03 要件定義書 [PDF 413.4 KB]

L2-Tech 情報システム
要件定義書
平成 28 年8月 18 日
環境省地球環境局
地球温暖化対策課
目次
1. 業務要件の定義 .....................................................1
1.1 業務実施手順に関する事項 ........................................1
1.2 規模に関する事項 ................................................3
1.3 時期・時間に関する事項 ..........................................4
1.4 場所等に関する事項 ..............................................4
1.5 管理すべき指標に関する事項 ......................................4
1.6 情報システム化の範囲に関する事項 ................................4
2. 機能要件の定義 .....................................................5
2.1 機能に関する事項 ................................................5
2.2 画面に関する事項 ...............................................16
2.3 帳票に関する事項 ...............................................17
2.4 情報・データに関する事項 .......................................18
2.5 外部インタフェースに関する事項 .................................19
3. 非機能要件の要件 ..................................................20
3.1 ユーザビリティ及びアクセシビリティに関する要件 .................20
3.2 システム方式に関する事項 .......................................21
3.3 規模に関する事項 ...............................................22
3.4 性能に関する事項 ...............................................22
3.5 信頼性に関する事項 .............................................23
3.6 拡張性に関する事項 .............................................24
3.7 上位互換性に関する事項 .........................................24
3.8 中立性に関する事項 .............................................24
3.9 継続性に関する事項 .............................................25
3.10 情報セキュリティに関する事項 .................................25
3.11 情報システム稼動環境要件 .....................................33
3.12 テストに関する事項 ...........................................38
3.13 移行に関する事項 .............................................41
3.14 引継ぎに関する事項 ...........................................43
3.15 教育に関する事項 .............................................43
3.16 運用に関する事項 .............................................43
3.17 保守に関する事項 .............................................46
i
本書に付属する書類
別紙 1-1
重点技術分野個票(様式)
別紙 1-2
L2-Tech に関する設備・機器等の提案書(様式 1,2-1,2-2,2-3)
別紙 2-1
製品調査リスト個票(様式)
別紙 2-2
製品調査リスト(様式 1)
別紙 2-3
製品調査リスト(様式 2)
別紙 2-4
製品調査リスト(様式 3)
別紙 3
事務局用審査チェックリスト
別紙 4
L2-Tech 事前審査結果リスト(様式)
別紙 5
審査進捗管理表
別紙 6
L2-Tech 製品認証結果通知書(様式)
別紙 7
L2-Tech 画面サイトマップ
別紙 8
L2-Tech 画面イメージ図
別紙 9
情報セキュリティ対策とその実施方法及び管理体制(様式)
別紙 10
実施した情報セキュリティ対策(様式)
ii
用語の定義
用語
定義
設備・機器等
事業者や消費者が購入できる単位のシステム、設備・機器、部品等の総
称であり、技術の性質を区分する基本的な分類。
設備・機器等の例:ガスヒートポンプ
製品
設備・機器等のうちのメーカー等が製造・販売している商用化済みのも
の。
製品の例:ガスヒートポンプエアコン○シリーズ(型番:ABC12345)
L2-Tech
先導的(Leading)な低炭素技術(Low-carbon Technology)を指す。低
炭素に資する設備・機器等の中でも、CO2 削減効果に優れた設備・機器
等及びそのうちの最高性能の製品の総称。
L2-Tech 水準
低炭素に資する設備・機器等に対して環境省が設定する CO2 削減効果に
ついて最高の効率性能を示す値。本水準は、設定時点の値であり、定期
的に更新することを予定。
L2-Tech 認証 L2-Tech 水準を満たす製品として、環境省が認証した製品。
製品
L2-Tech リス [A]産業・業務(業種共通)、[B]産業(業種固有の製造設備等、[C]運輸、
ト1
[D]家庭、[E]エネルギー転換、[F]廃棄物処理・リサイクル
の 6 つの領
域について、設備や機器の説明、指標の説明、
「商用化済、商用化前、開
発目標(2030 年)」それぞれの段階における L2-Tech 水準(実現されて
いる最高効率の数値)などの情報を網羅的に整理したリスト。作成にあ
たっては、業界団体等より情報を収集し、当該技術に専門的知見を有す
る有識者からも意見をもらいながら、科学技術的・客観的観点から情報
を整理している。
L2-Tech 水準 L2-Tech 水準をまとめた表。作成にあたっては、カタログ等、企業が広
表2
く公表している資料及びウェブページを中心に情報を収集し、当該技術
に専門的知見を有する有識者からも意見をもらいながら、科学技術的・
客観的観点から情報を整理している。
L2-Tech 認証 L2-Tech 認証製品をまとめた一覧。「L2-Tech 認証制度
製品一覧3
実施規則」4に
基づいて、認証を行う。
1
平成 27 年度版 L2-Tech リスト:http://www.env.go.jp/press/files/jp/29036.pdf
2
平成 27 年度冬版 L2-Tech 水準表:http://www.env.go.jp/press/files/jp/29160.pdf、平成 28 年度夏版 L2-Tech 水準表:
http://www.env.go.jp/press/files/jp/103535.pdf
3
平成 27 年度冬版 L2-Tech 認証製品一覧(親型番選択表示)
:https://www.env.go.jp/press/files/jp/29537.xlsx
4
L2-Tech 認証制度
実施規則:http://www.env.go.jp/press/files/jp/103500.pdf
iii
用語
定義
標準ガイドラ 「政府情報システムの整備及び管理に関する標準ガイドライン」のこと。
イン
政府が、世界最先端 IT 国家創造宣言に基づき、政府における IT ガバナ
ンス強化のため、情報システム調達やプロジェクト管理に関する共通ル
ールとして策定したもの。
クラウド方式
ソフトウェアやデータ、あるいはそれらを提供するための技術基盤(サ
ーバ等)を、インターネット等のネットワークを通じて利用する方式。
設計・開発事 L2-Tech システムの設計・開発を行う事業者。
業者
運用及び保守 L2-Tech システムの運用及び保守を行う事業者。
事業者
簡易申請
平成 28 年度から新設される申請方式。申請に係る負担を軽減するため
に、申請手続きの簡略化を行うもの。前回受けた認証を、一定の条件の
もとで申請手続きを一部省略する。実施要領5参照。
模擬運用
L2-Tech 情報システム稼働までに 1 か月程度、受入テストの一環として、
環境省職員及び事務局がシステムを利用した業務の実行性について確認
を行う。
5
平成 28 年度夏版 L2-Tech 認証 実施要領:http://www.env.go.jp/press/files/jp/103495.pdf
iv
1. 業務要件の定義
1.1 業務実施手順に関する事項
(1) 業務の範囲
調達仕様書「1.4 業務・情報システムの概要」参照。ここで定義した業務のう
ち、#1∼6 に関して AsIs としての「L2-Tech リストの作成」、「L2-Tech 水準表の作
成」及び「L2-Tech 認証製品一覧の作成」の業務の全体スケジュールを図 1-1に示
す。
N-1年度
1Q
2Q
N年度
3Q
4Q
1Q
2Q
3Q
リスト公表
リスト公表
L2-Techリストの作成
4Q
 重点技術分野調査
 L2-Techリストの作成
 L2-Techリストのパブリックコメント
水準表公表
(夏版)
L2-Tech水準表の作成
 L2-Tech水準表夏版向け製品調査
水準表公表
(冬版)
 L2-Tech水準表夏版の作成
 L2-Tech水準表夏版のパブリックコメント
 L2-Tech水準表冬版向け製品調査
 L2-Tech水準表冬版の作成
 L2-Tech水準表冬版のパブリックコメント
認証製品一覧
公表(夏版)
L2-Tech認証製品一覧の作成
 L2-Tech認証申請(夏版)
認証製品一覧
公表(冬版)
 L2-Tech認証審査(夏版)
1 L2-Tech認証申請(冬版)
 L2-Tech認証審査(冬版)
図 1-1
(2)
業務の全体スケジュール
業務フロー図
(1)において定義した業務の業務フロー及び ToBe としての情報システム化の範囲を
図 1-2から図 1-4に示す(システム化範囲は緑色箇所)。なお、#7∼10 につい
ては AsIs が存在しないため対象外とする。
1
図 1-2
「L2-Tech リストの作成」業務フロー
図 1-3
「L2-Tech 水準表の作成」業務フロー
2
図 1-4
(3)
業務の実施に必要な体制
「1.2
(4)
「L2-Tech 認証製品一覧の作成」業務フロー
規模に関する事項」に示す。
入出力情報項目及び取扱量
「3.3
規模に関する事項」に示す。
1.2 規模に関する事項
(1)
サービスの利用者数
L2-Tech 情報システムにおいて想定する利用者数を表 1-1に示す。
表 1-1
項番 利用者
1
想定する利用者数
利用者数
備考
申請者(設備・機器等メー 100 人
平成 27 年度時点の約 80 人から約 2 割増
カー)
の想定。
2
事務局(事前審査者)
10 人
平成 27 年度実績から算出。平成 27 年度
3
環境省(承認者)
3人
以降増減しない見込み。
4
環境省(参照者)
100 人
5
業界団体
50 人
3
項番 利用者
利用者数
