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長崎県立大学の挑戦
寄 稿
長崎県立大学の挑戦
長崎県立大学 学長 太 田 博 道
1961年3月 新潟県立新潟高校卒業
1965年3月 東京大学理学部化学科卒業
1970年3月 東京大学理学系大学院化学専攻博士課程修了
1970年4月 (財)相模中央化学研究所研究員
1982年4月 慶應義塾大学理工学部化学科助教授
1990年4月 同教授
2002年4月 慶應義塾大学理工学部生命情報学科教授
2008年3月 慶應義塾大学定年退職、慶應義塾大学名誉教授
2009年4月 長崎県公立大学法人理事長
2011年4月 長崎県立大学学長、長崎県公立大学法人副理事長、現在に至る
1.はじめに
を治めるための官僚制度の整備、軍事力の増
強が必須と考え、帝国大学を発足させました。
日本における高等教育(高校、大学)は現
上記の目的のために法学部と工学部が中心的
在大きな変革期のうねりの中にあります。明
な学部であったと言えます。これとは別に西
治期における教育制度の導入、第2次大戦後
洋の学問を取り入れなければならないと考え
の改革に匹敵する大きな変革であると言って
た民間人も多く、慶應義塾をはじめ多くの私
も過言ではありません。この動きの中で長崎
学も明治期あるいはもっと前に創設されてい
県立大学(以下本学)はどのような考え方の
ます。
もと、どのような教育を行い、どんな人材を
戦後の大学では、戦争への反省から帝国大
輩出しようとしているのか、簡単にご説明し
学といえども戦前に比べれば時の権力と一定
たいと思います。今後の若者の教育には地域
の距離をおくようになりました。東大総長が、
の皆様のご協力が是非とも必要であることを
時の総理大臣から「曲学阿世の徒」と呼ばれ
ご理解頂けたら幸いです。
たことは有名なエピソードです。教育にはア
メリカの影響が強く打ち出され、リベラル
2.大学の歴史
アーツの重視はその象徴とも言えます。一方
で「実利」とは距離を置いた理系の研究が劣
近代の教育制度が確立したのは、もちろん
悪な条件下でコツコツと続けられ、それが開
明治の初めです。寺子屋・藩校等江戸期でも
花した結果が最近多くのノーベル賞受賞者を
日本の教育は高水準にあったので、初等教育
産んだことにつながっています。
制度への転換は円滑に行われました。加えて
最近、日本の大学は大きな転換期を迎えま
明治政府は欧米先進国に追いつくために、国
した。教育の質の保証・向上が求められると
ながさき経済 2016.8
1
同時に、内容的にも変革が求められています。
これらの力を要請するためにどうすれば良
そ れ は、 企 業 に お け るOJT(On the Job
いか。少なくとも教室の中での講義だけでは
Training)の余裕がなくなり、即戦力=社会
不十分であることは明らかです。一言で言え
人基礎力 1) をもった人材が望まれること、
ば「能動的学修=active learning」が必須で
社会のグローバル化が進んでいること、ICT
す。この学習形態を積極的に取り入れた体系
(Information & Communication Technology)
的なカリキュラムの構築が重要です。能動的
の発達、混沌とした未来に対応できる力が必
学修とは、講義形式の授業の一部の時間を当
要とされること等に依ります。さらに地方に
てることでも可能ですが、「主体性を持って
おける人口減少が顕著になり、地域の活性化
協働」する訓練のためにはもう少し大きな仕
への貢献も大学の重要な使命となっています。
掛けが必要となります。このような体系的学
人材育成と研究をきちんとやりつつ、いかに
修(curriculum policy)で、学生に約束した
地域社会に貢献するかということが大学の大
能力(diploma policy)を卒業時につけるこ
きなテーマです。
とができるようPDCAサイクルを回すことが
1)http://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/
求められます。これが教育の質保証のシステ
kisoryoku_image.pdf
ムの構築です。用意したカリキュラムをこな
すためには、それなりの学力や意欲が必要で
3.学力の3要素と大学の質保証
のシステム
すが、それを入学希望者に発信するメッセー
ジが admission policy で、これらの3ポリ
シーがセットとしてきちんと整合性がとれて
このような社会の要請に応えるべく、今大
いることが大学としての必須の要件です。こ
学は変わりつつあります。中央教育審議会や
れに加えて、卒業生が有する力をできるだけ
文部科学省からは矢継ぎ早の答申や要請が出
可視化してステークホルダーの信頼を勝ち
され、改革の方向で動かない大学は相対的に
取っていくことは容易ではありませんが、そ
後退していく状況にあります。そのキーワー
れができない大学は舞台から退場しなければ
ドは3つで、①学力の3要素、②教育の質保
ならないくらいの覚悟は必要と考えています。
証のシステムの構築、③高大接続システム改
革です。本稿では①、②について述べます。
学力の3要素とは、以下のとおりです。
1)基礎的・基本的知識・スキル
現在、大学に要請されていることは、冒頭
2)思考力・判断力・表現力
にも述べたように非常に大きな教育の質的変
3)主体性を持って協働する態度
換です。これを成し遂げるためには、組織的
あるいは力
2
4.何故改革が必要か
ながさき経済 2016.8
な改革を行い、その過程で教職員の意識も変
寄 稿
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長崎県立大学の挑戦
えていく必要があります。「大学はこんな風
まず佐世保校では、「地域への貢献」を前
に変わらなければならない」という意識を構
面に打ち出す意味で地域創造学部を創設し、
成員が共有してこそ、ステークホルダーから
地域の発展のために必須の公共政策立案力あ
求められている大きく、そして質的な変換の
るいは経済分析力を有する人材育成を目指し
実現可能性が見えてくると言えます。今、本
て「公共政策学科」と「実践経済学科」を置
学は組織的改変を終え、教育の質的変換・向
きました。卒業後社会人として活躍すること
上を目指しています。
を期待して敢えて「実践」という接頭語を付
けました。学問としての経済学を受け継ぎ発
5.組織の改変
展させる人材より、社会に出て経済学の知識・
考え方・スキルを駆使して活躍できる卒業生
今年4月に本学は、看護栄養学部以外の学
を輩出することが主たるミッションであるこ
部学科の組織を大幅に改変しました。図−1
とを自覚するためです。「地域の発展」とい
をご覧いただければご理解頂けると思います。
うとき、20世紀型の考え方や方法論ではなく、
図−1 学部学科組織の改変
ながさき経済 2016.8
3
21世紀の新しい風が必要なことは間違いあり
が、意識的に企業・行政等の一線で活躍して
ません。
いた方にも多くスタッフになって頂きました。
経営学部は経営学科と国際経営学科の2学
実践的教育を考えてのことです。
科に分けました。今や、中小の企業でも個別
に海外にも活路を見つける時代になってきて
います。シュリンクするあるいは煮詰まる国
内市場という言葉を耳にしますが、これから
4
6.カリキュラムの特色と
地域との関わり
地域との関わり
は多くの若者に平気で国境を跨ぐ気概を持っ
カリキュラムに関しては、思考力・判断力・
て欲しいものです。今後、Queen s English
表現力、協働・主体性等々のキーワードをど
とは多少違っても“international”or“global”
のようにして学修の過程に取り込むかという
な「英語」はアジアでも今以上にツールとし
ことと、体系的ということを重視しました。
ての役割を増すことは間違いありません。ま
「体系的」の方は、ディプロマポリシー実現の
たいかに「経営」するかという内容には、起
ために何が必要かという視点からの新学科メ
業の意味を含ませていかなければならないで
ンバーの議論で、良いものができたと思いま
しょう。尚、
「経営学部」は九州の国公立大
す。問題は「思考力・判断力・表現力、協働・
学としては初めての設置です。
主体性」の方です。これらの力を講義だけで
シーボルト校では国際情報学部を国際社会
培うことは難しいので、学生自身が考え、行
学部(国際社会学科)と情報システム学部(情
動する科目をそれぞれの学科に用意しました。
報システム学科+情報セキュリティ学科)に
情報系学科でも、看護栄養学部の2学科でも
分けました。国際と情報の組み合わせの分か
実験・実習系の科目がありますが、これまで
り難さを解消し、グローバル化への対応、
社会科学系学科にはありませんでした。この
ICT や IoT あるいはその活用の重要度が増す
点を改め、実際に学生が行動する科目を用意
ことへの対応、情報セキュリティ分野を担え
し、どうすれば良いか考えなければならない
る人材が国レベルで不足していることへの対
場面に遭遇する機会を多くすれば、冒頭に挙
応等が主な理由です。特に学科として情報セ
げた能力が培えることは間違いありません。
キュリティ分野を立ち上げるのは全国初で、
まず、全学部共通の科目として「しまなび」
その責務は大きいと言えます。人材供給と同
(しまに学ぶ、の略)を設定しました。これは、
時に県内で新しい IT 産業・企業が立ち上が
文科省COC(Center of Community)事業に
ることを期待しています。
採択されたものですが、地域貢献と学生の教
学科数が増えたことに伴って教員数もいく
育を両立することが目標です。学生の教育面
らか増加しました。また、これまでこの改組
で は、 学 生 自 身 の グ ル ー プ 討 議(PBL=
のために採用を控えていた分も補充しました
Project Based Learning)によって「しま」
ながさき経済 2016.8
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長崎県立大学の挑戦
の課題を探り、その解決に資するための調査
図−2 地域−大学協働二重らせん
計画を練り、実際に県内の島へ行ってフィー
ルドワークを行うというものです。現在のと
ころ順調に推移していますが、毎年同じこと
の繰り返しにならぬよう深化させていかなけ
ればなりません。
新学科の専門科目には企業でのインターン
シップ、海外でのインターンシップ、公共機
関・地域での実習、学生による経営実践、長
崎白書作り、等々を盛りこみました。1,2
週間の短期のものではなく、1,2カ月の長
期にわたるものを考えています。その実現の
為にはクオーター制を導入し、学生が夏休み
期間以外でもキャンパスを離れることができ
るようにする予定です。経団連が会員企業対
象に行った、新人採用の際にどんなことを重
視したかというアンケート2)をみると、イ
ンターンシップ等の実践科目を経験したかど
うかは必ずしも重視されていません。しかし、
企業が求めるコミュニケーション能力、主体
ような二重らせんで日本の将来が明るいもの
性、チャレンジ精神、協調性、誠実性、責任
になることを期待しています。
感等は、これらの行動科目や課外活動を通し
2)http://www.keidanren.or.jp/policy/2016/
て培われるもので、講義室の中だけの学修で
012_kekka.pdf
は無理です。今後の日本を背負う逞しい人材
を育てるには、大学と企業・行政・地域等の
方々の協働がどうしても必要です。理工系の
7.結び
教育では実験・実習は欠かせませんが、社会
これからの日本社会はこれまでに経験しな
学系と違う点はこの実験・実習が学内の施設
かった時代に入ってきていることは間違いあ
で可能なことです。元々学内で「実験する」
りません。社会政策、企業活動等を含め、従
ことが不可能な分野においては、人材育成に
来の延長線上に将来の日本を想定するだけで
おいても学外の方の協力が必須であることを
は不十分で、新しい試みや挑戦が必要です。
ご理解いただければ幸いです。図−2に示す
大学の模索もしばらくは続くと思いますが、
ながさき経済 2016.8
5
地域社会との協働はさらに重要性を増すと考
細は明らかではありませんが、思考力・判断
えています。新しい高大接続システムの導入
力・表現力が今以上に問われる形態になるこ
がH33年大学入学生から予定されています。
とは間違いありません。本学はこの改革で目
これは高校教育、大学教育、大学入学者選抜
指している方向へ一歩も二歩も歩き始めたと
を変えるための三位一体の改革と位置付けら
考えています。地域の皆様からの引き続きの
れています。未だ大学進学希望者テストの詳
ご支援をお願いしたいと思います。
長崎県立大学佐世保校
長崎県立大学シーボルト校
6
ながさき経済 2016.8
調 査
Research
第14回 家計と暮らしに関する調査
調 査
第14回 家計と暮らしに関する調査
当研究所では、地域内の世帯の消費に関する意識や行動を継続的に捉えるために、長崎市およ
び佐世保市居住の当社モニター500世帯を対象に「家計と暮らしに関する調査」を2003年より毎
年実施している。
第14回目となる今回調査では、「現在の暮らしの満足度」が前年をやや下回り、将来の収入減・
支出増に不安を感じるなど「今後の暮らし向き」についてはより慎重な見方となっている。
【 調 査 要 領 】
1.調査対象 長崎市、佐世保市居住の
当社モニター500世帯
2.調査方法 郵送によるアンケート
3.調査期間 2016年6月17日∼7月5日
4.有効回答 410世帯(回答率 82.0%)
5.質問項目 暮らしに対する満足度
家計収支の推移
今後の暮らし向き
6.回答者の属性
世帯主の 世帯 構成比
年代別
(%)
20・30歳代
38
9.3
40 歳 代
88
21.5
50 歳 代
86
21.0
60歳以上
198
48.3
合 計
410
100.0
世帯の年収別
300万円未満
300∼500万円未満
500∼700万円未満
700∼1,000万円未満
1,000万円以上
不明
合 計
世帯 構成比
(%)
134
32.7
140
34.1
61
14.9
40
9.8
28
6.8
7
1.7
410
100.0
買い物の際に重視すること
将来に対する不安 等
【要 約】
○暮らしの満足度DI(満足割合−不満割合)は7.9と前回(12.8)を下回り、2期(2年)
振りの低下となったが、7年連続のプラス水準となった。
○家計収入DI(増加割合−減少割合)は△21.0と概ね前回(△21.9)並みも、先行きは△
34.5と大幅悪化の予想となっている。
○家計支出DI(増加割合−減少割合)は、41.1と前回(40.4)並みの高水準となっており、
先行きについても41.9とやや上昇見通しにあり、支出増を見込む世帯が多数を占める。
○今後の暮らし向きDI(良くなる割合−悪くなる割合)は△50.4と、前回(△44.7)より低
下し、より慎重な見方になっている。
○買い物の際に重視することは前回同様、
「必要なものだけ」
、「安全・安心なもの」
、「でき
るだけ安いもの」が上位。
○将来に対する不安については、20・30歳代は「子どもの教育」
、「収入」
、40歳代は「老後
の収入(年金等)」、「収入」、50歳代・60歳以上は「健康」、「老後の収入(年金等)」が上位。
○ゆとりが出た場合、利用したい商品・サービスとしては「国内旅行」がトップ、次いで
「ショッピング」、「住宅」。
ながさき経済 2016.8
7
1.暮らしの満足度 −低下するも7年連続のプラス水準−
図表1 暮らしの満足度
現在の暮らしに対する満足度をみる
と、「満足」は前回(4.5%)から1.3ポ
イント低下して3.2%、
「おおむね満足」
は1.7ポイント低下して37.0%、この2
2016年
(今回)3.2
37.0
2015年
(前回) 4.5
27.5
38.7
26.4
23.0
9.3
19.1
11.3
つを合わせた満足割合は3.0ポイント
2014年 3.4
35.3
28.8
22.4
10.1
低下の40.2%となっている。一方、
「不
2013年 2.8
36.4
29.2
20.8
10.8
満」は前回比2.0ポイント低下の9.3%、
2012年 4.9
38.1
27.6
20.8
8.6
2011年 4.6
36.7
29.3
18.8
10.6
「やや不満」は3.9ポイント上昇し23.0
%、この2つを合わせた不満割合は1.9
0
ポ イ ン ト 上 昇 の32.3 % と な っ て い る
(図表1)。
20
満足
40
おおむね満足
60
80
どちらとも
いえない
100
(%)
やや不満
不満
満足割合から不満割合を差し引いた
DIは7.9と前回(12.8)を4.9ポイント下
図表2 暮らしの満足度DI
(%)
年連続のプラス水準となった(図表2)。
世帯主の年代別にDIをみると、全
30歳代」が34.2と高い。前回と比べる
と「50歳代」は0.7ポイントながら上昇、
50
40
2.8
36.7
38.1
36.4
35.3
11.9
13.6
7.6
6.2
18.8
20.8
20.8
10.6
8.6
10.8
3.4
4.5
3.2
38.7
37.0
40
30
20
0
「20・30歳代」も前回並みとなった。
4.6
4.9
30
10
不満割合
世代がプラス水準であり、特に「20・
(DI)
50
満足割合
回り、2期振りの低下となったが、7
10
20
30
20
10
12.8
7.9
0
22.4
19.1
23.0
△10
10.1
11.3
9.3
△20
40
△30
△40
50
2011年
世帯年収別にみると、
「300万円未満」
満足
2012年
2013年
おおむね満足
2014年
2015年
2016年
(前回) (今回)
やや不満
不満
△50
DI
の世帯のみDIが△35.9とマイナス(満
足割合<不満割合)であり、前回比7.4ポ
図表3 暮らしの満足度(属性別)
イントの低下。また「500∼700万円未満」
した。一方、「700∼1,000万円未満」およ
び「1,000万円以上」のDIはそれぞれ65.0、
回った(図表3)。
8
ながさき経済 2016.8
年収別
77.8と高い満足度となっており、前回を上
全 体
20・30歳代
40 歳 代
50 歳 代
60歳以上
300万円未満
300∼500万円未満
500∼700万円未満
700∼1,000万円未満
1,000万円以上
年代別
では24.6ながら前回(37.2)から大きく低下
属 性 項 目
満足割合
(%)
不満割合
(%)
40.2
47.4
41.4
44.7
36.3
19.4
40.3
47.6
75.0
81.5
32.3
13.2
37.9
36.5
31.8
55.3
26.6
23.0
10.0
3.7
DI
前回
7.9
12.8
34.2
34.8
3.5
8.0
8.2
7.5
4.5
12.0
△ 35.9 △ 28.5
13.7
15.1
24.6
37.2
65.0
59.0
77.8
76.9
調 査
Research
第14回 家計と暮らしに関する調査
2.家計収支の推移
(1)家計収入 −家計収入DIはやや上昇、先行き大幅悪化−
家計収入(1年前と比較した収
