮⋮どんな閻魔なの ﹂ ﹁ヘカーティア、その閻魔はもしかしてハーフなんじゃないかしら﹂ もしもの可能性を選びしてから考えを言葉に口にする。 へカーティアの言葉を聞いた純狐は色んな可能性を考え、そこらか ﹁⋮⋮⋮つまり、どっち付かずってことかしらね﹂ したわ﹂ ﹁私も良く分からないけど⋮⋮人間でも閻魔でもある。そんな感じが ﹁だからどういうことよ﹂ ﹁それだけではないわよん。すごく強かったわ⋮﹂ ﹁人間みたいな閻魔ってどういことよ⋮⋮﹂ うとするが理解できずに混乱しそうになった。 ますます疑問を抱きながらもヘカーティアが言った言葉を理解しよ ヘカーティアは悩みながら言葉を口にし、その言葉を聞いた純狐は ﹁えっ ﹁何て言うか⋮⋮人間みたいな感じの閻魔だったわ﹂ 純狐は疑問を解決したくてヘカーティアに聞いた。 ? ﹁人間とのハーフ⋮⋮あり得そうね。調べて見るわよん﹂ 66 22 ? ヘカーティアは数日後再び是非曲直庁を訪れていた。訪れた理解 は四季映姫に付いて詳しく知りたいからだ。 ﹁ヘカーティア様、この是非曲直庁に何のご用ですか⋮⋮﹂ 是非曲直庁に訪れたヘカーティアを出迎えたのは閻魔ヤマだ。 ﹂ ﹁聞きたいことがあったから来たわよん﹂ ﹁聞きたいこと ﹁そう、聞きたいことは映姫ちゃんのことよ﹂ ヘカーティアは映姫に付いて詳しく話すように迫った⋮。すると 閻魔ヤマは自分が知る限りのことをへカーティアに話した後にこう 言った。 ﹁映姫の存在は不安定だ。何故か人間と混じりあった精神を持ってい る。だからこそ人でもあり、閻魔でもあるように見えとても不安定な 存在だ﹂ ﹁なるほど⋮⋮映姫ちゃんは本当に面白い子ね⋮﹂ へカーティアは興味深そうに笑うが内心では自分の予想と違い驚 いていた。 ﹁映姫ちゃんに付いてもっと話して﹂ ﹁⋮⋮映姫の一人称だが私ではなく俺と言うらしいが本当にそうなの ﹂ かは分からない﹂ ﹁一人称が俺 感じながら、言葉を放った。 67 ? へカーティアは首を傾げ、女の子なのに一人称が俺ってと違和感を ? 第 話 ヘカーティアとの戦いを終えた数日後、俺は妖怪の山に来ていた。 あんたが閻魔様か ﹂ 来た理由は古明地さとりに会いに、それだけの理由だ。 ﹁ん ﹁ニャハハハ じゃあ一杯付き合ってよ﹂ ﹁そうですよ﹂ 掛けてきたのは頭に二本の角を生やした幼い少女だ。 俺が古明地さとりの家に向かっている最中、声を掛けられる。声を ? 自己紹介をする。 ? 確か妖怪の山の四天王の一人で密と疎を操る程度の能 そいつが天狗と河童が言ってた閻魔様かい た女性が居た。 ﹁お ﹂ 一本角の女性が萃香に話し掛けた。 ﹁そうだよ。これから一杯やるよ ? うと思い文の後を追う。 文は面倒くさそうな表情で宴会準備しに行った。俺は準備を手伝お けた女性は呆れた表情をして何処かに行こうしたら萃香に止められ、 びながら天狗達に宴会の準備をするように命令を出し、シニヨンを付 萃香は笑顔で言葉を放つ。萃香の言葉を聞いた一本角の女性は喜 ! ﹂ 頂上に着くと一本角の女性と頭にツインシニヨンキャッブを付け で誘いを受けたが嫌そうだった。 に行く途中で萃香は空を飛んでいた文を見つけて誘った。文は笑顔 力を持つ酒好きな鬼。俺は思い出しながら萃香に付いて行く。頂上 伊吹萃香 ﹁伊吹萃香だよ。映姫よろしくね。じゃあ頂上に行こう﹂ ﹁私は四季映姫です。貴方の名前は ﹂ 角が生えた少女を何処かで見たことがあるようなと思いながら俺は ⋮⋮会ったばかりで一杯付き合ってよだと。まあ、良いけど、この ! !? 客人に手伝わせるわけには⋮⋮﹂ ﹁文さん、私も手伝いますよ﹂ ﹁あやや ! 68 23 ? ! 文は申し訳なさそうな表情で言葉を放った。どうやら客人が手伝 いをするのはダメみたいだ。ならばバレないように手伝うか⋮⋮、出 来るかな。⋮⋮能力を使って存在感に白黒つければ何とかなるか 俺は目立つを黒として、目立たないを白にして能力を発動してみた。 結果は俺の存在感が薄くなり周りに気付かれにくくなった。思い付 きで試したけど、この能力はこんな事も出来るのか⋮⋮他にはどんな 事が出来るのだろうか。まあ、今は手伝いをするか。手伝いは皿や料 理と酒を運ぶだけで直ぐに終わり、その後に萃香の目の前で能力を解 除する。 ﹁⋮⋮あんた、面白い事がしてたね﹂ ﹁気づいて居たのですか﹂ まあ、気付かれにくくなっただけだから気付かれても可笑しくはな い。萃香は大きめの盃に酒を入れて渡してきた。俺は受け取り酒を 飲んでみた。 ﹁ごほっ⋮⋮っく⋮⋮﹂ 大丈夫かい﹂ 酒を飲んだ俺は咳を込みだしてしまった。 ﹁ニャハハハ だけで味を感じられない。 ﹁何をしているのよ。鬼の酒を飲ますなんて⋮。って閻魔様なら大丈 夫か﹂ 華扇 もしかして茨木華扇か。何故妖怪の山に居るんだ⋮⋮。 ﹁華扇、あんたも飲みなよ﹂ ん み始めた。 ﹁所で閻魔様は何で妖怪の山に ﹁さとり ﹂ あー⋮⋮あの妖怪ね⋮⋮﹂ 俺は正直にさとりに会いにきた事を言った。 ﹁古明地さとりと言う妖怪に会いにきました﹂ ? い声で言葉を放った。何故哀れむような表情をするのか俺は考える。 華扇はさとりの事を知っているようで哀れむような表情をして低 ? 69 ? 萃香は笑いながら酒を飲む。俺は再び酒を飲んでみだが咳を飲む ! ? まあ、気にしないで良いか。華扇は萃香から盃を受け取り酒を継ぎ飲 ? さとりとこいしは心を読む程度の能力を持ち、周りの心が聞こえてし まう。