MW – Gruppo CLN 品質に新たな回転を

MW – Gruppo CLN
ユーザ事例紹介
品質に新たな回転を
MTS SWIFT® 技術により、欧州ホイールメーカーは3つの研究所と テストコースにわたって整合性を高めています
お客様の課題
MW – Gruppo CLN は、ルノー、
フィアット、PSAプジョーCitroën、
フォード、
ダ
イムラー、ボルボ、
日産を含む欧州連合で展開している乗用車の主要メー
カーにホイールを提供している大手のサプライヤーです。主要製品には、大
型の商用車および二輪車用のホイールも含まれます。
イタリア・トリノに本
部を置くMWは、
ヨーロッパ大陸に6つの生産設備とトリノ、
ミラノとフラン
ス・Tergnerに試験施設を運営しています。
「SWIFTシステムは、多くの異なる試験シ
ステムで収集した結果の整合性を監視す
るのに欠かせないツールです。SWIFTシス
テムは、異なるサイト、装置、時間、
アプリ
ケーションで収集した結果に信頼感を強
化してくれます。
」
MW – Gruppo CLN
R&Dディレクター
Andrea Finzi 氏
多くの顧客の厳しい要求に応えるために、MWはその製品の全てが極めて優
れた品質、信頼性と性能を示し、
またホイールが納期通りに届くことを確実に
しなければなりません。
ヨーロッパ全域に分散している試験および製造ネット
ワークと、何百ものブランド特有の設計やサイズ、
アプリケーションを含む幅
広いサービスにより、会社が直面している重要な課題は、試験施設内と施設
間の両方で試験システムの一貫した性能を獲得することです。
「我々にとっては、3つの全ての試験ラボで得る結果が相互だけでなく、
テ
ストコースで収集するデータとも同調することを確認することが重要です。
」
と、MW研究開発ディレクターのAndrea Finzi氏は述べました。
「3つのラボに
ある全ての異なるホイール試験システム間で整合性がなければ、ホイールお
よびリム設計や、最終的な完成品にも適切な信用を得ることはできません。
」
彼らは多種多様なホイールタイプとアプリケーションに対応したデータを収
集するため、
この整合性を獲得するにはホイール試験システムの動的特性を
検証する能力が必要でした。
また正確な試験装置が必要であり、
それによりど
のラボでも同じ入力条件を前提に、
システムが全く同じ反応を示すことを確
信することができます。つまり、MWが試験ラボのライナップに加えるホイール
試験システムの必要条件は、検証が容易であるということです。
「ホイール試験システムに関しては非常に具体的なニーズを持っています。
」
と、Finzi氏は語ります。
「データの確認はシンプルでなければなりません。
ある
ホイールサイズから別のサイズへ、
あるアプリケーションから別のアプリケー
ションへは迅速かつシームレスに移らなければなりません。
まさにこれが、我
々のラボにMTSのシステムを選んだ理由です。
」
M T S ソリューション
MWは3つの試験ラボで約30種類のホイール疲労試験装置を使用していま
す。最も新しく追加されたのは、2軸構成のMTSモデル855多軸ホイール疲労
システムとMTS 車軸分力計(SWIFT)です。
be certain.
ユーザ事例紹介
855システムは、2軸(または3軸)構成
で、正確で効率よくホイール耐久試験
を行い、実際の路面状況を正確にシミ
ュレートする一連の負荷をホイールに
与えます。
SWIFTセンサーは、3直交軸で荷重と
モーメントを計測する独立した歪み
ゲージ ブリッジを使用し、
ラボのシミュ
レーションデータを収集します。SWIFT
センサーは、改良リム内に取り付け、幅
広いホイール リムやハブ構成に対応
しています。MW試験ラボでは、855シ
ステムや動的なコーナーリング疲労試
験システム、
自社で設計・製造した多く
のシステムでホイールに加わる荷重と
運動量の監視にSWIFTシステムを使用
しています。
「 SWIFTシステムは、ホイール試験装
置の動的な挙動を迅速かつコスト効
率よく、
また忠実に検証することができ
る唯一のツールです。
」
と、Finzi氏は述
べています。
お客様が得 た 利 点
SWIFTセンサーは、3直交軸で荷重とモーメントを計測する独立した歪みゲージ ブリッジを使用し、
ラボのシミュ レーションデータを収集します。
モデル855多軸ホイール疲労システムは、実際
の路面状況を正確にシミュレートする一連の 荷重イベントをホイールに与えます。
Finzi氏によると、MTSの技術とサポー
トにより、MWは顧客の要求への対応
に必要な忠実性、再現性、
そしてラボ
間の整合性を獲得することが出来ま
した。
SWIFTシステムは、高度な改良を必要
ルは分かり易い表示で優れており、潜
とせず、多くのリムサイズや試験アプリ 在的な問題も迅速に検出することが可
ケーションで使用できるのでとても貴
能です。
」
重です。
また、運搬性の良さから、MW
MWは間もなくSWIFTシステムを使用
試験チームは一つの作業台から別の
し、
既存の試験装置用に路面プロファ
作業台へ問題なく移動させることがで
「SWIFTシステムは、多くの異なる試
イルを開発するために路面データとラ
きます。
これにより、総所有コストの削
験システムで収集した結果の整合性
ボでのシミュレーションデータを収集
減と、
ラボが定期的に実施している全
を監視するのに欠かせないツールで
します。
現在、MWチームはこの実現に
す。SWIFTシステムは、異なるサイト、装 ての試験アプリケーションをカバーす
向けMTSと協調しています。
るために必要なシステム数を最小限
置、時間、
アプリケーションで収集した
結果に対する信頼感を強化してくれま に抑えることができました。SWIFTシス 「MTSサービスチームは、セットアップ
テムの出力データはオープン フォーマ
す。
」
とFinzi氏は語ります。
の支援、
システムの保守および試験専
ットで提供されるので、
あらゆる方法
門家のトレーニングも行っています。
で加工・保存が可能です。
彼らはターンキー ソリューションだけ
ではなく
、
どのようなニーズにもシステ
「我々は、線形出力と校正電圧出力の
ムを適応させられるよう完全な手順書
両方の観点からSWIFTシステムの精
も提供してくれます。彼らは、我々のア
度と信頼性を高く評価しています。
」
と
ラボと路面で
Finzi氏は語っています。
「複数のゲージ プリケーションを理解し、
うまく機能する単一のシステムを持つ
で同時にデータを収集する際にデー
エムティエスジャパン株式会社
ことが何故重要なのかを理解していま
〒130-0013
タ収集プロセスを簡略化し、分析ツー
東京都墨田区錦糸1-2-1
す。
その上、MTSは我々の世界中の アルカセントラル8階
拠点でサポートしてくれる真のパート
Tel: 03-6658-0903
Fax: 03-6658-0906
ナーです。
」
E-mail: [email protected]
Internet: www.mts.com/japan
ISO 9001 Certified QMS
©2011 MTS Systems Corporation
100-242-290 Gruppo Printed in U.S.A. 4/11
MTS および SWIFT は米国内における MTS Systems
Corporation の登録商標です。
これらの商標は他の国
でも保護されている場合があります。RTM No. 211177