6
委員会
10 人
(2)
単位(年、月、日、時間等)当たりの処理件数
「3.3
備考
規模に関する事項」に示す。
1.3 時期・時間に関する事項
(1)
業務の時期・時間
L2-Tech 情報システムは、基本的に通年で 24 時間利用を想定している。
1.4 場所等に関する事項
(1)
実施場所
場所は、表 1-1の利用者拠点及び L2-Tech 情報システムのデータセンターとなる。
(2)
設備・物品等資源の定義方法
本業務において、必要な諸設備、物品等は特にない。
1.5 管理すべき指標に関する事項
(1)
管理すべき指標
L2-Tech 情報システム導入の目標は、以下の 2 点である。
 当該業務をシステム化することにより、手作業に比べ、迅速化かつ正確化を図る。
 L2-Tech リストの公開等の情報発信を促進する。
当該目標を達成するための指標を表 1-2に示す。
表 1-2
目標達成のための指標
項番
実施事項
1
作 業 の 迅 速  単位件数あたりの L2-Tech リスト/水準表/認証製品一覧公表ま
化・正確化
指標
での時間(人手によるヒアリングや委員会等の作業時間は除く)
 L2-Tech 認証申請の事前審査において、申請者に訂正を依頼する
件数
2
情 報 発 信 の  L2-Tech 認証申請の増加件数
促進
 利用者/国民における L2-Tech 認証制度の認知度
1.6 情報システム化の範囲に関する事項
(1)
情報システム化の範囲
4
「1.1(2)
業務フロー」参照。
2. 機能要件の定義
2.1 機能に関する事項
L2-Tech 情報システムにおいて実装する機能を表 2-1に示す。必須機能は、本構築
期間内で設計・開発を行うこととし、必須以外の機能については、環境省と協議の
上、設計・開発の実施要否を判断すること。また、すべての機能を操作可能な管理
者権限を用意すること。
表 2-1
国民等
野情報登録
環境省
重 点 技 術 分 別紙 1-1「重点技術分野個票」に記載さ ○
委員会
機能概要
事務局
機能名
業界団体
リストの作成
L2-Tech
1
利用者
メーカー
番
業務フロー
項
機能一覧
必
須
○
○
○
●
○
○
○
●
れている重点技術分野項目を入力でき
ること。なお、メーカーから提案として
受け付ける場合は、別紙 1-2「L2-Tech
に関する設備・機器等の提案書」様式 1,
2-1,2-2 に記載されている項目を重点技
術分野項目として入力できること。
2
重点技術分野項目を登録する際、出展情 ○
報等の資料を登録できること。
3
重点技術分野項目を登録する際、担当者 ○
○
名及び連絡先(電話番号等)を登録でき
ること。
4
一度に複数の技術を登録できるよう、 ○
○
●
Excel 形式等で技術情報を画面にアッ
プロードでき、必要に応じて画面上で内
容を訂正したうえで登録できること。
5
重点技術分野項目を登録する際、形式チ ○
○
○
○
●
○
○
○
●
○
○
●
ェックを行えること。
6
重 点 技 術 分 重点技術分野情報を検索・参照し、情報 ○
野 情 報 更 の更新・削除を行えること。
7
新・削除
重点技術分野情報が更新された日時を
確認できること。
5
国民等
環境省
野情報参照
委員会
重 点 技 術 分 任意の重点技術分野項目を検索キーと
事務局
機能概要
業界団体
8
機能名
メーカー
番
業務フロー
項
利用者
必
須
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
して検索を行い、一覧及び個票で参照で
きること。
9
重 点 技 術 分 個票を別紙 1-1「重点技術分野個票」及
野情報出力
び別紙 1-2「L2-Tech に関する設備・機
器等の提案書」の様式でファイル出力で
きること。
10
重 点 技 術 分 指定した日時で重点技術分野情報の登
野情報凍結
録・更新・削除を不可とすること。(参
照及び出力は可とする。)
11
重 点 技 術 分 登録した重点技術分野情報について、環 ○
○
野 情 報 進 捗 境省及び事務局における手続きの進捗
管理
12
状況を確認できること。
L2-Tech リ 登録されている重点技術分野の中から
ス ト 掲 載 選 「L2-Tech リスト」に掲載する対象を選
択
13
択できること。
「L2-Tech リスト」の項目と関連する重
点技術分野個票が紐づいて確認できる
こと。
14
L2-Tech リ 任意の L2-Tech リスト項目を検索キー
スト参照
として検索を行い、一覧及び個票で参照
できること。
15
L2-Tech リ 参照した個票に記載されている項目を
スト更新
16
更新できること。
個々の設備・機器等に対して、内容の妥
当性をチェックしたことを入力できる
こと。
17
個々の設備・機器等に対して意見があっ
た場合に、対応が完了したことをチェッ
クできること。
18
個票(L2-Tech リストの一行単位)が更
新された日時を確認できること。
6
国民等
環境省
委員会
L2-Tech リ 参照した個票を削除できること。
事務局
機能概要
業界団体
19
機能名
メーカー
番
業務フロー
項
利用者
必
須
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
スト削除
20
L2-Tech リ 任意のタイミング(委員会前、委員会承
スト凍結
認版、公表レビュー前、確定版等)で
L2-Tech リストの登録・更新・削除を不
可とする(バージョン管理できる)こと。
(参照及び出力は可とする。)
21
L2-Tech リ 「L2-Tech リスト」をファイル出力でき
スト出力
22
ること。
「L2-Tech リスト」の出力様式につい
て、国への提出資料(例:エコリース、
生産性向上促進税制)と合わせること。
23
L2-Tech リ 任意の L2-Tech リスト項目を検索キー ○
スト検索
○
○
○
○
○
●
○
○
○
○
○
●
○
○
○
○
○
●
として検索を行い、一覧及び個票で参照
できること。
24
一覧の検索結果として表示する項目は、 ○
検索者が検索の都度自由に設定できる
こと。
25
一覧での検索結果について、任意の項目 ○
でソートができること。
26
L2-Tech リ 「L2-Tech リスト」に対する意見を登録 ○
○
●
ス ト に 対 す できること。(日付、氏名、企業、連絡
る意見登録
先、題名、内容、要望/苦情等の別等を
登録)
27
L2-Tech リ 意見に対する回答を登録できること。
○
○
●
○
○
●
ス ト に 対 す (日付、氏名、内容、ステータスを登録)
る意見への
回答
28
L2-Tech リ 任意の L2-Tech リストに対する意見・
ス ト に 対 す 回答項目を検索キーとして検索を行い、
る意見・回答 一覧及び個票で参照できること。
参照
7
国民等
環境省
委員会
L2-Tech リ L2-Tech リストに対する意見・回答をフ
事務局
機能概要
業界団体
29
機能名
メーカー
番
業務フロー
項
利用者
必
須
○
○
●
○
○
●
ス ト に 対 す ァイル出力できること。
る意見・回答
出力
30
L2-Tech リ L2-Tech リストに対する意見・回答の中
ス ト に 対 す から、広く利用者/国民に対して公開す
る意見・回答 る対象を選択できること。
31
公開
選択された L2-Tech リストに対する意 ○
○
○
○
○
○
●
見・回答について参照できること。
水準表の作成
L2-Tech
32
製 品 調 査 結 「L2-Tech リスト」に基づいてウェブ等 ○
果登録
○
○
●
で実施した製品調査結果について、別紙
2-1「製品調査リスト個票」及び別紙 2-2
「製品調査リスト」に記載されている製
品調査リスト項目に合わせて入力でき
ること。なお、メーカーから提案として
受け付ける場合は、別紙 1-2「L2-Tech
に関する設備・機器等の提案書」様式 1,
2-3 に記載されている項目を製品調査リ
スト項目として入力できること。
33
「L2-Tech リスト」に基づいて、製品性 ○
○
●
能情報を提供する場合に、別紙 2-1「製
品調査リスト個票」及び別紙 2-2「製品
調査リスト」に記載されている製品調査
リスト項目に合わせて入力できること。
34
別紙 2-1「製品調査リスト個票」及び別
○
○
●
○
○
●
紙 2-2「製品調査リスト」の様式は、原
則別紙のとおりとするが、一部の設備・
機器等において、クラスや性能、試験条
件等の項目名や項目数が異なる場合が
あるため、柔軟に対応できること。(別
紙 2-3,2-4 参照)
35
製品調査リスト項目を登録する際、形式 ○
8
○
国民等
環境省
委員会
事務局
機能概要
業界団体
機能名
メーカー
番
業務フロー
項
利用者
必
須
チェックを行えること。
36
製 品 調 査 結 任意の製品調査リスト項目を検索キー
果参照
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
として検索を行い、一覧及び個票で参照
できること。
37
製 品 調 査 結 参照した個票に記載されている製品調
果更新
38
査リスト項目を更新できること。
個票(製品調査リストの一行単位)が更
新された日時を確認できること。
39
製 品 調 査 結 参照した個票を削除できること。
果削除
40
製 品 調 査 結 個票及び一覧を別紙 2-1「製品調査リス
果出力
ト個票」、別紙 2-2「製品調査リスト」
及び別紙 1-2「L2-Tech に関する設備・
機器等の提案書」の様式でファイル出力
できること。
41
製 品 調 査 結 指定した日時で製品調査リストの登
果凍結
録・更新・削除を不可とすること。(参
照及び出力は可とする。)
42
製 品 調 査 結 登録した製品調査結果について、環境省 ○
果進捗管理
○
及び事務局における手続きの進捗状況
を確認できること。
43
L2-Tech 水 登録されている製品調査リストの中か
準 表 掲 載 選 ら「L2-Tech 水準表」に掲載する対象を
択
44
選択できること。
「L2-Tech 水準表」の項目と関連する製
品調査結果が紐づいて確認できること。
45
選択した対象について、水準表への掲載
有無を「L2-Tech リスト」に反映するこ
と。
46
簡易申請の対象となる水準(前回申請と
型番、クラス・指標が同様、かつ水準も
同様または性能が今回の水準以上)につ
9
国民等
環境省
委員会
事務局
機能概要
業界団体
機能名
メーカー
番
業務フロー
項
利用者
必
須
いて、「L2-Tech 水準表」の列を強調表
示できること。
47
L2-Tech 水 「L2-Tech 水準表」への掲載対象につい
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
準 表 追 加 情 て、クラスや水準・指標といった情報を
報登録
48
追加登録できること。
L2-Tech 水 任意の L2-Tech 水準表項目を検索キー
準表参照
として検索を行い、一覧及び個票で参照
できること。
49
L2-Tech 水 参 照 し た 個 票 に 記 載 さ れ て い る
準表更新
50
L2-Tech 水準表項目を更新できること。
個々の設備・機器等に対して、内容の妥
当性をチェックしたことを入力できる
こと。
51
個々の設備・機器等に対して意見があっ
た場合に、対応が完了したことをチェッ
クできること。
52
個々の設備・機器等に対して、その水準
○
●
に合意したことを入力できること。(合
意の入力は任意とし、全てが合意された
状態でない場合でも次の処理に進める
こと。)
53
合意を必須とし、全てが合意された状態
○
でなければ次の処理に進めないこと。
54
個票(L2-Tech 水準表の一行単位)が更
○
○
●
○
○
●
○
○
●
新された日時を確認できること。
55
L2-Tech 水 参照した個票を削除できること。