さらに周りからは心読まれたくない者が多い。その為意味嫌 ﹂ われている。その事を華扇は知っているのか、だから哀れむような表 映姫、勝負しよう 情をしたのだろうか⋮⋮。 ﹁ニャハハハ ! ﹂ 負をしたいのだろうか ﹁お、勝負事か 閻魔様、萃香との勝負が終わったら私と勝 ! 喰らわせた。 ﹁⋮⋮流石閻魔様 ﹂ がり攻撃をしてきた。俺はしゃがんで攻撃を回避し萃香の腹に拳を し萃香を吹っ飛ばした。萃香は地面に俯きで倒れたが直ぐに立ち上 萃香は俺に近づき拳を繰り出した。俺は後ろに周り蹴りを繰り出 ﹁じゃあ、始めるよ﹂ けますが。 二連戦しなくちゃいけない。まあ、勝負するからには白黒はっきりつ 一本角の女性が星熊勇義か。勇義とも勝負することになれば⋮⋮ ﹁⋮⋮⋮﹂ 負してくれ﹂ ﹁邪魔はしないよ。おい ﹁勇義⋮⋮邪魔しないで。これは私と閻魔様の勝負だ﹂ 一本角の女性が遠くで言葉を放ち、近づいて来た。 ? 勝負を受けた。多分鬼と言うのは勝負事が好きな種族だ。だから勝 けたくないのだが萃香はしつこく勝負を挑んで来る。俺は仕方なく 酔っているのか萃香がいきなり勝負を挑んできた。俺は勝負を受 ! 凄い戦いだ﹂ た。すると、また萃香がぶっ飛んだ。 近づき攻撃をしてきた。俺は回避しながら萃香の顔面に蹴りを入れ 萃香は笑顔で言葉を放った後、俺から距離を取り此方を窺いながら !! な。 70 ! いつの間にか見物人が集まって来ている。見物人の中にどち ﹁おおお ん ! らが勝つか賭け事をしてくる奴らもいるし、何人か見知った顔も居る ? ﹁勝負中に余所見をするんじゃないよ ﹁ま、負けるか ﹂ が喰らっていた。 ﹂ りをラッシュする。萃香は辛そうな表情で回避をするが蹴りを何発 た萃香に蹴りを喰らわせてから俺は起き上がり、さらに追い撃ちの蹴 と萃香は追い撃ちの一撃を喰らわそうと近づいてきた。近づいて来 俺は萃香の攻撃を喰らってぶっ飛び地面に仰向けで倒れた。する !! ﹁次は⋮﹂ 俺は勇義の方をみて言葉を呟く。 私とも勝負してくれるのか ? ﹁ぐっ⋮⋮ 痛てえな﹂ ターをカウンターで返した。 くるのを待っていたのかカウンターを繰り出してきたが、俺はカウン る。俺は警戒しながら近づき攻撃をした。すると勇義は攻撃をして 勇義は驚いた表情で攻撃を放った。勇義は距離を取り、防御を固め ﹁⋮⋮流石萃香に負けを認めさせた強さだ﹂ 討ちで再び蹴りを入れる。 た。すると勇義は後ろに下がり、攻撃を受け流そうとするが俺は追い した。勇義は防御をするが、防御が敗れそこに俺は普通の蹴りを入れ 自己紹介を終えた後、俺は勇義に近づき回転を加えた蹴りを繰り出 ﹁私は星熊勇義だ。よろしくな﹂ ﹁勝負する前に自己紹介をしましょう。私は四季映姫です﹂ 勇義は嬉しそうな表情で俺の目の前に立つ。 ﹁貴女が言ったじゃないですか。﹃勝負してくれ﹄っと﹂ ﹁えっ ﹂ 萃香は悔しそうな表情で負けを宣言した。 ﹁⋮⋮⋮私の負けだ﹂ 香の腕を掴み地面に叩き付けた。 迫真の表情で萃香は言葉を放ち、攻撃をしてくるが俺は回避して萃 !! の か 分 か ら な い が、弱 す ぎ る こ と だ。攻 撃 一 つ、一 つ に パ ワ ー と ス ⋮⋮俺は勝負をしてて思うことがある。それは本気を出してない それなりのダメージが入ったのか勇義は言葉を漏らした。 ! 71 ? ピードは感じるが弱く感じ当たっても大したダメージにはならなそ うだと思う。何故だろうか⋮⋮。 勇義は近づき拳をラッシュしてくるが俺は避けて勇義の腕を掴み ﹂ 投げ飛ばす。すると勇義は地面に手を付き体制を立て直した。 ﹁⋮⋮﹂ ﹁本気を出せ、映姫 本気を出せか⋮⋮本気を出さずに勝つことも出来そうだが、勇義が 本気を出して欲しいみたいだな。なら本気を出すか。⋮⋮もしかし たらさっき勝負した萃香も言わなかっただけで心の中では思ってか も知れない。⋮⋮いつかまた萃香と本気で勝負をし直すか。 勇義の後ろに周り、地面に倒し、両足を掴み回転して勇義を投げる。 その後、走り蹴りで空に飛ばして落ちて来た所に蹴りラッシュする。 ﹂ ﹂ 勇義はガードをするがガードは砕けてぶっ飛んだ。 ﹁⋮⋮勇義さん、大丈夫ですか 俺は勇義に近づき声を掛けた。 ﹁私の負けだ⋮⋮﹂ 勇義は悔しそうな表情で言葉を口にした。 勝負が決まった後、俺は萃香にこう言った。 ﹂ その時は本気を出してくれるのか 飲まされそうになった。 宴会は盛り上がり始め、色んな妖怪に質問されたり萃香に酒を無理 ! ? ﹁萃香さん、また今度、勝負をやりませんか ﹁ニャハハハ ? 72 ! ﹁はい、本気で勝負します﹂ ! 第 映姫が居ない﹂ 話 ﹁あれ 萃香は映姫と酒を飲もうとしたが、映姫の姿が見当たらなかったの で宴会に来てる奴に聞いて回ったが萃香が望む答えはなかった。 ﹁何処へ行ったんだ⋮⋮﹂ 萃香は残念なのがわかるぐらい低い声をだした後萃香は一人で酒 を飲みだした。 ﹁珍しいわね。一人で飲んでるなんて﹂ 萃香に話し掛けたのは華扇だ。華扇は萃香の隣に座り酒を飲みだ した。 ﹂ ﹁華扇⋮⋮映姫が居ないんだ﹂ ﹁あの閻魔様のこと ﹂ ? ﹂ ﹂ ﹂ 大丈夫なの ﹁お、飲んでるか ﹂ ﹁二人は映姫と勝負して、どう感じたの 勇義は首を傾げる。 ﹁ ﹁⋮⋮大丈夫なら良いか﹂ ﹁なんのことだ ﹁勇義 ! 華扇が唐突に質問を投げ掛けた。 ﹂ 萃香は言いにくそうに言葉を口にし、酒を口にする。 ﹁用はないけど、一緒に酒を飲みたかった⋮⋮﹂ ﹁そう。