図表4 家計収入の推移
増加割合
(%)
入の増減)については、増加割合
(「増加」1.5%と「やや増加」12.2
0
%の合計)が前回(16.2%)比2.5
減少割合(
「減少」9.8%と「やや
減少割合
ポイント低下して13.7%、一方、
(DI)
20
1.2
9.4
26.0
20
2.3
11.8
△29.1
0.5
12.8
25.7
△24.1
27.4
27.2
△26.2
△26.7
12.5
12.1
14.3
13.7
20
1.9
1.0
13.8
1.5
12.2
14.3
23.5
△21.9
0.7
8.1
0
25.2
24.9
△21.0
9.8
14.6
△20
△34.5
18.1
40
△40
減少」24.9%の合計)は3.4ポイン
60
ト上昇し34.7%となった。
2011年
この結果、家計収入DIは△21.0
2012年
2013年
増加
やや増加
2014年
2015年
2016年
(前回) (今回)
やや減少
減少
△60
先行き
DI
と前回(△21.9)をやや上回り、
2期(2年)連続で上昇となったが、先行きについては△34.5へと大幅悪化の見通し(図表4)。
家計収入DIを年代別にみると、「20・30歳代」は前
図表5 家計収入DIの推移
回(43.5)比30.3ポイント低下ながら13.2とプラス水
は小幅ながらマイナスに転じ、
「50歳代」、「60歳以上」
はマイナス幅拡大の見通し。
年代別
準となり、先行きも横這い見通し。また、
「40歳代」
属 性 項 目
全 体
20・30歳代
40 歳 代
50 歳 代
60歳以上
300万円未満
300∼500万円未満
500∼700万円未満
700∼1,000万円未満
1,000万円以上
年収別
世帯年収別にみると、
「700∼1,000万円未満」と「1,000
万円以上」がプラスDIとなっているのに対し、
「300万
円未満」は△41.0の大幅マイナス。先行きについては、
前回
△ 21.9
43.5
3.4
△ 27.9
△ 45.0
△ 43.7
△ 19.6
△ 8.5
4.6
11.5
今回
△ 21.0
13.2
△ 3.5
△ 9.3
△ 40.4
△ 41.0
△ 19.5
△ 13.1
7.5
18.0
先行き
△ 34.5
13.2
△ 12.5
△ 25.9
△ 57.1
△ 60.5
△ 31.4
△ 11.5
△ 12.8
△ 7.2
概ねマイナス幅が拡大の見通し(図表5)。
(2)家計支出 −家計支出DIは
図表6 家計支出の推移
(%)
今回、先行きとも上昇傾向−
出の増減)については、増加割合
増加割合
家計支出(1年前と比較した支
少」2.2%と「やや減少」8.2%の
減少割合
低下の51.5%、一方、減少割合(「減
40
60
0
20
15.1
13.1
12.3
42.5
40.4
41.1
41.9
36.6
41.3
41.8
39.1
40.7
8.4
2.6
11.2
1.2
8.8
3.1
10.2
3.5
8.2
2.2
10.0
3.9
2012年
2013年
2014年
増加
やや増加
12.3
12.4
36.9
36.6
34.2
35.6
9.4
3.1
2011年
11.3
33.0
20
(「増加」12.4%と「やや増加」39.1
%の合計)は前回比2.6ポイント
(DI)
60
12.4
2015年
2016年
(前回) (今回)
やや減少
減少
先行き
40
20
0
△20
DI
ながさき経済 2016.8
9
図表7 家計支出DIの推移(属性別)
合計)は前回比3.3ポイント低下して10.4%となり、家
計支出DIは41.1と前回(40.4)並みの高水準となった。
支出増を見込む世帯が多数を占める(図表6)。
家計支出DIを年代別にみると、若い年齢層ほど高
「50歳代」の上昇が比較的目立つ。世帯年収別にみると、
金額が高い層ほど高いDIを示している(図表7)。
年収別
く、支出増が顕著となっている。先行きについては、
年代別
先行きについても41.9とやや上昇見通しとなっており、
属 性 項 目
全 体
20・30歳代
40 歳 代
50 歳 代
60歳以上
300万円未満
300∼500万円未満
500∼700万円未満
700∼1,000万円未満
1,000万円以上
前回
40.4
82.2
60.4
21.5
31.1
31.6
37.6
51.8
63.7
46.3
今回
先行き
41.1
41.9
84.2
84.2
63.3
68.2
41.1
53.5
22.7
17.1
29.0
26.9
39.8
42.9
49.2
54.1
61.7
62.5
50.0
50.0
(3)費目別の支出 −一部費目でDIが持ち直し−
家計支出DIを費目別にみると、DIのプラス幅が大きく支出増が目立つのは「保険・医療費」
(34.7)、「食料品」(17.5)、「交通費」(14.6)など。一方、マイナス幅が大きく支出減が目立つの
は「預・貯金」
(△48.7)、「レジャー・娯楽費」
(△36.1)
、「被服費」(△31.5)
、「外食費」(△
26.8)、「交際費・小遣い」
(△22.7)などであり、切り詰めやすいところから節約していることが
うかがえる。一方、先行きのDIでは「保険・医療費」が52.6まで上昇するのに対し、
「預・貯金」
は△54.8へ、「レジャー」△45.4へ、「外食」も△37.2へとマイナス幅が拡大する見通し(図表8)。
図表8 費目別家計支出DI
項 目
食料品費
2012年
2013年
2014年
2015年
(前回)
2016年
(今回)
先行き
16年−15年
先行き−16年
12.6
12.6
14.9
24.8
25.3
17.5
9.6
△ 7.8
△ 7.9
外食費
△ 31.9
△ 29.6
△ 32.5
△ 25.9
△ 23.6
△ 26.8
△ 37.2
△ 3.2
△ 10.4
被服費
△ 29.4
△ 24.4
△ 25.0
△ 23.5
△ 27.0
△ 31.5
△ 32.7
△ 4.5
△ 1.2
住居費
1.7
4.6
6.7
9.2
6.1
2.8
6.0
△ 3.3
3.2
教育費
5.3
6.6
5.5
9.2
3.6
7.8
7.2
4.2
△ 0.6
保険・医療費
32.5
38.0
42.9
39.3
38.6
34.7
52.6
△ 3.9
17.9
交通費
11.6
18.5
12.3
18.2
13.2
14.6
19.5
1.4
4.9
預貯金
△ 47.7
△ 46.3
△ 44.8
△ 49.9
△ 43.2
△ 48.7
△ 54.8
△ 5.5
△ 6.1
レジャー・娯楽費
△ 36.5
△ 33.1
△ 32.7
△ 34.6
△ 25.0
△ 36.1
△ 45.4
△ 11.1
△ 9.3
交際費・小遣い
△ 22.1
△ 19.3
△ 20.0
△ 24.6
△ 25.0
△ 22.7
△ 32.4
2.3
△ 9.7
9.8
13.8
19.0
17.4
11.2
11.5
3.4
0.3
△ 8.1
14.1
11.6
23.0
23.6
18.6
12.0
11.1
△ 6.6
△ 0.9
教養費
△ 10.7
△ 4.1
△ 5.5
△ 6.0
△ 10.0
△ 11.2
△ 13.1
△ 1.2
△ 1.9
習い事
△ 12.8
△ 10.0
△ 6.3
△ 6.2
△ 13.6
△ 13.6
△ 21.1
0.0
△ 7.5
耐久消費財
△ 3.1
△ 0.2
4.1
0.7
1.4
△ 3.4
△ 1.6
△ 4.8
1.8
ローン返済額
△ 8.3
△ 6.1
△ 3.1
△ 4.7
△ 7.6
△ 4.5
△ 15.7
3.1
△ 11.2
通信費
水道光熱費
10
2011年
ながさき経済 2016.8
調 査
Research
第14回 家計と暮らしに関する調査
3.今後の暮らし向き −DIは悪化−
−DIは悪化−
今後の暮らし向きの変化について尋
ねたところ、
「良くなる」
(0.2%)と「や
や良くなる」(2.2%)を合わせた改善
割合は2.4%と前回(5.4%)より3.0ポ
イント低下した。一方で、「悪くなる」
(13.9%)に「やや悪くなる」(38.9%)
図表9 今後の暮らし向き
2016年 2.2
(今回)
2015年 4.7
(前回)
45.8
5.8
14.9
34.4
38.4
13.2
42.2
12.7
42.5
13.3
0.2
2011年 3.9
40.1
0
20
40
60
80
100
(%)
ポイント下回り、先行き悪化を予想す
良くなる
やや良くなる
やや悪くなる
悪くなる
変わらない
改善割合
図表10 今後の暮らし向きDI
(%)
るのが目立つ。年収別で低い層ほど
悪化割合
DIが低くなっている(図表11)。
43.6
0.9
てのDIは△50.4と前回(△44.7)を5.7
△8.9から△35.1へと大幅に低下してい
12.5
0.2
ント上昇の52.8%となった(図表9)。
年代別では「20・30歳代」が前回の
13.9
37.6
37.9
2013年 6.4
2012年
る向きが増えている(図表10)。
38.9
44.4
2014年 3.6
を合わせた悪化割合は前回比2.7ポイ
この結果、今後の暮らし向きについ
44.8
0.2
0.7
(DI)
20
20
0
0.2
3.9
0.9
5.8
20
42.5
42.2
0.2
6.4
34.4
3.6
0.7
4.7
0.2
2.2
0
43.6
37.6
38.9
△20
△41.0
40
△51.7
60
80
△44.7
△48.2
△54.9
13.2
13.3
12.7
2011年
2012年
△50.4
12.5
13.9
14.9
2013年
2014年
2015年
2016年
(前回) (今回)
良くなる
やや良くなる
やや悪くなる
悪くなる
△40
△60
△80
DI
図表11 今後の暮らし向き(属性別)
属 性 項 目
年代別
全 体
20・30歳代
40 歳 代
50 歳 代
60歳以上
300万円未満
300∼500万円未満
500∼700万円未満
700∼1,000万円未満
1,000万円以上
年収別
改善割合
(%)
悪化割合
(%)
2.4
8.1
0.0
4.8
1.5
2.3
2.9
1.6
2.6
3.7
52.8
43.2
52.2
52.4
54.8
62.4
54.0
42.7
41.0
33.3
DI
△
△
△
△
△
△
△
△
△
△
50.4
35.1
52.2
47.6
53.3
60.1
51.1
41.1
38.4
29.6
前回
△ 44.7
△ 8.9
△ 47.6
△ 41.9
△ 52.8
△ 58.7
△ 45.1
△ 37.2
△ 29.5
△ 7.7
ながさき経済 2016.8
11
4.買い物の際に重視すること −“必要なものだけを購入”
−“必要なものだけを購入”、“安全・安心”、“できるだけ安いもの”−
買い物の際に重視することを複数回答
図表12 買い物の際に重視すること(複数回答)
(%)
で尋ねたところ、最も多かったのは「必
100
要なものだけを購入」
(81.1%)で引き続
必要なもの
だけを購入
き8割を超えており、必要なものを見極
めて購入するという消費行動が定着して
安全なもの、
安心なもの
を購入
80
いる。以下「安全なもの、安心なものを
できるだけ
安い商品を
購入
購入」
(67.3%)
、
「できるだけ安い商品を
購入」
(55.0%)が従来通り高い割合を
保っており、必要なものや安全・安心な
まとめ買い
をする
60
商品の質、
ブランドを
重視して購
入
ものをなるべく安く購入したいという消
費者の心理に変わりはない(図表12)。
年代別にみると、「必要なものだけを
環境に配慮
した商品を
購入
40
店のサービ
スを重視し
て購入
購入」と「安全なもの、安心なものを購
入」は年齢が高いほど高くなり、「でき
店の格付け、
信用を重視
して購入
るだけ安い商品」は低い層ほどその割合
20
が高い(図表13)。
デザインや
見た目を重
視して購入
その他
0
2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
(前回)(今回)
図表13 買い物の際に重視すること(属性別、複数回答)
デザインや見
た目を重視し
て購入
14.0
5.3
13.6
14.3
15.7
16.5
13.6
10.0
12.8
14.3
9.3
7.9
4.5
8.3
12.2
8.3
11.4
6.7
7.7
14.3
8.1
10.5
11.4
10.7
5.1
10.5
5.7
8.3
10.3
7.1
その他
店 の 格 付 け、
信用を重視し
て購入
15.7
−
8.0
20.2
20.3
21.1
13.6
8.3
17.9
17.9
店のサービス
を重視して購
入
18.4
21.1
18.2
26.2
14.7
8.3
20.7
16.7
38.5
35.7
環境に配慮し
た商品を購入
21.4
39.5
22.7
17.9
18.8
17.3
22.9
26.7
17.9
21.4
商品の質、ブ
ランドを重視
して購入
55.0
55.3
70.5
57.1
47.2
63.9
51.4
61.7
46.2
25.0
まとめ買いを
する
ながさき経済 2016.8
67.3
52.6
53.4
67.9
76.1
66.9
69.3
68.3
66.7
71.4
できるだけ安
い商品を購入
年収別
12
81.1
76.3
73.9
73.8
88.3
87.2
80.7
81.7
71.8
67.9
安 全 な も の、
安心なものを
購入
年代別
全 体
20・30歳代
40 歳 代
50 歳 代
60歳以上
300万円未満
300∼500万円未満
500∼700万円未満
700∼1,000万円未満
1,000万円以上
必要なものだ
けを購入
属 性 項 目
(%)
0.7
−
−
1.2
1.0
−
0.7
1.7
−
−
調 査
Research
第14回 家計と暮らしに関する調査
5.将来に対する不安 −若年層は収入や子どもの教育、高齢層は老後や健康−
−若年層は収入や子どもの教育、高齢層は老後や健康−
将来に対する不安については、「ある」
図表15 不安要素(複数回答)
(%)
が44.3%、「少しある」が52.8%となって
80
いる(図表14)。
不安要素(何に不安を感じるか)を複
自分や家族
の健康
数回答で尋ねると、「自分や家族の健康」
(70.8%)
「
、老後の収入(年金等)」
(68.8%)
老後の収入
(年金等)
60
が7割前後を占め、これに「収入につい
収入につい
ての不安
ての不安」(52.6%)が続く(図表15)。
年代別に上位をみると、
「50歳代」、
「60
歳以上」は「老後の収入(年金等)」と「自
家計支出の
増加
40
家族の介護
分や家族の健康」となっているが、「40
歳代」では「老後の収入」のほか「収入
子どもの
教育
についての不安」、「子どもの教育」が、
「20・30歳代」では「子どもの教育」
、
「収
20
雇用(失業、
リストラ)
入についての不安」、「家計の支出増」と
その他
なっており、違いがみられる。
世帯年収別にみると、各層とも概ね
「老後の収入」と「自分や家族の健康」
が1位と2位になっている(図表16)。
図表14 将来に
対する不安
ない
属 性 項 目
全 体
20・30歳代
40 歳 代
50 歳 代
60歳以上
300万円未満
300∼500万円未満
500∼700万円未満
700∼1,000万円未満
1,000万円以上
年代別
ある
44.3%
2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
(前回)(今回)
図表16 不安要素(属性別、複数回答)
2.9%
少しある
52.8%
0
(%)
年収別
自分や 老後の 収入に
家計
子ども
家族の
ついて 支出の 家族の
収入
介護
の教育
健康
の不安
増加
70.8
68.8
52.6
37.8
32.2
25.4
50.0
39.5
57.9
55.3
21.1
71.1
60.5
67.4
64.0
55.8
29.1
61.6
74.7
77.1
60.2
28.9
42.2
18.1
77.9
71.6
43.2
30.0
31.6
3.2
75.2
78.9
55.6
36.8
27.1
6.8
69.4
61.2
56.7
38.8
34.3
30.6
72.9
55.9
57.6
44.1
37.3
47.5
61.5
69.2
33.3
38.5
35.9
38.5
72.0
84.0
32.0
16.0
32.0
24.0
雇用
12.8
18.4
18.6
24.1
4.2
16.5
14.9
6.8
5.1
8.0
その他
1.5
2.6
−
2.4
1.6
1.5
0.7
1.7
−
8.0
ながさき経済 2016.8
13
6.家計にゆとりが出た場合、利用したい商品・サービス −「国内旅行」が最多−
家計にゆとりがでた場合に利用したい
図表17 利用したい商品・サービス(複数回答)
(%)
商品・サービスについて複数回答で尋ね
70
たところ、「国内旅行」が52.8%と引き
続き最も多かった。以下「ショッピング」
国内旅行
60
ショッピング
(37.0%)
、「住宅」(34.8%)、「マイカー」
(25.7%)と続く(図表19)
。
住 宅
年代別にみると、
「40歳代」は「ショッ
50
ピング」がトップで、その他の世代は「国
内旅行」の割合が高い。
マイカー
40
趣味や
習い事など
世帯年収別では、「国内旅行」が、全
ての層で4∼7割を占め、最多となって
美容や健康
30
いる(図表20)。
海外旅行
20
高額家電
商品
スポーツ
10
その他
0
2012年
2013年
2014年
2015年 2016年
(前回) (今回)
図表18 ゆとりある場合に利用したい商品・サービス(属性別、複数回答)
13.8
10.5
20.9
14.1
11.2
17.4
14.4
8.2
10.0
15.4
5.2
13.2
5.8
5.9
3.1
1.5
7.9
3.3
7.5
11.5
その他
16.5
28.9
19.8
12.9
14.3
13.6
12.9
21.3
27.5
19.2
スポーツ
24.0
18.4
26.7
28.2
21.9
25.8
24.5
18.0
25.0
26.9
高額家電
商品
24.7
23.7
31.4
21.2
23.5
26.5
26.6
21.3
22.5
19.2
海外旅行
25.7
28.9
36.0
35.3
16.3
24.2
28.1
26.2
20.0
26.9
美容や健
康
34.8
26.3
40.7
35.3
33.7
35.6
40.3
29.5
27.5
23.1
趣味や習
い事など
マイカー
37.0
44.7
46.5
48.2
26.5
34.8
36.0
45.9
42.5
23.1
住宅
年収別
52.8
57.9
44.2
58.8
53.1
47.7
56.8
57.4
40.0
69.2
ショッピ
ング
年代別
全 体
20・30歳代
40 歳 代
50 歳 代
60歳以上
300万円未満
300∼500万円未満
500∼700万円未満
700∼1,000万円未満
1,000万円以上
国内旅行
属 性 項 目
(%)
7.4
7.9
4.7
2.4
10.7
8.3