準表削除
56
L2-Tech 水 任意のタイミング(委員会前、委員会承
準表凍結
認版、公表レビュー前、確定版等)で
L2-Tech 水準表の登録・更新・削除を不
可とする(バージョン管理できる)こと。
(参照及び出力は可とする。)
10
○
必
須
●
ること。
L2-Tech 水 任意の L2-Tech 水準表項目を検索キー ○
準表検索
国民等
58
○
環境省
準表出力
委員会
L2-Tech 水 「L2-Tech 水準表」をファイル出力でき
事務局
機能概要
業界団体
57
機能名
メーカー
番
業務フロー
項
利用者
○
○
○
○
○
●
○
○
○
○
○
●
○
○
○
○
○
●
として検索を行い、一覧及び個票で参照
できること。
59
一覧の検索結果として表示する項目は、 ○
検索者が検索の都度自由に設定できる
こと。
60
一覧での検索結果について、任意の項目 ○
でソートができること。
61
水 準 表 に 対 「L2-Tech 水準表」に対する意見を登録 ○
○
●
す る 意 見 登 できること。(日付、氏名、企業、連絡
録
先、題名、内容、要望/苦情等の別等を
登録)
62
水 準 表 に 対 意見に対する回答を登録できること。
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
す る 意 見 へ (日付、氏名、内容、ステータスを登録)
の回答
63
水 準 表 に 対 任意の水準表に対する意見・回答項目を
する意見・回 検索キーとして検索を行い、一覧及び個
答参照
64
票で参照できること。
水 準 表 に 対 水準表に対する意見・回答をファイル出
する意見・回 力できること。
答出力
65
水 準 表 に 対 水準表に対する意見・回答の中から、広
する意見・回 く利用者/国民に対して公開する対象
答公開
66
を選択できること。
選択された水準表に対する意見・回答に ○
○
○
○
○
○
●
ついて参照できること。
67
L2
L2-Tech 認 L2-Tech 水 準 表 の 水 準 を 踏 ま え て 、 ○
11
●
国民等
必
須
実施規則」で定め
ec
られている申請書6の項目に合わせて入
h
力できること。
認
申請書と合わせて、実施要領7で定めら ○
証
れている「発売済であることまたは発売
製
予定日を確認できる資料」、「原理・し
品
くみを確認できる資料」及び「性能値の
一
根拠資料」を登録できること。
覧
一度に複数の製品を申請できるよう、 ○
の
Excel 形式等で申請情報を画面にアッ
作
プロードでき、必要に応じて画面上で内
成
容を訂正したうえで登録できること。
70
環境省
69
「L2-Tech 認証制度
委員会
68
証申請
事務局
-T
機能概要
業界団体
番
機能名
メーカー
業務フロー
項
利用者
●
●
申請書等の項目を登録する際、形式チェ ○
●
ックを行えること。
71
過去に入力した情報を検索・参照し、情 ○
●
報を流用して申請を行えること。
72
前回申請と型番、クラス・指標が同様、 ○
●
かつ水準も同様または性能が今回の水
準以上の場合は、簡易申請(申請書別紙
1、商用化確認資料、性能根拠資料、概
要説明資料が不要)を行えること。
73
前回認証済みの親型番に紐づく派生型 ○
●
版の一部が今回初めて新しく追加申請
される場合、簡易申請として申請できる
こと。
74
L2-Tech 認 L2-Tech 認証申請情報を検索・参照し、 ○
●
証 申 請 更 情報の更新・削除を行えること。
75
新・削除
6
L2-Tech 認証申請情報が更新された日
平成 28 年度夏版 L2-Tech 認証 申請書:http://www.env.go.jp/press/files/jp/103531.xlsx、申請書作成ガイド:
http://www.env.go.jp/press/files/jp/103497.pdf
7
○
平成 28 年度夏版 L2-Tech 認証 実施要領:http://www.env.go.jp/press/files/jp/103495.pdf
12
○
●
国民等
環境省
委員会
事務局
機能概要
業界団体
機能名
メーカー
番
業務フロー
項
利用者
必
須
時を確認できること。
76
L2-Tech 認 任意の L2-Tech 認証申請項目を検索キ
証申請参照
○
○
●
○
○
●
○
○
○
○
●
○
○
●
○
○
●
ーとして検索を行い、一覧及び個票で参
照できること。
77
L2-Tech 認 別紙 3「事務局用審査チェックリスト」
証 申 請 事 前 及び申請書様式 3「申請用チェックリス
審査
ト」の内容でチェックし、その結果を入
力できること。(自動チェック可能なも
のは上述の形式チェックで行うこと。)
78
人手で実施している上記チェックにつ
いて、システムで自動チェックするこ
と。
79
L2-Tech 認 別紙 4「L2-Tech 事前審査結果リスト」
証 申 請 事 前 をファイル出力できること。(様式は任
審 査 結 果 出 意)
力
80
L2-Tech 認 別紙 5「審査進捗管理表」の情報を参照
証 申 請 進 捗 し、進捗遅延をチェックできること。
81
管理
別紙 5「審査進捗管理表」の情報をファ
イル出力できること。(様式は任意)
82
L2-Tech 認証申請の進捗状況を確認で ○
●
きること。
83
L2-Tech 認 指定した日時で L2-Tech 認証申請情報
証申請凍結
○
○
●
○
○
●
○
○
●
の登録・更新・削除を不可とすること。
(参照及び出力は可とする。)
84
L2-Tech 認 審査・認証検討委員会の結果を踏まえ、
証選択
L2-Tech 事前審査結果リストの中から
「L2-Tech 認証製品一覧」に掲載する
(認証する)対象を選択できること。
85
「L2-Tech 認証製品一覧」の項目と関連
する L2-Tech 認証申請情報が紐づいて
確認できること。
13
○
○
○
○
国民等
環境省
証結果通知
委員会
L2-Tech 認 認証結果を申請者に対して通知する別
事務局
機能概要
業界団体
86
機能名
メーカー
番
業務フロー
項
利用者
必
須
●
紙 6「L2-Tech 製品認証結果通知書」を
出力できること。
87
人手で実施している上記結果通知につ
いて、システムで自動通知できること。
88
L2-Tech 認証申請の認証結果を確認で ○
●
きること。
89
L2-Tech 認 任意の L2-Tech 認証製品一覧項目を検
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
○
○
●
証 製 品 一 覧 索キーとして検索を行い、一覧及び個票
参照
90
で参照できること。
L2-Tech 認 参 照 し た 個 票 に 記 載 さ れ て い る
証 製 品 一 覧 L2-Tech 認証製品一覧項目を更新でき
更新
91
ること。
個々の製品に対して、内容の妥当性をチ
ェックしたことを入力できること。
92
個々の製品に対して意見があった場合
に、対応が完了したことをチェックでき
ること。
93
個票(L2-Tech 認証製品一覧の一行単
位)が更新された日時を確認できるこ
と。
94
L2-Tech 認 参照した個票を削除できること。
証製品一覧
削除
95
L2-Tech 認 任意のタイミング(公表レビュー前、確
証 製 品 一 覧 定版等)で L2-Tech 認証製品一覧の登
凍結
録・更新・削除を不可とする(バージョ
ン管理できる)こと。(参照及び出力は
可とする。)
96
L2-Tech 認 「L2-Tech 認証製品一覧」をファイル出
証 製 品 一 覧 力できること。
出力
14
国民等
環境省
委員会
L2-Tech 認 任意の L2-Tech 認証製品一覧項目を検 ○
事務局
機能概要
業界団体
97
機能名
メーカー
番
業務フロー
項
利用者
必
須
○
○
○
○
○
●
○
○
○
○
○
●
○
○
○
○
○
●
証 製 品 一 覧 索キーとして検索を行い、一覧及び個票
検索
98
で参照できること。
一覧の検索結果として表示する項目は、 ○
検索者が検索の都度自由に設定できる
こと。
99
一覧での検索結果について、任意の項目 ○
でソートができること。
100
異 議 申 立 登 認証結果に対して、申請した情報を検 ○
録
索・参照し、「L2-Tech 認証制度
●
実施
規則」で定められている異議申立書の項
目に合わせて入力できること。
101
異議申立書等の項目を登録する際、形式 ○
●
チェックを行えること。
102
異 議 申 立 に 審査・認証検討委員会の結果を踏まえ、
○
○
●
○
○
●
対 す る 審 議 異議申立に対する審議結果を入力でき
結果入力
103
ること。
異 議 申 立 審 異議申立に対する審議結果を申請者に
議結果通知
対して通知する通知書を出力できるこ
と。
104
異 議 申 立 進 L2-Tech 認証申請に対する異議申立の ○
捗管理
105
●
進捗状況を確認できること。
認 証 製 品 一 「L2-Tech 認証製品一覧」に対する意見 ○
●
覧 に 対 す る を登録できること。(日付、氏名、企業、
意見登録
連絡先、題名、内容、要望/苦情等の別
等を登録)
106
認 証 製 品 一 意見に対する回答を登録できること。
○
○
●
○
○
●
覧 に 対 す る (日付、氏名、内容、ステータスを登録)
意見への回
答
107
認 証 製 品 一 任意の認証製品一覧に対する意見・回答
覧 に 対 す る 項目を検索キーとして検索を行い、一覧
15
国民等
環境省
委員会
事務局
機能概要
業界団体
機能名
メーカー
番
業務フロー
項
利用者
必
須
意見・回答参 及び個票で参照できること。
照
108
認 証 製 品 一 L2-Tech 認証製品一覧に対する意見・回
○
○
●
○
○
●
覧 に 対 す る 答をファイル出力できること。
意見・回答出
力
109
認 証 製 品 一 認証製品一覧に対する意見・回答の中か
覧 に 対 す る ら、広く利用者/国民に対して公開する
意見・回答公 対象を選択できること。
110
開
選択された認証製品一覧に対する意 ○
○
○
○
○
○
●
見・回答について参照できること。
111
認 証 製 品 に 任意の認証製品について、省内記録用に
○
○
●
○
○
●
対 す る 省 内 製品の課題(公表どおりの性能が出ない
記録
等)といった特記事項を備考欄(備考 1
∼3 の 3 項目程度)に記録できること。
112
省内記録用に特記事項が記録された認
証製品について、一覧で出力できるこ
と。
113
認 証 製 品 一 CO2 削減や省エネ製品に関する他サイ ○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
覧 の 情 報 発 トとの相互リンクができること。
114
信
認証製品の更新情報等について、SNS ○
やメルマガ等で情報発信を行えること。
115
購 買 促 進 の 認証製品の導入によるコスト効果情報 ○
補助
を申請者や利用者等から収集し、ランニ
ングコストシミュレーションを行える
こと。
116
認証製品の利用シーン及び利用効果を ○
申請者や利用者等から収集し、ウェブ上
で公開・検索が行えること。
2.2 画面に関する事項
(1)
画面一覧、画面概要、画面入出力要件・画面設計要件
16
●
L2-Tech 情報システムの画面設計にあたっては、「別紙 7
L2-Tech 画面サイトマッ
プ」に基づき、環境省と協議の上、設計・開発を行うこと。
なお、国民等向け機能については、「3.11
情報システム稼動環境要件」に示
すとおり、スマートフォン及びタブレットでの利用も想定している。
(2)
画面出力イメージ
L2-Tech 情報システムの画面イメージは、「別紙 8
L2-Tech 画面イメージ図」に基
づき、環境省と協議の上、設計・開発を行うこと。
(3)
画面遷移の基本的考え方

