(案) 基本施策分野III 健康・福祉 (PDF 288.6KB)

Ⅲ 健康・福祉:誰もが健やかに安心して暮らせるまちの実現
【施策体系】
小分野
1 健康
施策名
施策の柱
(1)誰もが健康づくりを
継続できる環境の
充実
①健康への関心を持ち、更に高める機会
の充実
②日常の中で手軽に始め、続けられる健康
づくりの推進
③若い時からの望ましい食習慣の定着推進
④健康づくりを支える環境の充実
(2)健康危機への対応力
の強化
2 医療
3 福祉
①健康危機の発生予防対策の推進
②健康危機の拡大防止対策の推進
(1)必要なときに受診
①救急医療体制の堅持
できる医療提供体制
②適切な受診行動がとれる市民意識の醸成
の確保
③在宅医療を支援する機能の充実
(1)高齢者が安心して
①地域で暮らすための支援体制の強化
生活できる支援体制
②高齢者を支える多様な担い手の確保
の充実
③介護サービス提供体制の充実
(2)障がい者が地域社会
①理解・啓発活動の推進
で共生できる環境の
②日中活動場所の充実
整備
③居住の場の充実
(3)生活困窮者が適切な
支援を受けられる
①生活困窮世帯への相談支援の充実
②子どもへの学習機会の提供
体制の確保
実践計画-56
誰もが健康づくりを継続できる環境の充実
■めざす姿
自身の健康状態に合った健康づくりに取り組み、いきいきと暮らしている。
地域をはじめとする多様な主体に支えられ、健康づくりを継続している。
■まちの状態指標
指
標
名
現状値(把握年度)
男性 80.5 歳(2014 年度)
健康寿命*
女性 83.8 歳(2014 年度)
日ごろから健康づくりに意識的に取り組んでいる市
民の割合(市民意識調査)
59.1%(2015 年度)
めざす
方向
↑
↑
■施策の背景
○本市における定期検診の受診割合は 85.1%(2010 年度豊田市市民生活実態調査)とな
っており、特定健康診査*受診率を見ても 37.0%(2014 年度:国民健康保険加入者)
で県内 60 保険者中 42 位と低く、各種がん検診の受診率も 20~30%台と低い状況にあ
ります。
○一方で死因は、悪性新生物など生活習慣を起因とするものが多く、受診率向上の取組が
必要です。
○また、本市の特定健康診査の問診結果によれば、
「1 回 30 分以上の運動習慣なし」、
「生
活習慣の改善意欲なし」などと回答した人の割合が、国や県と比較して高く、生活習慣
の改善の余地があります。
○2015 年度の食育に関するアンケート調査によれば、毎日朝食を食べる習慣については、
小学生から大学生になるにつれて低下していますが、特に大学生は 60.7%、20 歳代で
67.6%と低く、
「望ましい 1 日当たりの野菜摂取量 350 グラム」を知っている市民の割
合は、成人でも 44.9%と半数に満たない状況です。また、野菜摂取量も国 292 グラム、
県 265 グラム(2014 年国民健康・栄養調査)と比べて本市は 217 グラム(2010 年度豊
田市市民生活実態調査)と少なくなっています。
○こうした個人の健康づくりが継続されるために、仲間や地域で活動する様々な主体が支
え合う環境が求められています。
実践計画-57
■施策の柱・主な実践計画事業
No.1 健康への関心を持ち、更に高める機会の充実
自分自身や家族の健康状態に関心を持ってもらうため、健診の受診勧奨や啓発を実
概要 施します。また、必要に応じて適切な保健指導を受けるなど、自分自身にあった健
康管理の実践を推進します。
成果 特定健診受診率
37.0%(2014 年度)⇒ 40.0%(2020 年度)
指標 40~50 歳代の特定保健指導*受講率
5.5%(2015 年度)⇒ 6.6%(2020 年度)
No.2 日常の中で手軽に始め、続けられる健康づくりの推進
心とからだの健康のため、運動や休養など各自のライフスタイル、形態にあった健
概要 康づくりの実践を推進します。特に、健康づくりを日常生活に定着・習慣化するた
め、ウオーキングの推進に重点的に取り組みます。
成果
市の健康づくり事業への参加者数
41,365 人(2015 年度)
⇒ 50,000 人(2020 年度)
指標 きらきらチャレンジ 90*、チャレン 8,084 人(2015 年度)