7.9
8.2
2.5
7.7
(橋口 不二郎)
14
ながさき経済 2016.8
調 査
Research
「地震対策の実施状況等に関するアンケート」
調 査 「地震対策の実施状況等に関するアンケート」
− モニター調査結果 −
第14回家計と暮らしに関する調査に合わせ、今回は補足調査として「地震対策の実施状況等」
に関するアンケートを実施し、
「地震防災対策の実施状況」、
「具体的な地震対策」、
「その費用」、
「そ
のきっかけ」、「地震対策を実施しない理由」について尋ねた。
地震防災対策の実施状況は8割が「実施」もしくは「検討中」で、そのきっかけは「熊本地震
後」が過半を占める。一方、対策を実施しない理由は「対策がわからない」、「お金がかかる」が
5割弱。
1.地震防災対策の実施状況 −8割が実施、もしくは検討中−
地震防災対策の実施状況ついて尋ねたところ、
「実施している」は34.2%にとどまったが、「検
討中」が47.5%に上り、「実施するつもりはない」は18.2%であった(図表1)
。
「実施している」との回答割合は「60歳以上」が40.1%と最も高く、
「40歳代」の25.6%が最も
低い。
図表1 地震防災対策の実施状況
N=406
実施する
つもりはない
18.2%
合 計
実施している
34.2%
実施している
検討中
実施するつも
りはない
406
100.0
139
34.2
193
47.5
74
18.2
20・30歳代
37
100.0
12
32.4
19
51.4
6
16.2
40 歳 代
86
100.0
22
25.6
54
62.8
10
11.6
50 歳 代
86
100.0
26
30.2
49
57.0
11
12.8
60歳以上
197
100.0
79
40.1
71
36.0
47
23.9
全 体
年齢別
検討中
47.5%
上段:度数
下段:%
ながさき経済 2016.8
15
2.具体的な地震対策 −「地震保険」
−「地震保険」、「飲食料の備蓄」、「非常用品の準備」が上位−
地震防災対策を実施している先
(139世帯)にその対策を複数回答
で尋ねたところ、
「地震保険など
図表2 具体的な地震防災対策(複数回答)
地震保険・農協建物更生共済・
住宅再建共済などへの加入
46.0
非常用の食料や飲料の備蓄
への加入」
(46.0%)
、「非常用の
食料や飲料の備蓄」(42.4%)、
「避
避難グッズ・非常持ち出し用品
や貴重品などの準備
難グッズ・非常持ち出し用品や貴
家具の転倒・落下対策
重品などの準備」(38.1%)が上
家族で非常時の連絡方法・
集合場所・避難経路などの確認
位を占めた。以下、「家具の転倒・
N=139
42.4
38.1
31.7
30.9
耐震性の高い住宅への建て替え、
リフォーム、引越し
5.8
落下対策」31.7%、「家族で非常
2.2
耐震診断の実施
時の連絡方法・集合場所・避難経
路などの確認」30.9%と続いてい
5.0
その他
0
る(図表2)。
10
20
30
40
50
(%)
年齢層別にみると「50歳代」
、「60歳以上」では「地震保険などへの加入」が多く、
「40歳代」
では「避難グッズ・非常持ち出し用品や貴重品などの準備」が多い。世帯の年収でみると年収が
高くなるほど「地震保険などへの加入」の割合が高くなる。
3.地震防災対策にかかった費用 −「10万円未満」が8割−
地震防災対策を実施している先(139
世帯)に対して、かかった費用を尋ね
たところ、保険や身近な対策が中心で
図表3 地震防災対策にかかった費用
N=124
10万円未満
83.1
10万円以上50万円未満
12.9
あることから「10万円未満」が83.1%
50万円以上100万円未満
1.6
と大半を占め、これに「10万円以上50
万円未満」が12.9%で続いた(図表3)。
100万円以上500万円未満 0.8
500万円以上
1.6
0
16
ながさき経済 2016.8
10
20
30
40
50
60
70
80
90
(%)
調 査
Research
「地震対策の実施状況等に関するアンケート」
4.地震防災対策実施のきっかけ −「熊本地震後」が過半−
−「熊本地震後」が過半−
地震防災対策を実施している先にそのきっかけについて複数回答で尋ねたところ、「熊本地震
が起きて被害が報道され
図表4 地震防災対策実施のきっかけ(複数回答)
たから」との回答が51.9
熊本地震が起きて被害が報道されたから
%と過半を占め、次いで
東日本大震災が起きて被害が報道されたから
「東日本大震災が起きて
被害が報道されたから」
が32.6%であった。以下、
転居など」(20.2%)
、
「過
51.9
32.6
自宅の新築や増改築・転居などが
きっかけになった
過去に地震災害や風水害・火災等で被災した
経験がある
近所の人や友人などが地震防災対策をとって
いることを知って
20.2
14.0
9.3
7.0
近所の人や友人などに勧められたから
「自宅の新築や増改築・
居住地域で大地震が起きる可能性がある
という報道や話を聞いて
去に地震災害や風水害・
5.4
消防や自治体などから勧められたから
2.3
地震防災訓練に参加したことが
きっかけになった
1.6
火災等で被災した経験が
その他
ある」
(14.0%)と続く(図
7.0
0
表4)。
N=129
10
20
30
40
50
60
(%)
5.地震防災対策を実施しない理由
−「対策がわからない」
、
「お金がかかる」が5割弱−
地震防災対策を実施していな
い先(72世帯)にその理由を複
図表5 地震防災対策を実施しない理由(複数回答)
数回答で尋ねたところ、
「どの
地震対策にお金がかかるから
ような地震防災対策をすればよ
地震が起こるとは思っていないから
いのかわからないから」(47.2
無駄だと思うから
%)、「地震対策にお金がかかる
防災用品等に関する情報が十分で
ないから
から」
(45.8%)が5割弱を占
めた。以下、「地震が起こると
N=72
どのような地震防災対策をすれば
よいのかわからないから
47.2
45.8
33.3
12.5
11.1
9.7
面倒だから
防災用品等を入手できる場所が
分からないから
4.2
地震対策をする時間がないから
は思っていないから」
(33.3%)、
「無駄だと思うから」
(12.5%)、
「防災用品等に関する情報が十
2.8
その他の理由
15.3
0
10
20
30
40
50
(%)
分でないから」(11.1%)が続いている(図表5)。
(橋口 不二郎)
ながさき経済 2016.8
17
レポート
事業承継の現況と長崎県事業引継ぎ
支援センターの活動
∼目 次∼
はじめに
4.長崎県事業引継ぎ支援センターの活
1.事業承継の現状と課題
動について
2.事業承継に関する企業の対応状況
さいごに
3.事業承継の一般的な流れ等について
はじめに
企業運営の多くの部分を経営者の経営能力・意欲に依存する中小企業にとって、経営者の高齢
化と後継者難は、業績悪化や廃業に直結する問題となる。
将来の事業存続にかかる課題や悩みを抱える中小企業は多く、特に親族内に適当な後継者がい
ない企業が増加している。こういった事業承継問題を先送りにし、特段の対策を行わないまま経
営を続けた結果、廃業、雇用喪失といった社会損失が発生している。
2015年度における長崎県内の休廃業・解散の件数は266件(前年度比+33件)と倒産件数36件
の7倍に上り、経営者の高齢化・
後継者不足によるものも増加し
ていると考えられる(図表1)。
図表1 長崎県内の「休廃業・解散」と「倒産」の件数推移
(件)
350 333
ここでは、事業承継の現状と
300
課題等を考えるとともに、後継
250
者不足に悩む中小企業等の支援
を目的として、2015年6月に開
356
373
7.4
4.5
229
4.6
3.1
50
センターの活動を紹介すること
0
241
105
74
2006
07
122
08
266
218
4.4
105
2.2
09
64
10
67
11
5
233
4
3
2
73
49
12
13
59
14
36
15
(年度)
「休廃業・解散」件数
「倒産」件数
発生倍率
出典:帝国データバンク「特別企画 長崎県内の「休廃業・解散」動向調査
(2015年度)」(2016年6月21日)
18
ながさき経済 2016.8
6
3.9
3.6
150
100
285
3.9
3.4
8
7
295
200
設された長崎県事業引継ぎ支援
としたい。
(倍)
400
1
0
レ ポ ー ト
Report
事業承継の現況と長崎県事業引継ぎ支援センターの活動
1.事業承継の現状と課題
事業承継問題については、2013年版の中小企業白書に詳しく記載されていることから、まずこ
れを参考に全国的な事業承継を取り巻く状況・課題等をみてみたい。
(1)経営者の年代
図表2は、経営者の平均引退年
齢の推移を示しているが、引退年
齢は上昇傾向にあり、経営者の高
図表2 規模別・事業承継時期別の経営者の平均引退年齢
の推移
(歳)
72
66
また、規模別にみると、小規模事
64
業者の方が中規模事業者よりも経
60
営者の引退年齢が高い。
58
70.5
68.1
68
齢化が進んでいる状況がわかる。
70.7
69.8
70
67.7
67.8
67.5
66.1
62.6
62
61.3
56
30年以上前
(注)小規模事業者:常時雇用する従業
業で5人以下、その他の業種で20
中規模企業:小規模事業者以外の
中小企業
10∼19年前
5∼9年前
0∼4年前
(事業承継時期)
員が、卸売業、サービス業、小売
人以下の中小企業
20∼29年前
小規模事業者
中規模企業
資料:中小企業庁委託「中小企業の事業承継に関するアンケート調査」
(2012年11月,(株)野村総合研究所)
出典:中小企業庁「中小企業白書(2013年版)」
(2)今後の事業運営方針(規模別・経営者年齢別)
今後の事業運営方針についても、経営者の年齢が高い企業ほど、
「縮小・廃業したい」とする
割合が高い。特に小規模事業者では、その傾向が顕著に表れている(図表3)。
図表3 規模別・経営者年齢別の今後の事業運営方針
①小規模事業者/経営者年齢別の今後の事業運営方針
40歳未満(n=115)
36.5
40∼49歳(n=360)
35.8
50∼59歳(n=699)
24.6
57.8
60∼69歳(n=1091) 16.3
54.3
70歳以上(n=542) 13.8
0
40歳未満(n=163)
56.4
38.7
4.9
12.8
40∼49歳(n=518)
55.4
40.3
4.2
40
50∼59歳(n=921)
17.6
35.8
60
80
49.4
60∼69歳(n=1197)
29.4
50.4
20
8.7
54.8
51.4
②中規模企業/経営者年齢別の今後の事業運営方針
70歳以上(n=411)
100
44.4
45.1
46.9
31.9
0
20
現状を維持したい
8.0
59.1
40
(%)
拡大したい
6.2
60
9.0
80
100
(%)
縮小・廃業したい
資料:中小企業庁委託「中小企業の事業承継に関するアンケート調査」
(2012年11月,(株)野村総合研究所)
出典:中小企業庁「中小企業白書(2013年版)
」
ながさき経済 2016.8
19
(3)現経営者と先代経営者の関係
図表4は事業承継の時期別に、現経営者と先代経営者の関係を示している。かつては、親族内
承継が9割以上を占めていたが、近年では減少してきている。一方、「親族以外の役員・従業員」、
「社外の第三者」への事業承継が増加してきており、特に中規模企業においては、その傾向が顕
著である。
図表4 規模別/事業承継時期別の現経営者と先代経営者の関係
①小規模事業者/事業承継時期別の現経営者と先代経営
者の関係
10∼19年前(n=348)
73.9
0∼9年前(n=507)
0
2.7
10.1
3.8
20年以上前(n=441)
10.9 9.5 5.7
10∼19年前(n=588)
83.4
20年以上前(n=446)
61.3
20
②中規模企業/事業承継時期別の現経営者と先代経営者
の関係
14.4 13.8 10.5
40
60
80
83.0
8.4
63.1
0∼9年前(n=1105)
100
15.3
43.1
0
20
11.0
40
3.9
4.8
15.6 6.0
24.6
21.4
60
80
100
(%)
息子・娘
息子・娘以外の親族
(%)
親族以外の役員・従業員
社外の第三者
資料:中小企業庁委託「中小企業の事業承継に関するアンケート調査」(2012年11月,(株)野村総合研究所)
出典:中小企業庁「中小企業白書(2013年版)」
(4)事業継続の意向と後継者難
図表5は、経営者の年齢が50歳
図表5 規模別の経営者の引退後の事業継続についての方針
57.2
小規模事業者(n=1882)
29.1
13.7
以上の企業において、その引退後
の事業方針を示したものである。
中規模企業(n=2529)
中規模企業の大半が事業の継続を
0
希望が13.7%を占めている。
20
40
14.2 1.3
60
80
100
(%)
希望しているのに対し、小規模事
業者では6割弱にとどまり、廃業
84.5
事業を継続させたい
まだ決めていない
事業をやめたい
資料:中小企業庁委託「中小企業の事業承継に関するアンケート調査」
(2012年11月,(株)野村総合研究所)
2.「事業を継続させたい)と回答する企業には、事業の売却を検討
している企業を含む。
出典:中小企業庁「中小企業白書(2013年版)」
(5)小規模事業者の廃業したい理由
経営者引退後「事業をやめたい」と回答した小規模事業者の理由をみると、後継者難に関連し
た項目が54.6%を占めている。
さらに後継者難の内訳をみると、「息子・娘に継ぐ意思がない」、「息子・娘がいない」といっ
た子どもへの事業承継が難しいことが6割を占めており、親族以外も視野に入れて、後継者の確
保に取り組むことが必要となっていることがうかがえる(図表6)。
20
ながさき経済 2016.8
レ ポ ー ト
Report
事業承継の現況と長崎県事業引継ぎ支援センターの活動
図表6 小規模事業者の廃業したい理由(n=710)
35.9
事業に将来性がない
27.3
息子・娘に継ぐ意思がない
適当な後継者が見つからない
後継者難
合計 54.6
21.4
息子・娘がいない
5.9
地域に需要・発展性がない
5.1
4.4
その他
0
10
20
30
40
(%)
資料:中小企業庁委託「中小企業の事業承継に関するアンケート調査」(2012年11月、
(株)野村総合研究所)
(注)1.今後の事業運営方針について「廃業したい」、又は、経営者引退後の事業継
続について「事業をやめたい」と回答した、経営者の年齢が50歳以上の小規
模事業者を集計している。
2.「その他」には、「従業員の確保が難しい」を含む。
出典:中小企業庁「中小企業白書(2013年版)」(再編・加工)
2.事業承継に関する企業の対応状況
事業承継については、帝国データバンクが2013年6月に実施した「事業承継に関する企業の意
識調査」(大企業及び中小企業に対する調査、4,196社回答)でも、課題が浮き彫りになっている。
企業の8割超が事業承継を経営問題と認識している一方、6割超の企業が事業承継への取組みを
行っていないとのことである。
(1)事業承継について企業の8割超が経営問題として認識
まず、事業承継に対する考え方をみると、
「最優先の経営問題」と捉えている企業は全体の
23.3%、「経営問題の1つ」との回答が63.0%となっており、両者を合わせると、回答企業の
86.3%と大半が経営問題と認識していることがうかがえる。また、最優先の経営問題と認識して
いるのは、大企業が26.9%、中小企業が23.0%、小規模企業に限ると18.9%となっており、規模
の大きい企業ほど比率が高い。
他方、
「経営問題として認識していない」企業は全体で9.1%にとどまっているが、規模別では
大 企 業 が5.6 % で あ る の
図表7 事業承継についての考え方
に対して中小企業は
9.4 %、 小 規 模 企 業 に 限
ると12.2%と、小規模企
業ほどその比率は高く
なっている(図表7)。
項 目
最優先の経営
問題として認
識している
経営問題のひ
とつとして認
識している
(構成比%、カッコ内社数)
経営問題とし
て認識してい
ない
分からない
合 計
全 体
23.3 (978)
63.0(2,643)
9.1 (381)
4.6 (194) 100.0 (4,196)
大 企 業
26.9
(82)
64.6 (197)
5.6
3.0
中小企業
23.0 (896)
62.9(2,446)
9.4 (364)
4.8 (185) 100.0 (3,891)
うち小規模
18.9 (297)
61.8 (971)
12.2 (191)
7.1 (112) 100.0 (1,571)
(17)
(9) 100.0 (305)
注1:網掛けは、全体平均以上
注2:母数は有効回答企業4,196社
出典:帝国データバンク「特別企画 事業承継に関する企業の意識調査」(2013年7月11日)
ながさき経済 2016.8
21
(2)事業承継の計画を持っていない企業が3割
事業承継を進めるための計画については、
「計画があり、進めている」との回答は27.6%にと
どまっている。一方、
「計画はない」が30.0%、
「計画はあるが、まだ進めていない」が32.4%となっ
ており、合計すると6割超の企業が事業承継に着手していない状況である。
事業承継の「計画があり、進めている」との回答を規模別にみると、大企業が35.4%であるの
に対し、中小企業は27.0%、なかでも小規模企業では20.7%にとどまっている。一方、「計画はな
い」との回答は、大企業では22.6%にとどまるのに対し、小規模企業では37.0%に上っており、
対応が遅れていることがわかる(図表8)。
図表8 事業承継を進めるための計画有無(複数回答)
項 目
計画があり、
進めている
計画はある
が、まだ進
めていない
計画はない
(構成比%、カッコ内社数)
すでに 事業承継を
終えている
分からない
合 計
全 体
27.6(1,158)
32.4(1,361)
30.0(1,258)
6.5 (274)
5.5 (230)
−(4,196)
大 企 業
35.4 (108)
27.9
22.6
9.5
6.2
(19)
− (305)
中小企業
27.0(1,050)
32.8(1,276)
30.6(1,189)
6.3 (245)
5.4 (211)
−(3,891)
うち小規模
20.7 (325)
32.7 (513)
37.0 (582)
4.5
6.7 (105)
−(1,571)
(85)
(69)
(29)
(71)
注1:網掛けは、全体平均以上
注2:母数は有効回答企業4,196社
出典:帝国データバンク「特別企画 事業承継に関する企業の意識調査」(2013年7月11日)
(3)企業の6割超が「後継者育成」で苦労
事業承継の「計画があり、進めてい
る」または「すでに事業承継を終えて
順位
項 目
構成比(%) 回答数(社)
1
後継者育成
61.9
886
2
従業員の理解
33.3
477
3
事業の将来性・魅力
30.7
440
4
自社株など個人資産の取扱い
30.0
430
5
相続税・贈与税などの税金対策
27.8