本システム全体の画面遷移、画面表示及び画面構成に統一性を持たせること。

画面を一度閉じたり、メニュー画面に遡ったりすることなく、連続的な操作を可
能とすること。

一連の処理において、画面が遷移しても一度入力した情報が引き継がれるように
し、再入力を不要とすること。

画面の複数起動を可能とすること。

ポップアップ表示による子画面を除き、各画面の上部に統一的な操作メニューを
表示し、他の画面への遷移を可能とすること。
2.3 帳票に関する事項
(1)
帳票一覧、帳票概要、帳票入出力要件・帳票設計要件
L2-Tech 情報システムにおいて出力する帳票を表 2-2に示す。必須帳票は、本構築
期間内で設計・開発を行うこととし、必須以外の帳票については、環境省と協議の
上、設計・開発の実施要否を判断すること。
表 2-2
帳票一覧
必
項番
帳票名
帳票概要
出力様式
1
L2-Tech リスト
(用語一覧参照)
ファイル ●
須
(Excel)
2
L2-Tech 水準表
(用語一覧参照)
ファイル ●
(Excel)
3
L2-Tech 認証製 (用語一覧参照)※「親」は黒色の製品を フ ァ イ ル ●
品一覧(親)
4
表している。
(Excel)
L2-Tech 認証製 (用語一覧参照)※「派生」は黒色以外の フ ァ イ ル ●
品一覧(親・派 製品を表している。
17
(Excel)
項番
帳票名
帳票概要
出力様式
必
須
生)
5
重点技術分野個 L2-Tech リストを作成する際のインプット フ ァ イ ル ●
票
として、重点技術分野について事務局によ (Excel)
る調査の結果を取りまとめたもの。
6
製品調査リスト L2-Tech 水準表を作成する際のインプット フ ァ イ ル ●
個票
として、事務局が L2-Tech リストに基づき (Excel)
ウェブ等で製品調査を行った結果を取りま
とめたもの。
7
L2-Tech に関す L2-Tech リスト及び水準表を作成する際の フ ァ イ ル ●
る設備・機器等 インプットとして、重点技術分野及び製品 (Excel)
の提案書
調査リスト情報についてメーカーからの提
案を取りまとめたもの。
8
製品調査リスト
製品調査リスト個票を一覧にまとめたも フ ァ イ ル ●
の。
9
(Excel)
L2-Tech 事前審 L2-Tech 認証の審査・認証検討委員会に向 フ ァ イ ル ●
査結果リスト
けて、事務局が申請内容について事前に審 (Excel)
査した結果を取りまとめたもの。
10
審査進捗管理表
L2-Tech 認証の審査・認証検討委員会に向 フ ァ イ ル ●
けて、事務局が L2-Tech 認証の審査・認証 (Excel)
の進捗状況を取りまとめたもの。
11
L2-Tech 製品認 L2-Tech 認証の審査・認証の結果について、 フ ァ イ ル ●
証結果通知書
12
環境省が申請者に通知するもの。
(Word)
L2-Tech 特記事 L2-Tech 認証製品のうち、環境省が記録用 フ ァ イ ル ●
項製品一覧
に特記事項を入力した製品をまとめたも (Excel)
の。
(2)
帳票イメージ
帳票イメージについては、「用語の定義」脚注で示した URL の様式及び別紙 1-1∼
6 参照のこと。
2.4 情報・データに関する事項
(1)
情報・データ一覧
L2-Tech 情報システムにおいて取り扱う情報・データは、「L2-Tech リスト」、
「L2-Tech 水準表」、「L2-Tech 認証製品一覧」と別紙 1-1「重点技術分野個票」か
ら別紙 6「L2-Tech 製品認証結果通知書」を参照すること。
18
(2)
情報データ処理要件
本要件については、受注事業者決定後に環境省と協議の上確定すること。
(3)
データ定義表
本要件については、受注事業者決定後に環境省と協議の上確定すること。
2.5 外部インタフェースに関する事項
L2-Tech 情報システムのウェブサイトは、
「ユーザーの L2-Tech 認証製品に関する認
知および購買の促進」を目的として、政府・他省庁、一般サイトと相互リンクを行
うことを想定しているため、そのための外部インターフェースを備えること。
19
3. 非機能要件の要件
3.1 ユーザビリティ及びアクセシビリティに関する要件
(1) 情報システムの利用者の種類、特性
本要件については、受注事業者決定後に環境省と協議の上確定すること。
(2)
ユーザビリティ要件
L2-Tech 情報システムにおけるユーザビリティ要件を表 3-1に示す。
表 3-1
項番 項目
ユーザビリティ要件
要件
1
画面の構成 何をすればよいかが見て直ちに分かるような画面構成にすること。
2
無駄な情報、デザイン及び機能を排し、簡潔で分かりやすい画面に
すること。
3
4
十分な視認性のあるフォント及び文字サイズを用いること。
操作のしや 無駄な手順を省き、最小限の操作、入力等で利用者が作業できるよ
すさ、分か うにすること。
5
りやすさ
6
画面上で入出力項目のコピー及び貼付けができること。
業務の実施状況によっては、ショートカットや代替入力方法が用意
されること(例えば、片手だけで主要な操作が完了することが求め
られたり、マウスを利用することが困難であったりする場合が考え
られる)。
7
指示や状態 操作の指示、説明、メニュー等には、利用者が正確にその内容を理
のわかりや 解できる用語を使用すること。
8
すさ
必須入力項目と任意入力項目の表示方法を変えるなど各項目の重
要度を利用者が認識できるようにすること。
9
システムが処理を行っている間、その処理内容を利用者が直ちに分
かるようにすること。
10
エラーの防 利用者が操作、入力等を間違えないようなデザインや案内を提供す
止と処理
11
ること。
入力内容の形式に問題がある項目については、それを強調表示する
等、利用者がその都度その該当項目を容易に見つけられるようにす
ること。
12
認証情報の更新等については、確認画面等を設け、利用者が行った
操作又は入力の取消し、修正等が容易にできるようにすること。
13
重要な処理については事前に注意表示を行い、利用者の確認を促す
こと。
20
項番 項目
要件
14
エラーが発生したときは、利用者が容易に問題を解決できるよう、
エラーメッセージ、修正方法等について、分かりやすい情報提供を
すること。
15
ヘルプ
利用者が必要とする際に、ヘルプ情報やマニュアル等を参照できる
ようにすること。
(3)
アクセシビリティ要件
L2-Tech 情報システムにおけるアクセシビリティ要件を表 3-2に示す。
表 3-2
アクセシビリティ要件
項番 項目
要件
基準への準 JIS X 8341-3:2010「高齢者・障害者等配慮設計指針―情報通信に
1
拠
おける機器、ソフトウェア及びサービス―第3部:ウェブコンテン
ツ」等に準拠していること。
指示や状態 入力内容の形式に問題がある項目の強調表示やエラーメッセージ
2
の分かりや 等については、色の違いを識別しにくい利用者(視覚障害の方等)
すさ
を考慮し、可能な限り色のみで判断するようなものは用いないこ
と。
3.2 システム方式に関する事項
調達仕様書「1.4
(1)
業務・情報システムの概要」参照。
情報システムの構成に関する全体の方針
設計・開発事業者は、以下に示すシステム全体方針に従い、導入を実施すること。

L2-Tech 情報システムはクラウド方式とすること。

将来的に政府共通プラットフォームへ移行することを想定し、移行が容易かつ低
コストで実現できるようなシステムの構成・設計とすること。

政府共通プラットフォームへの移行に際し、移行検討連絡票の作成支援を実施す
ること。

広く市場に流通し、利用実績を十分に有するソフトウェア製品を活用し、開発効
率等を高めること。
(2)
情報システムの全体構成
調達仕様書「1.4
業務・情報システムの概要」参照。
21
(3)
開発方式及び開発手法
設計・開発事業者は、以下に示す方針に従い、開発を実施すること。

プロトタイプ手法により、設計当初からモックアップを使ってユーザとインタフ
ェースを合意しながら設計・開発を進めること。

設計・開発事業者固有の設計・開発プロセスを利用する場合は、ISO/IEC12207、
共通フレーム SLCP-JCF2013 等の標準的な開発手法との対応関係について環境
省に説明し、必要に応じて成果物の名称等を標準的な開発手法に基づき作成する
こと。
3.3 規模に関する事項
(1)
機器数及び設置場所
L2-Tech 情報システムはクラウド方式を想定しているため、機器数は特に定めない。
また、設置場所については、「3.11(4)
(2)
施設・設備要件」に定める。
データ量及び処理件数
L2-Tech 情報システムにおいて取り扱う想定データ量を表 3-3に示す。ただし、表
内の想定データ量については、本書作成時点における想定であり設計時には変更が
生じる可能性がある。従って以下に示す想定データ量と比較して余裕を持たせた設
計を行うとともに、取り扱うデータ量の増加にも容易に対応可能な拡張性を有する
こと。
表 3-3
取り扱う想定データ量
項番 項目
想 定 デ ー タ 備考
量
1
年間の申請数
100 件
2
1 申請あたりに登録する設備・機器等の数
40 品
3
申請時に添付してアップロードするようなファ 20MB
イルのサイズ(例:製品パンフレット PDF)
4
年間の承認数
(3)
利用者数
「1.2
100 件
規模に関する事項」参照。
3.4 性能に関する事項
(1)
応答時間(レスポンスタイム、ターンアラウンドタイム、サーバ処理時間)及び
スループット
22
L2-Tech 情報システムにおける性能要件を表 3-4に示す。
表 3-4
項番 指標名
1
目標値
性能要件
備考
オンライン応 3 秒以内
通常業務におけるオンライン処理の応答時間(端
答時間
末からの要求送信後、結果の表示が完了するまで
の時間)が目標値以内であること。ただし、複雑
な検索やデータ量の多い処理は除く。なお、ネッ
トワーク負荷及びバッチ処理等による一時的なサ
ーバ高負荷の影響を考慮しない場合の目標値とす
る。
2
3
オンライン応 95%以上
オンライン応答時間(項番 1)を達成可能な割合
答時間遵守率
が目標値以上であること。
同時アクセス 100 ユーザ
目標値のユーザが同時に本システムにアクセスし
数
た場合でも、本システムの処理性能が損なわれな
いこと。
4
月間 PV(ペー 60000 ペ ー 1 か月に目標値のページ数が参照された場合で
ジビュー)数
ジ
も、本システムの処理性能が損なわれないこと。
3.5 信頼性に関する事項
(1)
可用性要件
L2-Tech 情報システムにおける可用性に係る目標値を表 3-5に示す。
表 3-5
可用性に係る目標値
項番 指標名
定義
1
シ ス テ ム を 利 用 可 能 な 時 間 24 時間 365 日(ただし、計画停止
稼働時間
目標値
(ただし計画停止は除く)
2
稼働率
は除く。)
年間稼働時間から計画停止期 99.9%以上
間を差し引いた稼働時間の割
3
4
合
障害復旧回 障害の検知から復旧回復まで 24 時間以内
の時間
復時間
リカバリー 障害発生時の復旧が可能な基 障害発生時の 24 時間前までの同期
点
点
ポイント
表 3-5に示した目標値を達成するため、以下の可用性に係る対策を採ること。
23

対策により得られる効果と対策に要するコストの両面を考慮し、目標値に見合っ
た最適な対策を選択すること。

過度な冗長性を排除しつつ適切な対策を実施すること。

システムへの障害対応について、組織的かつ計画的・予防的に行えるように準備
し、実施すること。

アプリケーション、ハードウェアの障害発生時にシステム全体が停止せず、かつ
障害内容の調査が容易にできる構成とすること。

災害や障害発生時における緊急連絡先を、予め環境省へ届け出ること。また、災
害発生時には、環境省と対応方法を協議の上、システムを早急に復旧させること。
(2)
完全性要件

機器の故障等に起因するデータの減失や改ざんを防止する対策を講じること。

異常な入力や処理を検出し、データの減失や改ざんを防止する対策を講じること。

データの複製や移動を行う際に、データの毀損を防ぐこと。
3.6 拡張性に関する事項
(1)
性能の拡張性

L2-Tech 情報システムの利用者数、データボリューム等の増大、L2-Tech 情報シ
ステムにおける業務・機能要件の変更(例:リスト・表・一覧の様式変更、審査
内容の変更)にも容易に対応可能な拡張性を有すること。

処理能力やデータ保存領域を拡張するための CPU、メモリ、ハードディスク等、
導入後の拡張性を有すること。
(2)
機能の拡張性

管理項目の追加に伴うデータ項目の増加に容易に対応可能な拡張性を有するこ
と。
3.7 上位互換性に関する事項

クライアント OS のバージョンアップに備え、OS の特定バージョンに依存する
機能が判明している場合は、その利用を最低限とすること。

ウェブブラウザ及び実行環境等のバージョンアップの際、必要な調査及び作業を
実施することで、バージョンアップに対応可能な情報システムとすること。
3.8 中立性に関する事項