ジファミリー30*の達成者数
⇒ 10,000 人(2020 年度)
No.3 若いときからの望ましい食習慣の定着推進
概要
食の大切さを学び、生涯にわたって生かせる食習慣を身につけるため、年齢、ライ
フスタイルに沿った栄養教育、食事の摂り方などの啓発を実施します。
講座等に参加し、食の大切さ、望ま
しい食習慣を理解し実践する 10 代か
成果
ら子育て世代までの人
指標 主食・主菜・副菜を組み合わせた食
事を1日2回以上ほぼ毎日食べてい
る人
494 人(2015 年度)
⇒1,000 人(2020 年度)
市民全体
73.3%(2015 年度)⇒75.0%(2020 年度)
大学生
59.8%(2015 年度)⇒75.0%(2020 年度)
用語解説
※ 健康寿命:健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間
※ 特定健康診査:2008 年4月から、医療保険者(国保・被用者保険)が 40~74 歳の加入者(被保険者、被扶養者)を対象として、
毎年度、計画的に(特定健康診査実施計画に定めた内容に基づき)実施する、内臓脂肪型肥満に着目した検査項目での健康診査
※ 特定保健指導:特定健康診査の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く
期待できる人に対して、生活習慣を見直すサポートすること。特定保健指導には、リスクの程度に応じて、動機付け支援と積極
的支援がある
※ きらきらチャレンジ 90:健康づくりに取り組む人(チャレンジャー)が食事や運動などの健康づくりに関する取組を宣言して、
頑張っているところをその周りの人(サポーター)に応援してもらい、健康づくり行動の実践と定着化を図る取組
※ チャレンジファミリー30:夏休み中に小学生、中学生と保護者が、ともに健康づくりのチャレンジャーになり、お互いがそれぞ
れのサポーターになることで家族みんなの健康意識を高める取組
実践計画-58
No.4 健康づくりを支える環境の充実
概要
個人の健康づくりや介護予防運動を継続し、広げていくため、地域で活動する多様
な主体が個人を支え、相互に高め合う、まちぐるみの健康づくりを推進します。
介護予防事業終了後の自主活動グル
成果 ープ数
指標 地域主体の健康づくりに取り組む中
学校区数
71 か所(2015 年度)⇒ 231 か所(2023 年度)
4 地区(2015 年度)⇒ 16 地区(2018 年度)
<主な計画事業>
○きらきらウエルネス地域推進事業
地域の健康関連データを中学校区ごとにまとめた地域健康カルテをもとに、地域特性に
応じた健康づくりを住民と共働して推進
実践計画-59
実践計画-60
健康危機への対応力の強化
■めざす姿
市民・事業者・医療機関・市が役割分担して健康危機発生の未然防止に取り組んでいる。
健康危機の拡大防止対策が強化され、被害を最小限に抑止する備えができている。
■まちの状態指標
指
標
名
現状値(把握年度)
めざす
方向
(調整中)
■施策の背景
○従来の感染症に加え、蚊媒介感染症、新型インフルエンザ、MERS(中東呼吸器症
候群)、エボラ出血熱など、国境を越えて感染が拡大する事案が発生しており、そうし
た感染症が今後、我が国でも国民の生命や健康のみならず、生活や経済活動に対しても
重大な影響を及ぼすおそれがあります。
○特に、本市の地域特性から、企業活動のグローバル化が進展する中で、外国に渡航す
る市民が増加していることに加え、ラグビーワールドカップ 2019 や 2020 年の東京オリ
ンピック・パラリンピック開催など、海外との交流が活発化することにより、健康危機
が発生する危険性が高まることが懸念されます。
○浅漬けを原因とする腸管出血性大腸菌O157の集団食中毒事件、廃棄した冷凍ビー
フカツが食品として不正転売された事件等、食の安全・安心を脅かす事件が発生してお
り、日常的に健康危機発生の未然防止に取り組むとともに、社会情勢や環境変化に伴う
新たな健康危機の発生に備える必要があります。
実践計画-61
■施策の柱・主な実践計画事業
No.1 健康危機の発生予防対策の推進