何か用でもあったの ﹁そうだよ。映姫のことだよ﹂ た。 華扇は確認のつもりで萃香に聞き返した。すると萃香はこう答え ? ? 私も感じたよ﹂ ! ﹂ ? 二人の言葉を理解できず、華扇は腕を組み悩みだした。 ﹁⋮⋮人間 ﹁ニャハハハ ﹁勝負してみてか⋮⋮何故か強い人間と勝負してる気分になったな﹂ ? ? ? 73 ? 24 ? ﹁理解出来ないのなら、今度勝負してみると良いよ﹂ ﹁閻魔様と勝負ですか⋮⋮面白そうですね﹂ ﹁お、華扇、珍しくやる気じゃん﹂ 映姫さんは強かったですね﹂ 三人は笑い酒を飲み、会話を続ける。 ﹁あややや 文が不機嫌な声で言葉を放った。 ﹁強すぎだよ﹂ 文の言葉を聞いたにとりは笑いながら言葉を返し ﹁⋮⋮あの強さ恐ろしいです﹂ 椛は怯えた声で言葉を口に出した。 ﹁お陰で賭けに負けてしまいましたよ﹂ ﹁私は映姫に賭けていたから、儲けたよ﹂ ﹁二人は賭けをしていたのですか⋮⋮﹂ 椛は呆れたような視線と声を二人に放つ。 怖いよ﹂ ﹁あややや⋮⋮そんな表情をしないで﹂ ﹁ひょい ﹁⋮⋮﹂ ﹁それにしても映姫さんは本当に強すぎですよね﹂ ﹁勝負をみた妖怪達は怯えていたね。あれだけ強いってことは信仰が 凄そうだ﹂ ﹁⋮⋮怯えた妖怪達が映姫さんを信仰し始めたそうです⋮﹂ 三人は映姫の強さに付いてて話し出した。 ﹁それって、映姫さんが今より強くなるじゃないですか⋮﹂ ﹁確かに、唯でさえ強いのにさらに強くなるなんて恐ろしくなるね﹂ ﹁⋮⋮⋮﹂ 文は真面目な声で言葉を口し、にとりは特に気にしてない感じで声 で出し、椛は黙っていた。 ﹁映姫さんと戦うことは極力避けましょう⋮﹂ ﹁戦うことはないと思うけど、そうするよ﹂ 74 ! 二人はふざけた様子で言葉を口にし、椛は黙りこんだ。 ? ﹁確かにないとは思います﹂ 三人は笑いながら会話を続けた。 75 第 話 勝負が終わった後宴会は盛り上がり出した。その盛り上がった宴 会を抜け出し俺はさとりの家でお茶を飲みながらさとりと会話をし ていた。会話っと言っても心を読まれてしまい言いたいことが読ま ﹂ れ、余り会話になりませんが、宴会で質問攻めや無理矢理酒を飲ませ られるよりはましです。 ﹁さとりさん、旧地獄の管理人になりませんか ﹁断ります﹂ まで読んだ事がある者のよりも俺の心は面白かったのでしょうか あるかって言ったら無いんですけどね。 白い心になっているのかも知れませんね。まあ、だから何か不具合が は出来ます。前世の記憶と精神が今の精神と混じっている所為で面 俺はお茶を一口飲む。心が違うか、理解は何となくだが仮説的な物 ﹁⋮⋮そうですか﹂ に貴女の心は少し他の者と違うからですね﹂ ﹁この世界の知識が合ったから、私は面白いっと思ったのです。それ て。 それなら良かったです。この世界の事に付いてショックとかが無く ? 楽しんでいたのは一体なんだったんですかね。⋮⋮もしかしたら今 した。⋮⋮読みたく無くても読めるか⋮⋮なら前に俺の心をよんで さとりは笑顔で言うが声からは深淵のよいな悲しみを感じた気が ﹁⋮⋮読みたくなくても読めますから﹂ しです。⋮⋮⋮こう考えて居るのも読まれているのでしょうね。 も会話が進みませんね。嵐の後の静かさのような無言で空気が重苦 ましたね。予想通りですがあっさりし過ぎな気がします。それより 石のように表情を代えず否定した。一様聞いてみましたが断られ ? ﹂ ﹁映姫さんは心を読まれるのは嫌いですよね。なのに何で私の所に来 るのですか ﹁心を読んでも理解が出来ません⋮﹂ ﹁心を読めばわかる筈です⋮﹂ ? 76 25 ﹁⋮⋮俺はこの世界の知識を知られたく無いから、心を読まれるのは 嫌でしたが、貴女は心の奥深くまで読んでもショックを受けなかった からですかね﹂ さとりは理解が出来ないのか、石のように黙り何かを考えている。 無理に理解はしなくとも良いのに、さとりは理解しようとしてます ね。俺は心を読めば全て理解できるっと思っていたが違うようです ね。心を読んでも理解出来ないことも在るようでさとりは今、悩んで ますね。 ﹁さとりさん、理解しなくて良いです⋮﹂ ﹁理解出来ないと気持ち悪いですし﹂ 真面目な表情でさとりは口にした。その表情からは冗談では無く、 本気で言ってる事がわかる。き、気持ち悪くい⋮⋮。俺に対してでは 無くて理解出来ない事に対してなのはわかるが、俺自信に言われてい る気がします⋮⋮。そのせいでお茶を溢しそうになりましたよ。危 ない、危ない。その光景を見たのかさとりは笑っていた。 77 第 話 さとりと会話を続けているとこいしが来て会話に混じる。こいし の話をさとりは笑顔で聞いており、楽しそうにしている。それを見て ﹂ 俺は邪魔になると思って席を立とうとしたら ﹁映姫、犬と猫どっちが好き ﹁理由は ﹂ ﹁猫ですかね⋮⋮﹂ 正直動物は好きではありませんが、どっちか選ぶなら⋮⋮ こいしは奥深くまで読まないようにしているのでしたね。犬と猫か、 こいしが咄嗟に話題を振ってきた。そんなのは心を読めば⋮⋮あ、 ? に見つかり話を掛けられが無視して早く妖怪の山から出ようとした 襲ってきたので面倒くさいっと思いながら相手をした。その後、萃香 伝て外に出って妖怪の山を歩いて居ると、何故か夜行性の妖怪が数体 楽しく雑談をし続け、気付いたら外が暗くなり俺は二人に帰る事を かっと誤解されそうな雰囲気ですね。 