提供するハードウェア、ソフトウェア等は、特定ベンダーの技術に依存しない、
オープンな技術仕様に基づくものとすること。

提供するハードウェア、ソフトウェア等は、全てオープンなインタフェースを利
24
用して接続又はデータの入出力が可能であること。

導入するハードウェア、ソフトウェア等の構成要素は、標準化団体(ISO、IETF、
IEEE、ITU、JISC 等)が規定又は推奨する各種業界標準に準拠すること。

次期情報システム更改の際に、移行の妨げや特定の装置や情報システムに依存す
ることを防止するため、原則として情報システム内のデータ形式は XML、CSV
等の標準的な形式で取り出すことができるものとすること。

特定の事業者や製品に依存することなく、他者に引き継ぐことが可能なシステム
構成であること。
3.9 継続性に関する事項
(1)
継続性に係る目標値
本要件については、受注事業者決定後に環境省と協議の上確定すること。
(2)
継続性に係る対策

大規模災害等発生時から 7 日以内に表 3-5に示すリカバリーポイントまでデ
ータ復旧できること。

また、システムが完全復旧するまでは人的にデータを管理すること。(環境省か
らの要請を受けて、必要なデータを抽出し、電子媒体で提供する等)
3.10 情報セキュリティに関する事項
L2-Tech 情報システムのセキュリティ要件に基づきセキュリティの設計と実装を行
うこと。
(1)
外部委託
受注事業者は、セキュリティポリシー「第 4 部
外部委託」の記載に準じ、以下の
セキュリティ対策を実施すること。

受注事業者は、本業務の開始時に、本業務に係る情報セキュリティ対策の実施内
容及び管理体制について、環境省に書面(別紙 9「情報セキュリティ対策とその
実施方法及び管理体制(様式)」)にて提出し、承認を得ること。管理体制は、
以下の要件を満たすこと。
 情報システムの開発工程において、環境省の意図しない変更が行われないこ
とを保証する管理が、一貫した品質保証体制の下でなされていること。また、
当該品質保証体制が書類等で確認できること。
 情報システムに環境省の意図しない変更が行われるなどの不正が見つかっ
たときに、追跡調査や立入検査等、環境省と受注事業者が連携して原因を調
査・排除できる体制を整備していること。また、当該体制が書類等で確認で
きること。
25
 受注事業者の資本関係、役員等の情報、作業要員の氏名、所属、実績、国籍
等の情報が把握できること。

受注事業者の情報セキュリティ対策の実施について、以下の要件を満たすこと。
 情報セキュリティインシデントが発生した場合、原因分析及び対処方法を環
境省に報告し、承認を得ること。
 情報セキュリティ対策その他の契約の履行状況について、環境省に定期的に
報告を行うこと。
 情報セキュリティ対策の完了後 1 年以内に受注事業者の責めによる情報セキ
ュリティ対策の不備が発見された場合には、受注事業者は無償で速やかに必
要な措置を講ずること。
 情報セキュリティインシデント発生時に迅速に対処するため、L2-Tech 情報
システムの構成が記載された文書を設計書に含めるとともに、文書どおりに
構築すること。

受注事業者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の
機密性の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。環境省より提
供された要機密情報は、請負業務以外の目的で利用しないこと。また、本業務に
おいて受注事業者が作成する情報については、環境省担当官からの指示に応じて
適切に取り扱うこと。

受注事業者は、機密性 2 を含む要保護情報を取り扱う保守端末について、盗難、
不正な持ち出し、第三者による不正操作、表示用デバイスの盗み見等の物理的な
脅威から保護すること。

受注事業者は、要保護情報を取り扱うサーバ装置について、サーバ装置の盗難、
不正な持ち出し、第三者による不正操作、表示用デバイスの盗み見等の物理的な
脅威から保護すること。

受注事業者は、セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の履行が
不十分と見なされるとき又は受注事業者において本業務に係る情報セキュリテ
ィ事故が発生したときは、必要に応じて環境省の行う情報セキュリティ対策に関
する監査を受け入れること。

受注事業者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要
になった場合には、確実に返却し又は廃棄すること。また、請負業務において受
注事業者が作成した情報についても、環境省担当官からの指示に応じて適切に廃
棄すること。

受注事業者は、本業務における情報システムの構築・改良等が完了し運用を開始
する前に、受注事業者の品質管理責任者による品質報告及びセキュリティ報告を
実施すること。セキュリティ報告には、脆弱性診断等の安全点検の結果を添付す
るとともに、不備が指摘された場合は、運用開始までに適切な対処を実施するこ
と。
26

受注事業者は、本業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を書
面(別紙 10「実施した情報セキュリティ対策(様式)」)で報告すること。(参
考)セキュリティポリシー

受注事業者は、環境省担当官と協議の上、情報セキュリティに係るサービスレベ
ルの保証について取り決めを行い、これを満たしていることを環境省担当官に定
期的に報告すること。

受注事業者は、本業務の一部を再委託する場合、再委託先に本要件定義書に準ず
る情報セキュリティの確保を担保させ、受注事業者の責任で情報セキュリティを
確保すること。
(2)
情報システムのライフサイクル
受注事業者は、セキュリティポリシー「第 5 部
情報システムのライフサイクル」
の記載に準じ、以下のセキュリティ対策を実施すること。

「設計書」にセキュリティ対策実装方針として、以下を実施することを記載のう
え、環境省に提出し、承認を得ること。また、構築においては、セキュリティ対
策実装方針に従うこと。
 L2-Tech 情報システムのセキュリティ要件の適切な実装
 情報セキュリティの観点に基づく試験の実施
 L2-Tech 情報システムの構築環境及び設計・開発工程における情報セキュリ
ティ対策

セキュリティ機能が適切に実装されていること及びセキュリティ対策実装方針
に従った実装が行われていることを確認するために、設計レビューの範囲及び方
法を定め、これに基づいて PJMO のレビューを実施すること。
情報セキュリティの観点から、以下を踏まえた試験を実施し、環境省に報告する
こと。
 L2-Tech 情報システムは機密性の高い情報を取り扱うため、アクセスについ
ては、暗号化された通信で行うこと。
 情報セキュリティの観点から運用中の L2-Tech 情報システムの通信に悪影
響が及ばないように、運用中の他システムの通信と分離されていること。
 情報セキュリティの観点から必要な試験がある場合には、試験項目及び試験
方法を定め、これに基づいて試験を実施すること。
 情報セキュリティの観点から実施した試験の実施記録を保存すること。

L2-Tech 情報システムの構築が完了し運用を開始する前に、受注事業者によって
セキュリティ報告を実施すること。なお、セキュリティ報告には、脆弱性診断等
の安全点検の結果を添付するとともに、不備が指摘された場合は、運用開始まで
に適切な対処を実施すること。

受注事業者は、本業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を書
27
面にて報告すること。

受注事業者は、L2-Tech 情報システムの運用及び保守に係るセキュリティ要件と
して、「運用計画」及び「保守作業計画」に以下を含めること。
 L2-Tech 情報システムの運用環境に課せられるべき条件の整備
 L2-Tech 情報システムの保守における情報セキュリティ対策
 運用中の L2-Tech 情報システムに脆弱性が存在することが判明した場合の
情報セキュリティ対策
(3)
情報システムのセキュリティ要件
受注事業者は、セキュリティポリシー「第 6 部
情報システムのセキュリティ要件」
の記載に準じ、以下のセキュリティ対策を実施すること。
L2-Tech 情報システムでは、表 3-6に示す情報セキュリティ対策を施すこと。主体
認証については、表 1-1で示す利用者について実施することを想定している。
表 3-6
情報セキュリティ対策
項番
機能
要件
1
主体認証
ユーザ ID の登録、変更、削除ができること。
2
パスワードは十分な長さ、複雑性を指定できること。
3
ユーザが自らのパスワードを設定(変更)できる機能を有する
こと。
4
仮パスワードが発行された場合、初回ログイン時に仮パスワー
ドを変更すること。
5
パスワードは有効期限を設定できること。
6
ユーザに対して定期的にパスワードの変更を促す機能を有する
こと。
7
ユーザが設定したパスワードは、暗号化等を行って保管し、他
者が知ることができないように保持する機能を有すること。
8
ユーザの登録においては、監査証跡のため、個人が特定できる
よう氏名や所属を入力できるようにすること。
9
一旦ログインしたユーザは、そのユーザが利用可能なシステム
を再ログインなしに利用できること。
10
二重ログイン(既にログインしているユーザと同じユーザ ID を
利用したログイン)を防止できること。
11
無効なパスワードで複数回以上のログイン試行があった場合、
任意の時間(例:30 分間)ユーザがロックアウトされた状態に
すること。
28
項番
機能
要件
12
アクセス制御
認証されたユーザ以外の者による、システム及びデータへの不
正なアクセスを禁止する対策を施すこと。また、全体システム
管理者、各組織のシステム管理者、各組織の担当者のいずれか
の権限を有するユーザを作成できること。
13
アクセスした者、アクセス日時等のアクセスログを一定期間保
存できること。また、第三者によるアクセスログの窃取、改ざ
ん及び消去のないように、必要な機能を有すること。
14
想定外のグローバル IP アドレスによる L2-Tech 情報システムへ
の接続を可能な範囲で排除すること。
15
権限管理
全体システム管理者権限及びシステム管理者権限は、業務上必
要とする最小限の者のみに与えることができること。
16
ユーザ ID の登録・更新状況を確認できること。
17
設計・開発事業者には、本システムの運用において必要となる
最小限の機能を利用可能とすること。
18
ログの取得・ 認証情報等の登録、参照、変更、削除等に係るログを蓄積し、
管理
必要に応じて事象の追跡を可能とする機能を有すること。蓄積
にあたっては、サーバ等の機器を正確な時刻に同期すること。
これらのログの取得対象については、定められた者のみが行え
ること。また、第三者によるログの窃取、改ざん及び消去のな
いように、必要な機能を有すること。
19
ログの保管期間は、システム稼動期間中のものをすべて保管す
ること。
20
ログデータは、DVD-R 等の一般の PC で読み込み可能な記録媒
体に保存し納品できることとし、データ形式は、テキストデー
タ等の汎用性のある形式であること。
21
他者がシステムに対し不正にアクセスを試みる行為を検知し、
防止する機能を有すること。
22
暗号・電子署 暗号技術検討会及び関連委員会(CRYPTREC)により安全性及
名
び実装性能が確認された「電子政府推奨暗号リスト」に記載さ
れた暗号技術を利用すること。
23
サーバ機器等が有するストレージ全体を暗号化もしくは情報の
機密度に応じて必要な箇所の暗号化を施すこと。
24
電子証明書を利用するなど、提供するアプリケーション・コン
テンツの改ざん等がなく真正なものであることを確認できるよ
う、それをアプリケーション・コンテンツの提供先に与えるこ
29
項番
機能
要件
と。
25
情報セキュリ コンピュータウイルスの侵入に備え、サーバ機器等にコンピュ
ティの脅威へ ータウイルス対策ソフトウェアを搭載すること。
26
の対策
定時スキャン設定のみならず、個別ファイルをアクセスする都
度スキャンが可能であること。
27
最新のエンジン及びパターンファイルの自動更新が可能である
こと。
28
コンピュータウイルス検知(利用者、担当職員への通知)、コ
ンピュータウイルス駆除を自動化し、コンピュータウイルス感
染・検疫・駆除の一元監視機能を有すること。
29
サーバ機器等へのエンジン及びパターンファイルの配布状況管
理機能を有すること。
30
コンピュータウイルス対策ソフトウェアは、サーバ機器等の起
動時に常駐させること。
31
提供するアプリケーション・コンテンツには不正なプログラム
が含まれないよう、十分な対策を実施すること。
32
提供するアプリケーションには、十分な脆弱性対策を実施する
こと。
33
実行プログラムの形式以外にコンテンツを提供する手段がない
限り、実行プログラムの形式でコンテンツを提供しないこと。
34
提供するアプリケーション・コンテンツの利用時に、脆弱性が
存在するバージョンの OS やソフトウェア等の利用を強制する
などの情報セキュリティ水準を低下させる設定変更を、OS やソ
フトウェア等の利用者に要求することがないよう、アプリケー
ション・コンテンツの提供方式を定めて開発すること。
35
サービス利用に当たって必須ではない、サービス利用者その他
の者に関する情報が本人の意思に反して第三者に提供されるな
どの機能がアプリケーション・コンテンツに組み込まれること
がないよう開発すること。
36
本システムが提供するウェブサイトについて、府省庁提供のも
のであることを利用者が確認できるように、.go.jp で終わるドメ
イン名(以下、「政府ドメイン名」という。)とすること。
37
利用者が検索サイト等を経由して環境省のウェブサイトになり
すました不正なウェブサイトへ誘導されないよう対策(「検索
エンジン最適化」又は「SEO 対策」)を講ずること。
30
項番
機能
38
要件
受注事業者は、アプリケーション・コンテンツの告知にあたり、
以下に対応すること。
 アプリケーション・コンテンツを管理する組織名の明記。
 アプリケーション・コンテンツの所在場所の有効性(リンク
先の URL のドメイン名の有効期限等)を確認した時期又は
有効性を保証する期間の明記。
 電子メールの送信により告知する場合、告知内容についての
問合わせ先として政府ドメイン名による電子メールアドレ
スを明記するか又は告知する電子メールに政府ドメイン名
による電子署名を付与。
(4)
情報システムの構成要素
受注事業者は、セキュリティポリシー「第 7 部
情報システムの構成要素」の記載
に準じ、以下のセキュリティ対策を実施すること。
ア 端末・サーバ設置等