398
6
後継者への権限の移譲
25.7
368
7
事業承継に必要な知識の収集・習得
23.7
339
(33.3 %)、「 事 業 の 将 来 性・ 魅 力 」
8
承継前の経営者の個人保証や担保
20.6
295
9
後継者の承諾
18.7
268
(30.7%)「自社株など個人資産の取扱
10
金融機関の理解
18.5
265
いる」と回答した1,432社に、苦労し
たこと・していることを複数回答で尋
ねた結果、「後継者育成」が61.9%と
突出して高い。ついで、
「従業員の理解」
い」(30.0%)と続いている(図表9)。
22
図表9 事業承継で苦労した(している)こと(複数回答)
ながさき経済 2016.8
注1:以下、
「取引先の理解」
(15.7%、225社)
、「経営陣の理解」
(15.0%、
215社)
、「承継に必要な資金の確保」
(14.1%、202社)
、「親族・株
主の理解」
(12.2%、174社)、
「先代経営者の影響力」
(9.0%、129社)、
「事
業承継の相談相手」(8.4%、120社)、
「グループ企業との関係」(7.1%、
101社)、
「後継者の配偶者の理解」(6.2%、89社)、
「事前の情報漏洩」
(1.6%、23社)、「その他」(3.1%、45社)
注2:母数は、事業承継の「計画があり、進めている」または「すでに事
業承継を終えている」企業1,432社
出典:帝国データバンク「特別企画 事業承継に関する企業の意識調査」
(2013年7月11日)
レ ポ ー ト
Report
事業承継の現況と長崎県事業引継ぎ支援センターの活動
3.事業承継の一般的な流れ等について
以上みてきたように、事業承継は企業にとって重要な経営課題となっている。では、この事業
承継は一般的にどのように進められているのだろうか。以下では一般的な事業承継の流れ等をみ
ていくこととしたい。
(1)一般的な事業承継の流れ
事業承継とは、現経営者から後継者へ事業のバトンタッチを行うことであり、企業がこれまで
培ってきたいろいろな財産(ヒト・モノ・カネ・知的資産)を上手く引き継ぐことが、承継後の
経営を安定させるために重要である。
なかでも、知的資産は企業の競争力の源泉でもあり、人材、技術、技能、知的財産(特許・ブ
ランド等)、組織力、顧客との関係等、バランスシートに現れてこない目に見えにくい経営資源
が重要となる。
事業承継の流れは次のようになる。
(参考資料:中小企業基盤整備機構の「中小企業経営者の
ための事業承継対策」等)
○STEP1 現状の把握(最初に自社をとりまく状況を正確に把握する。)
①経営者自身の状況(資産・負債・家族状況・健康状態・個人保証の状況)
②会社の経営資源・負債等の状況(ヒト・モノ・カネ・技術・知的財産・商品・簿外債務・
経営課題の洗い出し)
③後継者候補の状況(親族内や社内に後継者候補がいるか、各後継者候補の能力・適正、
年齢・経歴・会社経営に対する意欲)
④相続発生時に予想されるリスク(法定相続人及び相互の人間関係・株式保有状況等の確
認、相続財産の特定・相続税額の資産・納税方法の検討)
○STEP2 承継方法と後継者の確定(関係者との意思疎通を行い、承継方法のメリット・
デメリットを把握した上で、承継方法と後継者を確定)
①親族または社員(役員・従業員)が引継ぐ場合
(イ)事業承継計画書の作成
事業承継対策は準備に時間がかかるため、5∼10年程度の中長期的な計画を策定
する。後継者と協力して、以下の手順で事業承継計画を作成する。
a.経営理念の共有化(経営に対する価値観・信条等の明文化、社内浸透)
b.中長期の経営計画の作成(会社の現状の詳細分析、中長期的な方向性の決定、
売上高・利益等の数値目標設定)
ながさき経済 2016.8
23
c.事業承継の具体的な時期の検討
d.円滑な事業承継に向けた課題の整理
e.中長期の経営計画に、事業承継の時期、問題の解決策を盛り込んだ「事業承継
計画」を作成する。
(ロ)計画内容の実施
策定した事業承継計画に基づいて、事業承継を実施する。
②後継者がいない場合には、第三者への承継(M&A)を検討
経営力、資金力がある企業のもとでの存続、社員の雇用継続、成長・体質強化に向け
た投資、個人保証の解除などが可能となる。
(2)各承継方法のメリット・デメリット
承継方法には、親族承継、社員(役員・従業員)承継、第三者(M&A)承継の3つの類型が
考えられるが、それぞれにメリット、デメリットがあり、まとめると以下の通りである。
承継者区分
親族
役員・
従業員
第三者
(M&A)
メリット
デメリット
①従業員や取引先などから心情的な理解を ①当人に承継の意志がない、または資質が
得られやすい。
無いこともある。
②承継のタイミング・期間が柔軟に決めら ②相続人が複数いる場合、後継者の決定・
れる。
経営権の集中が困難。
③育成のために時間がかかる。
①事業内容や業界事情に熟知しており、社
内や取引先の理解を得やすい。
②承継のタイミング・スケジュール等が柔
軟に決められる。
①経営者としての資質・能力が課題になる。
②会社の株式または事業を買い取る資金力
が乏しいケースが多い。
③現在の社長の個人保証の肩代わりができ
ず、個人保証が抜けない可能性がある。
①身近に後継者に適任なものがいない場合 ①短期間で希望する譲渡先が見つかるとは
限らない、早めに準備することが重要。
でも、広く候補者を外部に求めることが
②成約・決定後、M&A仲介機関への手数
できる。
料の負担が生じる。
②承継先とのシナジー効果、新規投資等で
更なる成長・発展が期待できる。
③後継者の育成に時間がかからない。
④借入金などの債務は買い手企業に引き継
がれ、債権者に迷惑がかからない(但し、
譲渡条件による)。
(3)事業承継対策検討時の相談相手等
事業承継については様々な観点からの検討が必要であり、各種の専門知識も必要になることか
ら、事業承継を検討する際には税理士や金融機関を始めいろいろな支援先に相談することが大切
であろう。以下にその主なものを挙げる。
24
ながさき経済 2016.8
レ ポ ー ト
Report
事業承継の現況と長崎県事業引継ぎ支援センターの活動
相談先
相談内容
税理士
相続や事業承継に関する税金の相談、贈与税や相続税の申告手続き、会社
の株価算定 等
弁護士
相続や事業承継に関する法律の相談や係争に関する相談、企業再生や破産、
廃業に関する相談 等
公認会計士
既存株主からの株式買い取り価格の算定、M&Aによる会社売却価額の資産、
会社の実力の「磨きあげ」のための助言 等
金融機関
M&A等に関する助言、ファンドの活用、株式買取りや納税資金調達のため
の融資 等
商工会議所・
商工会
事業承継全般に関する助言、専門家の紹介、後継者育成等に関するセミナー
の実施 等
事業引継ぎ支援
センター
中小企業事業引継ぎに係る相談受付や仲介機関への紹介、事業承継計画書
作成支援 等
*十八銀行でも事業承継、M&Aの相談を受け付けています。詳しくは支店窓口までお尋ねくだ
さい。
4.長崎県事業引継ぎ支援センターの活動について
2015年6月に、経済産業省の委託を受け、中小企業事業引継ぎに係る相談受付や仲介機関への
紹介を行う「長崎県事業引継ぎ支援センター」
(以下、支援センターという)が長崎商工会議所
に開設されている。
産業競争力強化法に基づく支援機関として、県内で唯一長崎商工会議所が認定を受けているこ
とから、国から直接、支援センター開設の打診があり、15年の開設に至った。
ここでは、後継者不足に悩む中小企業や個人事業主の支援を目的とする支援センターの業務内
容等を紹介する。
(1)支援センターの業務内容
①長崎県内の中小企業・小規模事業者を対象に、事業の継続や承継、譲渡・譲受に関する相
談を受付け、支援センターの専門相談員や支援センターと連携している税理士等の専門家
が、きめ細かくアドバイス等を行っている(相談は無料)。
②相談の中で、後継者が他になく事業引継ぎの可能性があり、譲渡先・譲受先の紹介を希望
する場合には、登録民間支援機関(金融機関・M&A会社)等への紹介・橋渡しを支援セ
ンターが行なっている(相談者には、仲介機関とのアドバイザリー契約締結による手数料
等が発生する)。
③なお、相談に当たる専門相談員、連携専門家、仲介機関には守秘義務が課されている。
ながさき経済 2016.8
25
(参考)○事業承継・引継ぎ全般に係る相談(1次対応)
・後継者ありの場合⇒専門相談員や既存の専門家派遣制度等を活用した支援、他
支援機関への紹介等
・後継者なしの場合
→事業引継ぎの可能性がある場合
⇒仲介機関である登録民間支援機関、士業法人等へ橋渡し(2次対応)
⇒または支援センターによるマッチング支援等(3次対応)
(2)支援センターの支援対象企業(中小企業・小規模事業者)
①子供(親族)への計画的な事業承継を希望する先
(例)後継者と一緒に経営全般を見直したい
財産承継や相続紛争について相談したい
②従業員に後継者として会社を任せたい先
(例)後継者と一緒に経営全般を見直したい
事業を引継ぐ手続きについて相談したい
③後継者候補を新たに探してほしい先
(例)後継者候補の探し方等について相談したい
④他の企業に会社(事業)を売却したい先
(例)自社(事業)がどれくらいの価格で売却できるか相談したい
交渉や契約の流れについて相談したい
⑤他の企業(事業)を買収したい先
(例)相手をどのように探せばよいか相談したい
交渉や契約の流れについて相談したい
⑥当事者同士では承継の合意が出来ているかが不安な先 など
(例)進め方や手続きについてアドバイスをしてほしい
M&Aと仲介会社を活用した方がよいか相談したい
(3)支援スキーム
①親族承継の場合
・親族承継相談を受け、問題点を抽出→事業承継計画書の策定支援を行う。
②社員(親族以外の役員・従業員)承継の場合
・社員承継相談を受け、問題点を抽出→事業承継スキームの策定支援を行う。
26
ながさき経済 2016.8
レ ポ ー ト
Report
事業承継の現況と長崎県事業引継ぎ支援センターの活動
③第三者承継の場合
・譲渡・譲受に対するニーズとマッチング方法の検討
→登録支援機関(金融機関、M&A会社)の紹介
→または支援センター対応(全国データベースでのマッチング検討、全国の支援センター
に登録されている譲渡希望情報と譲受希望情報により、支援センター間の遠隔地マッ
チングが行える体制となっている。)
(4)長崎県事業引継ぎ支援センターの業務状況実績(2015年度)
相談延回数 58件(1次対応)
相談実施企業数 32件
成約件数 1件 であった。
(*登録民間支援機関による事業引継ぎ支援(2次対応)の実績はなく、支援センターに
よる事業引継ぎ支援(3次対応)による親族承継1件が成約)
①一次対応における相談企業の概要(2015年度)
譲受・譲渡別件数
総数
建設業
製造業
小・卸売業
サービス業
譲 受
6
1
0
3
2
譲 渡
9
1
4
3
1
その他
17
1
3
9
4
合 計
32
3
7
15
7
②その他事業実施状況
・県内中小企業者向セミナー開催
16年2月に福江にて事業承継・引継ぎ支援セミナー及び個別相談会実施
・事業引継ぎ支援事業PRパンフレット作成
(5)16年度事業引継ぎ支援センター業務目標
相談実施企業数 40件(うち譲渡相談企業数 26件)
成約件数 5件 としている。
(6)支援センターの現状の課題等
事業承継・事業引継ぎは長期的な課題であることが多く、経営者への早期取り組みの動機づけ
が容易でないことや、センター事業に関する周知がまだ不十分であることなどから、支援センター
では案件の発掘が当面の課題としている。
ながさき経済 2016.8
27
【問合せ先】
長崎県事業引継ぎ支援センター
〒850-8541 長崎市桜町4番1号 長崎商工会館2階(長崎商工会議所内)
℡ 095-822-0111 Fax 095-825-1490
ホームページ:http://nagasaki-cci.or.jp/nagasaki/
Eメール:[email protected]
(参考)
独立行政法人 中小企業基盤整備機構は、各都道府県に順次設置を進めてきた事業引継ぎ支援セン
ターについて、2015年度中に全国展開(47箇所)を完了している。
①2011年度から15年度までの全国ベースの実績
・事業引継ぎ関連の相談件数: 合計約10,000社超からの相談を受付。
・過去4年間での事業引継ぎの成約件数は累計で361件。
・15年度は、1年間の相談企業数が4,921社(対前年度比1.7倍となり、事業承継の成約件数は209
件(対前年度比2倍)と、順調に支援規模が拡大。
②2016年度と17年度の目標
・事業引継ぎ成約目標は16年度約500件、17年度1,000件とし、後継者問題を抱える中小企業・小
規模事業者への支援に積極的に取り組む。
さいごに
中小企業の経営者のなかには、事業承継について悩んでいる先も多いかと思われるが、取引先
金融機関、顧問税理士等への相談や、公的相談窓口である長崎県事業引継ぎ支援センター等への
相談をすることで、後継者問題を先送りにしないことが重要である。
事業承継は企業にとって「必ず」
「定期的に」発生する経営課題であり、中小企業・小規模事
業者が有する技術やノウハウ等の貴重な経営資源を喪失させないためにも、円滑な事業承継に向
けての準備が必要である。
また、後継者の養成や資産・負債の引継ぎなど、中長期にわたる準備・対応を要することから、
事業承継の検討は早期に取り組むことが必要である。
特に、地方における事業引継ぎは、廃業を減らし雇用を守り、地域経済の活性化に繋がるもの
と考える。
(上村 秀明)
28
ながさき経済 2016.8
ト ピ ッ ク ス
Topics
その魅力を再確認『長崎市の夜景』
トピックス
その魅力を再確認『長崎市の夜景』
長崎県はグラバー園など豊富な
長崎ロープウェイ利用者数
観光資源を有するが、その風景や
210,000
(人)
景色にも他地域にはない独特のも
のがある。そのなかの1つが、以
前からその美しさが有名な「長崎
市の夜景」である。
長崎市の夜景は、近年その価値
が再評価されてきており、対外的
な評価の高まりから、代表的な鑑
世界新三大夜景
に認定
190,000
170,000
150,000
176,249
184,145
稲佐山展望台と
ロープウェイゴンドラ
140,660
のリニューアル
運休により
5カ月間の実績
130,000
110,000
96,490
93,548
90,000
72,603
70,000
50,000
30,000
運休により
4カ月間の
実績
(5月現在)
41,545
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
(年)
※長崎県「主要観光施設等の利用者数」より当研究所にて作成
賞地である稲佐山山頂に至る長崎
ロープウェイの利用者数が10万人台となる(グラフ参照。なお、2015年5月7日∼2016年2月5
日は耐震化工事、及び待合所建替え工事のため運休)など、訪れる人々を魅了している。
そこで本稿では、長崎市の夜景に関する行政の取組みや外部からの評価を整理し、その魅力を
再確認する。
1.稲佐山山頂展望台とロープウェイゴンドラのリニューアル
2011年、長崎市は夜景観光のさらなる充実を図るべく、夜景鑑賞の中心地・稲佐山山頂展望台
と山頂とを結ぶ長崎ロープウェイのゴンドラのリニューアルを行った。うち、展望台のリニュー
アル(4月)では、展望広場に映画「ローマの休日」のスペイン広場をイメージした階段状の円
形ベンチを配置、夜景鑑賞時の足元の安全を確保するための発行ダイオード(LED)を170個地
面に埋め込み、さらにそれを点滅させることにより、イベント等に合わせた30パターンの光の演
出を可能とした。また、周囲の景色を24時間鑑賞できるよう屋外に螺旋階段を設置したほか、駐
車場を増設したことから山頂まで一般車で行けるようになった。
次いで、ロープウェイのゴンドラのリニューアル(11月)も行った。デザインしたのは、GM
やポルシェ、フェラーリなど数多くのモーターブランドデザインを手掛けてきた世界的工業デザ
イナー、奥山清行氏が率いる“KEN OKUYAMA DESIGN”
。大きな1枚ガラスを使用した全面
ガラス張りデザインを採用し、360度のパノラマビューが楽しめるようになった。
ながさき経済 2016.8
29
2.世界新三大夜景に認定
長崎市の夜景は、2012年10月に開催された「夜景サミット2012 in 長崎」において、モナコと
香港とともに『世界新三大夜景』に認定された。主催したのは、夜景を観光資源として活用する
“夜景観光”の普及・啓発活動を行い、地域活性化及び観光産業全般の発展に貢献することを目
的とする団体「(一社)夜景観光コンベンション・ビューロー」。従来から言われている日本三大
夜景や世界三大夜景などの夜景ブランドの認定経緯が明確でなかったことを踏まえて、全国3,500
人の夜景鑑賞士(夜景検定※資格保持者)による第一次ノミネート作業、世界新三大夜景認定委
員会による第二次ノミネート作業を行い、現地調査を経た上で決定したものである。
※夜景検定は、夜景の魅力を知り、その知識を深めることで日々の生活に潤いをもたらしつつ、夜景の観光的価値
を理解してもらうという趣旨のもと2008年7月に始まった。以降、これまでに全国で9,000名以上が受験し、
約4,800
名にのぼる「夜景鑑賞士」が誕生している。当試験には、単純に夜景を楽しみたい人、観光関連企業へ就職を目
指す人、観光のエキスパートなどが受験する傾向にあり、本年2016年は、「第9回夜景検定」(2級・3級)を11
月に、1級(夜景マイスター)は翌2017年2月に実施予定。
稲佐山から望む美しい長崎市の夜景(写真提供:長崎市)
30
ながさき経済 2016.8
ト ピ ッ ク ス
Topics
その魅力を再確認『長崎市の夜景』
3.日本新三大夜景に認定
2012年の「世界新三大夜景」の認定に引き続き、夜景観光の活性化を図り、新たなブランドと
して国内外へ夜景情報の発信・普及を行うべく、約4,500人の夜景鑑賞士が投票形式で選んだ“日
本のベストオブ夜景”の上位3都市が、2015年10月に開催された「夜景サミット2015 in 神戸」
にて発表され、3位は神戸市、2位札幌市、そして第1位が長崎市であった。
長崎市の夜景は、「世界新三大夜景」に次いで『日本新三大夜景(正式名称:日本新三大夜景
都市)』に認定されたのである。
4.日本百名月にも認定
日本の夜景に欠かせないシンボルともいえるのが「月」である。(一社)夜景観光コンベンショ
ン・ビューローは、日本各地の名月の観光資源化を目指す“日本百名月プロジェクト”を本格始
動させ、
「月」を観光資源に活かしたいと願う行政や民間企業が一堂に会する場「全国名月サミッ
ト」の第1回大会を富山県黒部市の宇奈月温泉にて今年(2016年)の3月に開催した。その会合
において、「世界新三大夜景」と「日本新三大夜景」に続く新たな認定ブランド『日本百名月』
の認定事業をスタートさせており、12都道府県14カ所が後世に残したい月の観賞地『日本百名月』
の認定第一弾として発表された。長崎市の夜景はここでも選出されている(図表参照)。
「日本百名月」第1回認定地
認定登録№
日本百名月
鑑賞地
<認定登録第1号>
宇奈月温泉「宇奈月の月/宇奈月温泉100名月物語」
富山県黒部市
<認定登録第2号>
宇治公園・宇治橋「宇治の月/宇治公園(塔の島)・宇治橋(三の間)」