かべるだけですけど、それにより、傍から見たら喧嘩か何かしたの が心を読み、反応するだけで、俺は言葉を余り、喋らず心に言葉を浮 す。さて、会話を続けましょうか、会話っと言っても殆ど無言で二人 二人は明るい声で言葉を口にした。⋮⋮邪魔で無いのなら良いで ﹁そうだよ﹂ ﹁それが気にしているって言うんですよ﹂ 思っただけです。 た。別 に 気 に し て い る 積 り は あ り ま せ ん ⋮⋮。た だ、邪 魔 か な っ と さとりは風船から空気が抜けるように少し勢いを付けた声を出し ﹁映姫さん、気にしないでください﹂ 終え、席から立ち移動しようとしたら、さとりが声を掛けてきた。 考えながら口にしたが、ちゃんとした理由にはなりました。返答を ﹁⋮⋮自由気ままですかね﹂ ? ら、萃香が拳を放ち、近くの木が音を立てて倒れる。その音を聞いた 78 26 ﹂ 俺は面倒くさいっと思いながら、怒りの色を露にしている萃香に話を 掛ける。 ﹁なんでしょうか﹂ 話を掛けると萃香は不機嫌な様子になる。 ﹁ニャハハハ⋮⋮映姫、さっき無視したのはなぜ ﹁早くこの山から出ようと思いまして﹂ 何かを考えて居るのか、萃香は石のように黙り、重い雰囲気が数秒 流れたが萃香が口を開き、この雰囲気を変える。 ﹁嘘は言ってないね⋮﹂ ﹁⋮﹂ 萃香は表情を曇らせる。何故疑うのですか。機嫌が悪いのは俺が 無視したからだっとすると俺に対して怒って居るわけですから、怒り を 沈 め て 貰 い た い。そ れ と 木 に 八 つ 当 た り を し な い で 欲 し い で す。 木だって生きて居るので痛みを感じたりするから、余り攻撃をしては 行けない。まあ、木が倒れてしまったので、ご臨終してますが、長居 ﹂ 期間を掛けて再生する事が有るので気にしなくっても良いです。 ﹁⋮⋮萃香さん、何か用ですか そう言と萃香は何も無かった様ような表情をする。その表情の変 わりかたは違和感が無いが、違和感の無さに戸惑う。 ﹁萃香さん、用は無くても何かあるんですね﹂ ﹁用はなけど苛立って居ただけだから、何も無いよ﹂ 萃香は躊躇もなく言葉を口にした。その様子からは本当に苛立っ ていたからだっと分かったので、俺は萃香に軽く謝り、その後帰ろう としたら萃香が酒を出してきたが拒否すると、強引に飲まそうと去れ たので、逃げてある程度離れた所で念の為に木の影に隠れる。 ﹁酒を飲むのは御免です⋮⋮﹂ 飲んだら、噎せかえってしまい、味も分からずに楽しい気分にもな れませんし飲みたくないです。それにしても萃香は酒好きなのは分 かりますが、何で俺に飲まそうとするのでしょうか、酒が好きなら一 人で飲めば良いですし、無理に飲まそうとしなくっても良いのでは。 79 ? ﹁いや、用はないよ。見掛けたから声を掛けただけ﹂ ? ﹁四季様﹂ 木の影に隠れるて居ると、椛に声を掛けられた。 ﹁椛さん、出来れば様を付けないでください﹂ ﹁分かりました、四季さん﹂ 椛は笑顔を浮かべ、そう言と申し訳なさそうな表情になり、萃香の 名を呼ぶ。すると萃香が直ぐ様現れ、酒を渡してきてくる。 ﹂ ﹁⋮⋮萃香さん、私は飲みませんよ﹂ ﹁どうしても ﹁はい﹂ そう答えると萃香は穴に落ちたかのように残念そうな表情をする。 それを見た俺は何故だか少し悪い事をしたような感じがし嫌な気分 ﹂ になり萃香に謝ると ﹁何で謝るの 萃香がどこか違う世界にきたようなしっくり来ない表情を浮かべ、 首を傾げる。 ﹁嫌な気分になりましてね、謝りたくなったんですよ﹂ ﹂ 俺がそう言と、風船が割れた様に笑い転げだす。 ﹁流石閻魔様、自分の気持ちに正直だね そう ? っと考えましたが無理ですね。 これは練習って言って良いのか分かりませんが、練習すれば飲め るのでは 習 か飲めれば良いのですね。今日は無理でもいつの日か飲める様に練 ⋮⋮俺が酒を飲めれば良かったなっと思いますね。飲めれば し 追 い 付 か れ た ら 酒 を 嫌 々 飲 む 事 に な る の で こ の 案 は 最 終 手 段。 ⋮⋮全速力で走るか、飛べば多分追い付けないかも知れませんが、も は無いですね、それより道にか酒を飲まない方法は無いでしょうか、 行きなり笑うとは⋮⋮少し失礼し過ぎる気がしますが、嫌な気分で ﹁笑い転げながら言わないでください⋮﹂ ! ﹁映姫、さっき聞いた﹂ ﹁そうでしたね。それじゃ、また﹂ そう言い俺は妖怪の山から、地獄へ帰ろうとしたら、止められる事 80 ? ? ﹁⋮⋮萃香さん、申し訳無いですが私は酒が飲めません﹂ ? ? もなく帰る事がでした。 81 第 話 上司から書くように言われた書類を面倒くさいっと思いつつ、仕事 用の部屋で書類に目を通して居ると視線を感じて書くのを止め、視線 の正体を探して扉を見ると、白線と赤線と青色の背景に白色の星の服 ﹂ を着た金髪で水玉模様の派手な帽子被った女の子が扉の隙間から覗 いて居た。 ﹁何か用ですか ﹂ !? あ⋮ご主人様が⋮⋮話していた閻魔⋮⋮﹂ ﹂ ﹂ ? ﹂ ? ﹁⋮⋮私が知っている場所までですが﹂ ﹁案内してくれるの ﹁この書類が終わったら案内しますので待ってて下さい﹂ 黙るり出したので俺は気になり手を止めてる。 スはその場に座り込み、何かを考えて要るのか困った表情を浮かべて そう言うと俺は書類を手に取り、書き出しす。するとクラウンピー ﹁⋮⋮迷子ですか。此処は是非曲直庁です﹂ ﹁⋮⋮ここどこ で用件はなんですか ﹁ヘカーティア様がどんな風に話したかは分かりませんが、そうです。 