サーバ装置はデータセンタ内の一部の限られた者以外の立ち入りが制限された
区域に設置すること。ただし、庁舎内などに設置する必要のあるサーバ装置につ
いては、環境省が指定する区域に設置するものとする。

サーバ上で稼働させるソフトウェアは以下を考慮した上で選定すること。
 ソフトウェアベンダのサポート状況
 ソフトウェアが行う外部との通信の有無及び通信する場合はその通信内容
 インストール時に同時にインストールされる他のソフトウェア
 その他、ソフトウェアの利用に伴う情報セキュリティリスク
このとき、多様なソフトウェアを利用することにより脆弱性が存在する可能性が
増大することを防止するため、サーバ装置で利用を認めるソフトウェア及び利用
を禁止するソフトウェアを定めること。
イ ウェブ等

プロキシサーバを経由しないインターネットアクセスは通さないこと。

インターネット上の ウェブ サーバの参照を規制する機能(URL によるアクセ
スコントロール機能(URL フィルタ))を備えていること。

https における参照許可としたサイトの URL のみ、参照可能とすること。また、
システム管理者にて設定・解除・期限の設定が行えること。

ウェブ サーバ参照許可は、カテゴリ、時間帯により設定できること。

ウェブ サーバ参照許可対象のデータベースを、随時メンテナンスすること。ま
31
た、定期的にデータをダウンロードし、適用することができること。

ウェブサーバが備える機能のうち、不要な機能を停止又は制限すること。

ウェブコンテンツの編集作業を行う際は、担当する主体を限定すること。

ウェブコンテンツの編集作業を行う際は、使用する端末を限定し、識別コード及
び主体認証情報を適切に管理すること。

サービスの利用者の個人に関する情報を通信する場合等、通信時の盗聴等による
情報の漏えいを防止するため、暗号化の機能及び電子証明書等による認証の機能
を設けること
ウ 通信回線

インターネット−データセンター間の通信回線(以下、「通信回線」という。)
構築時に、環境省からの情報提供及び要請に応じて、当該通信回線に接続する情
報システムにて取り扱う情報の格付及び取扱制限に応じた適切な回線種別を選
択し、情報セキュリティインシデントによる影響を回避するために、通信回線に
対して必要な対策を講ずること。

通信回線において、サーバ装置及び端末のアクセス制御及び経路制御を行う機能
を設けること。

情報システムを通信回線に接続する際に、通信内容の秘匿性の確保が必要となる
ため、通信内容の秘匿性を確保するための措置を講ずること。(IPsec,SSL 及び
TLS 等)

環境省が通信回線へ情報システムを接続する際に、当該情報システムが接続を許
可されたものであることを確認するための措置を講ずること。(システム固有の
情報による主体認証、IEEE802.1x 等)

通信回線装置を要管理対策区域に設置すること。ただし、要管理対策区域への設
置が困難な場合は、物理的な保護措置を講ずるなどして、第三者による破壊や不
正な操作等が行われないようにすること。

通信回線装置が動作するために必要なソフトウェアを定め、ソフトウェアを変更
する際には許可申請を行うこと。ただし、ソフトウェアを変更することが困難な
通信回線装置の場合は、この限りでない。

保守又は診断のために、遠隔地から通信回線装置に対して行われるリモートアク
セスに係る情報セキュリティを確保すること。
(識別コード及び主体認証情報(パ
スワード)による主体認証、接続するシステムの識別コードによるアクセス制御、
通信の暗号化等の機密性の確保等)

受注事業者は、別途他事業者の通信回線サービスを利用する場合には、当該通信
回線サービスの情報セキュリティ水準及びサービスレベルを確保するための措
置について、環境省と契約時に取り決めておくこと。

監視対象となる通信が監視装置等を確実に経由するようセグメント設計、経路設
32
計を行うこと。

ネットワーク機器の操作ログを取得すること。

通信回線の性能低下や異常の有無を確認するため、通信回線の利用率、接続率等
の運用状態を定常的に確認、分析する機能を設けること。

不正アクセスによる被害を防止するためファイアウォールにより通信制御を行
うこと。

IDS/IPS 装置等により不正アクセス、DoS・DDoS 攻撃、標的型攻撃の検知及
び遮断できること。

VPN 回線を整備する場合は、利用者の主体認証及び通信内容の暗号化等、情報
セキュリティ確保のために必要な措置を講ずること。
(5)
情報システムの利用
受注事業者は、セキュリティポリシー「第 8 部
情報システムの利用」の記載に準
じ、以下のセキュリティ対策を実施すること。

権限管理等のセキュリティ機能を管理するための機能を備えること。

情報セキュリティインシデントの発生時に行う対処及び復旧、証跡保全の手段を
検討し、必要がある場合には機能を組み込むこと。

サーバ装置等の機器の動作を監視する機能を備えること。
3.11 情報システム稼動環境要件
L2-Tech 情報システムは、クラウド方式を想定しているため、ハードウェア構成図、
ソフトウェア構成図、ネットワーク構成図は、特に定めないものとする。(システ
ムの全体概要については、調達仕様書「1.4
業務・情報システムの概要」参照。)
また、本システムの稼働環境としては、表 3-7に示す環境を設計・開発事業者の負
担と責任において用意し、L2-Tech 情報システムの構築、開発、テスト等を行うこ
と。
表 3-7
情報システム稼働環境一覧
項番 環境
定義
1
本番環境
平成 29 年 4 月に L2-Tech 情報システムとして稼働する環境。
2
ステージング環 本番環境に展開する前に様々な動作確認テストを行う環境。本
3
境
番環境と同等の構成とする。
開発環境
L2-Tech 情報システムにおけるプログラム開発を行う環境。必
要に応じてテスト環境としても用いる。
(1)
ハードウェア構成
33

L2-Tech 情報システムのサーバ機器等については、「(3) ネットワーク構成

L2-Tech 情報システムにおいては、基本的にネットワークとしてインターネット
を利用することを想定している。本書の「3.
10
非機能要件の要件」及び「3.
情報セキュリティに関する事項」に示す要件を満たすために十分な性能及
び構成とすること。

施設・設備要件」に示す要件を満たす施設・設備に設置すること。また、「3.
非機能要件の要件」、「3.10 情報セキュリティに関する事項」に示す要件
を満たすために十分な性能及び構成とすること。

(2)
省電力、省資源、リサイクル等、環境に配慮した製品を利用すること。
ソフトウェア構成

「3.6 拡張性に関する事項」、「3.8 中立性に関する事項」を踏まえたソ
フトウェアを導入すること。

ソフトウェアのバージョンについては、原則として最新版のバージョンを採用す
ること。ただし、最新バージョンのソフトウェアがシステム全体の安定稼動に影
響を及ぼすと認められる場合には、ソフトウェアベンダのサポート期間内である
ことを前提として古いバージョンの採用を可能とする。その場合、設計・開発事
業者は最新バージョンのソフトウェアを導入しない理由を環境省へ説明し、承認
を得ること。

脆弱性が発見された時に、その情報を可能な限り早く入手でき、かつ可能な限り
早く対応策を講じられること。

本システムのアプリケーションは、広く一般のユーザからアクセスされ、利用さ
れることを想定している。本システムの運用開始時点において、サポート期限内
となっているブラウザ(PC 版だけでなく、スマートフォン・タブレット含む)
での表示及び動作が保証されていること。
(3)
ネットワーク構成