概要
成果
指標
健康危機の発生を未然に防止するため、社会情勢や環境変化を捉えた啓発を実施す
るとともに、予防接種・監視・指導等の適切な予防対策を強化します。
(調整中)
No.2 健康危機の拡大防止対策の推進
概要
成果
指標
健康危機被害の発生時に拡大を防止し、被害を最小限に抑制するために、有事を想
定した関係機関等の連携体制の強化を図ります。
(調整中)
実践計画-62
必要なときに受診できる医療提供体制の確保
■めざす姿
患者の状態に応じた適切な医療が提供されている。
市民が医療提供体制を理解し、適切な受診行動をとって、医療資源を有効に活用してい
る。
■まちの状態指標
指
標
名
現状値(把握年度)
めざす
方向
かかりつけ医を決めている市民の割合(市民意識調査)
73.1%(2014 年度)
↑
救命救急センターの時間外受診者数
52,412 人(2015 年度)
→
西三河北部医療圏(2次医療圏*)の病床数
2,679 床(2014 年度)
↑
■施策の背景
○本市の救急医療体制は、医療機関の機能分担と連携により、第1次から第3次救急医療
まで、必要な医療機能は概ね確保できています。しかし、高度な救命医療を担当する救
命救急センターを受診する患者の8割以上が軽症であり、緊急に救命医療を必要とする
重症患者の受診機会を奪いかねないおそれがあります。
○高齢化の進展により、入院患者、救急搬送患者の増加が見込まれていますが、将来にわ
たって医療体制を維持していくためには、各医療機関が本来の機能を十分に発揮できる
環境を整える必要があります。
○愛知県は、病床の機能分化・連携を進めるため、医療機能ごとに 2025 年の医療需要と
病床の必要量を定める「地域医療構想」を 2016 年に策定する見込みです。
○こうした中で、本市は、高齢者が医療や介護が必要な状態になっても自立した日常生活
を送ることができるように、地域で医療、介護、予防、生活支援サービス、住まいを切
れ目なく一体的に提供する地域包括ケアシステムの構築を進めていますが、地域生活を
支える在宅医療・介護連携を強力に推進していく必要があります。
用語解説
※ 2次医療圏:1次医療(通院医療)から2次医療(入院医療)までを包括的、継続的に提供し、一般及び療養の病床(精神疾病、
結核病床及び感染症病床を除き、診療所の病床を含む。
)の整備を図るための地域単位として都道府県が設定する区域
実践計画-63
■施策の柱・主な実践計画事業
No.1 救急医療体制の堅持
高齢化が進み、医療需要がますます高まると予測される中でも、症状に応じた適切
概要 な医療が 24 時間 365 日、受診できる救急医療体制を維持するため、新たな1次救急
医療の確保を進めるとともに、医療機関に対する救急医療の運営支援を行います。
成果
指標
救急医療体制
24 時間 365 日の医療提供を維持
<主な計画事業>
○新 1 次救急診療所等整備事業
軽症患者の受診機関の充実を図るため、新たな1次救急診療所を整備
No.2 適切な受診行動がとれる市民意識の醸成
概要
成果
指標
症状に応じた医療機関への適切な受診を促すなど、市民の医療体制に対する理解を
深めるため、救急医療の仕組みやかかりつけ医等に関する啓発活動を実施します。
コールセンターの認知度
新規開設から 50%まで増加させる
豊田市の救急医療の仕組みやかかり
つけ医等の理解を深めた参加者数
年間 2,500 人の継続
<主な計画事業>
○救急医療・育児相談コールセンター運営事業
市民からの救急医療や子育てに関する相談に対して、24 時間体制のコールセンターで応
対
No.3 在宅医療を支援する機能の充実
在宅医療を推進するため、豊田地域医療センターにおいて、在宅患者と診療所を支
概要 援する在宅医療連携拠点としての機能を充実させるとともに、慢性期及び回復期の
入院病床を拡充します。
成果
指標
医療センターの訪問診療件数
1,220 件(2015 年度)⇒ 4,300 件以上(年間)
<主な計画事業>
○豊田地域医療センター再整備事業
進展する高齢化に対応可能な体制を整え、充実した医療を提供するため、老朽化の進む
地域医療センターの建替え・改修を実施
実践計画-64