戸惑いながらクラウンピースは言葉を口にする。 ﹁映姫 ﹁私は四季映姫です⋮﹂ の名を名乗る。 名を名乗り出したので、何処を見ているか少し気になりながら、自分 クラウンピースは視線を合わせず何処か遠くを見てる様な感じで ﹁あの⋮⋮あたい⋮クラウンピース﹂ だったからです。 ました。何故ならこの女の子がヘカーティアの部下クラウンピース バレバレですよ。声を掛けた時とても驚いた様ですが、俺も少し驚き すると女の子は雷が近くに落ちた様な表情で驚く。気付くも何も ﹁な、何で気づいたの 書類を置き、出来るだけ優しい声で女の子に話し掛ける。 ? ? 82 27 ? 言い終わると俺は書類を出来るだけ早く終わる様に、速読みをし、 ﹂ 速書きをする。その結果数分で終わり俺は何処へ行きたいかを聞く。 ﹁何処へ行きたいのですか ﹁ご主人様が居る所﹂ ヘカーティアが居る場所 居そうな場所には少し心当たりが有り ますが、居るかは分かりません。もし居なかったら、誰かに聞きます かね。 心当たりを全て回ったがヘカーティアは見つからず、誰かに聞こう にも近くには罪人の魂しか居らず、話し掛けても言葉を返さないで苦 痛に充ちた表情を上げ続けている。 ﹁クラウンピースさん、申し訳有りません。ヘカーティア様の居場所 が分かりません﹂ ﹁お腹すいた⋮⋮食べ物ちょうだい﹂ 聞いてませんね⋮⋮。食べ物ですか、持ってないです。閻魔は食事 を取らなくとも空腹を感じることも無いので、食べ物は持ってないで す。さて、どうしますか、クラウンピースは何かを食べたい様ですが、 個々では何も食べられる物が無い。是非曲直庁に戻れば在りますが、 なんか戻るのが面倒くさい気がしますね。 ﹁クラウンピースさん、一度是非曲直庁に戻りますよ﹂ 言葉を掛けるとクラウンピースは元気が無く返事をして付いてく る。 是非曲直庁にある自分の部屋に着いてから、お菓子をクラウンピー スに渡すと、闇を照らす様な明るい笑顔で悦びお菓子を食べ始める。 それを見ながら扉を開けて椅子を持ってきて扉の近くに置いて、その の所へ聞きに行った方が良いの 椅子に座る。こうすれば誰かに通ればヘカーティアが居る場所を聞 ける。⋮⋮本当は知ってそうな人 何処へ行って、迷子に在りますので、見ていた方が良いかと思いまし ですが、妖精は子供のように好奇心が強いので聞きに行ってる間に、 ? ﹂ 83 ? ? た。ですがあまり人は通りませんね⋮⋮。 ﹁⋮⋮ ? 気付くとクラウンピースが寝ていたので、毛布を持ってきて掛け る。さて、寝ているなら多分大丈夫ですね。ヘカーティアの居場所を 知ってそうな閻魔ヤマか七太郎に聞いて来ますか。 聞いたか結果。二人は知ってるようでしたが、忙しそうだったので 情報を聞けなかったです。時間を開けてから再度聞くことにし、部屋 に戻ってきた。クラウンピースは気持ち良さそうに寝ており起きた 様子はないが、寝相の所為で椅子から落ちてます。起こした方が良い のでしょうか⋮⋮。いや、起こさない様に運びますか、今度は落ちな い所へ。っとなると毛布が最初に合った布団に寝かしますかね。 俺はクラウンピースを落ちない持ち上げ移動し、布団の上にクラウ ンピースを置きその上に毛布を掛けた。 を 探 そ う か。あ、書 類 提 出 し て な い 起きませんでしたね。⋮⋮それにしても暇です、他にヘカーティア の居場所を知ってそうな人 ⋮⋮。ま あ、決 め ら れ た 期 限 も 時 間 も 無 い の で 大 丈 夫 で す け ど、終 わってるなら提出しに行きますか。 84 ? 第 話 書類を提出するために廊下を歩いていると、ヘカーティアとすれ違 い驚く。 ﹁ヘカーティア様、クラウンピースが貴女を探していましたよ﹂ 驚いたが俺は冷静に伝えた。するとヘカーティアは何処に居るか を聞いてくる。 ﹁何処に居るのかしら﹂ ﹁私の部屋で寝てます﹂ そう言うとヘカーティアは私の部屋へ向かい、俺は書類を提出しに 大部屋に向かう。 大部屋で閻魔や死神が忙しそうに仕事をしていた。俺は仕事をし ている上司に書類を渡し、上司は書類を確認し始めた。確認が終わる まで帰れず、早く確認終われ、と思い数分経ったが終わらず、少し苛 ついてきた。それでも待つこと数時間。すると、上司に呼ばれやっと 終わりましたか、と思い上司の元に行くと、上司に怒られた。書類を まとめてだすなと。その後も説教は続いたが全て聞き流したので何 を言っていたのか分からない。 部屋に戻って来たら散らかっていて、ヘカーティアが申し訳無さそ うな表情をしており、クラウンピースは笑顔だった。その状況を見て 俺は理解した。クラウンピースが散らかしたのだと。だが起こる気 にならなかったので、取り合えず片付けを始める。 ﹁え、映姫ちゃん﹂ 何も言わず片付けを始めたのを見たヘカーティアは、怒っていると 誤解したのか謝ってきたが、面白いので何も言わず片付けをする。す るとクラウンピースも謝って来たので片付けが終わった頃二人に 怒ってない事を伝えた。 ﹁映姫ちゃん、ひどいわよん⋮⋮﹂ ﹁すみません﹂ 85 28 軽く低く謝り、椅子に座るとヘカーティアが何故か質問してきた。 その質問は一人称に付いてだったり、精神に付いてだったので、一人 称に付いては答えたが、精神に関しては黙秘して、答えないで居ると ヘカーティアは何かを察したのか聞いて来なかった。 ﹁⋮⋮ご主人様、おなか空いた﹂ 料理を作ったら物体Xができますので、料 ﹁そうね、映姫ちゃんに何か作って貰おうか﹂ ﹁⋮⋮えっ﹂ 何を言ってるのですか 理はしたくないのですが。それに材料がありません。よって料理は 出来ないわけで、⋮⋮そんな期待した目で見ないでください。と、兎 に角、断りましょう。 ﹁申し訳ありません⋮⋮私は料理は作れません⋮﹂ ﹁あら、そうなの⋮⋮﹂ ﹁えー⋮⋮﹂ クラウンピースは凄く残念な表情をした。その表情を見て俺は罪 悪感が湧き出ってしまい、目をそらす。 ﹁じゃあ、帰るわよん﹂ ﹁またね﹂ そう言うと二人は目の前から消え、この部屋には俺だけになったの で静かになり、暇になる。その為俺は何処かへ出かける事にした。 86 ? 第 話 今更だが俺は幽々子の記憶を戻す方法がないか調べるため、今まで 裁いた魂や起きた事件が書かれた書類を読むため情報室に籠ってい る。幽々子との付き合いは幽々子が記憶を無くす前と同じにする事 にしたが、俺は記憶を戻したい。だから過去に同じような事が無かっ たかを調べている。その為膨大な情報一つずつ目を通すため時間が 掛かってしまう。それだけでは無く膨大過ぎるため全てに目を通す の は 何 億 年 か 掛 か っ て し ま う だ ろ う。更 に は 裁 か れ た 魂 の 情 報 が 次々増えるため全に目を通すのは不可能に近い。 ﹁こんな時間ですか⋮⋮﹂ ふっと外をみたら何も見えない程暗くなっていた。今日はここま でにするかと思ったら情報室の明かりが消える。読んでた者を全て を元に戻してから出ようとしたが扉が開かない。そうでした、時間が 来ると自動的に鍵が閉まるんでしたね。内側からも外側からも開け られない仕組みなので出られない。⋮⋮仕方ありませんね。朝まで 情報を見て鍵が開くのを待ちます。 情報を見ていると似たような事件が多くて見たい情報か見てない 情報なのか分からなく成りそうになるが、番号を見れば分かるので、 何とか。それにしても俺が望む情報は出てこない所か似たような事 件がない。まだ見てない情報が在るので完全に内とは言えないです が⋮⋮ここまで絣もしないと無いのではっと不安になりますね。 ﹁これは⋮⋮﹂ 目的の物は見つからないが、新入死神が起こした事件が目に入る。 サボる死神と言うと小町しか浮かばないですが、これ 死神がサボったため裁判が遅れる、とそんな内容はだった。もしかし て小野塚小町 目を通す。疲れは能力で黒にすれば消えるが、能力を解除したとき疲 次々情報を見たが見つからず、疲れがたまってきたが、手を止めず お目あての情報を探さないと。 れませんが、今はこんな情報を見ている場合では有りませんでした。 だけでは小町かは分かりません⋮⋮。ちゃんと読めば分かるかも知 ? 87 29 れが一気にくるため使わない。もし使ったとしても長くは発動させ ない。 数分後疲れが限界近いのか見るペースが遅くなり、情報を戻して、 休憩をする。気付けば外は明るくなっており、日の光が入ってきてい たので、扉を開けようとする。すると扉は開いたが、俺はもう少し見 てから部屋に戻りますかと思い、情報を手に取り、二度目的の情報を 探す。暫くしてここの管理人が来たので挨拶してから、情報を戻し、 部屋に戻って睡眠をとるかっと考えて居たら、管理人が何時からここ に居たのかを聞いて来たので答えると、驚愕していた。 88 第 話 閻魔ヤマに、神力と能力を完全に使いこなせる様に修行をするよう に言われたので面倒だと思いながら、言われた通りにやることにす る。だが、真面目にやる気はないので、数時間しか修行はしないつも り。それに今のところはヘカーティアと閻魔ヤマ以外に勝てない相 手が居ないので必要性が感じられない。だが、もしもの時に修行しと くのは悪くは無いかも知れない。 取り合えず能力を使って概念に白黒付けられないかを試す。する と時間が止まってしまい、この能力に恐ろしさを少し抱き、能力を解 除する。そのあと光線を空に放ちながら、もう一度能力を使ってみ た。光線は途中で止まり、動く様子がないく、完全に浮いている。そ れを見て俺は十六夜咲夜、見たいなことができるなっと思った。時間 以外の概念に白黒付けるとどうなるのか気になり、光に白黒つける。 ﹁何も見えません⋮⋮﹂ 光に白黒付けると自分の姿すら見えなくなる。この状況で黒に白 黒付けたら⋮⋮っと考えて実行してみた。 ﹁⋮⋮⋮﹂ すると光でも黒でもなく何も見えず理解が出来ない状況に陥った ため能力解除すると光と黒が戻り、止まっていた光線が、音を立てて 飛んでいった。この能力は⋮⋮使い方を気を付けないとヤバいです ね。能力はこれぐらいにして、神力の方を試して見ますか⋮⋮。っと 言ってもよく神力のことが良く分からない。取り合えずやってみま すか。先ずは神力を目に見える様にしないと行けません。 ﹁⋮⋮オーラが出てきましたね﹂ オーラをイメージをしながら、色々試しているとイメージ通りの物 が出たので、今日はこれぐらいにしときますか。 ⋮⋮やることが無いので情報を見に情報室に行くか、冥界に行きま すかね。それとも妖怪の山にでも行きますか 色々考えた結果。冥界に行くことにした。いく理由は至って単純、 ? 89 30 近いからです。まあ、冥界に来てもやる事は無いのですが、幽々子と 会話して暇を潰すつもりなので、仕事と記憶のことは話さない。 ﹁こんにちは﹂ あー、数週間ぶりですから、確かに久しぶりですね。 ﹁あら、こんにちは。