L2-Tech 情報システムにおいては、基本的にネットワークとしてインターネット
を利用することを想定している。本書の「3.
10
非機能要件の要件」及び「3.
情報セキュリティに関する事項」に示す要件を満たすために十分な性能及
び構成とすること。
(4)
施設・設備要件
L2-Tech 情報システムにおける、施設・設備要件を表 3-8に示す。クラウド方式を
採用する場合、同等の環境が担保されている事を証明できる、第三者機関による国
際標準等の監査・準拠の確認が行われていること。
34
表 3-8
項
番
要件分類
要件項目
施設・設備要件
要件内容
1
施
立 地 条 所在地
日本国内に施設を持つこと。
2
設
日本国内の法制度が適用されること。
3
要
件 に 関 法制度
す る 要 延焼防止
件
件
ていること。もしくは延焼防止対策が取られている
隣接建物から延焼防止のために充分な距離が保たれ
こと。
4
水害
建物は、水の被害を受ける可能性が低い地域に設け
ること。
5
地盤
国土交通省ハザードマップポータルサイトで公表す
る各種災害のハザードマップにおいて、被災想定区
域に該当する地域に立地していないこと。ただし、
想定される被害に対し、当該被害を回避可能な措置
を講じている場合は除く。
6
火災予防
データセンター内の周囲半径 100 メートル以内に消
防法による指定数以上の危険物製造設備、火薬製造
設備、高圧ガス設備が無いこと。
7
避難区域
建物が立地する場所が災害発生等により避難区域と
なり、避難をしなければならなくなった場合、遠隔
操作等で運用継続ができること。
8
建 築 に 耐震性
建物は、ビルの耐震基準(関連法規)を満たし、震
関 す る
度 6 強の地震に耐えうる構造とし、施設としての機
要件
能を継続して維持できること。
9
避雷設備
JIS 規格に準拠した避雷設備を備えていること。
10
出 入 り 口 建物の出入り口は、不特定多数の者が利用できる出
設置位置
入り口でないこと。
11
駐車場
駐車スペースが十分に確保されていること。
12
内装材
不燃材が使用されていること。
13 設
電 源 設 受電方式
電力会社より安定的に電力供給されていること。
14 備
要
備 等 に 受電容量
関 す る
サーバエリア電源容量、その他運用する機器の電源
要件
こと。また、将来の収用計画に耐えうる電源容量を
件
容量、施設・設備電源容量等が十分に確保している
有すること。
15
冗長性
法定点検や工事等の際にも電力の供給を止めること
35
項
番
要件分類
要件項目
要件内容
なく電力を供給できる冗長構成を有すること。
16
無 停 電 電 自家発電設備が起動し安定した電力の供給ができる
源 装 置 まで、無停電電源装置等による安定した電源供給を
(UPS)
17
できること。
瞬停(サグ)、電圧降下(ブラウンアウト)、突入
電流、サージ(過圧)等の電源トラブル対策を講じ
ていること。
18
停電時に自家発電が起動するまでに、瞬断すること
なくサーバ機器に十分な電力供給が可能な容量を持
つ無停電電源装置(UPS)が設置されていること。
19
予 備 電 源 非常用に自家発電設備を設け、サーバエリアの電源
( 自 家 発 容量、その他運用する機器の電源容量、施設設備電
電設備)
源容量以上の電源容量について、48 時間以上の稼働
が対応可能なこと。
20
自家発電設備は、商用電力の供給が止まった場合で
も、停止から 10 分以内に(この間は UPS から電力
供給)に電力が供給できること。
21
発電機の故障、保守時の対応手段を有すること。
22
発電機は年 1 回以上定期点検を行い、エンジンオイ
ル等消耗品の交換及び動作確認を適切に行っている
こと。
23
受電場所
電源供給がサーバに接続できること。
24
設備環境
ケーブルのつまずき、引っかけを防止する対策が講
じられていること。
25
26
サ ー バ 床強度
サーバ室の床強度は、情報システム機器等の総重量
室 に 関
に耐える強度を有していること。(ラックエリアは
す る 要
500kg/m2 以上の床面耐荷重を有すること。)
件
天井高
サーバ室は、温湿度環境を維持できる天井高を確保
していること。
27
床面積
サーバ及びラック台数から十分なスペースを用意す
ること。
28
29
空調設備
空調は 24 時間 365 日の連続運転が可能なこと。
ラック外の周囲の温度と湿度を適正に保ち、誤動作
せず、かつ四季を問わず結露の発生しない設定温度、
36
項
番
要件分類
要件項目
要件内容
適正湿度を維持できること。
30
空調設備の異常監視検知が可能であること。
31
故障による代替空調が可能であること。
32
空調機排水周りの水漏れ検知を行うこと。
33
防 火 設 延 焼 防 止 延焼防止システムを有すること。
備 に 関 システム
34
す る 要 サ ー バ 室 ガス消火設備を有すること。
件
内消火設
備
35
火 災 報 知 火災を自動的に検出する熱感知器、煙検知器、炎感
設備
36
知器等とともに手動通報設備を備えていること。
非常放送設備、防火防排煙設備、各種消火設備が連
動していること。
37
消 火 設 備 消火設備の集中監視が可能であること。
監視
38
消 火 訓 練 建築基準法・消防法基準で消火訓練等が実施できる
等
39
40
41
42
こと。
防 水 設 水害対策
サーバ室、データ等保管設備及び自家発電設備は水
備 に 関
の被害を受けない場所に設置すること。
す る 要 防水措置
件
台風、高波、洪水などの水害に対し対処できる構造・
設備を有すること。
防 犯 設 施 設 入 退 入退者を識別・記録できるセキュリティ設備(IC カ
備 に 関 館管理
ード等)により許可された者のみ入退室が可能なこ
す る 要
と。
件
サーバルームは IC カード及び生体認証等の 2 要素
認証により入室が可能なこと。
43
入退室をする全ての委託業者について、氏名管理を
行うこと。また、発注者側の求めに応じて入退室名
簿を迅速に提出できる運用を実施していること。
44
サーバルームのラックは、不正アクセスや不正操作
防止のため、鍵付きラックを使用すること。
45
施設内の電源設備、セキュリティ設備等は、常時故
障監視がされているとともに巡回監視が実施されて
いること。またサーバ室は、複数の監視カメラにて
37
項
要件分類
番
要件項目
要件内容
目視監視可能であること。
46
サーバルームへの入退室者が記憶媒体(CD、DVD、
USB メモリ等)を不正に所持し、持出持込すること
をチェック可能であること。
47
入 館 可 能 24 時間 365 日であること。
時間
48
モ ニ タ 監 24 時間 365 日であること。
視
49
監 視 映 像 カメラ等映像機器による監視を実施していること。
記録
50
入室ドア
入室ドアそのものが容易に破壊されないような対
策、窓なしとする等外部から容易に見えない対策が
施されていること。
51
扉付近に開閉の妨げになるようなものを設置しない
こと。
52
防犯設備
防犯設備を導入し、出入口等の常時監視を行ってい
ること。
53 運
デ ー タ セ キ ュ リ 情報セキュリティマネジメントシステム(ISO/
用
セ ン タ ティ設定
IEC27001)適合性評価制度の認定を受けているこ
保
ー に お
と。
54 守
要
件
け る シ 監 査 の 実 外部機関によるセキュリティ等の監査を定期的に
ス テ ム 施
(年 1 回以上)受けていること。
運 用 に
関 す る
要件
3.12 テストに関する事項
(1)
基本方針

テスト手法及び品質検証の手法は、設計・開発事業者が過去のシステム構築(テ
スト)案件において、豊富な成功実績を有する手法を利用すること。なお、設計・
開発事業者固有のテスト手法及び品質検証手法を利用する場合は、
ISO/IEC12207、共通フレーム SLCP-JCF2013 等の標準的なテスト手法、
ISO/IEC25040 等の標準的な品質評価規格との対応関係について環境省に説明
すること。

各テストについて、テスト体制、テスト環境、作業内容、作業スケジュール、テ
38
ストシナリオ、合否判定基準等を記載した「テスト計画書」を作成し、環境省の
承認を受けること。

必要に応じてテストツール、テスト管理ツールを活用し、効率良くテストを実施
すること。
(2)
テスト実施要件
ア 結合テスト
L2-Tech 情報システムで想定される機能全体において、システム内、システム間及
び外部インタフェース接続等の順に、段階的にプログラム及びモジュールを結合し
た状態でテストを行い、アプリケーションの結合が完全であること、設計の内容を
実現していることを確認するためのテストを実施すること。
結合テストの実施要件を以下に示す。

「テスト計画書」に基づき、テストケース、テスト項目、テスト手順、テスト条
件、想定するテスト結果等を含む「テスト仕様書」を作成し、当該仕様書に従っ
て結合テストを実施すること。

テストケース、テスト項目を踏まえて作成する擬似データをテストデータとして
用いること。

テスト対象機能について、同値分析、境界値分析、原因結果分析を行い、その結
果を踏まえてテストケース、テスト項目を設定すること。

L2-Tech 情報システムに備えるユーザインタフェースについて、仕様どおりに操
作できるか、誤った操作をしても適切なエラーメッセージが表示されるか等の操
作確認を行うこと。

テスト対象に対して異常データを含む様々なバリエーションのデータを投入し、
動作及び処理結果を確認すること。

結合したプログラム及びモジュールが正常に問題なく動作することを確認する
こと。
表 3-9に示す事項及びテスト結果に関する評価を実施し、結合テスト実施期間中に
環境省に適宜、進捗状況を報告すること。
イ 総合テスト
システム全体の欠陥除去及びシステムの要件の充足を目的とし、システム全体とし
て妥当であることを機能性、使用性、運用性、性能、信頼性及びセキュリティの観
点から確認するためのテストを実施すること。
総合テストの実施要件を以下に示す。
39

「テスト計画書」に基づき、テストケース、テスト項目、テスト手順、テスト条
件、想定するテスト結果等を含む「テスト仕様書」を作成し、当該仕様書に従っ
て総合テストを実施すること。

本番運用を想定して作成する擬似データをテストデータとして用いること。

実運用を想定した環境下でシステムを稼動させ、障害時対応を含めて、各業務シ
ナリオの実運用で定められた手順・体制等により問題なく運用できることを検証
すること。

性能や負荷に係るテストを行い、充分な性能を満たせない場合は、性能改善計画
を検討し、環境省と協議の上、速やかに性能改善に取り組むこと。

L2-Tech 情報システムで想定される全ての業務シナリオ及び運用シナリオを対
象とし、総合テストを実施すること。
表 3-9に示す事項及びテスト結果に関する評価を実施し、総合テスト実施期間中に
環境省に適宜、進捗状況を報告すること。また、総合テスト終了時には、「テスト
結果報告書」として取りまとめ環境省に報告すること。
表 3-9
テスト結果報告書に含める項目
項番 項目
内容
1
テスト項目数
テスト対象別のテスト項目数
2
テスト項目設定率
ソースコード行数又はファンクションポ
イント数当たりのテスト項目設定率
3
欠陥検出件数
テスト対象別に検出した欠陥の件数
4
欠陥検出率
ソースコード行数又はファンクションポ
イント数当たりの欠陥検出率
5
原因別欠陥件数
欠陥原因別の欠陥検出件数
ウ 受入テスト
L2-Tech 情報システムの機能及び運用手順の確認を目的として、環境省等が受入テ
ストを実施する。設計・開発事業者は、以下に示す受入テストの実施要件に従って、
環境省等が受入テストを実施する上で必要な支援を行うこと。

「受入テスト計画書」
(テスト体制、テスト環境、作業内容、作業スケジュール、
テストシナリオ、合否判定基準等)及び「受入テスト仕様書」(テスト項目、テ
ストデータ、テスト方法等)について、工程管理支援事業者が案を作成するため
の情報提供を行うこと。

受入テストで必要となる環境及びデータを準備すること。
40

本番運用を想定して作成する擬似データをテストデータとすること。

環境省が実施する受入テストに立ち会うこと。なお、受入テストを実施する拠点
は以下を想定している。
 環境省
 環境省が指定する外部拠点 2 拠点

受入テストの結果、機能要件や非機能要件を満たしていない場合、あるいは、不
具合等が発生した場合には、環境省と協議の上、速やかにシステム改修に取り組
むこと。なお、不具合等の判断は本書及び L2-Tech 情報システムの「設計書」
等に基づき環境省が行うものとする。
受入テストの中で L2-Tech 情報システム稼働開始までに 1 か月程度、L2-Tech 情報
システムの模擬運用を実施する。
設計・開発事業者は、以下に示す模擬運用の実施要件に従って、環境省等が模擬運
用を実施する上で必要な支援(操作補助や問合せ対応として 2 名程度の支援体制を
想定)を行うこと。