京都府宇治市
<認定登録第3号>
藻岩山「藻岩山から望む月」
北海道札幌市
<認定登録第4号>
稲佐山「稲佐山から望む月」
長崎県長崎市
<認定登録第5号>
奥比叡ドライブウェイ「奥比叡ドライブウェイから望む月」
滋賀県大津市
<認定登録第6号>
月夜野・指月会(みなかみ町)「月夜野の月/指月会」
群馬県利根郡みなかみ町
<認定登録第7号>
中禅寺湖・戦場ヶ原・奥日光湯元温泉「中禅寺湖・戦場ヶ原・奥日光湯元温泉か
ら望む月」
栃木県日光市
<認定登録第8号>
首里・識名園・福州園「那覇沖縄の月(首里・識名園・福州園)」
沖縄県那覇市
<認定登録第9号>
ハルカス300(展望台)「あべのハルカスから望む月/ハルカス300」
大阪府大阪市
<認定登録第10号>
月あかり花回廊「鬼怒川の月/月あかり花回廊」
栃木県日光市
<認定登録第11号>
松島町「松島にのぼる月」
宮城県宮城郡松島町
<認定登録第12号>
石山寺秋月祭「石山寺の月/石山寺秋月祭」
滋賀県大津市
<認定登録第13号>
江ノ島「江の島から望む月」
神奈川県藤沢市
<認定登録第14号>
妙高山「妙高山にのぼる月」
新潟県妙高市
※(一社)夜景観光コンベンション・ビューローの発表より当研究所にて作成
ながさき経済 2016.8
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稲佐山から望む月(写真提供:(一社)夜景観光コンベンション・ビューロー)
なべかんむりやま
5.鍋冠山公園展望台のリニューアル
長崎市は、2015年6月から稲佐山に次ぐ夜景鑑賞地・鍋冠山公園展望台のリニューアルに着手
しており、本年4月1日より供用を開始した。その展望スペースは従来の4倍にあたる200㎡と
なり、バリアフリー対応となった。また、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産
紹介パネルの設置やトイレの新設、夜景鑑賞者のための足元照明灯も取り付けている。今後、駐
車場や道路照明の新設にも取りかかる予定であり、2017年2月に全ての工事が完成した暁には、
稲佐山からとは異なる長崎の夜景を快適に楽しむことができるようになる。
6.全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞の受賞
日本商工会議所は、地域の個性が光り、他の模範となる観光振興活動に取り組む商工会議所を
顕彰する「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」(2008年創設)の2016年の大賞に長崎商工
会議所を選出した。この受賞は、“世界一の夜景都市をめざして∼青年部の提言を地域一体で実
現∼”として、2012年の「世界新三大夜景」認定以降に始まった官民一体の夜景に関する活動が
評価された結果である。
32
ながさき経済 2016.8
ト ピ ッ ク ス
Topics
その魅力を再確認『長崎市の夜景』
その活動内容は、2013年に開催された全国高校総合文化祭の開催期間における夜景歓迎プロ
ジェクト「ひかりのおもてなしプロジェクト」を成功させたことや、長崎夜景のテーマ曲の制作
を、世界的バイオリニスト葉加瀬太郎氏に依頼して「長崎夜曲」を作成してもらったことなどが
挙げられる。また、2014、15年には稲佐山電波塔のライトアップを実施、さらに、地元出身歌手・
福山雅治氏のコンサートとのコラボの実現など、長崎市民をはじめ観光客から好評を得て、宿泊
型観光の推進に貢献している。
むすびにかえて
このように、長崎市の夜景は対外的な評価が非常に高く、交流人口拡大の強力なツールである
ことは間違いない。この点については長崎市も強く意識しており、ハード面の整備を積極的に行っ
てきている。今後は、斜面地の灯り対策をはじめとする夜景の美しさの維持と、対外的なアピー
ルをどのように推進するのかが課題であろう。国から3都市しか選出されていない外国人観光客
誘致モデル都市「観光立国ショーケース」に選出された長崎市では、これから多くの外国人観光
客の誘致に取り組まなければならず、夜景も外国人誘客策のポイントの1つになるものと思われ
る。『世界新三大夜景』と、せっかく言葉に“世界”という冠が付く長崎市の夜景について、外
国人の琴線に触れるようなアピール法を編み出して集客につなげたいものである。
(杉本 士郎)
ながさき経済 2016.8
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月次県内経済
概 況
横這い圏内の動き
〈5月〉生産面では大手・中堅造船は既往受注により概ね高めの操業を維持、重電機械も堅
調、電子部品は弱めの動きも。需要面では、公共工事請負金額は増加も、新設住宅着工戸数
は持ち直し足踏み。個人消費では大型小売店販売額が前年を下回り、乗用車(登録車)販売
台数はプラスに。観光面は熊本地震の影響などから主要施設の入場者数・宿泊者数とも前年
割れ。雇用面では有効求人倍率が1.1倍台が続き、人手不足の状況続く。企業倒産件数は引
き続き低水準。6月入り後、観光面では熊本地震による影響はあるものの持ち直しの動き。
造 船
大手・中堅、地場中小とも高めの操業を維持
大手・中堅造船では、新造需要は市況を反映
して低調。生産面では客船やガス運搬船、省エ
ネ船など高付加価値船を中心に受注残を確保し
ていることもあり、高めの操業を維持している。
地場中小造船でも、既往の受注を背景に高め
の操業を続けているほか、更新需要もあって貨
物船や漁船、官庁船などの受注を確保している。
機 械
重電機械は堅調、電子部品は弱めの動きも
重電機械では、原動機(タービン、ボイラー、
エネルギー関連等)は新興国の需要を背景とし
た海外プラント関連に加え、国内でも一定の受
注を確保。電動機(大型、中小型モーター)
、
列車空調装置は受注持ち直しの傾向。
電子部品では、海外との競争など厳しい環境
のなか、一部最終製品需要の動向から、やや弱
めの動きもみられる。
34
ながさき経済 2016.8
月次県内経済
小売商況
概ね横這い圏内も弱めの動き
小売商況をみると、5月の県内大型小売店販売額が前年を下回り、乗用車販売はプラスも軽自
動車が大幅減、サービス消費面の旅行取扱高も前年を下回った。なお、6月度の大型店売上げに
ついても、弱めの動きがみられる。
5月の大型小売店販売額(百貨店・スーパー36店、九州経済産業局調べ)は89億円、前年同月
比2.2%減(同一店舗比較)と3カ月連続のマイナス。品目別では、飲食料品が0.4%増と堅調な
がら、主力の婦人服等5.8%減、紳士服洋品4.4%減、身回り品3.8%減など衣料品全体で5.5%減と
なり、雑貨・家庭用品等も5.3%減と振るわなかった。このうち百貨店は、食品が催事効果など
もあって堅調も、衣料品や身回り品、雑貨、家庭用品などは低調、インバウンドも振るわず。一
方、スーパー・大型店等では食料品が比較的堅調ながら、衣料品等の動きが鈍く低調続く。なお、
6月度は、百貨店・大型店等で弱めの動きとなっている。
乗用車販売では、5月の新規登録台数は1,420台、前年同月比13.0%増と3カ月連続のプラス。う
ち普通車は660台、同18.1%増、小型車も760台、
同8.9%増と2カ月連続のプラス。一方、軽乗用
車は1,207台、同20.5%減(6月、36.0%減)と
燃費不正問題も重なり大幅減が続く。また、軽
を含む総販売台数では2,627台、5.3%減となった。
サービス消費面では、5月の県内主要旅行業
者の旅行取扱高が19.9%の大幅減。うち国内旅
行が17.7%減、海外は27.1%減と、いずれも低調。
ながさき経済 2016.8
35
水 産
取扱量、金額ともに減少
5月の県内3魚市と県漁連の取扱い状況をみると、取扱量は2.1万トン、前年同月比15.5%減と
なり、取扱金額も49億円、同15.0%減少した。
また、魚種別の水揚げ(日本遠洋旋網漁業協
同組合調べ)をみると、アジは数量が前年同月
比23.2%減少し、単価も41.2%下落したことか
ら、金額は54.9%減となった。一方、サバは数
量が37.6%減少し、単価が26.4%上昇したもの
の、金額は21.1%減少した。
観 光
主要施設の入場者数、宿泊客数とも大幅に減少
5月の県内観光をみると、4月中旬に発生した熊本地震の影響から、主要観光施設の入場者数、
主要宿泊施設の宿泊客数ともに大きく減少した。
主要観光施設等(13施設)の入場者は551千人、前年同月比31.2%減と大幅に減少した。地区
別にみると、県南地区の長崎市では、企画展「篠山紀信展」が開催された長崎歴史文化博物館
(15.0%増)で前年を上回ったものの、グラバー園(44.5%減)と長崎原爆資料館(40.5%減)で
は減少幅が4割台となった。また、島原半島でも島原城(27.5%減)と雲仙仁田道(13.2%減)
が減少、なかでも雲仙岳災害記念館(60.8%減)は6割減となった。一方、県北地区をみると、
春の光の王国やバラ祭、世界花火師競技会海外予選などのイベントを積極的に展開したハウステ
ンボスも減少し、九十九島パールシーリゾート(29.6%減)と平戸城(18.1%減)も減少した。
さらに、離島地区でも堂崎天主堂(25.0%減)と一支国博物館(4.9%減)、および万松院(9.6%減)
がそれぞれ減少した。
県内主要宿泊施設(43社、日本銀行長崎支店
調べ)の宿泊客数は前年同月比34.4%減と大き
く減少した。地区別でみると県南地区36.1%減、
県北地区32.4%減となっている。また、雲仙・
小浜の各観光協会の調べによると、雲仙地区の
宿泊客数は17千人、前年同月比52.5%減と半減
し、小浜地区も9千人、23.4%減少した。
36
ながさき経済 2016.8
月次県内経済
公共工事
件数、請負金額とも増加
5月の県内公共工事(西日本建設業保証取扱分)をみると、請負件数は148件、前年同月比9.6%
増と2カ月連続の増加。請負金額は142億円、同2.1倍増と2カ月連続で前年を上回った。
主要発注者別の請負金額では、
「国」(9億円、49.9%減)と「県」
(9億円、39.3%減)が前年
を下回ったものの、「独立行政法人等」(97億円、4.1倍増)と「市・町」
(24億円、2.1倍増)が大
幅増となった。
また、地区別の請負金額をみると、前年を上回ったのは、諫早地区(72億円、2.9倍増)
、長崎
地区(29億円、3.1倍増)
、県北地区(18億円、7.6%増)
、島原地区(9億円、3.8倍増)など6地
区。一方、対馬地区(3億円、60.6%減)、下五島地区(1億円、2.9%減)など4地区では前年
を下回った。
なお、同月の1億円以上の主な大型工事は、
(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構発注の
九州新幹線(西九州)木場トンネル他(6件、
90億円)
、西日本高速道路(株)発注の長崎自
動車道清水川橋他2橋(鋼上部工)工事(7億
円)など。
住宅建設
持ち直しの動き、足踏み
5月の新設住宅着工戸数は419戸、前年同月比14.0%減と2カ月振りに前年を下回った。
利用区分別にみると、持家(207戸、11.9%減)
、貸家(161戸、1.2%減)
、分譲(25戸<うちマ
ンションは0戸>、71.6%減)いずれも前年を
下回った。
主な市郡別(県建築課調べ)では、佐世保市
(142戸、97.2%増)ではプラスとなったが、長
崎市(163戸、19.7%減)
、大村市(36戸、50.7%
減)、諫早市(17戸、58.5%減)などが前年割れ
となった。
ながさき経済 2016.8
37
雇 用
緩やかな改善傾向続く
5月の県内の有効求人倍率(季節調整済)は前月を0.01ポイント下回る1.12倍。また、全国の
有効求人倍率は前月を0.02ポイント上回る1.36倍となった。
新規求人数は9.6千人、前年同月比6.3%増となり、18カ月連続のプラスとなった。形態別では、
一般求人が6.7%増と13カ月連続のプラス、パート求人も5.7%増と2カ月振りの増加。主な業種
別にみると、卸売・小売業(18.0%増)、製造業(16.1%増)、医療、福祉(13.8%増)、飲食店、
宿泊業(7.6%増)などが増加し、建設業(19.5%減)と運輸業(8.2%減)は前年を下回った。一
方、新規求職者数は6.6千人、前年同月比5.5%減と3カ月連続の減少。形態別では、一般求職者
が5.8%減、パート求職者が4.9%減となった。
また、有効求人数は27.0千人、前年同月比7.7%増と17カ月連続のプラス、有効求職者数は26.2
千人、前年同月比7.1%減と33カ月連続の減少。
就職件数については、2.8千件、前年同月比
0.6%減と2カ月連続の減少。また、雇用保険
受給者実人員は4.9千人、前年同月比9.8%減と
なり40カ月連続で減少した。
県内の雇用データをみると、緩やかな改善傾
向が続いている。
企業倒産
低水準続く
6月の県内の企業倒産件数(東京商工リサー
チ調べ)は1件、前年同月比では4件の減少。
一方、負債総額は前年同月比98.6%減の0.3億円
となり、前年を大幅に下回った。
倒産件数を業種別にみると、サービス業が1
件。また、倒産原因は「販売不振」。
38
ながさき経済 2016.8
経済日誌
〈2016.6.1∼6.30〉
国内・海外
○印:国内関係 ☆印:海外関係
1日(水)○ 消費税増税延期、正式表明
安倍首相は首相官邸で記者会見し、17年4月の消費税率10%への引上げを19年10月まで2年半
延期する意向を正式に表明した。
14日(火)○ ふるさと納税、4倍超
総務省が発表したふるさと納税による15年度の地方自治体への寄付額は1,653億円となり、前
年度の4.3倍に増えた。
15日(水)○ 訪日客、最速で1千万人超え
観光庁が発表した16年の訪日外国人旅行者数は、6月5日時点で1千万人を超えた。過去最速
のペース。
23日(木)☆ 英、「EU離脱」過半数、円急伸一時99円
英国の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱派が勝利。それを受けて、24日の東京外国為替
市場の円相場は一時1ドル=99円まで急伸した。
29日(水)○ 高齢者、4人に1人超
総務省が発表した総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)は、1920年の調査開始以来最高
の26.7%となり、初めて高齢者が4人に1人を超えた。
県内・九州
★印:県内関係 ●印:九州関係
3日(金)★ 長崎道の全線4車線化実現へ
国土交通省は県に対し、長崎自動車道長崎−長崎多良見の4車線化について、「長崎−長崎芒
塚3㌔の事業着手に向けて手続きを開始する」と伝えた。
7日(火)★ 宿泊キャンセル12万人超え
県は熊本地震による県内の宿泊のキャンセルが約12万5千人(5月20日現在)に上ることを明
らかにし、個人客は徐々に回復も、団体客は予約が戻らず依然厳しい状況との認識を示した。
7日(火)★ 長崎商工会議所の夜景観光、初の最高賞
日本商工会議所が全国515の会議所の模範となる観光振興活動への取組みを顕彰する「全国商
工会議所きらり輝き観光振興大賞」で、長崎商工会議所の夜景観光が最高評価の大賞に輝いた。
9日(木)★ 本県への観光客数、最多3,328万人
県が発表した15年に本県を訪れた観光客数は3,328万人(前年比2.7%増)と2年連続で過去最
多を更新した。明治日本の産業革命遺産の世界文化遺産登録が観光客数増加をけん引。
23日(木)● 「九州ふっこう割」発売へ
九州観光推進機構は、熊本地震からの観光復興に向け、国の援助で最大7割引きとなる九州旅
行の商品が7月1日から順次発売されると発表した。
ながさき経済 2016.8
39
主要経済指標
■主 要 生 産 関 連 指 標
41
鉱工業生産指数、機械受注、企業物価指数
41
長崎県の主要鉱工業生産指数
42
造船、機械、電子部品等
42
魚水揚げ、陶磁器出荷
43
公共工事請負金額、長崎県の生コン出荷量
43
建設工事受注高、建築着工高
44
新設住宅着工戸数、着工建築物床面積
44
大型小売店販売額(百貨店+スーパー)、家電大型専門店販売高、ドラッグストア販売高、ホームセンター販売高
45
乗用車新規登録台数、軽乗用車届出台数
45
乗用車総販売台数、中古乗用車販売台数
45
勤労者世帯1カ月の収支、消費者物価指数
46
長崎県の主要観光施設等入場者数
46
長崎県の宿泊者数、ゴルフ場来場者数
46
長崎市タクシー乗客数
47
主要旅行業者旅行取扱額
47
長崎県の主要有料道路別交通量、長崎空港乗降客数
48
有効求人倍率、新規求人数
48
新規求職者数、雇用保険受給者実人員
48
常用雇用指数、長崎県の月間給与及び労働時間
■企 業 倒 産 関 連 指 標
49
企業倒産件数、企業倒産負債総額
■貿易・為替・原油関連指標
49
貿易関連指標、為替レート、原油価格
■金
標
50
銀行預貸金月末残高、金利
■主要国株価・成長率・失業率指標
50
株価、実質GDP成長率、失業率
■主 要 産 業 別 指 標
■建 設 投 資 関 連 指 標
■小売商況・消費関連指標
■観光・レジャー・運輸関連指標
■雇
40
用
融
関
関
連
連
ながさき経済 2016.8
指
指
標
■主要生産関連指標
■鉱工業生産指数
(10年=100、季節調整済)
年 月
13
14
15
長 崎 県
■機械受注(億円)
(船舶・電力除く民需)
九 州
全 国
前年比
(除く
沖縄)
前年比
年 月
■企業物価指数(10年=100)
全 国
前年比
年 月
国 内
前年比
前年比
年
年
年
85.2
84.6
80.9
△ 8.4
△ 0.7
△ 4.4
97.6
100.3
101.8
△ 3.3
2.8
1.5
97.0
99.0
98.1
△ 0.8
2.1
△ 0.9
13年平均
14年平均
15年平均
93,232
96,604
100,891
5.8
3.6
4.1
13年平均
14年平均
15年平均
101.9
105.1
102.8
1.3
3.2
△ 2.3
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
87.2
81.1
80.6
71.7
75.0
76.7
73.9
80.1
6.9
△ 2.9
2.6
△ 1.7
△ 4.1
△ 7.0
△16.8
△ 6.9
101.8
104.8
101.7
97.4
100.4
102.1
100.4
99.4
△ 0.8
8.2
6.4
△ 1.5
1.9
0.9
1.0
△ 2.7
97.2
98.3
97.5
96.3
97.4
98.8
97.9
96.2
△ 3.9
2.3
0.0
△ 0.4
△ 0.8
△ 1.4
1.7
△ 1.9
15・ 4
5
6
7
8
9
10
11
12
9,025
9,076
8,359
8,056
7,594
8,164
9,038
7,738
8,130
3.0
19.3
16.6
2.8
△ 3.5
△ 1.7
10.3
1.2
△ 3.6
15・ 6
7
8
9
10
11
12
103.6
103.3
102.7
102.1
101.5
101.4
101.0
△
△
△
△
△
△
△
2.5
3.1
3.5
4.0
3.8
3.6
3.5
16・ 1
2
3
4
5
75.1
74.0
95.4
89.1
n.a.