久しぶりね﹂ 久しぶり 幽々子とたわいのない会話しながら、お茶を飲んでだ。数分会話し て居ると、スキマが開き、紫が出てくるかっと思ったら、後ろから現 れたので、俺はわざとらしいリアクションを取る。すると紫はため息 を付き、残念そうな表情をした。それを見た幽々子は笑いを堪えよう ﹂ としたが、堪えきれず笑い声が漏れる。 ﹁⋮⋮﹂ ﹁ゆ、幽々子 その様子に気づいた紫が幽々子に話を掛けるが、幽々子からは笑い 声が漏れるだけ。 ﹁映姫、さっきの可笑しかったかしらね⋮﹂ ﹁いえ、ツボる様なとこは無かったかと思います﹂ その答えた後、俺と紫は疑問を浮かべて首を傾ける。そのあと幽々 子は落ち着き、お茶を飲むが思いだし、笑いでお茶を吹き出していた。 90 ? ? 第 話 約束通りに萃香と勝負をする。勝利条件は気絶もしくは相手が降 参したら勝利。 手加減したら怒るよ﹂ ﹁⋮⋮本気で行きます﹂ ﹁ニャハハハ ﹁ぐっは ⋮﹂ いるが、関係ない。そのままぶっ飛ばして、地面叩きつける。 飛ばし、落ちて来た通りに蹴りを喰らす。萃香は防ごうと防御をして 様に攻撃を仕掛けて来る。攻撃を避けながら、蹴りを喰らわして空へ 真剣な表情で言葉を口にする萃香。それが開始の合図で在るかの ! 痛い⋮⋮これは不味いな⋮﹂ ! さて、どうしますかね 、萃香には悪いですけど飽きてきてしまい 倒れてきたので、下敷きに成らないように移動した。 木の実にぶつかり痛みを感じているとぶつかった木が音を立てて ﹁⋮⋮痛い﹂ が落ちて来た。 マー投げの様に回され、投げ飛ばされて木にぶつかるり、頭に木の実 地面に膝を付いたので、追い討ちで蹴りを入れると脚を捕まれ、ハン 回目の蹴りで防御は崩れ、二回目の蹴りがヒットした。そして萃香は 道理なので二連続で防御の上から蹴りを入れる事にする。すると一 づき腹を目掛けて蹴りを入れようとすると、防御をしだしたが、思い 豪快に笑った後に真剣な表情になり冷静に言葉を口する萃香に、近 ﹁ニャハハハ を頭に喰らたが、差ほど痛くは無かったのだが、距離を取る。 ボールの様に蹴り喰らわし、もう一度地面に叩きつけると萃香の反撃 地面に叩きつけられて、起きやがろうとした所に近づきサッカー ! 頭ばっか狙わないでよ ﹂ ! 萃香が言葉を発しが、気にせずに頭を必要は異常に狙う。そんなこ ﹁映姫 分かっていたのか、頭を守ってしまい、蹴り頭に入らない。 香に近づき、頭を狙った蹴りを繰り出す。すると頭を狙って来るのが ましたので、気絶狙いで、狙い頭を狙らわせて貰います。そう考え、萃 ? 91 31 ! とを続けて居ると、また、脚を捕まれ、今度は地面に叩きつられた。 ﹁⋮⋮﹂ 直ぐに立ち上がり、萃香の攻撃を交わして隙が出来たとこに思いき ⋮⋮⋮反応がありませんね﹂ り蹴りを頭に入れた。すると萃香がフラフラしだしたので、様子を伺 う。 ﹁大丈夫ですか 反応が無いので近づき、目を見てみると意識が混濁しているよう だ。反応はするが体が動いて無いため、取り合えず勝負はお預けにす る事を伝えると、萃香は何も言わなかったが嫌だと目で言っていた。 ﹁萃香、あなたの負けよ﹂ 声が聞こえた方に視線を向けると、そこには木に寄りかかっている 華扇がいた。フラフラしている萃香を華扇は抱えて移動して、数分 たってから戻ってきた。 ﹁閻魔様、失礼かも知れませんが私と戦って頂きたいのですが良いで すか﹂ ﹁⋮⋮良いですよ。あと閻魔様と呼ばないでください﹂ そう言うと華扇は映姫様と呼び方を変えた。その呼び方を聞いた ときばれない様にため息を付いてから、勝負を始める。 蹴り、拳でバランスよく攻撃をしてくる華扇の攻撃を防ぎながら、 隙を伺って居ると攻撃が止まり、距離を取ろうとした。そのタイミン グで懷に入り、蹴りを喰らわすと華扇は何かを納得ような表情する。 ﹁映姫様、私は降参いたします﹂ その言葉で攻撃を俺は止めた。すると華煽は何かを考え込み出し、 俺は何かを納得ような表情で降参した華扇を不思議に思い、華煽に質 問をしたが、考え込む華扇には聞こえて無いようだ。 92 ? 第 話 ﹂ ? 寄りかかって居た木だけが枯れており他の木は変化も無く青々とし 進みだし、役一時間ぐらい過ぎ所で能力を解除すると、元に戻ったが 流れを黒にした。すると流れを失った時間が、素早く法則を無視して していた。だから俺は能力を使って暇を潰す事にする。時間を白で 数時間たったが華扇は戻ってこない。そのため暇を持て余し、退屈 戻ってる間、木寄りかかり、少し寝ることにした。 になりながら、何かを考えて何処かへ行ってしまたので、俺は華扇が 扇。そのあと勝負を始めたのだが、結果は俺が勝ち、華扇はフラフラ 答えなくてもいいです、と言ったら申し訳なさそうな表情をする華 理由を聞こうとすると、困った表情をしたので、答えたくないなら ﹁いいですが、理由は何ですか ﹂ 駄目なら、また後日に勝負をお願いしたいです﹂ ﹁映姫さん、誠に勝手ながら降参を取り消したいのですが良いですか わず華扇の言葉を聞く。 たら、失礼しました映姫さん、っと言い直したのでそれ以上に何も言 暫くして映姫様、と口にした華扇に様を付けないでくださいと言っ しょう。 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮ 考 え て も 答 え は 出 ま せ ん し、深 く 考 え る の は や め ま は⋮⋮。どうしてでしょうか をしました。