高齢者が安心して生活できる支援体制の充実
■めざす姿
高齢者が、必要な支援を受けながら、住み慣れた地域で安心して暮らしている。
高齢者が役割を持ち、地域で活躍している。
■まちの状態指標
指
標
名
現状値(把握年度)
地域包括支援センターへの相談者数
めざす
方向
42,092 人(2015 年度)
↑
介護保険サービス等の事業所数(サービス種別ごと) 652 事業所(2015 年度)
↑
特別養護老人ホームの整備床数
1,172 床(2015 年度)
↑
46.8%(2015 年度)
↑
地域活動等に参加している高齢者の割合
■施策の背景
○本市では、2006 年からの 10 年間で高齢化率は約 14%から約 21%となり高齢者数は約
3万人、要介護認定者数も約5千人増加しました。また、要介護認定者のうち半数は認
知症の高齢者となっています。今後も高齢者数は増加し続け、2025 年には 10 万人を超
え、要介護認定者数は約2万人に達する見込みです。
○あわせて、地域とのつながりが希薄な高齢者の増加が懸念されるため、支援を必要とす
る高齢者等を早期に把握し、解決につなぐ体制の整備が必要です。
○支援を必要とする高齢者が在宅生活を継続するためには、心身の状態に応じて医療と介
護の一体的な提供がされることが必要なため、制度や職種の壁を越えた十分な連携が求
められています。
○一方、特別養護老人ホームは市内に 2015 年度末現在で 1,172 床整備されていますが、
待機者が発生しています。
○介護需要が増加する中で、介護サービス事業所の約7割が、職員の確保を課題にあげて
います。介護人材は、2025 年には全国で 38 万人が不足すると見込まれ、本市において
も大きな課題と考えています。こうしたことから、高齢者を支える新たな担い手の確保
や業種を超えた連携体制の整備を加速していく必要があります。
実践計画-65
■施策の柱・主な実践計画事業
No.1 地域で暮らすための支援体制の強化
概要
成果
指標
認知症などの支援が必要な人が地域で暮らしていくため、医療、介護、行政、民間
企業、地域住民が一体となった支援体制を構築します。
認知症の人やその家族に対する支援件数
2017 年
817 件、2018 年
842 件、
2019 年
867 件、2020 年
892 件
<主な計画事業>
○認知症・精神障がい初期集中支援チーム事業
認知症や精神障がいの人の意思が尊重され、住み慣れた地域で暮らし続けるために、早
期に集中的に関わり、支援する体制を構築
No.2 高齢者を支える多様な担い手の確保
概要
将来的な高齢者を支える人材不足を解消するため、多様な担い手の確保や潜在人材
復帰促進、離職防止による定着支援等を関係機関等と連携して取り組みます。
地域活動につなぐ場へ参加した企業退職 2017 年
100 人、2018 年
100 人、
2019 年
100 人、2020 年
100 人
51 人、2018 年
65 人、
77 人、2020 年
88 人
成果 者数
指標 市の取組により福祉サービスの担い手に 2017 年
なった人数
2019 年
<主な計画事業>
○介護ロボット等導入支援事業
介護従事者の負担軽減を図るため、介護施設が介護ロボット等を導入する際の費用に対
し、補助金を交付
No.3 介護サービス提供体制の充実
概要
成果
指標
必要な介護サービスを提供するため、介護施設の公募及び整備・開設を推進するた
めの補助金等による支援をします。
特別養護老人ホーム整備床数
2020 年度までに 325 床整備
実践計画-66
障がい者が地域社会で共生できる環境の整備
■めざす姿
障がいのある人もない人も分け隔てなく、地域社会で共生している。
障がい者が活動の場や住まいを自分で選択している。
■まちの状態指標
指
標
名
現状値(把握年度)
市内日中活動系サービス事業所の総定員数
1,112 人
(2015 年度)
150 人
市内グループホームの総定員数
(2015 年度)
めざす
方向
↑
↑
■施策の背景
○障がい者差別解消法が 2016 年4月に施行され、障がいのある人もない人も共に暮らせ
る社会を目指すことが求められていますが、本市においても障がい者グループホーム建