△21.8
△ 2.9
13.2
2.7
n.a.
99.7
98.6
101.6
r 93.2
p 97.3
△ 7.4
0.8
0.3
△11.1
△ 3.0
99.8
93.2
96.7
r 97.2
p 95.0
△ 3.8
△ 1.2
0.2
△ 3.3
△ 0.1
16・ 1
2
3
4
9,347
8,487
8,951
n.a.
8.4
△ 0.7
3.2
n.a.
16・ 1
2
3
4
5
6
100.0
99.7
99.6
99.2
99.3
99.2
△
△
△
△
△
△
3.2
3.5
3.8
4.2
4.4
4.2
資 料
長崎県統計課
九州経済産業局
資 料
経済産業省
注)前年比は伸び率(%)、原指数比較。
(
pは速報値、r は確報値。
内 閣 府
資 料
日本銀行
(注)前年比は伸び率(%)。
■長崎県の主要鉱工業生産指数(10年=100、季節調整済)
年 月
はん用・ 生産用機械
電気機械
前年比
13
14
15
電子部品・
デバイス工業
前年比
輸送機械
前年比
窯業・土石
前年比
繊 維
前年比
食 料 品
前年比
前年比
年
年
年
84.9
123.6
111.7
30.7
45.6
△ 9.6
169.8
128.6
144.2
50.3
△24.3
12.1
49.2
45.8
33.3
△39.5
△ 6.9
△27.3
93.7
81.9
82.7
△21.7
△12.6
1.0
98.7
95.3
89.0
14.4
△ 3.4
△ 6.6
86.0
79.4
77.8
△ 9.8
△ 7.7
△ 2.0
109.1
106.7
111.1
4.1
△ 2.2
4.1
15・ 4
5
6
7
8
9
10
11
12
141.2
164.4
139.3
136.9
115.1
111.3
93.6
72.7
76.3
12.4
27.1
0.6
10.2
1.2
△ 1.4
△21.8
△38.4
△36.6
170.0
191.8
101.8
122.4
109.7
124.2
134.8
117.8
123.9
53.3
116.9
△ 3.3
22.2
26.4
12.4
△ 1.9
△41.4
△30.7
34.1
32.5
31.7
27.2
30.1
30.3
31.1
34.0
33.2
△33.3
△27.4
△28.1
△41.3
△22.0
△31.5
△29.9
△29.3
△20.1
76.1
78.0
81.2
80.4
75.3
72.7
84.6
79.6
103.4
△ 9.3
△ 8.8
1.1
13.1
△ 4.4
△ 1.5
5.9
△ 1.4
28.8
80.4
77.1
88.0
97.4
93.0
95.5
93.4
89.1
96.1
△21.5
△17.8
△ 5.2
9.8
3.0
△ 8.9
1.2
2.1
14.4
78.0
79.6
77.9
81.1
78.3
76.7
78.6
72.8
71.7
△ 1.3
1.3
△ 8.7
5.0
3.5
△ 0.7
6.0
△ 5.2
△ 8.6
116.9
114.8
113.8
117.8
110.2
110.8
109.9
107.5
106.4
13.0
8.5
7.7
11.1
2.2
0.7
4.1
1.7
△ 2.1
16・ 1
2
3
4
75.0
63.0
91.8
71.9
△30.8
△26.4
△19.0
△48.1
146.4
129.3
168.6
86.9
△36.5
17.0
8.6
△52.1
43.2
42.9
32.5
36.8
1.0
△ 5.2
△ 9.8
5.7
87.1
86.8
130.7
138.8
△12.6
7.3
58.7
83.8
81.2
90.7
94.8
90.8
△ 1.5
2.2
12.4
10.3
68.4
76.6
73.5
73.1
△14.4
△ 6.1
△ 2.7
△ 6.7
73.4
113.5
108.7
110.0
△34.6
6.9
1.3
△ 6.7
資 料
長
崎
県
統
計
課
(注)前年比は伸び率(%)、原指数比較。
ながさき経済 2016.8
41
■主要産業別指標(長崎県)
■造 船(億円)
年 月
生 産 高
受 注 高
前年比
13
14
15
■電子
部品等
■機 械(億円)
受注残高
前年比
生 産 高
前年比
受 注 高
前年比
受注残高
前年比
前年比
年
年
年
2,937
2,820
△ 5.5
△ 4.0
3,537
2,476
124.5
△ 30.0
7,155
7,409
△ 4.0
△10.5
3,052
2,966
2,970
16.5
△ 2.8
0.1
3,296
3,686
3,767
12.1
11.8
2.2
5,097
5,377
5,829
△31.5
5.5
8.4
15・4∼6
7∼9
10∼12
16・1∼3
804
801
n.a.
n.a.
23.4
7.9
n.a.
n.a.
1,576
624
n.a.
n.a.
74.8
175.1
n.a.
n.a.
8,775
8,788
n.a.
n.a.
14.0
20.5
n.a.
n.a.
665
694
783
798
△ 6.9
5.0
4.4
△ 5.9
757
313
362
2,692
△29.0
△38.9
△46.8
17.7
6,637
6,268
5,829
7,556
16.7
17.1
8.4
13.9
△
△
△
△
15・ 4
5
6
7
8
9
10
11
12
251
233
319
267
229
305
n.a.
n.a.
n.a.
6.9
2.4
69.4
23.3
7.3
△ 2.4
n.a.
n.a.
n.a.
575
69
932
469
79
76
n.a.
n.a.
n.a.
45.2
△ 18.2
121.3
263.9
556.3
△ 11.8
n.a.
n.a.
n.a.
8,241
8,197
8,775
9,148
9,130
8,788
n.a.
n.a.
n.a.
7.1
6.9
14.0
17.9
20.6
20.5
n.a.
n.a.
n.a.
225
212
228
215
231
249
248
256
279
15.4
△33.3
12.9
5.2
8.3
2.0
△ 9.2
15.4
9.5
256
299
203
72
86
155
122
96
145
88.0
△38.9
△54.0
△22.2
△42.8
△42.5
△16.1
△43.6
△60.5
6,782
7,025
6,637
6,630
6,635
6,268
6,300
6,324
5,829
21.7
17.6
16.7
16.7
17.2
17.1
15.0
14.0
8.4
△16.9
△ 1.5
0.8
11.4
2.4
△21.2
△13.4
0.8
0.8
16・ 1
2
3
4
5
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
n.a.
241
259
298
222
△ 3.5
△ 1.8
△11.0
△ 1.3
1,135
902
655
63
277.2
359.3
△63.4
△75.4
6,943
7,699
7,556
7,562
23.1
36.1
13.9
11.5
△15.0
△ 7.5
3.1
5.5
0.6
資 料
日 本 銀 行 長 崎 支 店
同 左
(注)前年比は伸び率(%)。
rは確報値、pは速報値。
■魚水揚げ(t、百万円)
年 月
■陶磁器出荷(t、百万円)
取 扱 量
取扱金額
前年比
13
14
15
年 月
前年比
台所及び食卓用品
生産数量
生産金額
年
年
年
283,063
239,322
284,835
△ 6.0
△15.5
19.0
69,477
65,890
70,504
1.0
△ 5.2
7.0
13
14
15
年
年
年
4,256
4,241
4,461
3,872
3,619
3,752
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
25,237
18,603
14,847
16,980
22,091
27,853
29,413
35,114
30.5
△ 0.9
△25.8
4.4
13.9
30.0
16.6
32.9
5,817
5,410
4,644
5,000
5,396
5,754
5,886
7,701
4.7
3.3
△15.1
4.8
11.0
14.8
5.4
13.1
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
347
378
397
344
402
399
395
375
294
292
300
295
336
340
341
337
16・ 1
2
3
4
5
19,149
21,218
24,319
26,211
21,316
△15.8
6.5
△12.8
8.5
△15.5
5,201
5,680
6,416
6,236
4,942
△23.4
△ 4.3
△ 1.0
9.7
△15.0
16・ 1
2
3
4
5
312
361
380
379
359
266
322
343
332
299
資 料
長崎・佐世保・西日本(松浦)の各魚市場・長崎県漁連
(注)前年比は伸び率(%)。
取扱量、取扱金額は長崎・佐世保・西日本の3魚市場
と長崎県漁連の合計。
42
前年比
生産高
ながさき経済 2016.8
資 料
長崎県統計課
(注)13年12月まで従業者5人以上の
事業所。
14年1月から従業者10人以上の
事業所。
△ 2.3
23.0
△ 3.1
5.8
4.6
3.8
5.4
同 左
■建設投資関連指標
■公共工事請負金額(億円)
年 月
長 崎 県
九 州
発
前年比
13
14
15
■長崎県の生コン出荷量(千㎥)
国
注 者
県
別
市 町
全 国
(除く
沖縄)
前年比
長 崎 県
前年比
前年比 民 需 官公需
年
年
年
1,973
1,917
1,701
23.2
△ 2.7
△11.4
186
313
153
755
677
654
821
698
662
16,390
14,984
13,231
23.1
△ 8.6
△11.7
141,492
147,940
139,370
12.8
4.6
△ 5.8
1,189
1,133
1,023
17.8
△ 4.7
△ 9.7
486
491
402
703
642
622
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
68
149
205
186
161
142
105
80
△19.7
△32.7
0.8
△14.5
△14.0
△15.8
14.5
△10.0
17
11
13
16
9
14
15
12
15
41
84
92
80
63
39
25
11
63
97
76
49
58
51
41
827
1,144
1,409
1,219
1,423
1,372
890
782
△22.9
△18.1
△11.9
△ 6.0
△18.5
△15.8
△ 1.8
△12.4
11,294
15,564
14,632
11,132
12,461
12,530
8,720
8,086
△14.0
△ 1.8
△10.1
△ 1.3
△10.9
△ 4.8
3.3
△ 9.6
67
73
87
69
88
99
97
113
△23.2
△ 9.6
9.4
2.5
△12.5
1.3
△ 0.9
15.1
31
33
35
27
38
39
32
38
35
41
53
42
50
60
65
75
16・ 1
2
3
4
5
79
58
173
440
142
△11.6
△39.7
△16.5
114.2
106.7
15
9
21
4
9
19
28
82
274
9
39
20
34
55
24
675
570
1,193
1,621
953
△13.5
△18.1
△ 3.6
11.9
15.3
6,535
6,968
13,395
20,301
11,453
△ 2.6
△ 2.2
5.0
10.6
1.4
78
96
101
79
73
△ 2.0
3.0
13.5
15.8
8.7
25
31
37
37
30
53
64
64
42
42
資 料
西 日 本 建 設 業 保 証
長崎県生コン組合
(注)前年比は伸び率(%)。長崎県合計には、独立行政法人等、その他を含む。
(注)前年比は伸び率(%)。
■建設工事受注高
■建築着工高(億円)
長
年 月
崎
(百万円) 前年比
―
県
九 州
元請受注高
民間等
公共機関
(百万円)
前年比
―
全 国
(億円)
長 崎 県
九 州
前年比 (
前年比
全 国
除く
沖縄
) 前年比
前年比
12 年 度
13 年 度
14 年 度
361,348
385,642
396,498
6.7
2.6
110,333
107,955
125,931
133,942
167,506
161,522
5,122,244
5,320,101
4,995,314
3.9
△ 6.3
110,447
132,677
143,579
2.4
20.1
8.2
1,594
2,048
1,683
△11.4
28.5
△17.8
18,843
22,845
20,476
0.4
21.2
△10.4
22,624
26,058
24,169
6.1
15.2
△ 7.2
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
22,618
32,940
42,988
37,802
45,197
42,897
41,592
34,243
△12.2
△22.9
10.4
26.4
29.2
12.6
28.0
19.1
12,773
10,730
11,654
8,488
12,258
12,978
13,686
15,759
2,263
10,644
20,375
17,065
19,134
17,094
13,264
9,778
351,374
432,089
517,877
525,702
538,133
522,468
464,738
496,182
7.5
△ 6.6
18.6
15.7
7.5
13.0
19.8
31.1
8,193
13,316
10,167
9,178
14,360
8,754
10,045
14,004
△ 7.4
15.4
△ 4.0
△15.6
6.7
△25.2
5.7
14.8
174
151
133
106
99
229
174
117
23.2
18.4
△21.5
△37.1
△45.7
100.6
33.8
12.4
1,543
1,981
1,859
1,607
1,631
1,786
1,736
1,677
3.9
16.3
16.9
△ 4.6
△ 7.5
△ 1.1
0.2
5.1
21,079
23,427
22,478
20,971
20,100
21,324
20,634
19,635
10.9
6.2
12.0
3.4
△ 3.3
△ 8.5
5.9
5.1
16・ 1
2
3
4
5
26,054
19,935
42,164
16,658
23,691
△24.9
△33.8
8.6
△28.3
4.7
8,639
5,825
13,451
7,913
10,008
5,634
6,203
18,424
1,688
3,660
411,756
470,801
637,924
349,123
414,777
19.0
16.9
33.1
△16.6
18.0
9,081
9,906
23,414
9,838
11,022
△13.8
△12.4
19.8
△16.9
34.5
147
106
109
146
117
4.4
6.5
△28.1
△25.4
△32.6
1,459
1,863
1,795
1,808
1,823
△ 8.1
12.9
△ 1.1
△ 6.2
18.1
18,643
20,417
20,763
21,548
23,519
1.3
4.6
13.2
△15.4
11.6
資 料
国 土 交 通
省
同 左
(注)前年比は伸び率(%)。13年4月分より推計値が変更。12年度は試算値。
ながさき経済 2016.8
43
■新設住宅着工戸数(戸)
年 月
13
14
15
■着工建築物床面積(千㎡)
長 崎 県
九 州
全 国
前年比 持 家 貸 家 給 与 分 譲(除く
沖縄)前年比
長 崎 県
前年比 居住用 前年比 非居住用 前年比
年
年
年
6,661
6,283
6,262
5.0
△ 5.7
△ 0.3
3,056
2,887
2,856
2,822
2,477
2,844
41
71
32
742
848
530
92,249
82,000
86,616
13.0
△11.1
5.6
979,683
892,261
909,299
11.0
△ 8.9
1.9
641
600
566
2.3
△ 6.3
△ 5.7
446
544
459
△15.0
22.1
△15.7
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
487
641
609
499
366
447
616
493
△18.6
37.0
△15.4
△ 8.3
△37.4
24.9
30.8
10.8
235
254
250
224
245
242
236
248
163
369
274
245
94
137
339
193
1
2
6
2
1
7
6
1
88
16
79
28
26
61
35
51
6,570
9,171
7,926
6,965
6,896
7,091
8,241
6,953
△ 3.2
28.2
24.9
4.7
△ 3.2
2.3
27.1
△ 0.7
71,720
88,118
78,263
80,255
77,872
77,153
79,697
75,452
5.8
16.3
7.4
8.8
2.6
△ 2.5
1.7
△ 1.3
47
51
52
44
39
45
49
45
△20.4
6.8
△18.9
△ 9.0
△26.6
33.5
△ 0.5
10.3
36
37
34
18
31
68
44
23
3.8
9.4
△20.2
△58.9
△55.7
69.4
33.4
5.5
16・ 1
2
3
4
5
772
412
527
619
419
37.1
△11.0
△22.3
54.8
△14.0
250
228
243
206
207
287
112
245
303
161
85
1
19
2
26
150
71
20
108
25
6,340
7,456
8,033
7,413
7,652
△ 2.3
19.4
16.1
3.6
16.5
67,815
72,831
75,744
82,398
78,728
0.2
7.8
8.4
9.0
9.8
62
45
49
54
38
24.0
5.1
△21.6
40.2
△19.1
28
27
17
33
23
△22.1
10.9
△53.5
△54.6
△34.5
資 料
国
土
交
通
省
同 左
(注)前年比は伸び率(%)。
■小売商況・消費関連指標
■大型小売店販売額
(百貨店+スーパー)
(億円)
年 月
長 崎 県 全 国
■ドラッグストア
販売高(億円)
長 崎 県 全 国
■ホームセンター
販売高(億円)
長 崎 県 全 国
既存店
前年比
既存店
前年比
既存店
前年比
既存店
前年比
年
年
年
1,200 △ 0.6
1,182
0.4
1,140 △ 0.5
197,774 △ 0.4
201,973
0.9
200,487
0.4
―
―
258
―
245 △ 5.1
―
―
45,311
―
42,467 △ 6.3
―
439
475
―
―
5.6
―
49,375
53,609
―
―
6.4
15・4∼6
7∼9
10∼12
16・1∼3
276
3.2
282
1.5
303 △ 1.8
264 △ 0.1
49,421
48,228
53,487
48,263
4.4
1.9
0.4
