資源水準:中位 資源動向:横ばい

平成 28 年(2016 年)7 月 27 日 公表
平成 27 年版 山口県日本海側重要魚種の資源評価
ウルメイワシ(対馬暖流系群)
図 山口県日本海区ウルメイワシ漁獲量の推移(山口農林水産統計年報)
対馬暖流系群ウルメイワシ資源量の推移(水産総合研究センター資源評報告書)
資源水準:中位
資源動向:横ばい
漁獲量は 1976~1998 年までは毎年 2 万トンを超えていたが、2000 年には 1
万トンまで減少した。2009 年以降増加して、2013 年には 1976 年以降で最大と
なる 5 万トンとなったが、2014 年は大きく減少して 2.5 万トンであった。海区
別では東シナ海区と日本海西区が漁獲のほとんどを占めている。
資源量は増減を繰り返しながら推移している。近年では 2003 年以降増加傾向
にあったが、2014 年は前年の 9.9 万トンより大きく減少し、5.3 万トンと推定
された。2014 年の親魚量は 3.3 万トンで資源回復を図る閾値となる Blimit(2.7
万トン)を上回ったが、親魚量の上位 10%の値(7.1 万トン)を下回ったため、
資源水準は中位と判断された。近年 5 年間(2010~2014 年)の資源量の推移か
ら、資源動向は横ばいと判断された。
山口県日本海区の漁獲量は、1986 年の 10,418 トンをピークに、以後増減を繰
り返しながら減少傾向にあり、2000 年には 1,000 トン台まで落ち込んだ。その
後、
漁獲量は 1,000~3,000 トンの範囲で推移し、2013 年には 868 トンとなった。
資源水準・動向把握方法:長期的な漁獲動向、年齢別漁獲尾数による資源解析、
卵稚仔調査、計量魚群探知機調査