設の反対運動が見られるなど、引き続き障がいに対する理解を深めていく必要がありま
す。
○特別支援学校の卒業生や地域生活への移行・定着の促進を行う精神障がい者の活動の場
について、新たな受入が困難な状況になっています。
○親の高齢化等のため、在宅介護の継続が困難となった障がい者や、家族から独立した生
活を望む障がい者の住まいとなるグループホームの一定量の確保が求められています。
実践計画-67
■施策の柱・主な実践計画事業
No.1 理解・啓発活動の推進
概要
成果
指標
障がいの有無にかかわらずすべての市民が、相互に人格と個性を尊重しながら地域
で共生できる社会を実現するため、障がいに対する理解の促進を図ります。
市が実施した啓発事業への参加人数
2,000 名(毎年度)
No.2 日中活動場所の充実
概要
特別支援学校の卒業生や精神障がい者等が自分に適した場所で生活することを実現
するため、活動場所の確保を促進します。
成果 日中活動系障がい福祉サービス事業
指標 所の総定員数
2020 年までに 210 人の増加
No.3 居住の場の充実
概要
重度障がい者や家族から独立した生活を望む障がい者が、地域生活を実現するため、
住まいの場の確保を促進します。
成果
グループホームの総定員数
指標
2020 年までに 45 人の増加
実践計画-68
生活困窮者が適切な支援を受けられる体制の確保
■めざす姿
生活支援を必要とする市民が、早期に適切な支援を受けている。
生活困窮者が抱える問題を解決できる支援が充実している。
■まちの状態指標
指
標
名
現状値(把握年度)
895 件
自立相談支援機関窓口への相談件数
(2016 年度)
めざす
方向
↑
■施策の背景
○本市の生活保護受給世帯数は 2008 年の世界同時不況などの影響で急増し、その後は微
増で推移しています。生活保護受給世帯の内訳をみると、高齢者世帯が 2011 年度から
2015 年度で4割以上増加をしており、高齢化が進むことにより、更に増加することが
想定されます。
○一方、生活保護受給を脱却した世帯が、失業等の理由により再度生活保護受給世帯を受
ける状況が多くみられます。
○加えて、経済的に困窮し、生活を維持することができなくなるおそれのある生活困窮者
が、いわゆる「制度の狭間」に陥らないように、対応することが必要です。
○本市は生活困窮者を対象に、2015 年4月から生活困窮者自立支援事業を開始しました
が、状況をみながら適切な支援を検討する必要があります。一方で、問題を抱えた世帯
が、相談することさえできない状況があります。
○ニートやひきこもりは、「8050 問題」と呼ばれる 80 歳代の親と 50 歳代の子が困窮し、
世帯ごと孤立する原因とされていますが、問題を抱える世帯の把握は困難で、地域に潜
在する生活困窮世帯の情報把握の仕組みを強化することが求められます。
○また、生活困窮世帯の子どもが再び生活困窮となる、貧困の連鎖も起こっています。
【 世帯類型別生活保護受給世帯数の推移】
2000
その他世帯
1500
傷病者世帯
1000
障害者世帯
500
母子世帯
0
高齢者世帯
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
実践計画-69
H26
H27
■施策の柱・主な実践計画事業
No.1 生活困窮世帯への相談支援の充実
生活困窮者を支援するため、相談体制を充実させ、広くPRをします。また、自ら
概要 相談することができない困窮世帯の情報を収集、把握する体制と気軽に相談できる
体制を構築します。
成果
指標
支援プランにより自立できた件数
策定プラン中 30%(2020 年度)
No.2 子どもへの学習環境の提供
概要
成果
指標
経済的理由や家庭内の問題により学習環境が整っていない子どもに対し、基礎学力
の獲得や学習習慣の定着を図るため、集合型の学習支援を実施します。
640 人(2016 年度見込み)
学習支援のべ参加人数
⇒ 1,280 人(2020 年度)
<主な計画事業>
○子どもの学習支援事業
経済的理由等により学習環境が整っていない子どもに対し、ボランティアによるマンツ
ーマン形式の集合型学習支援の実施
実践計画-70