0.6
56
67
60
65
10.0
6.9
3.5
5.5
9,711
5.2
11,050
3.8
10,983 △ 1.8
10,544 △ 1.7
120
127
130
117
12.3
8.8
16.0
19.1
13,381
13,726
13,982
13,582
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
95
3.0
90 △ 0.9
104
1.8
95
1.4
83
1.3
89
0.3
91 △ 4.8
123 △ 1.0
16,928
5.3
16,412 △ 0.3
17,057
2.1
16,056
1.8
15,114
1.7
16,072
2.9
16,491 △ 1.6
20,925
0.0
19
20
27
23
17
17
19
25
18.4
1.8
6.4
10.2
3.6
9.6
1.9
0.9
15.9
10.5
6.8
9.4
10.3
12.6
9.7
25.8
16・ 1
2
3
4
5
93
0.6
82
2.5
89 △ 3.2
r 84 △ 1.4 r
p 89 △ 2.2 p
0.9
16,913
14,886
2.2
16,463 △ 1.2
15,456 △ 0.7
15,979 △ 2.2
13
14
15
資 料
経済産業省・九州経済産業局
(注)pは速報値。rは確報値。
44
■家電大型専門店
販売高(億円)
ながさき経済 2016.8
24
8.4
9.7
18
24 △ 0.0
4.0 r
r 18
p 19
1.5 p
既存店
前年比
3,293
3,252
4,135
3,804
3,111
3,050
3,358
4,575
11.3
△ 4.6
4.8
6.7
△ 0.6
2.0
△ 3.7
△ 2.8
43
42
43
43
41
43
41
46
3,737
2,989
3,818
3,137
3,224
△
△
△
△
3.2
1.2
6.3
0.9
2.1
40
37
40
r 38
p 46
同 左
長 崎 県 全 国
既存店
前年比
既存店
前年比
既存店
前年比
―
―
1.9
―
―
33,452
―
33,012 △ 1.3
12.4
7.8
7.5
8.5
83
7.4
85
6.3
84 △ 0.0
71
3.0
8,750
3.9
8,272
2.6
8,841 △ 0.5
7,295
2.0
4,619
4,540
4,709
4,675
4,342
4,551
4,432
5,000
15.1
8.8
7.6
9.1
6.5
9.7
7.3
5.7
30
9.7
26 △ 0.8
28
0.2
30
12.2
26
7.0
28
5.5
26 △ 1.0
30 △ 3.8
3,193
7.8
2,702 △ 1.3
2,831
1.9
2,862
3.7
2,579
2.3
2,749
4.2
2,716 △ 2.3
3,376 △ 2.7
4,447
31.7
4,436
13.4
4,698
13.5
8.8 r 4,625
5.9 p 4,789
8.0
10.8
6.8
9.5
3.7
23
3.9
6.0
22
26 △ 0.1
6.5 r
r 29
1.8 p
p 30
同 左
―
315
321
2,431
2,234
2,630
2,949
3,148 △
同 左
3.1
2.3
0.9
3.3
1.4
■軽乗用車
届出台数
■乗用車新規登録台数(軽乗用車を除く)
年 月
九 州(除く
沖縄)
長 崎 県
全 国
■乗用車
■中古乗用車
総販売台数(※) 販売台数
長 崎 県
長 崎 県
長 崎 県
(台)
前年比
(台)
前年比
(千台)
前年比
(台)
前年比
(台)
前年比
(台)
前年比
年
年
年
21,657
21,841
19,805
△ 6.9
0.8
△ 9.3
262,756
263,310
245,012
△ 5.1
0.2
△ 6.9
2,865
2,851
2,698
△ 4.8
△ 0.5
△ 5.4
26,688
29,181
22,030
7.8
9.3
△24.5
48,345
51,022
41,835
0.7
5.5
△18.0
30,352
29,694
30,452
△ 2.1
△ 2.2
2.6
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
1,257
1,612
1,756
1,349
2,020
1,471
1,357
1,492
△
△
△
△
1.5
1.3
9.8
3.0
6.8
△ 8.1
△10.2
△ 4.5
15,687
20,541
21,977
16,978
24,056
18,540
18,035
19,128
△ 2.2
1.1
△ 4.5
△ 0.8
1.6
△ 2.9
△ 2.4
4.3
180
239
245
180
259
206
202
204
1.2
4.6
2.0
1.7
3.2
0.1
0.6
3.0
1,518
2,144
1,749
1,266
1,845
1,462
1,504
1,489
△32.4
△14.6
△17.3
△25.8
△31.5
△27.5
△34.2
△38.6
2,775
3,756
3,505
2,615
3,865
2,933
2,861
2,981
△21.2
△ 9.4
△13.7
△15.6
△15.7
△18.9
△24.6
△25.3
2,132
2,402
2,472
2,024
2,354
2,554
2,073
2,373
1.2
11.6
11.4
0.0
△ 0.7
0.7
7.5
△ 0.2
16・ 1
2
3
4
5
6
1,672
1,806
2,626
1,417
1,420
△ 2.2
△ 9.5
2.7
15.2
13.0
19,238
22,451
31,299
15,853
17,452
△ 1.0
△ 6.2
△ 0.9
4.8
11.3
209
239
346
184
193
1.1
△ 4.0
△ 2.6
8.3
7.3
1,667
1,803
2,549
1,301
1,207
1,372
△21.7
△22.2
△19.8
△ 8.9
△20.5
△36.0
3,339
3,609
5,175
2,718
2,627
△13.0
△16.3
△ 9.8
2.3
△ 5.3
1,983
2,693
4,177
2,321
2,300
△27.1
2.1
△ 1.9
△ 5.3
7.9
13
14
15
資 料
△
△
△
△
日本自動車販売協会連合会
全国軽自動車協会連合会
当研究所で集計
日本自動車販売協会連合会
(注)前年比は伸び率(%)。
(※)乗用車総販売台数は、乗用車新規登録台数と軽乗用車届出台数の合計である。
■消費者物価指数(10年=100)
■勤労者世帯1カ月の収支(円)
実
年 月
収 入
消費支出
長 崎 市
全 国
長崎市
前年比
全 国
前年比
長崎市
前年比
全 国
前年比
13 年 平 均
14 年 平 均
15 年 平 均
477,189
435,732
449,222
18.4
△ 8.7
3.1
523,589
519,761
525,669
1.0
△ 0.7
1.1
308,148
309,296
287,211
11.9
0.4
△ 7.1
319,170
318,755
315,379
1.7
△ 0.1
△ 1.1
99.8
102.2
103.3
0.2
2.5
1.1
100.1
102.8
103.6
0.4
2.7
0.8
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
378,707
645,129
402,223
413,338
358,658
415,298
390,801
763,598
7.9
32.9
△10.1
5.5
△ 0.7
△ 4.9
△ 3.1
△20.9
430,325
733,589
587,156
475,369
415,467
485,330
425,692
900,229
△
△
△
△
2.2
3.3
5.7
2.5
1.5
0.6
1.4
2.7
262,414
268,023
273,021
252,501
261,487
344,194
314,655
299,792
9.7
△ 2.9
△ 1.9
△20.0
△33.0
28.9
17.5
△22.1
317,317
293,042
314,788
317,195
298,733
309,761
294,905
340,474
8.3
△ 0.9
1.0
3.7
△ 1.6
△ 2.0
△ 3.7
△ 4.8
103.7
103.3
103.3
103.4
103.6
103.8
103.4
103.2
1.0
0.6
0.6
0.5
0.4
0.8
0.9
0.4
104.0
103.8
103.7
103.9
103.9
103.9
103.5
103.5
0.5
0.4
0.2
0.2
0.0
0.3
0.3
0.2
16・ 1
2
3
4
5
436,191
480,716
487,107
426,994
403,689
3.3
11.1
25.8
12.1
6.6
434,330
478,624
450,698
480,098
426,805
△ 1.3
△ 2.0
0.3
0.7
△ 0.8
308,981
322,763
357,676
337,414
294,193
3.8
26.0
24.4
2.5
12.1
312,331
297,662
334,609
338,001
306,721
△ 2.6
2.2
△ 4.9
1.1
△ 3.3
102.9
103.3
103.1
103.2
103.2
0.3
0.6
0.2
△ 0.1
△ 0.4
103.0
103.2
103.3
103.4
103.6
0.0
0.3
△ 0.1
△ 0.3
△ 0.4
資 料
総
務
省
前年比
前年比
同 左
(注)前年比は伸び率(%)。
ながさき経済 2016.8
45
■観光・レジャー・運輸関連指標
■長崎県の主要観光施設等入場者数(千人)
年 月
主要13施設(計) グラバー園 雲仙仁田道 島 原 城 ハウステンボス
前年比
13
14
15
前年比
(千台)
前年比
前年比
九十九島パール
シーリゾート
平 戸 城
前年比
前年比
前年比
年
年
年
6,328
6,656
7,129
11.8
5.2
7.1
999
1,038
1,192
6.9
4.0
14.8
112
100
96
4.1
△10.8
△ 3.7
223
210
211
5.1
△ 6.0
0.6
2,564
2,877
3,089
23.5
12.2
7.3
768
791
816
15.7
3.1
3.2
61
53
58
3.0
△14.0
10.0
15・4∼6
7∼9
10∼12
16・1∼3
1,729
2,008
1,885
1,529
8.9
17.6
△43.7
1.4
297.7
319.4
337.6
266.6
9.6
38.3
14.1
12.3
25.6
16.2
42.9
11.4
△22.2
8.8
13.6
2.5
53.4
51.8
57.6
53.2
△ 3.5
8.8
5.3
9.9
683.2
821.0
814.0
755.0
14.9
17.6
△ 2.2
△ 2.0
214.4
282.7
166.0
137.2
7.8
8.1
3.8
△10.5
17.1
18.6
16.1
14.5
10.6
34.6
50.7
138.4
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
799.8
428.0
506.0
844.0
618.1
665.3
625.7
594.4
8.3
9.9
17.3
13.8
23.7
19.9
△ 9.8
0.4
146.1
74.1
81.0
124.9
113.5
131.0
117.0
89.7
10.8
14.7
43.1
35.4
38.3
31.1
3.8
7.6
17.9
3.0
3.2
6.2
6.9
20.7
18.3
3.9
△20.4
△39.9
△15.3
43.5
0.3
108.3
△27.7
53.2
24.3
11.6
12.9
18.2
20.7
18.8
21.8
13.7
4.6
△18.6
3.2
△ 2.9
26.5
△10.7
△ 5.7
30.5
300.9
151.2
203.1
370.2
247.7
229.0
242.4
342.6
9.1
17.1
17.8
9.2
32.5
15.5
△13.1
△ 3.4
95.3
59.6
77.9
124.8
80.0
64.2
57.5
44.3
14.8
8.6
9.7
3.1
15.1
22.5
△ 5.1
△ 5.7
8.5
3.8
4.1
7.2
7.4
6.7
6.2
3.2
14.9
4.8
29.7
23.8
50.6
37.7
6.3
―
16・ 1
2
3
4
5
391.4
460.9
676.4
441.4
550.7
△ 1.1
7.8
△ 1.1
△11.9
△31.2
58.7
96.4
111.4
67.5
81.1
6.4
29.4
3.5
△12.9
△44.5
3.3
2.9
5.1
4.1
15.5
4.0
△ 2.0
4.3
△13.8
△13.2
11.8
18.8
22.6
15.2
17.7
△ 1.7
20.4
8.8
△12.9
△27.5
201.4
205.9
347.7
△ 3.8
0.2
△ 2.2
32.8
39.3
65.1
44.5
67.1
△12.3
△ 6.2
△12.0
△25.2
△29.6
3.5
4.0
7.0
5.6
6.9
―
―
15.0
16.3
△18.1
光
興
資 料
長
崎
県
観
振
課
(注)前年比は伸び率(%)。
平戸城は、14年12月∼15年2月まで耐震工事により休館。
■長崎県の宿泊者数
年 月
13
14
15
■ゴルフ場来場者数(千人)
長 崎 県
前年比
(%)
雲 仙
県南地区 県北地区
(千人)
前年比
小 浜
(千人)
長 崎 県
前年比
九 州
前年比
除く
沖縄
( )
前年比
長 崎 市
前年比
年
年
年
9.3
4.4
3.3
6.2
2.2
2.3
13.0
6.8
4.3
362
365
348
8.1
0.7
△ 4.7
120
121
139
△ 1.4
0.7
15.1
661
706
718
△ 2.7
6.8
1.7
7,483
7,532
7,499
2.0
0.7
△ 0.4
1,471
1,403
1,369
△ 2.2
△ 4.6
△ 2.4
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
3.4
6.8
8.9
4.2
17.9
△ 0.4
△ 4.4
2.6
0.1
2.7
10.4
7.5
14.2
△ 3.0
△ 4.8
12.3
7.3
12.3
7.5
1.4
22.4
2.9
△ 4.0
△ 5.7
35.4
22.0
24.1
37.7
28.1
31.0
37.3
30.9
△ 5.8
△11.8
△ 7.1
0.2
17.2
△13.9
△ 8.2
12.7
12.4
6.1
8.5
15.5
12.3
14.1
18.1
12.2
13.6
△20.7
0.7
32.6
44.7
8.4
38.7
28.3
70.4
52.8
55.8
55.7
64.4
68.4
66.5
64.3
0.3
△ 8.4
4.8
7.6
2.7
9.5
△ 2.6
9.0
761.9
537.9
564.3
568.6
661.7
738.2
714.8
691.7
△ 0.9
△10.3
△ 1.1
1.0
0.5
8.7
△ 4.9
8.0
110
111
120
130
111
114
108
126
△ 4.4
0.8
△ 0.4
△ 0.6
△ 2.6
△ 3.4
△ 2.1
△ 3.0
16・ 1
2
3
4
5
6.0
6.5
△ 6.2
△17.8
△34.4
17.5
16.5
△ 4.4
△17.9
△36.1
△ 4.5
△ 3.4
△ 7.9
△17.6
△32.4
23.3
27.2
30.1
17.2
16.8
18.4
25.1
△12.7
△32.2
△52.5
8.2
9.4
9.3
7.6
9.5
△20.9
△ 3.5
△21.3
△ 7.5
△23.4
44.3
47.4
60.7
57.6
64.8
△16.8
△ 2.4
2.1
△ 1.1
△ 8.0
469.7
481.6
637.4
545.7
653.1
△10.5
△ 1.2
3.4
△13.5
△14.3
112
103
113
105
105
△
△
△
△
資 料
日本銀行長崎支店
雲仙観光協会・小浜温泉観光協会
九州ゴルフ連盟
(注)前年比は伸び率(%)。rは確報値。
(注)九州ゴルフ連盟の加盟クラブ
の来場者数。
長崎県は県内主要ホテル・旅館43社の合計(県南地区28社、県北地区15社)。
前年比は実数の伸び率(%)。
調査先の変更に伴い年別において計数が連続しない。
長崎県クラブ数は、14年10月
まで22、11月から21。
46
■長崎市タクシー
乗客数(万人)
ながさき経済 2016.8
2.4
1.4
4.1
4.4
4.6
長崎市タクシー協会
長 崎 市 統 計 課
■主要旅行業者旅行取扱額
長 崎 県(百万円)
年 月
国内旅行
13
14
15
前年比
海外旅行
全 国(億円)
前年比
合 計
前年比
国内旅行
前年比
海外旅行
前年比
合 計
前年比
年
年
年
6,745
7,173
6,989
△ 6.6
6.4
△ 2.6
2,254
2,410
2,287
△ 9.4
6.9
△ 5.1
8,998
9,583
9,276
△ 7.3
6.5
△ 3.2
39,881
40,720
43,466
2.2
2.1
6.7
22,377
22,424
20,449
△ 3.0
0.2
△ 8.8
63,050
64,182
65,559
0.6
1.8
2.1
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
484
476
585
730
547
841
664
704
△ 2.1
14.8
1.7
△ 2.3
△ 4.5
7.8
△19.7
△ 1.8
142
154
133
239
234
183
182
317
△ 3.4
△10.4
△18.6
△ 2.3
1.9
24.5
△21.6
33.3
626
630
717
970
781
1,024
846
1,021
△ 2.4
7.4
△ 2.8
△ 2.3
△ 2.7
10.5
△20.1
7.0
3,718
3,259
3,782
4,807
4,031
4,222
3,957
3,457
8.6
6.0
4.9
6.4
16.0
10.7
5.2
4.5
1,553
1,620
1,774
2,189
2,039
1,896
1,604
1,627
△ 9.2
△11.9
△11.4
△13.6
△ 4.3
△ 5.5
△ 6.0
△13.6
5,421
4,995
5,708
7,132
6,197
6,291
5,734
5,227
3.5
0.0
0.2
△ 0.0
8.8
5.9
2.6
△ 1.0
16・ 1
2
3
4
5
447
630
478
341
398
△11.9
0.1
△ 1.1
1.1
△17.7
194
114
196
165
103
9.4
△35.8
△ 4.1
14.7
△27.1
641
744
674
507
502
△ 6.4
△ 7.8
△ 2.0
5.2
△19.9
2,884
3,090
4,043
n.a.
6.9
6.5
8.9
n.a.
1,270
1,544
1,709
n.a.
△ 8.1
△ 4.0
△ 4.8
n.a.
4,256
4,749
5,925
n.a.
2.5
3.2
5.1
n.a.