模擬運用の結果、機能要件や非機能要件を満たしていない場合、あるいは、不具
合等が発生した場合には、環境省と協議の上、速やかにシステム改修に取り組む
こと。
(3)
テスト環境
テストでは、表 3-7に示した環境を必要に応じて使い分けること。
3.13 移行に関する事項
(1)
移行手順
移行に係る作業及び役割分担を表 3-10に示す。
表 3-10
移行に係る作業と役割分担
番
1
作業
移行計画策定
○
41
◎
工程管理支援事業
項
者
設計・開発事業者
環境省
役割分担
△
作業
番
工程管理支援事業
項
者
設計・開発事業者
環境省
役割分担
2
L2-Tech 情報システムにおける移行データの調査
―
◎
―
3
移行設計
○
◎
―
4
移行ツール等の開発
―
◎
―
5
テスト計画策定
○
◎
△
6
データ抽出、データ収集
○
◎
―
7
移行リハーサルにおける移行データの整備
△
◎
―
8
移行テストの実施
―
◎
―
9
本番移行の実施
―
◎
―
◎:作業を実施する主体
○:作業実施にあたり一部作業(レビュー、承認等)を担う主体
△:作業を支援する主体
(2)
移行要件

本番移行に先立ち、移行用のアプリケーションのテスト・確認を目的とした移行
テストを行うこと。

本システム稼働後の前年度の認証製品について、認証情報を前年度の申請者に通
知すること。通知方法については、環境省と協議の上で決定すること。申請者は
通知された認証情報を用いて本システムにログインし、前年度の情報を流用して
継続申請を行えることとする。
(3)
移行対象データ
移行対象データを表 3-11に示す。
表 3-11
項番 移行対象データ
1
2
移行対象データ
件数
備考
平成 28 年度 L2-Tech リス 300 件
平成 27 年度版 L2-Tech リスト:222
ト
件
平成 28 年度 L2-Tech 水準 150 件
平成 27 年度冬版 L2-Tech 水準表:101
42
項番 移行対象データ
3
件数
備考
表
件
平成 28 年度 L2-Tech 認証 4500 件
平成 27 年度冬版 L2-Tech 認証製品一
製品一覧
覧:4189 件
3.14 引継ぎに関する事項
(1)
運用引継ぎ
設計・開発事業者は、システム運用に係る設計を行い、「中長期運用・保守作業計
画書」、「運用保守設計書」及び「運用計画書」等を作成し、その内容について環
境省の承認を得ること。
運用及び保守事業者に運用業務を引き継ぐ際には、
「中長期運用・保守作業計画書」、
「運用保守設計書」、「運用計画書」等に基づき、運用業務に関する引継ぎを行う
こと。また、環境省と協議し、必要に応じて対面での説明を行うこと。
(2)
保守引継ぎ
設計・開発事業者は、システム保守に係る設計を行い、
「中長期運用・保守作業計画
書」、「運用保守設計書」及び「保守作業計画書」等を作成し、その内容について環
境省の承認を得ること。
運用及び保守事業者に保守業務を引き継ぐ際には、
「中長期運用・保守作業計画書」、
「運用保守設計書」、「保守作業計画書」等に基づき、ソフトウェア及びハードウ
ェア保守業務に関する引継ぎを行うこと。また、環境省と協議し、必要に応じて対
面での説明を行うこと。
3.15 教育に関する事項
(1)
教育対象者の範囲、教育の方法
教育対象者は、表 1-1に示す事務局及び環境省とする。また、教育方法は、原則資
料配布とするが、環境省と協議し、必要に応じて対面での説明を行うこと。
また、教育は受入テスト期間中に実施すること。
(2)
教材の作成
教育に必要となる教材やマニュアル等を作成すること。なお、教材の詳細な種類、
内容、提供方法等は、環境省と協議し確定すること。
3.16 運用に関する事項
(1)
運転管理・監視等要件

システム監視ソフトウェア、ネットワーク監視ソフトウェア、統合監視ソフトウ
ェアを使用して、システムの運転状況を監視すること。監視内容は表 3-12に
43
示すとおり。

緊急時対応マニュアルを整備し、マニュアルに基づいた緊急対応訓練を定期的に
実施すること。

障害発生等のアラート発報時は、情報収集を行って障害発生箇所を特定し、環境
省への報告、原因発生箇所の一次切り分け等を行うこと。

一次切り分け及び調査・分析情報を元に、復旧方法(予防策含む)の検討を行い、
対応策について環境省からの承認を得た上で障害復旧作業を行うこと。また、復
旧確認を行うこと。

障害発生時には報告から復旧にいたるまで、環境省と連携し、随時報告を行うこ
と。
表 3-12
監視内容
項番 内容
詳細
1
 ハードウェア、ネットワーク等のシステム資源(CPU、メ
性能監視
モリ、ディスク、ネットワーク帯域使用率等)の利用状況
を監視すること。
 ソフトウェア(オペレーティングシステム、データベース
管理システム等)のパフォーマンスを 24 時間 365 日監視
すること。
2
プロセス監視
 データベースを含むソフトウェアのプロセスを監視するこ
と。
3
ネ ッ ト ワ ー ク 等  ネットワーク等の稼動状況(死活監視、ログ監視等)を監
の稼動状況監視
4
ハ ー ド ウ ェ ア 稼  ハードウェア等の稼動状況(死活監視、ログ監視等)を監
動状況監視
5
視すること。
視すること。
情 報 セ キ ュ リ テ  「3.10
ィ監視
情報セキュリティ」に記載した内容を満たす
ように、情報セキュリティの監視及び取得したログの分析
を行うこと。
6
ジ ョ ブ 実 施 状 況  ジョブ実施状況を監視すること。
監視
7
ア カ ウ ン ト 管 理  「運用保守実績報告会」において、システム管理者におけ
状況監視
るユーザ ID 発行・管理状況及び過度な更新等が行われて
いる場合は、その状況等の報告を行うこと。
8
その他監視
 その他監視が必要と思われる項目について、環境省と協議
の上、監視内容及び必要な監視機能を確定すること。
44
(2)
運用サポート業務
ヘルプデスク機能を設け、環境省等のシステム利用者からの問い合わせに対応する
こと。対応時間は、電話の場合は平日 9:30∼17:30 とし、メールの場合は 24 時間 365
日とすること。
問い合わせ対応を効率化するため、蓄積された問い合わせ情報に基づき、「FAQ」
(よくある質問とそれに対する回答)を作成し、L2-Tech 情報システム上で閲覧で
きるようにすること。
(3)
業務運用支援
業務運用支援に係る要件を表 3-13に示す。
表 3-13
業務運用支援に係る要件
項番 内容
詳細
1
 「3.5
バックアップ管理
信頼性に関する事項」に記載した内容を満たす
ようにデータ及びシステム構成情報、OS、ミドルウェア
等のソフトウェア、アプリケーション等について、バック
アップを取得すること。
 障害発生時に、障害発生直前のシステム状態に速やかに復
旧可能となるように、週次のフルバックアップ及び日次の
差分バックアップを組み合わせて取得すること。
 取得済みの最新のフルバックアップと差分バックアップ
を用いてリストアを行えること。
2
情報システムの設  運用に係るユーザの追加・削除、アカウントロック解除、
定変更
3
パスワードの変更・初期化等を行うこと。
修正プログラム又  事前検証を実施の上、修正プログラム又はアップデートフ
はアップデートフ
ァイルの適用
ァイルを適用すること。
 緊急の対応が必要な場合は環境省と協議の上、実施するこ
と。
(4)
運用実績の評価と改善
表 3-14に示す運用実績の評価、改善活動を行うこと。
表 3-14
運用実績の評価と改善
項番 内容
1
詳細
運用実績の  サービスレベルの達成状況、情報システムの構成と運転状況等の
値を取得し、評価すること。
評価
45
項番 内容
2
改善活動
詳細
 運用実績が目標に満たない場合の要因分析、改善措置を実施する
こと。
表 1-2に示した「目標達成のための指標」について、環境省からの要請に応じてデ
ータを報告すること。また、必要に応じてそのデータの根拠(エビデンス)を示す
こと。その結果、環境省と協議の上で業務やシステム等に改善が必要と判断される
場合は、当該データによる根拠に基づいて改善案を検討し環境省に提案すること。
特に、「情報発信の促進」については、表 1-1に示す「申請者(設備・機器等メー
カー)」に対してアンケートやヒアリング等を実施し、認証申請件数の増加や認知
度の向上に向けて、改善活動を行うこと。
3.17 保守に関する事項
(1)
アプリケーションプログラムの保守要件
アプリケーションプログラムの保守要件を表 3-15に示す。
表 3-15
アプリケーションプログラムの保守要件
項番 内容
1
詳細
脆弱性及び不具  脆弱性及び不具合を確認した場合には、その対応について、
環境省と協議し、対応すること。
合の確認・修正
2
障害時の対応
 アプリケーション障害が発生した場合には、その対応につい
て環境省と協議し、対応すること。
(2)
ハードウェアの保守要件
ハードウェアの保守要件を表 3-16に示す。
表 3-16
項
対象
内容
ハードウェアの保守要件
詳細
番
1
サーバ機 バージョンアッ  定期的な点検(年 4 回)を行い、必要に応じて部
品交換、ファームウェアのバージョンアップ等を
器、ネッ プ
行うこと。
トワーク
2
機器等
障害時の対応
 ハードウェア障害が発生した場合には、その対応
について環境省と協議し、対応すること。
3
パフォーマンス
 サーバ機器、ネットワーク機器等について、必要
なスペック、台数のハードを用意すること。また、
46
項
対象
内容
詳細
番
状況に応じて、スペック、台数を見直し、システ
ムに反映すること。
脆弱性及び不具  脆弱性及び不具合を確認した場合には、その対応
について、環境省と協議し、対応すること。
合の確認・修正
4
(3)
ソフトウェア製品の保守要件
ソフトウェア製品の保守要件を表 3-17に示す。
表 3-17
ソフトウェア製品の保守要件
項番 内容
1
詳細
セキュリティパ  OS、ミドルウェア等のソフトウェアの瑕疵、セキュリティ
パッチについて調査の上、適宜公開情報を報告すること。
ッチ、不具合パ
ッチ等の適用
 適用作業は事前検証を実施の上、実施すること。緊急の対応
が必要な場合は環境省と協議の上、実施すること。
2
バージョンアッ  OS、ミドルウェア等のソフトウェアのバージョンアップ等
の情報が公開された場合には、環境省と協議の上、適用等の
プ
可否を決定すること。
(4)
データの保守要件
データの保守要件を表 3-18に示す。
表 3-18
データの保守要件
項番 内容
要件
1
 設定データに異常が生じた場合には復旧作業を行うこ
設定データの復旧等
と。必要に応じて、設定データの更新を行うこと。
2
マスタデータの復旧等
 マスタデータに異常が生じた場合には復旧作業を行う
こと。必要に応じて、マスタデータの更新を行うこと。
(5)
保守実績の評価と改善
表 3-19に示す保守実績の評価、改善活動を行うこと。
表 3-19
保守実績の評価と改善
項番 内容
1
詳細
保守実績の評  サービスレベルの達成状況等の値を取得し、評価すること。
47
項番 内容
詳細
価
2
改善活動
 保守実績が目標に満たない場合の要因分析、改善措置を実施す
ること。
48