しかし、戦って居るとき人間のような力が出っていると 確かに元人間で合ってますが、この世界では元お地蔵ですので否定 した。すると華煽は驚いた表情してま黙ってしまった。 質問にはどう答えて良いのか分からないので答えず苦笑いし、否定を 色々と俺について突然語りだし、最後に質問をしてくる華扇。その 失礼ですが映姫様、貴女様は元人間ですか つ 力 を 感 じ ま し た。で す が 同 時 に そ れ を 隠 す 様 に 閻 魔 の 力 が ⋮⋮。 ﹁⋮⋮映姫様は特殊な閻魔様ですよね。攻撃を食らったとき人間が持 32 ていた。恐らく時間と流れに白黒を付けた所為だろうが、戻す方法が 93 ? ? ? 分からないのでそのままにしとく事にした。 能力の使い方を誤れば大変な事に成りかねませんね⋮⋮。概念に すら白黒を付けて機能しなくしたり、本来なら機能しない物を機能さ せたり出来てしまうので気を付けましょう。⋮⋮それにしても何時 に成ったら華扇は戻ってくるのでしょうか 更に数時間後に華扇は萃香をつれて戻ってきた。 ﹁映姫、今から勝負を再開しよう﹂ ﹁萃香⋮⋮⋮、それは後日にして﹂ 真剣な表情で勝負を催促して来る萃香に呆れた表情を一瞬し、言葉 を口にする華扇。 ﹁⋮⋮映姫さん、貴女様の存在は不思議です。人の性質と閻魔⋮⋮い や、神の性質を持っています。⋮⋮ここからは私し個人で考えたので ﹂ ⋮⋮俺は前世の記憶が、有ることをほのめかたり、気づか すが、もしかして貴女様は⋮⋮前世の記憶をお持ちでしょうか ﹁⋮⋮⋮﹂ ばれた ? ﹁黙るって事は前世の記憶をお持ちなのですね⋮⋮﹂ 確信に迫った表情をする華扇の横で首を傾げる萃香。 ﹁華扇、前世の記憶が、有ると人が持つ力⋮霊力が出ることがあるの ﹂ いた事もないけどね﹂ そう言うと、珍しいものでも見るような視線を送ってくる華扇、興 味が無い表情で此方に視線を送る萃香。この状況に俺は困り、それ じゃ⋮⋮、っと言ってこの場を去ろうとしたが、二人は逃がしてくれ ず、特に華扇から質問攻めになった。 94 ? れる様な事もしては居ない筈。なのにばれたでしょうかね。 ? ﹁極まれに有るらしい。普通は妖怪とかなんだけど、神に出る何て聞 ? 第 話 考え出す華扇。前世のことは答えたくない。なぜならば知られ無 ﹂ いからだ。知られてしまえば、どんな反応に成るか、わからない。 ﹁⋮⋮お聞きになりますが、前世では人間でしたのでしょうか ﹁⋮⋮⋮﹂ ﹁華扇、なんで前世のこと聞きたがるの ﹂ 黙は程ほどにしないと行けない。気を付けなければ。 世が人間であることが、知られてしまったかも知れない。だから、沈 通じた。だが、沈黙したってことは答えを与えたかも知れない。前 せん﹂ ﹁⋮⋮どうやら失礼な事をお聞きしてしまったようで。申し訳ありま えたくない事を示す。わかってくれると良いですが。 沈黙した。無理に逸らかしても、意味がない。だから、沈黙で、答 ? ﹁どうしたの ﹂ た。その回答を聞いた俺は、苦笑いする。 萃香の質問に、華扇は難しい表情を浮かべ興味深いからと口にし ? にしても。 ? 萃香のようになれとは言わないが、普通に話して欲しい。 ﹁萃香は、気にしなさすぎ﹂ ﹁そうだよ、私みたいにさ﹂ ﹁種族とか、気にしないで良いです﹂ になる。 成る程。ですが、俺は敬語や、謙譲語を使われるのもどあしい気分 なことかと﹂ ﹁鬼を従える事が、出来る種族である閻魔様に謙譲語を使うのは当然 ﹁華扇さん、なぜ謙譲語を私に使うのですか ﹂ 次に質問が来たら、どう答えるか。勿論沈黙は答えに無いです。それ 本当に苦笑いしかでない。興味深いから、質問されるとは。さて、 ﹁ふーん⋮⋮﹂ ﹁⋮⋮華扇さんの回答に苦笑いしかでないんです﹂ ? 95 33 ﹁華扇が話し方を変えるなら、映姫も変えるべきじゃない ﹁⋮⋮えっ﹂ ﹂ ﹁⋮⋮これで、良いのか﹂ も変えるべきなのでしょうか。 もりは無いが、他人から観ると、丁寧に聞こえるのか ﹂ それなら、俺 不味い。俺まで変える流れに。てっいうか丁寧に話していてるつ ﹁確かに⋮私だけが変えるのは、なんか釈然としないわね﹂ 華扇はどう思う ﹁だってさ、映姫は丁寧に話すじゃん。丁寧に話さなくてもいいよね。 ? 理解が出来ない。いや、何となく察しは付くが、 それに、映姫は私と言うとき、違和感があるからわかりやすかったわ﹂ ﹁私たち鬼は、嘘や隠して事を見抜く事ができるので、わかるのです。 したような気がする。だから口調を戻そう。 ヤバい、口調が前世のものに近づいてきてる。そのため違和感が増 ﹁なぜ俺の一人称がわかったんだ﹂ ど言うべきなのか。いつ気づかれたのでしょう、聞いてみましょう。 とですね。だが、笑われたり、無言になったりしないか不安だ。だけ やはり、そうですよね。つまり私では無く素直に俺と言えと言うこ ﹁一人称を隠してるからよ。それを隠さず出すようにってこと﹂ そうでは無いことを願う。 一人称を直す ﹁どういゆこと⋮⋮ですか﹂ ﹁そんな感じだね。あと一人称も直しほうがいいかな﹂ ある。慣れれば消えそうな位小さい違和感ですけど。 二人は頷いていますから、良かったようですね。しかし、違和感が ? 違和感があるのか。つまり今まで私と言ったときは違和感だらけ だったてことか。次からは気を付けるべきだな。 96 ? ?
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