資 料
当 研 究 所 で 集 計
国 土 交 通 省 ・ 観 光 庁
(注)前年比は伸び率(%)。
長崎県は5社(7営業所)。
全国の主要旅行業者数は15年3月まで50社、15年4月から49社。
全国の合計には外国人旅行を含む。
■長崎県の主要有料道路別交通量(台)
年 月
■長崎空港乗降客数(千人)
長崎多良見I.C. 諫早I.C. 長崎バイパス ながさき出島道路 佐世保三川内本線
前年比
前年比
前年比
前年比
年 月
合 計
前年比
前年比 うち国際線
13 年 度
14 年 度
15 年 度
14,753
13,784
14,122
4.4
△ 6.6
2.5
16,427
15,689
15,889
2.3
△ 4.5
1.3
43,076
40,881
40,753
0.2
△ 5.1
△ 0.3
7,525
7,239
7,417
3.8
△ 3.8
2.5
9,701
8,858
8,871
1.9
△ 8.7
0.2
13
14
15
年
年
年
2,813
2,965
3,106
5.7
5.4
4.8
34
62
74
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
14,229
13,206
13,830
15,499
14,609
14,207
14,514
14,494
△ 0.2
0.7
6.4
6.1
6.1
4.2
1.6
5.9
15,855
15,230
15,617
16,924
16,096
16,328
16,513
16,490
△ 1.2
2.2
3.2
2.7
3.0
1.6
0.3
4.6
40,263
40,178
41,328
43,088
41,477
41,099
40,886
41,654
△ 3.4
△ 0.6
6.2
1.6
1.6
1.0
△ 1.9
1.7
7,292
6,882
7,349
8,205
7,841
7,438
7,450
7,610
△ 1.2
3.5
2.7
3.9
7.4
3.4
2.8
5.7
9,586
7,788
8,386
10,339
9,483
8,592
8,822
9,749
△ 1.1
△ 0.6
3.0
2.3
11.4
1.0
△ 5.1
1.5
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
262.5
211.3
250.1
316.9
263.7
270.7
269.5
258.4
7.0
4.9
7.0
7.9
7.0
2.9
△ 1.6
2.3
5.5
4.7
7.5
7.7
4.3
4.5
1.9
1.0
16・ 1
2
3
4
5
12,308
13,967
15,131
13,822
14,156
△ 7.4
3.1
2.9
2.9
△ 0.5
13,638
15,888
16,804
15,619
15,744
△ 8.8
4.8
2.8
2.3
△ 0.7
36,305
40,324
42,270
40,126
39,981
△
△
△
△
△
6,101
8,138
7,740
6,812
6,968
△ 7.9
8.1
△ 0.9
△ 2.5
△ 4.4
7,678
8,085
9,513
8,262
8,774
△ 9.4
△ 0.2
1.2
△ 1.1
△ 8.5
16・ 1
2
3
4
5
228.0
254.2
294.2
215.2
225.4
△ 4.2
4.7
△ 1.7
△ 5.6
△14.2
0.9
5.1
0.9
1.1
0.9
資 料
7.3
0.6
0.3
0.1
0.7
西日本高速道路㈱九州支社(長崎高速道路事務所) 県道路公社
(注)前年比は伸び率(%)。台数は1日平均出入合計。
西日本高速道路㈱九州支社
(佐 賀 高 速 道 路 事 務 所)
資 料
長 崎 空 港ビ ル
(注)前年比は伸び率(%)。
ながさき経済 2016.8
47
■雇用関連指標
■有効求人倍率
■新規求人数(人)
(除学卒・含パート)
(季節調整済) (除学卒・含パート)
長
年 月 長崎県 全 国
■新規求職者数(人)
(除学卒・含パート)
崎
県
長
前年比 前年比
前年比 (一般)
(パート)
0.75
0.87
1.01
0.97
1.11
1.23
107,514
110,788
117,766
5.0
3.0
6.3
7.3
4.0
4.0
1.9
1.7
9.6
92,740
85,902
80,648
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
0.98
0.97
0.98
0.98
0.99
1.01
1.02
1.03
1.18
1.19
1.21
1.22
1.23
1.24
1.26
1.27
9,070
9,617
10,121
8,821
9,538
10,790
9,149
7,647
4.6
10.3
1.6
7.8
5.2
8.1
16.1
2.6
4.6
9.2
0.1
4.2
8.0
3.2
9.9
4.9
4.5
11.8
4.0
13.5
1.4
15.5
25.8
△ 1.1
16・ 1
2
3
4
5
1.04
1.06
1.11
1.13
1.12
1.28
1.28
1.30
1.34
1.36
11,187
10,940
10,700
10,424
9,638
2.5
11.0
5.5
2.3
6.3
0.6
6.1
4.2
7.8
6.7
5.1
17.8
7.4
△ 5.0
5.7
長崎労働局
県
長 崎 県
前年比 前年比
前年比 (一般)
(パート)
13 年 度
14 年 度
15 年 度
資 料
崎
■雇用保険受給者
実人員(人)
前年比
△ 3.1
△ 7.4
△ 6.1
△ 4.0
△ 8.4
△ 7.0
△ 1.2
△ 5.3
△ 4.4
6,867
6,043
5,477
△ 6.1
△12.0
△ 9.4
6,935
6,782
6,598
5,981
6,756
6,515
5,529
4,656
△
△
△
△
△
△
9.1
5.7
1.6
2.5
8.3
7.2
1.5
△ 9.7
△ 8.9
△ 9.1
△ 1.4
△ 0.7
△ 8.6
△ 7.9
△ 0.1
△13.8
△ 9.4
0.7
△ 2.2
△ 6.4
△ 7.8
△ 5.9
4.9
1.3
5,469
5,968
6,214
6,235
5,986
5,697
5,338
5,042
△15.0
△ 8.1
△ 8.4
△ 5.8
△ 9.1
△11.6
△ 6.2
△ 9.2
6,450
7,673
7,292
8,308
6,554
△19.4
2.7
△ 4.4
△12.4
△ 5.5
△20.4
2.3
△ 3.1
△13.3
△ 5.8
△17.2
3.7
△ 6.8
△10.8
△ 4.9
5,043
4,887
4,754
4,639
4,933
△
△
△
△
△
同 左
同 左
8.4
7.0
9.4
9.1
9.8
同 左
(注)前年比は伸び率(%)。
■常用雇用指数(10年=100)
年 月
長崎県
全 国
■長崎県の月間給与及び労働時間(千円、時間)
現金給与総額
所定内給与額
総労働時間
前年比
前年比
前年比
前年比
13 年 平 均
14 年 平 均
15 年 平 均
98.6
98.2
96.9
99.5
99.9
100.9
281
286
301
2.8
1.9
3.4
217
219
225
2.1
0.7
1.3
150.3
150.7
158.4
△ 5.1
0.3
0.0
12.2
12.8
13.0
△16.5
4.6
2.7
15・ 4
5
6
7
8
9
10
11
12
97.7
97.6
97.7
97.5
97.3
96.4
96.5
96.5
96.9
101.1
101.2
101.4
101.5
101.3
101.1
101.2
101.3
101.5
257
257
435
336
253
249
248
269
546
4.8
5.2
4.2
4.6
1.1
2.2
△ 0.2
4.3
5.6
229
225
228
226
227
225
225
225
226
3.5
0.7
1.7
1.5
2.8
1.1
△ 0.1
0.3
△ 0.3
164.1
154.1
162.5
162.3
155.3
155.5
161.6
158.0
159.5
1.6
△ 1.4
1.1
△ 0.2
0.6
△ 2.0
△ 2.5
△ 2.2
△ 0.3
13.6
13.1
12.6
12.4
12.0
12.6
13.0
13.1
14.1
3.5
6.2
3.9
5.7
5.0
△ 0.1
2.3
△ 0.7
△ 1.4
16・ 1
2
3
4
96.3
95.9
95.1
97.3
101.2
100.9
100.3
101.9
251
249
279
257
0.4
△ 0.8
6.1
0.2
224
225
228
228
0.1
1.2
2.0
△ 0.2
152.4
155.7
162.6
161.1
△ 0.9
1.6
0.9
△ 1.8
12.9
12.7
13.4
12.9
△
△
△
△
資 料
長崎県統計課 厚生労働省
長
(注)前年比は伸び率(%)。
常用労働者30人以上企業。
48
所定外労働時間
ながさき経済 2016.8
崎
県
統
計
課
2.3
1.5
0.7
5.1
■企業倒産関連指標
■企業倒産件数(件)
年 月
13
14
15
■企業倒産負債総額(億円)
長 崎 県
九 州
全 国
前年比 (除く
沖縄) 前年比
長 崎 県
九 州
全 国
前年比 (除く
沖縄) 前年比
前年比
前年比
年
年
年
49
64
40
△35.5
30.6
△37.5
695
654
664
△15.1
△ 5.9
1.5
10,855
9,731
8,812
△10.5
△10.4
△ 9.4
134
277
126
△40.7
106.5
△54.7
1,082
1,218
994
△40.1
12.5
△18.4
27,823
18,741
21,124
△27.4
△32.6
12.7
15・ 6
7
8
9
10
11
12
5
2
4
1
3
2
3
0.0
0.0
△50.0
△75.0
△70.0
△33.3
△25.0
69
54
55
49
52
53
42
4.5
35.0
14.6
4.3
△24.6
12.8
△ 8.7
824
787
632
673
742
711
699
△ 4.7
△10.8
△13.1
△18.6
△ 7.3
△ 3.4
1.9
22
2
24
0.4
0.6
22
18
62.6
808.7
192.8
△97.4
△99.4
1,035.4
△78.0
64
72
84
60
82
131
61
△57.0
62.2
20.6
△14.5
△53.2
172.1
△59.8
1,269
1,201
979
2,709
1,062
1,417
3,854
△33.9
△ 7.3
△27.9
98.0
△14.4
22.7
116.1
16・ 1
2
3
4
5
6
4
1
2
4
4
1
△33.3
△75.0
△33.3
33.3
0.0
△80.0
57
51
43
51
45
50
△12.3
△ 7.3
△21.8
△19.0
△13.5
△27.5
675
723
746
695
671
763
△ 6.4
4.5
△13.2
△ 7.1
△ 7.3
△ 7.4
24
0.9
0.4
2.4
6.9
0.3
689.0
△95.7
△81.5
△69.4
233.0
△98.6
264
59
72
92
50
131
209.4
△16.6
△19.9
△20.1
△36.2
104.2
1,269
1,635
1,759
1,033
1,159
1,083
△24.5
8.2
△21.3
△46.4
△ 9.3
△14.7
資 料
東 京 商 工 リ サ ー チ
同 左
(注)前年比は伸び率(%)。
■貿易・為替・原油関連指標
■貿易関連指標(百万円)
年 月
13
14
15
年
年
年
■為替レート
長崎県輸出入高
輸 入
輸 出 前年比 輸 入 前年比 輸 出
前年比 前年比
276,911 △ 8.6 221,173
9.9
316,319
14.2 218,198 △ 1.3
277,709 △12.2 179,618 △17.7
△24.5
△30.3
201.4
△38.9
△45.6
△68.2
272.1
△67.3
15,659
16,423
19,332
14,949
10,488
12,571
10,952
16,574
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
15,116
16,352
30,057
8,853
23,764
13,231
42,822
12,206
16・ 1
2
3
4
5
14,487
48,320
3.7
13,527
19,241 △23.1
78,565
262.8
13,213
41,971
92.3 r 8,072
25,425
68.2 p 9,487
資 料
全国輸出入高
長 崎 税 関
(注)前年比は伸び率(%)。
pは速報値、r は確報値。
9.5
4.8
3.5
14.9
5.7
△8.7
7.8
2.4 △ 8.6
△24.1
9.5 △ 2.9
△ 1.0
7.6 △ 3.1
△ 6.2
3.1 △ 3.1
△38.4
0.5 △11.0
△29.6 △ 2.2 △13.3
△31.1 △ 3.3 △10.2
△ 1.8 △ 8.0 △18.0
△17.7
△ 4.1
△21.7
△42.7
△39.8
△12.9
△ 4.0
△ 6.8
△10.1
△11.3
△17.8
△14.2
△14.9
r△23.3
p△13.8
財 務 省
年 月
13
14
15
年
年
年
■原油価格(ドル/バレル)
米ドル ユーロ 中国元 韓 国
ウォン
(円/ドル)(円/ユーロ)(円/元)(円/ウォン)
月 央 値
年 月
前年比
105.39 145.05
120.55 146.54
120.61 131.77
17.36
19.35
18.36
10.00
10.98
10.33
13
14
15
15・ 6
7
8
9
10
11
12
122.45
124.04
121.18
119.96
120.90
122.82
120.61
137.23
135.75
136.06
134.97
132.84
129.88
131.77
19.73
19.94
18.79
18.96
19.07
19.04
18.36
10.94
10.63
10.24
10.06
10.65
10.62
10.33
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
59.37
64.10
63.78
59.04
51.24
47.91
47.50
43.52
△45.6
△41.8
△42.9
△46.6
△51.7
△52.4
△47.7
△44.8
16・ 1
2
3
4
5
6
120.87
113.62
112.68
109.75
110.94
102.91
129.98
124.11
127.70
124.12
123.65
114.39
17.97
17.35
17.39
17.17
16.83
15.46
9.87
9.16
9.86
9.77
9.33
8.96
16・ 1
2
3
4
5
36.93
30.43
32.17
36.98
40.62
△41.7
△38.6
△41.3
△34.2
△31.6
資 料
十 八 銀 行
年
年
年
資 料
110.54 △ 3.7
105.08 △ 4.9
55.00 △47.7
財 務 省
(注)為替レートは年および月末の仲値。
韓国ウォンは100通貨単位あたりの
相場。
ながさき経済 2016.8
49
■金融関連指標
■銀行預貸金月末残高(億円)
年 月
長
■金 利(%)
崎
県
全 国
年 月
貸出金
預 金 前年比 貸出金 前年比 預 金
前年比 前年比
コール 新発10 国内銀行 長期プ 短期プ
レート 年国債 貸出約定 ライム ライム
翌日物 利回り 平均金利 レート レート
(平均) (期末)
大口
定期
1年
(期末) (期末) (期末)
13 年 12 月
14 年 12 月
15 年 12 月
45,357
46,662
47,257
4.6
2.9
1.2
24,640
25,473
26,129
5.0
3.4
2.6
4.5
3.1
2.7
2.8
3.2
3.2
12 年 度
13 年 度
14 年 度
0.083
0.073
0.068
0.560
0.640
0.400
1.383
1.280
―
1.15
1.20
1.15
1.975
1.975
1.975
0.025
0.025
0.025
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
47,823
48,120
47,359
47,592
47,132
47,061
47,051
47,340
2.3
3.0
1.8
1.9
1.5
1.8
0.8
1.5
25,551
25,523
25,678
25,683
25,823
25,853
25,888
26,243
2.8
3.1
2.9
2.7
3.2
3.1
2.6
3.0
4.4
3.9
4.5
4.1
3.5
4.0
3.5
2.7
3.4
3.4
3.8
3.7
3.4
3.6
3.3
3.2
15・ 6
7
8
9
10
11
12
0.072
0.074
0.076
0.073
0.076
0.078
0.075
0.455
0.410
0.380
0.350
0.300
0.300
0.270
1.141
1.137
1.135
1.125
1.125
1.121
1.110
1.15
1.15
1.15
1.10
1.10
1.10
1.10
1.975
1.975
1.975
1.975
1,975
1.975
1.975
0.025
0.025
0.025
0.025
0.025
0.025
0.025
16・ 1
2
3
4
5
47,257
47,144
48,389
48,848
48,411
1.2
0.1
1.5
2.5
1.2
26,129
26,127
26,678
26,218
26,706
2.6
2.4
3.3
3.9
4.5
2.9
3.9
4.1
6.0
5.5
3.5
2.9
2.8
2.9
2.7
16・ 1
2
3
4
5
6
0.074
0.033
△0.003
△0.037
△0.059
△0.055
0.095
△0.065
△0.050
△0.085
△0.120
△0.230
1.108
1.098
1.076
1.066
1.054
―
1.10
1.00
0.95
0.95
0.95
0.95
1.975
1.975
1.975
1.975
1.975
1.975
0.025
0.025
0.025
0.025
0.025
0.025
資 料
日 本 銀 行 長 崎 支 店
資 料
日本銀行 日本相互証券 日本銀行 みずほ銀行
十八銀行
(注)前年比は伸び率(%)。
■主要国株価・成長率・失業率指標
■株 価(円、ドル)
年 月
■実質GDP成長率(前期比年率、%)
日経平均 NYダウ
工業株
(東証225)
30 種
年 月 日 本 アメリカ ドイツ 中 国 韓 国
年 月 日 本 アメリカ ドイツ 韓 国
13
14
15
13 年 末
14 年 末
15 年 末
16,291.31
17,450.77
19,033.71
16,577
17,823
17,425
13
14
15
年
年
年
1.6
△ 0.0
0.5
1.5
2.4
2.4
0.4
1.6
1.7
7.7
7.3
6.9
2.9
3.3
2.6
15・ 6
7
8
9
10
11
12
20,235.73
20,585.24
18,890.48
17,388.15
19,083.10
19,747.47
19,033.71
17,620
17,690
16,528
16,285
17,664
17,720
17,425
15・ 4 5 6 △ 1.2
3.9
1.8
7.0
1.3
7 8 9 1.4
2.0
1.1
6.9
5.3
16・ 1
2
3
4
5
6
17,518.30
16,026.76
16,758.67
16,666.05
17,234.98
15,575.92
16,466
16,517
17,685
17,831
17,787
17,930
10 11 12 △ 1.8
1.4
1.1
6.8
2.7
16・ 1 2 3 1.9
0.8
2.7
6.7
2.1
資 料
日本経済新聞社
(注)日経平均、ニューヨーク
ダウともに月末値。
50
■失業率(%)
ながさき経済 2016.8
資 料
(注)中国は前年比。
内
閣
府
年
年
年
4.0
3.6
3.4
7.4
6.2
5.3
6.9
6.7
6.4
3.1
3.5
3.6
15・ 5
6
7
8
9
10
11
12
3.3
3.4
3.3
3.4
3.4
3.2
3.3
3.3
5.5
5.3
5.3
5.1
5.1
5.0
5.0
5.0
6.4
6.4
6.4
6.4
6.4
6.4
6.3
6.3
3.9
3.9
3.7
3.6
3.5
3.4
3.5
3.5
16・ 1
2
3
4
5
3.2
3.3
3.2
3.2
3.2
4.9
4.9
5.0
5.0
4.7
6.2
6.2
6.2
6.2
6.1
3.5
4.1
3.8
3.7
3.7
資 料
内閣府・総務省